アミノバイタルカップ2014 第3回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選 1回戦
2014/5/31(土)12:30KO@時之栖スポーツセンター裾野E2グラウンド
慶應義塾大学2-0山梨学院大学
【得点者(アシスト者)】
慶:30分 山本哲平(宮地元貴) 45+2分 宮地元貴
◇慶大出場選手
GK峯達也(政4・桐光学園高) |
DF溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高) |
DF望月大知(環2・静岡学園高) |
DF久保飛翔(環3・済美高) |
DF井上大(総2・國學院久我山高) |
MF山浦新(総4・東京ヴェルディユース) |
MF浅間翔大(理4・暁星校) |
MF澤根祐(商4・清水東高)→75分 飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース) |
MF増田湧介(環4・清水東高) |
FW山本哲平(政2・國學院久我山高)→66分 加瀬澤力(総2・清水東高) |
FW宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)→57分 平戸奨眞(法4・暁星高) |
完璧な内容で勝利した駒大戦からスタメンを1枚変更。右サイドハーフの川田悠介(環4・桐蔭学園高)に変わり澤根祐(商4・清水東高校)が入った。
開始早々、パスを受けた澤根が右サイドを駆け上がり、山浦新(総4・東京ヴェルディユース)にクロスを上げる。これは得点に至らない。続けて13分、同じく澤根がサイドを上がると、ファーサイドで待っていた増田湧介主将(環4・清水東高)が決定的チャンスを迎えるも、相手キーパーに阻まれる。立ち上がり2本のチャンスを決めきれず、一時は流れが山学大に傾いた。前半のうちに先制点が欲しい慶大は、前半30分、ついに均衡を破る。井上大(総2・國學院久我山高)のロングボールを宮地が落とすと、山本が右足を一閃。これがゴールに吸い込まれ、慶大が待望の先制点をあげた。その後も、特にピンチは見られずこのまま前半を終えるかと思われたロスタイム。宮地がハーフライン付近からループシュートを放つと、これが見事決まり、追加点を得て前半が終了した。
依然として雨が降りしきる中、「(3点目を)取るため、あるいは失点しないため」(須田芳正監督)に臨んだ後半がスタート。しかし序盤、ゴール前の混戦からピンチを迎える。ここは守護神峯達也(政4・桐光学園高)がセーブし、難を逃れた。なかなか攻撃に力の入らない慶大は、57分、66分に宮地、山本に変わり、平戸奨眞(商4・暁星高)と加瀬澤力(総2・清水東)を投入。得点を狙いにいく。すると70分、増田がゴール前まで突破、シュートを試みたが相手の守備陣がゴールを許さない。75分、疲れの見えた澤根に変え、飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース)がピッチへ。空にも晴れ間が戻り、3人の交代で流れを変えると主導権は完全に慶大に渡った。78分、増田のCKに平戸が頭で反応すると、ボールは望月大知(環2・静岡学園高)の足元へ。これは惜しくも相手キーパーに抑えられてしまうが、その後も途中出場の平戸と加瀬澤を中心に攻撃の勢いは止まらない。88分、飯高がつないだパスを浅間翔太(理3・暁星高)が粘って、ゴール前まで持ち込む。シュートはゴールの枠を捉えきれなかったが、攻守共に最後まで途絶えることなく、2-0で終了のホイッスルが鳴った。
攻撃の要2人による納得の得点で、まずは1勝。先制点を奪い、守備を徹底する堅守速攻のサッカーも体現できた。しかし、同日に行われた他の試合では、明大や専大などの上位校がまだ勝ち残っている。慶大も勝ち進めば、これらの強豪チームを相手に1発勝負を強いられる可能性は十分にあるだろう。内容より結果が問われる今大会には、これまで以上に根気強く「チーム一丸となって」(須田芳正監督)戦うことが求められる。中1日で迎える次戦の相手は、現在2部リーグで11位と苦戦中の産能大だ。だが、格下相手とはいえ、今日は2部首位の神大に大勝しており油断はできない。何が起こるか分からないトーナメント戦で、1つ1つ確実に駒を進めたい。荒鷲イレブンの全国への挑戦は、始まったばかりだ。(記事 池田麻里子)
◆慶大の試合後のコメント◆
須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)
トーナメントなので、とにかく勝つことを目標にやったので、まず第一関門突破ということで、いいと思います。
(得点シーン振り返って)
1点目は、取った瞬間前の選手が動き出して、宮地が競って、山本が決めて、我々が狙ってるような得点だったので、本当によかったです。前の選手が2人取るということは素晴らしいことです。取るべく人が取ったということで、よかったと思います。
(得点してから、選手たちへの指示は)
45分また集中すること、そして次の1点が勝負になるので、それを取るため、あるいは失点しないために集中してやろうと話しました。
(交代の意図とタイミングは)
宮地のところは、流れを変えようということで平戸に変えました。彼らはやるべきことはそんなに変わらないので、トップで競るというのが1番のポイントになるので。それから、山本と加瀬澤も、トップはどっちが出てもできるので、そういった意味ではもう1点取りたかったので、その得点を狙いに加瀬澤を変えました。あと、右サイドハーフの澤根も疲れが見えてきて、今、飯高が非常にトレーニングからすごく調子いいので、彼を使いました。
(過密日程ですが、次の試合に向けて)
トーナメントで、負けたら終わりというゲームなので、我々の目標は総理大臣杯のチケットを獲得するということなので、チーム一丸となって戦いたいと思います。
増田湧介主将(環4・清水東高)
(今日の試合を振り返って)
前半で、しっかり点を決められて、その点がすごい大きかったかなと思います。
(得点シーンを振り返って)
自分たちが練習した形で先制点取れて、その後もいい時間帯に追加点が取れたのでよかったと思います。
(自身のプレーを振り返って)
シュートを前半何本か決められるシーンもありましたし、もっと点を決めないといけないと思うので、今日は全然だめでした。
(過密日程になりますが次の試合に向けて)
相手も同じですし、またいい準備をして次の試合も大事なので、また頑張りたいです。
山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
今週からは新しい大会で、これまで結果は残していますが関係ないということでやり直そうとしました。相手も下部リーグながら力があるので難しい試合になるとは思っていました。その中で先制点が取れたのが大きかったです。
(自身のプレーを振り返って)
後半の半ばあたりまでは守備の部分で良かったのですが、間延びした時間帯に相手の攻撃を防ぎきれなかったです。
(次に向けて)
明日最大限の準備をして、そのあとのことは考えず、まずは明後日勝ちます。
宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
初戦だったので勝てて良かったです。
(相手の印象は)
リーグ的には下のチームなんですけど、すごく闘ってくるし、カテゴリーとかは関係なかったですね。
(ゴールの場面を振り返ると)
キーパーが出ているのは見えていたので、しっかり狙って打てて良かったです。
(次の試合に向けて)
次も勝ちます。僕が点を取ります。
山本哲平(政2・國學院久我山高)
(今日の試合を振り返って)
相手が東京都1部ということであんまりデータがなかったんですけど、自分たちのサッカーができてよかったです。
(得点シーンを振り返って)
雨でボールがスリップして相手がミスをしてこぼれてきたので決めるだけでした。
(次の試合に向けて)
相手が産能大ということで今度は2部なので今日より厳しい試合になると思いますががんばります。
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