慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】自分たちのラグビーを見せ開幕3連勝/関東大学対抗戦 筑波大戦

キャプテン木原の気迫溢れるプレーが勝利を手繰り寄せた

キャプテン木原の気迫溢れるプレーが勝利を手繰り寄せた

ここまで対抗戦2連勝と良い形でスタートダッシュを決めた慶大。今日も勝って連勝を伸ばしていきたい。そんな慶大の今日の相手は筑波大。3年連続で大学選手権ベスト4以上の強豪であるが今季はここまで明大、早大に敗れいまだ未勝利。しかしいずれも接戦を演じており、強敵であることに変わりはない。対抗戦序盤の大一番となったこの試合、慶大は先制点こそ許すもののその後自分たちのラグビーを展開し36-29で勝利。4年ぶりに対抗戦開幕3連勝を飾った。

 

関東大学対抗戦A vs筑波大

2014/10/11(土)14:00K.O.@熊谷ラグビー場

 

得点

慶大

 

筑波大

前半

後半

 

前半

後半

2

3

T

2

2

1

3

G

2

1

0

0

PG

0

1

0

1

DG

0

0

12

24

小計

14

15

36

合計

29

 

得点者(慶大のみ)

T=青木、木原2、石橋、廣川

G=矢川4

DG=矢川

 

ポジション
1.PR 青木周大(商4・慶應) →16眞鍋泰明(経4・慶應)
2.HO 神谷哲平(総4・桐蔭学園) →17山田康介(法3・流経大柏)
3.PR 吉田貴宏(総4・本郷) →18出口桂(商3・明善)
4.LO 小山田潤平(経4・慶應) →19佐藤大樹(総1・桐蔭学園)
5.LO 白子雄太郎(商4・慶應)
6.FL 廣川翔也(環2・東福岡) →20鈴木達哉(環2・茗溪学園)
7.FL 木原健裕(総4・本郷)
8.No.8 森川翼(環4・桐蔭学園)
9.SH 宮澤尚人(法4・慶應) →21星卓磨(政4・慶應志木)
10.SO 矢川智基(環3・清真学園)
11.WTB 服部祐一郎(総4・國學院久我山)
12.CTB 石橋拓也(環4・小倉)
13.CTB 川原健太朗(環4・小倉)
14.WTB 関東申峻(総4・宮古) →23下川桂嗣(商4・修猷館)
15.FB 浦野龍基(政4・慶應志木) →22名頭薗泰輝(商4・慶應)
 

果敢に突破を図るHO神谷

果敢に突破を図るHO神谷

試合開始早々、先手をとったのは筑波大。山下の技ありのパスを受けた日本代表・福岡がインゴールまで走りきり慶大は先制点を許す。それでも慶大はすぐに反撃。筑波大のペナルティーもあり敵陣深くまで攻め込むとPR吉田貴がボールをもってインゴールへ。これは惜しくもグラウディングできなかったが、その後も攻め続け最後はPR青木がトライ。SO矢川のゴールも決まり7点を返す。その4分後に相手SHのパスダミーに引っかかりトライを許すも、前半のうちに筑波大の福岡、山下が負傷交代というアクシデントが発生。これで慶大は「キックを深く蹴ることができた」(矢川)と余裕を持つことができた。けが人がただでさえ多い上に大黒柱2人を試合途中で欠くこととなった筑波大の焦りも重なり試合の流れは慶大に傾く。敵陣深くでのプレーが長くなりチャンスが必然的に多くなる。それでも筑波大の激しいディフェンスを前にトライまでは至らない。得点できないままハーフタイムを迎えると掴んでいた流れを再び渡してしまうところであったが、38分にWTB服部のゲインから最後はFL木原主将がトライ。5点を返し12-14で前半を折り返す。

 

廣川は鋭いタックルでも会場を沸かせた

廣川は鋭いタックルでも会場を沸かせた

後半になってもペースは慶大。3分に木原が今日2本目となるトライを決め試合をひっくり返すとその3分後に再び木原が抜け出しサポートに入ったCTB石橋が中央にトライ。一気に筑波大を突き放す。その5分後にPGで3点を返されるも15分にNo.8森川からパスを受けた吉田貴が抜け出し最後はFL廣川が貴重なトライ。7点を加え点差を16に広げる。この日廣川はこのトライだけでなく自身の持ち味であるタックルでもチームに大きく貢献した。その後筑波大の猛攻にあい慶大は防戦一方となるが「ここで死ぬ気で守ろうと思った」(CTB川原)。「春からずっと意識して取り組んできた」(和田監督)という慶大伝統のディフェンスで筑波大に決定機を与えない。厳しいディフェンスの時間が長くなったこともあり最後慶大の足が止まってしまいトライを2つ許すも36-29でノーサイド。慶大が対抗戦3連勝を飾るとともに強豪相手に価値ある一勝を手にした。

 

試合後、多くの選手がこの試合に向けて意識したと語るのが「ブレイクダウンでの攻防」。これは「これまでの2戦で出た僕たちの課題」(木原)である一方で筑波大はそのブレイクダウンでの強さに定評があった。そのブレイクダウンの攻防において、序盤は劣勢に立たされるも徐々に互角以上の勝負ができたことが勝利に繋がった。しかしその一方で筑波大はCTB松下主将、SO山沢、No.8山本と主力を欠いていただけでなくこの試合の前半で福岡、山下の両WTBが負傷退場するなどまさに飛車角を欠く苦しい台所事情だったのも事実。そんな中で終盤に2つトライを献上してしまったことは反省材料だろう。それでも、強豪校の一つである筑波大に勝ったことは選手にとって今後への自信にもつながったはずだ。さらなる高みを目指して――。次の立大戦でも慶大らしいプレーに期待だ。

 

正確なキックで勝利に貢献する

正確なキックで勝利に貢献する

【ケイスポ的MOM】正確無比なキッカー SO矢川智基

慶大が昨年と比較して大きく成長した点、それはプレースキックの精度である。今季のプレースキッカーを務める男、それが矢川智基だ。この日も5本中4本のコンバージョンキックを決めチームに貢献した。ここまで全チーム3試合を消化したが、矢川のプレースキックの成功率は80.9%。帝京大・松田の77.1%、早大・小倉の70.6%を上回り、明大・田村の84.6%に迫る成績だ。11月からは接戦の試合が多くなると予想されるが、この男の正確な右足があれば安心である。

 

(記事 住田孝介)

 

コメント

田康二監督

(今日の試合を振り返って)チャレンジャーとして臨んだこの一戦に勝てたことは嬉しく思いますし、学生が一つになることができました。筑波大学さんのファイトも素晴らしくて、特にブレイクダウンのところでは勉強になることが多かったです。(ゲームプランは)筑波大学さんの強さはブレイクダウンなのでそこを意識することと、今年はディフェンスに力を入れていますので守りからいい攻撃につなげることです。

 

木原健裕主将

今日の試合を振り返って)これまでの2戦で出た僕たちの課題がブレイクダウンでの寄りの速さであり、また分析で筑波大学さんがブレイクダウンに力を入れていたので、そこを意識して練習してきました。最初いい形で攻撃が出来ていた一方で外に振った時にBKが孤立してしまいターンオーバーされる場面が目立ったので、そこを修正しました。ラスト2つトライを取られたのは反省点です。(ゲームプランは)FWが順目にボールを回すことが多いのでまずはそれに対応することです。(ブレイクダウンについて)最初の20分は苦しかったのですが、30分以降筑波大学の足が止まってきたので慶應の時間になりました。(自身のプレーを振り返って)この試合に懸ける想いが強くて、僕は高校時代福岡選手と松下主将のいた福岡高校に敗れて引退しているので筑波大学に対する想いは強いですね。

 

吉田貴宏

(今日の試合を振り返って)前半最初にとられたところで焦る選手も多かったと思うんですが、FWに優位性があるっていう話だったのですぐに切り替えて、前半を折り返したときにハーフタイムに言っていたのはFWでどんどんいこう、走り勝てているので後半も我慢しようというところで後半入ってから自陣に入られるところが多かったのですがディフェンスで我慢できたのが良かった所です。(筑波戦が前半の山場かなという所だが)そういう気持ちで臨んでいて、ここ2週間の練習はみんな気持ちが入っていて普段の準備から良かったのではと思います。(自身のプレーは)雑にやってしまうところもあったのですが、慶應の軸であるディフェンスから相手にプレッシャーをかけられたので良かったです。(次に向けて)これからどんどん厳しい相手とやるのでもっともっと普段の練習から精度高く集中力持ってやっていきたいです。  

 

廣川翔也

(試合を振り返って)最初2本取られて、今日はこんな流れになってしまうのかなと本心では思ったりもしたんですけど、その後は慶應が押していって前半途中からこのままいったら逆転できて勝ちそうだなという気がしていました。(この試合に向けての意気込みは)先週今週はずっと筑波を意識していました。筑波は強いんですけどスクラムとか僕らでも対抗できるところはあると思っていたので、勝てるという気持ちで練習してきました。(ご自身としては2試合振りの出場でしたが)青学戦に出られなかったのは悔しかったですし、その分この試合で頑張って取り返そうと思っていました。(タックルなど光るプレーが見られました)最初は緊張していたんですけど、先輩方がいいプレーをしてくれたので僕も乗っていってそのおかげでああいうプレーができたと思います。(今後に向けて)次の立教戦にまずは出られるようこれからの練習を頑張っていってポジション争いを勝ち抜いて、もし出られたら今日みたいなタックルをしたいしアタックに関してはもっと頑張っていきたいと思います。  

 

森川翼

(今日の試合を振り返って)試合序盤にトライを2つ取られてペースを崩しかけてしまい、うちはいつも勢いにやられてしまう所があったのでまずいなと思ったんですけれども、前半の後半あたりからディフェンスをしっかりして自分たちのペースで出来たので取りきれなかったのは課題なのですが、十分やりあえるって手応えを感じられました。それで後半の始めから一気に畳み掛けることが出来て、始めのトライの勢いに負けなかったので良いゲームでした。(後半守りの時間も粘り強い守備)最後の最後は取られてしまったのですが、ディフェンスを長い時間、体力のキツいなかやるっていう練習をしてきたのでそれが出たのかなと思います。ただやっぱり最後の最後に集中力が切れてトライをされたのが課題です。(パスでトライを演出するシーンも)今日キャプテンの木原がすごく調子よくて彼からチャンスが多く、あのシーンは僕が隣にいたらパスが来たのでトライしないとなと思い横に吉田がいたので繋いで廣川のトライまでいけました。個人的には後半キャリアで抜けれるシーンがあったのでそこは手応えを感じていますが、前半少し不完全燃焼ってところもあったのでそこを自分のなかで修正したいです。(ラインアウトについて)学生コーチの牛尾を始めとして凄く分析をしてきたので、なんとか取ってやろう、チームに勢いをつけようと思っていてマイボールは勿論、相手ボールの際に相手ボールがこっちに転がり込んでくることが多かったのでそこは今日の試合のなかで勝てた要因なのかなと思います。ただマイボールで過去2試合と同じようなミスがあったのでそこですね。(次に向けて)来週勝って明治戦に全勝でいきたいと思います。僕らは気を抜ける試合は1つもないので1個1個丁寧に確実に勝てるようにしていきたいです。

 

矢川智基

(今日の試合を振り返って)試合前にアグレッシブにいくということで、それがうまくいきました。(最初の20分は厳しい展開となったが)そこで筑波の福岡選手と山下選手がけがしたのが大きくて、キックを深く蹴ることができました。(キックの調子は)風が気になってミスが少しありました。(次に向けて)今日出た課題をきっちり修正して次も勝ちます。

 

川原健太朗

(今日の試合を振り返って)今日は勝ちにこだわって臨んだので勝てて良かったです。(最初の20分は厳しい展開となったが)少し緊張もありましたが、自分たちのプレーができれば流れが来ると思っていて、そこを貫けたことが良かったです。(自身のプレーを振り返って)今日はディフェンスに徹していました。(最後2トライ取られたが)あれがなかったらもっといい試合になっていましたが、勝って反省できることはある意味幸せなことなので今後につなげていきたいです。(今後に向けて)一戦一戦勝つだけです。

 

下川桂嗣

(試合を振り返って)途中からの出場だったんですけどスタメンから外れちゃって今までとは違う気持ちで臨んだ試合でした。個人的にはミスをした部分もあったんですけど、これまでに比べたらミスを恐れずにいけたかなと思うのでそれは良かったと思います。(途中出場の際の心境は)後半の初めからだったんですけど、前半負けていて自分が流れを変えてやろうという気持ち半分、4年生として一番後ろから冷静になってみんなが慌てている部分を自分の指示やプレーで落ち着かせてやれば絶対勝てるという思いがありました。自分がいこうという気持ちとみんなを落ち着かせてやろうというその2点を意識して途中から入りました。(筑波大に勝ったことは大きいと思いますが)春から強い相手に結果が出ていなくてちょっと不安な部分もあったんですが、去年負けた青学に勝って今日強豪校である筑波にも勝ったということで、満足はしていないんですけどひとつ自信になりました。でも今年は自分たちがチャレンジャーであるということは変わらないと思うので、一段一段積み上げていってこれから明治、早稲田、帝京にもチャレンジしていきたいなというのはみんな同じ考えだと思います。(今後に向けて)23番は僕が望んでいる番号ではないので、まずはチームの勝利に貢献することで自分のつけたい番号をつけて試合に出られるように頑張っていきたいと思います。

 

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