関東学生リーグFINAL vs早大戦 2014/11/15(土) 10:30F.O. @駒沢公園第2球技場
チーム名 |
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
慶大 |
1 |
4 |
4 |
4 |
13 |
早大 |
0 |
1 |
3 |
4 |
8 |
「全日本選手権優勝」を目標に今季を戦ってきた慶大男子ラクロス部。その全日本選手権に出場するためには、まず関東学生リーグを制覇しなければならない。王座を争うのは宿敵・早大。春に黒星を喫した因縁の相手だ。負けたら終わりの緊張感の中、1Qは開始からこう着状態が続いた。相手にゴールを狙われる場面もあったが、DF河村(商2)、粟田(環3)らが鉄壁の守りで相手を寄せつけない。一方の早大も守りが堅く、攻撃陣がシュートを放つも攻めきれない状態が続いた。均衡が破れたのは試合開始から11分。開幕から全試合で1点目を決めているMF木島(経4)のショットが決まり、この日も慶大が先制する。頼れる切り込み隊長が試合の主導権を握った。
続く2Q。ここから攻撃陣に火がついた。MF伊藤(法4)が追加点となるシュートを放つと、AT高橋(経4)、田浦(経4)が素早いパス回しから立て続けに点を奪い、早大を突き放す。相手に1点を返されたものの、守備陣も堅い守りで隙を与えず試合を盛りたてる。さらに木島がこの日2点目となる得点を決め、波に乗った慶大は4点差をつけて試合を折り返した。
3Qでは、ここまでチームを支えてきた4年生の活躍が光った。AT脇阪(経4)、田浦、高橋が木島に続いて2得点目をそれぞれ決め、試合の流れを作り出す。攻撃だけではない。同級生たちの活躍に応えるように、主将G安藤(商4)がファインプレーでチームを鼓舞する。攻守が噛み合いこのQでも相手を圧倒した。
運命の4Q。ここをしのげば慶大の優勝が決まるが、一筋縄ではいかないのが早慶戦。早大に4点を返され、6点差あった得点を一時は4点差まで詰められた。それでもMF林(経4)が落ち着いてショットを放ち、さらには脇阪がこの試合4得点目を決めるなど好調ぶりを見せつける。最後まで勝利にどん欲に、好敵手相手に1度も攻める姿勢をゆるめることはなかった。 試合終了、そして2年ぶりの全日本選手権出場を告げるホイッスル。“陸の王者”が夢の舞台へ還ってきた瞬間だった。
4年生を中心に 質の高い攻守で終始相手を圧倒した慶大。学生日本一の栄光も予選敗退の屈辱も味わった彼らが良い流れを作り、そこに下級生がうまく乗ることで試合の機動力を生んでいる。次に「学生日本一」をかけて戦う相手は北大だ。この試合に勝てば、歴代の先輩たちが誰もなし得なかった「日本一」が見えてくる。ここまで順調に勝ち進んだ慶大だが、不安要素も残った。この試合中にAT大西(経4)、田浦がケガをするアクシデント。重要な戦力であるだけに彼らの離脱の影響は大きいが、それでも立ち止まるわけにはいかない。残された時間は1週間。「目の前の練習ひとつひとつにこだわって努力を積み重ねて」(安藤)いくことで、慶大はさらなる進化を遂げていく。
(記事 河合美紀)
【選手コメント】
安藤圭祐主将(商4)
(試合を振り返って)思ったより試合の入りも良くて、FINAL4と同じくらい良い内容で試合を支配することができたので良かったです。(4年生攻撃陣が好調だが)4年生が頑張るのは当たり前なので、下級生やチーム全員が4年生が作った流れに乗ってくれたことで良い循環が生まれたのではないかと思います。(相手は春に負けた早大だったが)特に意識することなく、しっかり相手の攻撃を見て対策を講じ、やるべきことをしっかりやるだけでした。(早慶戦だったがプレッシャーはあったか)今日は応援があったので、それをプラスに変えられました。皆さんの応援が力となってこういう結果になったと思います。(次の試合に向けて)いつも通りです。目の前の練習ひとつひとつにこだわって努力を積み重ねて試合で発揮したいと思います。
木島薫(経4)
(今日の試合を振り返って)早稲田という因縁の相手で、5月に引き分けていたので今日は勝ちきれてよかったです。(リーグ戦通して調子がよかったと感じたが)今季から得点を決められるようになって、それは周りのおかげなんですけど、それを目指して練習してきたのでよかったです。(関東チャンピオンになった今の気持ちは)素直に嬉しいですけど、本当に通過点なので、ここからも一つ一つしっかり勝っていきたいです。(全日本大学選手権に向けて)関西とか苦戦したこともあるので一つ試合しっかり戦っていきたいです。
高橋純(経4)
(今日の試合を振り返って)試合を通してペースを握り続けることができたし、練習でやってきたことを出せたのでよかったと思います。(AT陣に2人ケガ人が出てしまったが)やっぱりケガには気をつけて、やることは変わらないので頑張っていきたいです。(全日本大学選手権に向けて)相手も強いと思うので、いつも通り目の前の相手を倒すことを意識してやっていきたいです。 脇阪俊輝(経4) (試合を振り返って)ひとつの目標だった関東王者になれたのですごく嬉しいです。(4得点決めたが)シーズン中ケガが多かったのですが、だんだん調子が上がってきて決勝戦に合わせてることができたので良かったです。(相手は春に負けた早大だったが安藤主将から何か言われたか)「特に負けたことは気にせず、ひとつひとつの勝負にこだわって勝つ“DEFEAT”というスローガン通りしっかりやっていこう」という話はありました。(次の試合へ向けて)相手の北海道大に対してすごく強いというイメージはないので、特別なことをするのではなくいつも通りの練習をして勝つべくして勝ちたいと思います。
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