【バレーボール】熱戦繰り広げるも惜敗 リーグ戦を終える 法大戦

今季最後のリーグ戦を終えた

今季最後のリーグ戦を終えた

 

ついに迎えた秋季リーグ最終戦。法大相手にフルセットまで持ち込む熱戦を見せたが、惜しくも敗れた。慶大は1勝10敗の最下位という結果で全日程を終了し、二部リーグ戦を首位で終えた大東大との入れ替え戦に臨むこととなった。

 

 

10月5日(日)秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ第11戦 慶大×法大 @日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館

 

得点    
慶大 セット 法大
17 25
25 23
25 22
21 25
12 15
 

第1セットは序盤に連続失点が続き早くも6点差をつけられてしまう。タイムアウトを挟み徐々に差を詰めていき一度は2点差とするが、そこから6連続失点。エンジンのかかりが悪かったのか、このセットでは粘り強い攻撃がみられなかった。結局このセットを17-25で落とした。

 

逆転に貢献した上野㉒

逆転に貢献した上野㉒

 

 

第2セット序盤は点を取り合う展開。1点ビハインドから成尾(環4)のスパイク、黒田(環1)のブロックなどで5連続得点。中盤は底力を見せた法大に逆転され4点差をつけられるも、野口(環4)の効果的なサーブや途中出場の上野(文2)のスパイクなどで2度の3連続得点で逆転。そのままの流れでデュースに持ち込ませることなく、このセットを25-23で取った。

 

 

第3セットも流れは慶大にあった。序盤にリードを奪うと、そこから一度も追いつかれることなく安定した試合運びを披露。稲田(環4)のクイックや、野口のツーアタックなど果敢な攻撃も繰り出された。このセットを25-22で取り、一歩リード。久々の2勝目をつかみかけたように見えた。

 

第4セットはタフな接戦となった。中盤まで互いに決定的なリードを奪うことができないまま進行。しかし17-17の同点から、わずかに決め手に優れた法大に徐々にリードを許す。慶大も相手のミスにつけ込み得点するが、及ばず競り負けた。結局21-25でこのセットを落とし、決着はフルセットに持ち越された。

 

なんとしてもものにしたい第5セットだったが、流れは法大にあった。相手エース・木村のスパイクになすすべなく、終わってみればこのセットだけで9得点を許した。結局一度もリードを奪うことのできないまま12-15でこのセットを落とし、惜敗。慶大は秋季リーグ戦通して1勝を挙げるに留まり、最下位に沈んだ。

 

 

全日本インカレに向け再始動!

全日本インカレに向け再始動!

 

今季の慶大は悪い流れをずるずると引きずってしまい、なかなか断ち切れない場面が目立った。また、今季4度あったフルセットの試合でいずれも敗れているなど、決定打を欠く場面が多く見られた。やはりエース・柳田(環4)の離脱による穴は大きかった。代わってチームを引っ張る立場となった副将の野口をはじめ、多くの選手が不振に苦しみ本来の実力を発揮できなかった。しかし今季の試合はまだ終わったわけではない。選手たちは自信を失うことなく、この経験を通してさらに成長した姿を見せてくれるだろう。柳田が戻ってくるこれからの試合では、以前よりさらにたくましくなった慶大のバレーがあると期待したい。直近の入れ替え戦で、まずは1部リーグ校としての意地を見せたいところだ。

 

(記事 平島将大)

 

監督・選手コメント

 宗雲監督

(今日の試合を振り返って)今シーズンは残念だったとか、惜しかったとかそんな表現ばっかりなんですが、今日も最後勝ちきれなかったのは残念でした。力関係の問題で、相手の方が決定力があってそこが最後出たのかなと思います。(今季を振り返って)エースが欠けた中での戦いでしたが、これは私自身にとっても選手にとっても、貴重な経験だったと思っています。終わり良ければすべて良し、ということになってくれればいいのですが、まずは焦ることなく、この経験を生かしてこれからに準備していきたいですね。(これからの試合に向けて)慶應の学生はまじめで、もちろんバレーボールに対してまじめなのは私も好ましいことだと思うのですが、勝負師としてずる賢さというか、物足りないところがあると思います。これからの期間でそういうところを補って、入れ替え戦をしっかり勝ったのち、全日本インカレでタイトルを狙っていきたいと思います。

 

野口剛志郎 副将

(今日の試合を振り返って)フルセットまでいっても取り切れないところがあって、自信のなさというか、絶対に勝つという気持ちの弱さみたいなのがあると思います。勝って終わりたかったので、悔しいです。(自身のプレーについて)まだまだだなというか、残りの2か月でもっと成長しなければいけないと思います。(今季を振り返って)ずっと言っていることですが、チームとしていいところと悪いところが極端に出てしまっているので、いいところがたくさん出せるチームにしていきたいです。収穫はあったので、そこは柳田が返ってきた後のチームでも発揮したいです。(これからの試合に向けて)残り試合も少なく、学生スポーツも最後ですから、楽しみながら、結果にもこだわってインカレに臨みたいです。やれることはすべてやるつもりです。

 

成尾陸

(本日の試合を振り返って)悔しいですね。良いプレーも悪いプレーもありました。大事な場面で悪いプレーをしてしまったので、それが勝てない原因なのかなと思いました。1ヶ月後に入れ替え戦なので、それに切り替えて、負けは負けなので結果を受け止めて、今から準備をしていきたいと思います。(自身のプレーで印象に残っていることは)ネガティブなのですが、最後のサーブミスと5セット目でスパイクをミスしてしまったことがダメだなと思います。(リーグ戦全体を振り返って)こんなにリーグ戦に出してもらったのは今回が初めてで、良い経験ができたと思うんですけど、まだまだ実力が足りないので、あと少しですけど2ヶ月くらいあるので、最後まで技術を高めていきたいと思います。

 

上田悠貴

(本日の試合を振り返って)まず試合に負けたことが悔しくて、個人的にも途中で代えられてしまったので、全体的に悔しい試合でした。(自身のプレーに関しては)クイックは決まっていたんですけど、大事なところでミスをしてしまったので、それが今日一番の反省点だと思います。(リーグ戦全体を振り返って)1勝しかできなくて毎試合毎試合辛い試合が続いて、自分たちも悔しい思いしかしていないので、でも終わったことは仕方ないので、振り返って負けこんだというのはあるんですけど、それを気にしても何もならないので、入れ替え戦には勝って、全日本インカレでしっかり結果を残せるように頑張っていきたいと思います。

 

上野素希

(本日の試合を振り返って)4年生は最後のリーグ戦だったので絶対勝ちたいと思ったんですけど、結果はこうなってしまってすごく残念です。(自身のプレーに関しては)今日は相手の12番の選手が強かったので、その選手に仕事をさせないようにマークしていました。それはうまくいったんですけど、それでエースのマークが薄くなってしまって、4セット目までは良かったんですけど、結局相手のセッターにエースにボールを上げられてしまって、決められてしまって、それがダメだったと思います。(リーグ戦全体を振り返って)僕は春リーグまでワンポイントでの出場だけだったんですけど、今回からは途中出場で長く使ってもらえるようになったので、個人的には成長かなと思います。(入れ替え戦に向けて)絶対負けられないので、少しでもチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。

 

出場選手

サイド 成尾陸(環4・高松一高)  
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)  
センター 上田悠貴(総3・生野高)  
サイド 黒田彪斗(環1・富山一高)  
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)  
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)  
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)  
途中出場 佐藤凜太郎(環3・東北高)  
  上野素希(文2・甲陽学院高)  
  尾木将(法政1・修道高)  
  松岡海(文1・慶應義塾高)


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