【フィギュアスケート】奥山が3年連続の国体出場へ 国体予選会

2014年最後の試合に臨んだ

2014年最後の試合に臨んだ

 

 

来年1月28日より群馬県前橋市で開催される第70回国民体育大会の予選会が、12月14日、茨城県ひたちなか市・笠松運動公園スケート場にて行われ、慶大から奥山未季子(環3)が茨城県、鈴木伶奈(環3)が栃木県代表として出場した。上位7県が本選に出場できる中で、茨城県が7位に入り、奥山は個人としては3年連続の国体出場を決めた。栃木県は10位で、鈴木の国体出場はならなかった。  

鈴木は強化選手の大庭雅(中京大)と同じ最終グループで滑った

鈴木は強化選手の大庭雅(中京大)と同じ最終グループで滑った

 

 

 

成年女子

・奥山未季子(環3・茨城県) 55.79点 12位

・鈴木伶奈(環3・栃木県) 43.29点 21位

 

 

 

 

 

 

 

 

表情豊かに、観客やジャッジにアピールした

表情豊かに、観客やジャッジにアピールした

第2グループ7番滑走、可憐な薄い紫の衣装で登場した奥山。地元の観客からは大きな声援が送られた。足を痛めた状態で、自身としては「スケート人生で一番調子が良くない」という中でも、自身のホームである茨城で開かれる試合には強い気持ちがあった。演技も本調子とはいかなかったが、「持ち味である踊りを、十分に出せるプログラム」。たとえジャンプの調子が良くなくとも、それ以外のところで最大限強みを発揮し、得点を稼ぐことができる。個人としては12位。決して本人としては満足のいく出来ではなかったものの、茨城県代表は最終的に7位に入り、奥山は国体本選へ出場が決定。これで先に出場を決めていた神奈川県代表の小曽根孝浩(環2)と合わせ、慶大からは2人が国体に出場することになった。国体の前にはインカレ(1月6日)も控えており、ともに万全の状態で挑みたい。

 

 

 

後半のストレートラインステップで、魅せ場を作った鈴木

後半のストレートラインステップで、魅せ場を作った鈴木

 

最終グループ、最後から2番目の25番滑走で登場した鈴木。披露する機会も残り少ない『シカゴ』を、はつらつと踊りたいところであったが、無意識のうちに緊張があったという演技は本来のものとは程遠く、演技後半の2回転ルッツの転倒などジャンプも精彩を欠き、スピンで転倒する場面も。演技後は悔し涙をにじませた。結果は個人21位で、3年連続の国体出場はならず。2014年は体調不良の続いた影響もあり、インカレ、国体と出場を逃し、不本意な年になった。最後の年になる来年は、プログラムも変える予定で、心機一転が見込まれる。新しくなった姿で、悔いのない1年を送る。

(文:脇田直樹、写真:角谷明香)

 

 

 

 

 

奥山未季子(環3

2015年、まずは同期の鈴木の思いも胸にインカレに臨む

2015年、まずは同期の鈴木の思いも胸にインカレに臨む

(どのような意気込みで今大会に臨みましたか)靴が夏からずっと合わなくて、足が良くない状態の中で出場することになったんですけど、県を代表して出させてもらっているからには、自分のできる範囲の力を出したかったです。正直スケート人生の中で一番調子が良くないときで、誰を信じていいかも誰を頼ったらいいかも分からない状態で、昨日まで練習して今日試合に出なければいけなかったので、気持ち的にもすごくつらかったです。だけど、応援してくれている人がいっぱいいたし、自分のホームである茨城で開催される試合だったので、すごくこの試合には強い思いがありました。どうしても本選には出場したいと思いましたし、だからこそ自分のできる限りのことをやろうと思いました。こんなに失敗したのは初めてかもしれないですけど、最後まであきらめないでやるということを心がけました。(国体予選について)国体予選に出場するためにまず県予選があって、二人代表が選ばれます。その二人の合計で上位7県が(本選に)行けるんですけど、昨年は13県でした。毎年レベルが上がってきていて、今回名前だけ見ても素晴らしい選手がいっぱいいますし、行けるかどうか分からないという中だったので、二人が頑張らなければいけないです。(緊張は)もうやるしかないと思っていたので、落ち着いてできました。(笑顔でしたが)今日はスケート関係だけじゃなくて、茨城に関係している方も見に来て下さっていたので、「素敵だな」と思ってもらえるようにできればいいな、と思っていました。(応援は耳に入っていましたか)はい。新横浜で一緒に練習している人たちも応援してくれましたし、茨城の方々で私を知らない人たちも応援して下さったので、すごく嬉しかったです。(新プログラムの感触は)コーチから「自分の持ち味である踊りを、十分に出せるプログラムに作っているから、ジャンプの調子が良くなくても、そういう面を重点的に心がけてね」と言われました。心を込めて演技をするようにしました。ジャンプをこれぐらいしか跳べていなければ、本当は40点台ぐらいかもしれないんですけど、そういう自分の得意なところでプラス点をもらえたのかな、と思っています。(インカレに向けて)インカレまでには何とか足の調子も治して、万全な態勢で出たいと思っています。自分の同期の分も頑張らなければいけないと思っていますし、他の予選で通れなかった選手の分も、自分のできる限りのことをしたいです。慶應代表として、頑張りたいなと思っています。

 

 

鈴木伶奈(環3

悔しさを乗り越え、持ち前の明るい笑顔でフィニッシュできる日を楽しみにしたい

悔しさを乗り越え、持ち前の明るい笑顔でフィニッシュできる日を楽しみにしたい

(今日の演技を振り返って)いつもの練習通りどころか、いつもできているものまでできなくて、あまりいい出来じゃなかったかなと思います。(今大会への意気込みは)すでに後輩の小曽根が国体の切符をゲットしているので、奥山と3人で本選に行けたらいいなという意気込みで練習してきました。(調子は)コンディションは全然普通だったんですけど、最終グループというのもあって、無意識のうちに緊張していたのかなと思いました。2014年最後の試合でしたが)あまり最後の試合にはふさわしくない演技だったなと思います。(来年はどういう年にしたいか)来年は最後の年なので気持ち入れ替えて、曲も変えて、新しい気持ちで最後の1年頑張りたいと思います。

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