―昨季を振り返って
三宮:優勝できなくて残念でした。
加藤拓:主に1戦目で投げさせてもらって、プレッシャーのかかる場面であったり、優勝が懸かっている場面でも投げさせてもらったんですけど、そういう大一番で勝てなかったことが反省というか、印象に残っています。
1戦目の先発は2戦目とは違いますか?
加藤拓:自分自身でそんなに変えてるつもりはないですけど、相手のピッチャーもよくなりますし、違うとは思わなかったですが違った部分はあったのかなと思います。
亀井:秋からリーグ戦で投げ始めて、初めての部分でどこが通用するのかと、来年からどこを課題にして頑張っていこうかということがはっきり見えたシーズンでした。
具体的に課題というのは?
亀井:球が弱くていいコースに投げても打たれてしまったので、今年は強めの球を投げていこうかなと思います。
通用した部分というのは?
亀井:それなりにちゃんと投げられてるなぁと(笑)。
一同:(笑)
―原田さんの高校時代を振り返って
原田匠:1番を着けさせてもらって最後の夏に挑んだんですけど、5回戦でマウンドを途中で譲って負けてしまいました。最後まで投げるという強い気持ちをもって挑んだんですけどマウンドを譲ってしまったので、そこのリベンジとして大学でも神宮のマウンドで活躍できるようにと思って今やってます。
―昨季で印象に残っている試合は
三宮:明治戦ですかね。2戦目、3戦目先発だったので。(先発として2連勝を飾った)
加藤拓:明治戦(1戦目)のサヨナラ暴投や、早慶戦とかです。
亀井:立教相手のデビュー戦が一番鮮明に残っています。(2イニングを無失点に抑えた)
原田匠:最後の登板の桐光学園戦(第96回全国高校野球選手権神奈川大会5回戦)です。
―原田さんは昨季、大学の試合を見ることはありましたか
原田匠:春の優勝が決まる早慶戦の3戦目を見に行く予定だったんですけど、2戦目で優勝が決まって見に行くことができなくて、秋も見に行くことができなかったです。
三宮:日吉祭(慶應高校の文化祭)だろ?
加藤拓:遊んでたんだろ?(笑)
原田匠:文化祭がありまして、、(笑)
収穫はありましたか?
原田匠:日吉祭ですか!?
一同:(笑)
三宮:いっぱいあったんだろ?
原田匠:…収穫はありました(笑)。
―春の石垣島キャンプではどのようなことを意識していましたか
三宮:僕は四年間ずっとフォームばかり気にしているので、キャンプだからといって特別なことはなくフォームを意識していました。でもキャンプでは暖かいところに行ったので投げ込む数はいつもよりものすごく多かったです。
加藤拓:暖かいので投げられました。あと、普段からだいたい真っ直ぐをどうしようかなということぐらいしか考えていないので、いつも通りのことを数多くできたかなという感じです。
亀井:僕はとにかく強い球を投げようということを意識して、甘いところに投げても最悪ファールになるボールというのを意識して投げてました。
原田匠:僕は一年生という形でキャンプに参加させてもらった以上は、先輩に迷惑をかけずに先輩をサポートするっていうのを考えつつ、その中で自分の練習を全うするっていうのを考えてました。
どんなサポートをされていましたか?
原田匠:準備とか道具の運搬とかをやってました。
原田さんはA軍キャンプの石垣島に行くことになったときはどんな気分でしたか?
原田匠:メンバー発表のメールで見て初めて知って、「わぁ」って思いました。
嬉しかったですか?
原田匠:嬉しい反面不安もありましたけど、2週間先輩と過ごすことができて良かったです。
―オープン戦での手応えはありますか
三宮:割とみんな、(他の3投手の顔を見る)
加藤拓:そうですね、いつも通り。
三宮:手応えある日もあればよくない日もあるみたいな感じです。
まだ探り探りという感じですか?
三宮:そういう部分はみんなありますね。
大学日本代表候補との練習試合はどうでしたか?
加藤拓:投げると決まったときに思いっきり投げようかなと思って、あとはスピードガンがあったのでそこを意識して投げてました。
相手の打線は日本代表レベルということで意識しましたか?
加藤拓:自分の球が通用するかを確かめるいい機会だったので、そういう部分ではいい秤になったと思います。
―原田投手のアピールポイントは
原田匠:高校のときは球があまり速くなかったので低め低めをついて、芯を外すというピッチングをずっとやってきました。大学に入ってからはまだコントロールもフォームも定まっていなくて自分のアピールポイントがあまり出せていないので、そこをもう一回やり直して自分のアピールポイントにできればなと思います。
― (原田投手へ)高校を卒業して大学の野球部に入部した今の気持ちを教えてください
原田匠:入る前は練習についていけるかどうか不安でしたが、練習に参加し始めてからは先輩方が優しくて自分の練習にもしっかり入ることができたので、今は野球に集中できているのかなと思います。
三宮:優しい先輩でよかったな(笑)。
―みなさんは入部直後の今の時期を振り返ってみてどうですか
三宮:僕は入ったばかりの頃はケガをしていたので練習はできていませんでした。腰痛がひどくて最初は野球はしてないですね。
加藤拓:僕は最初は本当に大したことなかったので、Aチームに上げてもらってはいましたが、その場にいづらかったというか。あまりいたくなかったというのが正直な気持ちでした。
亀井:僕はこの時期はひたすら走らされていて、Aチームに上がったのが去年の4月下旬だったので、それまでは監督さんも不在でAチームに上げてくれる存在もいなくて、同期と一緒にひたすら外周をしていました。それで6kgぐらい体重が減って、鬱になりそうでしたね。
昨季の初登板はどうでしたか?
亀井:やっぱり六大学のバッターはレベルがすごく高くて、でも打たれるのは3打席に1回という感じだったので自分の実力が出せればそれなりに抑えられることは分かりました。それでもやっぱり神宮のマウンドで100%の力がいつも出せるかと言ったらそうではなくて、いろんなプレッシャーもあったので今年は去年以上の結果を残せたらと思います。
―それぞれの初登板について教えてください
三宮:僕と加藤は初登板が一緒でしたね(2013年4月27日の法大1回戦)。同じ日に2点ずつ取られて、打たれた記憶しかないですね。特に印象というのはありませんでした。あっという間に点取られて交代させられて、という感じだったので。そしてその次の日にベンチから外されてしまったので、あまり覚えてないですね。
加藤拓:僕は三宮さんからバトンをもらって、そんなに緊張した記憶はなかったです。でも、とりあえず自分のやれることをやろうかなと思っていたら点を取られてしまって。やっぱりまだまだだなあと思ったぐらいですかね。
初登板のお祝いはされましたか?
三宮:いや、負けてしまったのでそんな雰囲気ではなかったですね。ベンチも外されてしまったので…あんまり覚えてないですね。
それを聞いて、原田さんは初登板のイメージは沸きますか?
原田匠:やっぱりまだまだなので何もイメージはできません。
―普段、4人で一緒に行動することはありますか
三宮:原田がこの前入寮してきて、僕と同部屋なんですけどあんまり会話はしないですかね(笑)。原田はまだ寮に入って日が浅いのでこれからです。あと、加藤と亀井の2人が同部屋です。でもここの4人は私生活はばらばらです。お互いあんまり干渉してません。
―慶應義塾高校で同じ背番号「1」を背負っていた点について意識することはありますか?
三宮:共通意識は特にないですね(笑)。
加藤拓:慶應義塾高校は野球部内にも沢山いるので、僕らがそんなことをしてしまっても気まずいですし。他の一般入試や指定校で入った人たちが4人揃ったら面白いかもしれないですけど、塾高なんて…(笑)
三宮:各代で塾高はたくさんいるので、特に何も感じませんね(笑)。でも高校時代からピッチャーは和気あいあいでした。
選手間の中で慶應義塾高出身という意識はありますか?
三宮:まあ、みんなに「だから塾高は」って言われるぐらいですね。「やっぱり塾高か」という感じは前はありましたけど(笑)
具体的にはどういった時に?
加藤拓:下級生の時に何かやらかしたときとかですかね。仕事してるときにさぼったりすると「やっぱ塾高か」みたいな(笑)。
三宮:「お前ちゃんと走ってないじゃん、これだから塾高は〜」みたいな。
亀井:まあ、僕は単に効率がよかっただけなんですけどね(笑)
―それでは最後に、今季の目標と意気込みをお願いします。
三宮:どこで投げるかまだわかりませんが、最多勝か防御率1点台を目指したいです。でもやっぱりチームの勝利が一番なので、チームが勝てるピッチングができればと思います。
加藤拓:優勝するのがチームとして一番なので、優勝に絡めることができるようにしたいです。僕が投げる試合はなるべく少ない失点で切り抜けて、勝ちにつながるピッチングができればいいと思うので、投げた試合は勝てるように頑張ります。
亀井:僕は今年も全て中継ぎでの登板だと思うので、1点も相手にやらないように防御率0.00で、できれば僕が投げているときに逆転してもらって、1勝したいと思います。
三宮:負けてるときに投げたいってことね?
加藤拓:僕らに打たれろってことね??
亀井:あっ、いや、そういうことでは…(笑)。まあ、0対0のときってことで。
原田匠:チームとしてはやっぱり優勝という大きな目標があると思うんですけど、個人としては少しでも神宮のマウンドに立てるようにいま努力して、頑張りたいと思っています。
―お忙しい中、ありがとうございました!
取材:布寺智裕、由谷咲
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