【バスケ】魅せた努力の証!完全優勝へ繋いだ勝利 早慶戦男子Bチーム戦

ひんやりと清々しい朝の空気をまとった代々木第二体育館を、一瞬にして強烈な熱気で包んでしまう。そんなアツい戦いが今年も行われた。73回目となる、伝統のある早慶戦。Bチーム戦も本戦に負けず劣らず、両校の意地とプライドが激しくぶつかり合うゲームとなった。
2015/06/06()@代々木第二体育館
第73回早慶バスケットボール定期戦 Bチーム戦
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 19 26 25 18 88
早大 29 24 20 82
慶大スターティングメンバー
PG 加藤舜王(政2・慶應義塾志木高)
SG 桑原竜馬(経4・厚木東高)
SF 堂本阿斗ディーン(商2・慶應義塾高)
PF 清家智(経4・慶応義塾高)
C 山崎哲(環4・秋田高)
 

4番を背負いチームをけん引した桑原

4番を背負いチームをけん引した桑原

堂本の高い得点力は慶大の大きな武器となった

堂本の高い得点力は慶大の大きな武器となった

1Q、先制したのは早大。慶大は開始早々24秒バイオレーションをおかし、早大に押される形での入りとなった。清家が加藤のアシストを受けて得点したが、早大一歩リードの状態が続く。そんな中、堂本が3Pを沈め、フリースローも2本確実に決める。加えて山崎が得点すると、さらに清家、加藤がフリースローを2本ともきっちり決め、ファールトラブルに苦しむ早大に迫る。しかし3Pを確実に決めてくる早大に対しなかなか逆転できない慶大。この試合4番をつけた桑原や高橋(政2・慶應義塾高)も得点し追いつこうとするも、じりじりと点差をつけられ19-29と10点差でこのQを終えた。 2Q、下級生が躍動する。桑原の3Pをきっかけに流れを掴むと、続いて堂本が得点。開始3分、早大に3Pを決められるが、ここから慶大の猛攻が始まる。加藤、澤近(環1・高知学芸高)などフレッシュマンを中心に12連続得点で逆転に成功。このピリオドで、ディフェンスも機能した慶大は相手のアウトサイドの得点を僅か4点に抑えた。たまらず早大はタイムアウトを要求し立て直しを計るが、慶大の勢いは衰えない。残り1分を切ったところから原 匠(環1・近大付属高)が3Pを2本連続で決める大活躍で早大を突き放す。守備に回った1Qとはうって変わり圧倒的な攻撃力を魅せつけた慶大は45-38とリードし前半を折り返した。

清家は力強いインサイドプレーで最上級生の意地を見せた

清家は力強いインサイドプレーで最上級生の意地を見せた

3Q、慶大が前半の流れを維持し2本連続で得点すると、この試合初の2桁リードとなった。その後慶大は山崎を中心にインサイドで攻めるのに対して、早大は走力を生かした速攻を立て続けに決め慶大を苦しめた。この日好調の加藤は、巧みなボールハンドリングから自ら得点すると、アリウープを演出するアシストも披露し会場を大いに沸かせた。同期の堂本は残り3分で3Pを含む9連続得点。負けじと得点力を発揮した。しかし、終盤早大に追い上げられ70-62で最終Qへ。 4Q、早大が開始3分で2点差まで詰め寄ってくる。両校にとって早慶戦は数ある試合のなかでも特別なゲーム。勝敗の行方がわからない試合展開に、得点が入る度会場はヒートアップする。その熱気に応えるように力を発揮したのが、この試合に誰より強い想いで挑んだ4年生だ。迫りくる早大に怯む事なく清家がフリースロー2本をしっかり決めると、桑原も3Pを決め、早大の逆転を許さない。要所で得点を重ねる4年生に加え、堂本や澤近のシュートも決まった。一気に突き放したいところだが、早大も速攻で着実にせめてくる。だが最後は桑原が綺麗な弧を描いた3P、さらには値千金のスティール、そして残り6秒で得たフリースロー2本をしっかりと決め、88-82で慶大が勝利をおさめた。   たくさんの選手が活躍したBチーム戦。4年生の強い想いをうけて、下級生たちも精一杯奮闘した。なかなかプレイングタイムをもらえずとも、手を抜かずに日々努力して来た彼らの姿に会場にいた誰もが心を動かされたに違いない。  (記事:宮崎玲衣)

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