【バスケ】全員でつかんだ聖地での栄光!早慶戦2連覇を飾る! 早慶戦男子本戦

全員 今年で73回目となる伝統の大一番が今年も開催された。昨年4年ぶりに悲願の早慶戦勝利を日吉記念館で収めた慶大だが、バスケットボールの聖地代々木第二体育館においては2008年以来勝利から遠ざかっている。数々の名勝負が行われきたこの特別な場で再び勝利をつかみ取ることができるかどうかに注目が集まった。先に行われたトーナメントでは16位に沈んだが、昨年のような巻き返しに期待がかかる。迎えた当日、男子本戦を前に会場は超満員となった。異様な空気に包まれる中、伝統の一戦の幕があける。互いのすべてを賭けた熱戦は、聖地の歴史に新たな1ページを刻み込んだ。
2015/06/06() @代々木第二体育館
第73回早慶バスケットボール定期戦 男子本戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 22 16 23 22 83
早大 25 15 14 18 72
通算36勝37敗 
慶大スターティングメンバー
  選手名(背番号・学部・学年・出身校)
PG #4 福元直人(環4・福大大濠高)
SG #13 西戸良(総3・洛南高)
SF #5 大元孝文(環4・洛南高)
PF #10 真木達(環4・國學院久我山高)
C #7 黒木亮(環4・延岡学園高)
 

ルーキーながら積極的に攻め込む鳥羽

ルーキーながら積極的に攻め込む鳥羽

早慶両応援席からの大歓声が飛び交うなかティップオフ。その出だし、緊張からか主将・福元が連続ターンオーバーを犯してしまう。対する早大の主将#34池田には3ポイントを決められ、序盤は早稲田がリード。2分間得点のなかった慶大だが、黒木のキックアウトパスを受けた大元がトップオブザキーから3ポイントを沈め初得点。大元はこの後も1対1からのミドルシュートや、西戸のアシストからゴール下で得点しオフェンスをけん引した。5分が経過した時点で11-11の同点。しかしここから池田の3ポイントなどで連続失点し、7点のビハインドを背負う。ここで踏ん張りを見せたのはまたも大元だった。真木のアシストを受け再び3ポイントをヒット。早大に流れは渡さない。残り2分半となったところで慶大は期待の新星、鳥羽(環1・福大大濠高)を投入。「がむしゃらに目の前の事を全力でやろう」と意気込むルーキーは言葉通りのプレーをコートで体現。速攻の先頭を駆け抜けレイアップを決めると、1対1からのドライブも決め得点。最後のオフェンスでは真木のミドルシュートのアシストし、活躍を見せた。このシュートで点差を3点にまで縮め、第2Qへ突入する。 その序盤、慶大はシュートタッチに苦しみなかなかシュートを決めることができない。その間に早大のドライブや3ポイントを許し10点差をつけられてしまう。早大応援席が大きな盛り上がりを見せ、嫌な流れが慶大サイドに流れる中、それを払拭したのはまたしても大元だった。真木のアシストを受け3ポイントを沈めると、続く攻撃ではオフェンスリバウンドを自らリングへ押し込み連続得点。これを機に早稲田の攻撃の歯車も狂い始める。シュートミスに加え、3秒バイオレーションを犯すなど徐々に流れは慶大へ。このタイミングでタイムアウトをとった阪口HCは、タイムアウト後、エネルギッシュなプレーが持ち味のサワ(環2・國學院久我山高)をコートへと送り出す。「絶対勝ちたい」と意気込むサワは闘志を前面に押し出し、いきなりオフェンスリバウンドを獲得。続くプレーでは大元のアシストを受けゴール下で得点。チームに勢いをもたらした。この得点で11-0のスコアリングランを決めた慶大はこの日初のリードを奪う。そしてここからは一進一退の攻防が続いた。好調を保つ大元がショットクロック間際のタフな3ポイントを決めれば、早大#16山本はバスケットカウントを決めこれに対抗。そして同点で迎えた早大のラスト1プレー、エース池田がブザービーターでシュートをねじ込み2点ビハインドで前半を折り返す。

スコアラーとしての能力を存分に見せ付けた大元

スコアラーとしての能力を存分に見せ付けた大元

雌雄を決する後半。早い段階で追いつきたい慶大であったが、最初に流れをつかんだのは早大であった。ターンオーバーを犯す慶大の隙をつき、積極的なドライブや、ファウルから得たフリースローなどで着実に得点。リードを8点に広げる。しかしここで待ったをかけたのは前半シュートタッチに苦しんだ西戸と福元だった。大元のアシストを受け西戸が3ポイントを決めると、続くプレーでは再び大元のアシストで福元がレイアップを決め、点差を縮めた。しかしこれまでインサイドで攻守ともに活躍を見せていた黒木が3つ目のファウルを犯してしまい、ベンチへ戻ることを余儀なくされる。大黒柱不在の危機で奮起を見せたのが真木であった。黒木の代わりに入ったサワのパスを受け、ショットクロックが20秒残っていながらも迷わず3ポイントを放ち、これを見事に沈めた。たまらず早稲田はここでタイムアウトを申請。しかしタイムアウト後最初のオフェンスで、再びサワのアシストから真木が3ポイントをヒット。さらには相手ブロックを軽くいなすフィンガーロールも見事に決め完全に流れを慶大へと引き寄せた。そんな真木の活躍もあり7点のリードを獲得し、勝負の最終ピリオドへと向かう。

真木の攻守にわたる活躍はチームを救った

真木の攻守にわたる活躍はチームを救った

なんとかリードを保ち勝利を引き寄せたい慶大であったが、早大も簡単にはそれを許さない。山本の3ポイントや池田のドライブで連続得点。残り7分を残し慶大のリードはわずかに2点。勝負は全く分からなくなった。息が詰まるような緊迫した展開の中チームを牽引したのは4年生だった。福元がドライブで切れ込み、ディフェンスを収縮させたところでキックアウトパスを供給。これをコーナーで受け取った大元が冷静に3ポイントを決め、早大に逆転の機会を与えない。さらに福元は「ミスマッチの相手につかれていた」ところを攻め果敢にリングへアタック。相手のファウルからフリースローを獲得し得点へとつなげた。ディフェンス面でも黒木がリバウンドを確実に抑え、相手にセカンドチャンスからの得点は許さない。対する早稲田も山本が3ポイントを執念でねじ込み残り3分半で再び3点差に。しかし続くプレーで再び福元から大元のホットラインで3ポイントを決め再びリードを広げた。そして残り2分半で西戸が巧みなフェイクからレイアップを決め、ついに慶大が10点をリード。後がない早大は果敢に3ポイントを狙うも、なかなか決めることができない。残り1分を切ってからはファウルゲームに入るが、福元、黒木がフリースローを確実に沈め勝負あり。歓喜の瞬間を告げるブザーが聖地・代々木第二体育館に鳴り響いた。

喜びをわかちあう福元と大元

喜びをわかちあう福元と大元

早慶戦2連覇までの道のりは決して平坦ではなかった。六大学リーグでは優勝を果たしたものの、京王電鉄杯では大差をつけられての負けが目立ち9位、トーナメントでは格下に対する負けが響き16位に沈むなど春シーズンの成績は決してよいものとはいえなかった。しかしそんなチーム状況の中でも、受け継がれてきた伝統のスタイルと選手、コーチ陣、スタッフ間の信頼関係がぶれることはなかった。見つかった課題を着実に克服し、チーム全員が結束し早慶戦への準備を進めてきたことが今回の勝利につながったのだろう。このゲームの殊勲者、大元の「チームのみんなが僕を信じてコートまで送り届けてくれた」という言葉からもそのことが伺える。春シーズンの目標を見事達成した慶大バスケが次に見据えるのは秋リーグ、そしてインカレだ。春に培ったチーム力を武器に、更なる高みへと歩を進める彼らの活躍に今後も期待したい。 (記事:岩田亮)

 

阪口HC (試合を振り返って)やっぱり4年生が頑張ってくれたね。早慶戦は理屈じゃないんだよ。だから中島も桑原も使ったし、特に桑原は副将として裏で果たしている役割っていうのは非常に大きいと思うよ。福元も後半からは復活してくれたし。早稲田よりうちのほうが4年生を信頼していたし、それに4年生も応えてくれたと思います。(鳥羽をはじめとする下級生も活躍していたが)そうだね、鳥羽は積極的でよかったね。1年生はあれでいいんだよ。何だこれはと思いながらでもがむしゃらにやってたし、去年のサワといっしょだね。全員で戦って勝ったという印象でした。(勝因は)やっぱり振り返ると去年伊藤達が勝ってくれたのが大きいね。そのおかげで今年の選手は全く負けると思わずに試合に臨めたからそれは大きかったね。あとは繰り返しになるけどやっぱり4年生だね。命がけで準備してやってきたのでとにかく勝ててよかったです。(トーナメントからどのように修正したか)慶応と早稲田にとって春はやっぱり早慶戦という大きな目標があるので、トーナメントの結果は全く気にしてなかったね。とりあえずベスト16にまで残っていろんなやつに経験を積ませられたからそういう意味ではトーナメントはあれでよかったんじゃないかな。

福元直人(環4・福大大濠高) (試合が終わって)今は安心している気持ちでいっぱいですね。(今日はどのような気持ちで試合に臨んだか)今日は勝ちたい一心で臨みましたし、チームメイトのためにも勝ちたいなという気持ちで臨みました。(福元選手自身後半に流れを取り戻したが)前半すごく声が通らない中で、うまくいかないなっていうのがあって、声使わずに打開するにはと考えると、自分がミスマッチの相手につかれていたので、そこで攻めると流れが変わるのかなと思っていたので、それをうまくチームの流れにつなげられてよかったなと思います。(トーナメントからどのように修正していったか)気持ちを高める部分は早慶戦ということで自然に高まりましたが、気持ちの切り替えという部分では阪口さんが僕らに練習メニューや練習プラン、練習日程をすべて任せてくれて、学生主体でやらせてくれたので、チームにもすごいなじみが早くて、その学生主体で阪口さんがやらせてくれたっていうのが切り替えにつながったのかなと思います。(主将として迎えた最後の早慶戦だったが)楽しかったに尽きるんですけど、ほんとに勝てて安心してますし、慶應の伝統を勝ちという形でつなぐことができたのはよかったなと思います。(今日一番の勝因は)全員ですね。今日は全員がそれぞれの役割を果たしてくれましたし、プレイ的な面でいうと、粘る時間がすごいありましたが粘ることができて、その我慢を通り越した先で、しっかりゴールにつなげることができたという部分が最後の10点差につながったのかなと思います。(それで春シーズンが終わっての振り返り)早慶戦以外、全部うまく行かない状態が続いて苦しかったんですけど、その中でもチームとしてあるべき方向というか、向かうべき方向を見失わずにやって来れたので、秋につながるいい形で新人戦はありますが、いい区切りをつけることができたと思います。(秋シーズンの目標)秋はインカレ日本一、インカレで優勝することが目標なので、そのためにはまだまだだと思いますし、もっと課題を見つけてやっていきたいなと思います。

大元孝文 (環4・洛南高) (早慶戦二連覇の感想)自分たちの代で勝つことができて本当にそれがうれしいです。 (四年生として挑んだ最後の早慶戦で、去年とは何か意気込みに変化はあったか)早慶戦は4年生の勝ちたい気持ちがチームの結果に直結すると思っていて、去年早稲田は早慶戦で4年生が出てない中で接戦だったということもあり、自分たちの代では絶対に勝ちたいとここ1週間は口酸っぱく言い続けてきて、今日もその勝ちたいという気持ちが向こうの4年生よりもこっちの4年生のほうが強かったので今日の早慶戦勝てたのだと思っています。(相手チームで注目していた選手はだれか)34番の池田君は4年生として早稲田をずっとひっぱてきた存在ですし、彼の気持ちに僕らの気持ちが負けてしまうと絶対に試合でも勝てないと思っていたので彼を死に物狂いで止めにいこうという話はしていました。(早稲田に押される場面も見られたが、そういうときにどのように気持ちを切り替えたか)Bチーム戦も見ていて、早稲田はアウトサイドシュートがすごい当たっていて2Q目からはあんまり外のシュートが入っていないという印象を受けたので、この流れで1Q相手のシュートが入っても我慢すれば2Qでペースが落ちて自分たちの流れになるかなというように思ったので、そんなに脅威ではなかったです。(苦しい場面で大元選手の3Pが決まっている印象があるが、今日の試合自身の手ごたえとしてはどうか)みんなに迷惑をかけたプレーというのもたくさんあったんですけど、それでもチームのみんなが僕を信じてコートまで送り届けてくれたので、あとは自分の気持ちをプレーで表現するだけだと思って、それで運よくシュート入ったのでよかったと思います。(秋リーグ戦への意気込み)4年生になってどんどん試合が最後になっていくにつれて、リーグ戦も一戦一戦しっかり戦っていけば去年以上の結果が残せると思っているので、また4年生中心となって頑張っていきたいと思います。

桑原竜馬(経4・厚木東高)(試合を振り返って)トーナメントがひどい結果だったんで、そこからどう立ち直るかというとこから始まって、とりあえず4年で固まらなきゃいけないよねっていう話になって、何回も話し合いとか、言いたくないことでも言い合うという時間も作って、苦しい時期もあったんですけど、それを乗り越えて今日を迎えられたのかなとは思います。多少ぐらついても取り戻せるなっていう自信はベンチで見ていてありました。たくさん準備をしてきたのでとにかく勝ててよかったです。(真木の負傷時に急遽交代出場となったが)まず最後4年5人で終われたらいいねっていう話を阪口さんとしてて、午前中B戦出たんですけど、午後もあるという気持ちで準備はしっかりできていました。(勝因は)そうですね、もうみんなよかったと思います。(早慶戦の感想は)本戦に出たのが初めてだったんですけど、それを4年5人で出場できて、嬉しかったというか、なんとも言葉で言い表せない感じです。(Bチーム戦を振り返って)練習の段階で、Bチーム戦のメンバーと本戦のメンバーでゲームをすることが多かったんですけど、その中でスタメンに負けないようにとB戦のメンバーの中で結束が高まっていたので、その気持ちでB戦も勝って完全優勝してやろうという気持ちで挑みました。その中で中島や後藤がけがで出れないというのがあったので、自分が引っ張らなきゃなという気持ちはありました。そういう気持ちが最後出たのかなと思って、本当によかったです。(秋に向けて)春は早慶戦というでっかいのがあって、秋はインカレ日本一というのがあるんですけど、具体的にどう戦っていくのかっていうのはまだ決めてないので、とりあえずゆっくり休んで、就活して、秋に備えたいと思います。

黒木亮 (環4・延岡学園高)(早慶戦2連覇について)昨年トーナメントが終わってから、4年生が早慶戦には絶対勝とうというすごくポジティブな姿勢を見せてくれていて、そういうところを見習っていこうと思っていました。トーナメントは結果が良くなかったけど、早慶戦に向けてはみんなが本当に集中していたなという印象が強くて、早慶戦前2、3週間前の練習を1人1人が集中してやってきて4年生としての姿勢も示そうとできたし、その積み重ねが今日の結果だったと思います。(最後の早慶戦でしたが)正直あっという間でしたね。1年生のときは何が何だかわからない状態で迎えて、でもこんなに大舞台の中でプレーできるというのはすごく幸せなことですし、会場を設営してくれた方々とか、そういう人に感謝しながらプレーしていかなくてはいけないなと感じていました。4年生になってもその気持ちは変わらないし、下級生の思いというのも汲み取った上で、上級生が早慶戦に向けた姿勢を示せたのでよかったです。(早大で意識した選手は)トーナメントが終わったあと、早稲田の16番の山本純平選手が怪我していて、早慶戦に出てくるのか出てこないのかがよくわからない状態で、出てきたとしたらミスマッチになってしまう部分があるので、そういうところをいかに対応していけるかということでした。やっぱり山本選手も4年生の意地というか、ハッスルしてきたので大変でした。(試合中リードを許した場面はどのように戦ったか)勝ちたいという気持ちが押していて、でもただそれだけでは勝てないので、前のめりになって勝ちたいという気持ちが先行してしまうのではなくて、例えばベンチにいる仲間とか見ていたらすごくアドレナリンが出るというか、そのような部分で自分を奮い立たせました。仲間がいてくれて本当によかったです。(春シーズンを終えて)トーナメントも勝ちに行こうという感じだったんですけど、チーム的にもうまくいかないことがたくさんあって、その中でいかに修正していくかが大事だったんですけど、結局トーナメント期間は修正できずにチーム全体が下を向いてしまうということがあって、でも春の最終的な目標として早慶戦には勝ちたいという思いがあったので、最終的に結果を残せてよかったです。(秋に向けて)まだまだ僕たち特に個人的には、慶應のインサイド陣というのはすごく成長できると思っています。今日は本当に外のシュートに助けられましたし、もっとインサイド陣はキーマンになれると思っているので、相手は1部リーグのインサイドということで、そういった部分をリーグの中でどう立ち向かっていくのかというのを常に考えながら、仲間と切磋琢磨しながらやっていきたいです。

中島一樹(環4・高崎高) (試合を振り返って)いやもうめちゃくちゃ嬉しいです。本当に勝ちたくて、チームとしても入りが悪かったんですけど、みんな負ける気はしていなくて、気持ちを強く持っていたから最終的には勝てたのかなと思います。(福元と交代でPGを務めたが)直人の代わりに出るというのは言われていたので、準備はしていて、流れを崩さずにつなぐのが僕の役割なので、特にディフェンスを頑張ることと絶対にミスをしないということを心掛けてやっていて、うまくつなげたんじゃないかなと思います。(初めての早慶戦本戦出場だったが)本当に出れて嬉しいし、この舞台でやるのが夢じゃないけど、やりたいなっていうのがずっとあったので、本当によかったです。(勝因は)チーム全員で戦っているっていうのが慶応のスタイルだし、それが貫けたから、最後勝ちをつかみとれたのかなと思います。(秋に向けて)やっぱり直人の代わりとして出ることが多いと思うんで、阪口さんにも言われてるんですけど、練習でできてることが試合でできていないというのが多いので、練習通りのプレーを試合でできるようにやっていきたいなと思います。

真木達 (環4・國學院久我山高)(試合を振り返って)一年目の時に早慶戦で負け、早稲田が喜んでいるのを見て、とても悔しい思いをしたので、代々木で早稲田に勝ちたいという思いが僕のなかにすごく残っていました。今日は勝つことができ、僕の人生の中で悔いがないと言ってもいいです。リベンジができた事が本当に嬉しいです。(早慶戦という特別な試合前、どのような心持ちだったか)僕は落ち着いて一人でいました。会場に入り沢山の観客を見た後、体が軽くなりやるぞ!という思いが湧きました。それくらい自分で調整できていたと思います。早慶戦だということを意識して前日から試合のイメージや戦略を考えすぎると、余計に緊張するので、アップから気合を入れました。(試合中連続で3ポイントを決めていたが)狙っていました!シュートは打とうと決めていました。得点源が大元しかいない中、僕が決めなければ、という思いがありました。練習時にも阪口先生から、お前がシュートを打つんだぞ!と、圧をかけられていたのですが、先生の気持ちがプレッシャーでもあり嬉しくもあったので、朝練や普段の練習でも普段の練習でもシューティングの練習を繰り返し、これで外したらもう仕方ないというところまで、自分の中で準備していました。(最後の早慶戦でしたが)皆の力で取った勝利だと思います。4ピリでタイムアウトを取った時、先生が、このチームにでている5人の信頼関係は、どのチームにも勝っていると仰ったように、僕は凄くチームに信頼関係を感じました。例えば、ルーズボール一つをとっても、みんなで飛び込み大丈夫か?と確認しあったり、僕が足をつった時も応援し励ましてくる仲間がいました。目に見えない力、信頼関係が、勝った一番の要因だと思います。この最後の早慶戦で本物の信頼関係を感じることが出来ました。

西戸良 (総3・洛南高) (今の気持ちは)トーナメントは去年のような負け方をしたのですが、このままじゃまずいということで3週間取り組んで来た結果が今日の勝利に繋がったと思っていて、とても嬉しいです。でもそれと同時に、2連覇したので来年自分たちが勝たなくてはいけないというプレッシャーにもなりました。(今日の試合を振り返って)個人的には前半は少し緊張してしまって、空回りしてしまうようなプレーが多かったのですが、後半はチームのみんなに支えられて自分らしくプレーできたので、自分的にも満足できるゲームでした。チームとしては一試合通して気持ちのこもったプレーを全員で継続してできたのでそれが勝因かなと思います。(早慶戦への準備は)慶應はチーム全体で戦うチームだと思うので、ひとりひとりが早稲田に対してどうやったら勝てるんだろうというところを突き詰めたのが第一歩であって、それからの練習の積み重ねが試合でのプレーに繋がったと思います。全員が主体者意識をもって、自分が主役とか、今自分がこれをやれば勝利に繋がるということを考えることが大切だったと思います。(チーム内の状況は)早慶戦に向けての練習は毎日が充実していました。4年生が中心となって練習メニューを考えてくれて、それを自分たちがみんなで盛り上げて、注意するところは注意して、ひとつになって今日に向けて取り組んで来れたので、そこは来年も見習いたいです。(秋シーズンに向けて)秋シーズンは下級生が活躍していかないと来年に向けて心配な点が多いので、自分が成長する事もそうですけど下級生を育てる事も意識したいです。秋のリーグは長いですがそこで成長していけるようにします。その結果いまの4年生が抜けても早稲田に勝てるチームをつくっていきたいです。

後藤宏太 (環3・藤枝明誠高) (今の気持ちは)最高!の一言です。早慶戦は勝ちたかったし、勝たなくてはいけない試合だったので、それに勝てたのは嬉しいです。(試合を振り返って)大元さんが序盤から気持ちが入っていたし、真木さんもよかったし、4年生はみんなそれだけこの試合に賭けているなぁというのが伝わってきました。一試合通して4年生が頑張ってくれました。それに西戸だったりサワだったり、後輩もその気持ちに応えられて、チームとして勝てたのかなと思います。(早慶戦に対する準備は)個人的には春シーズン始まってすぐに怪我をしてしまって、復帰したのが5月の半ばだったので早慶戦に向けてなにかやっていたわけではないです。チームとしては早稲田を意識して、例えば練習のビブスを早稲田のユニホームを意識したものでやったりして、早稲田に勝つ事だけを意識して練習してきました。(来シーズンにむけて)個人的にはプレイタイムをもっともらって活躍することですが、来年いまの4年生が抜けたらチーム力が一気に下がってしまうと思うので、それでも早慶戦は勝たなくてはいけないし、リーグ戦も一部で勝っていかなくてはいけないので、そういう意味では自分が成長すると同時に、下級生たちもしっかりまとめて今年を超えるようなチームをつくっていけたらいいなと思っています。

トカチョフ・サワ(環2・國學院久我山高) (早慶戦二連覇の感想)最高です。正直練習とかでも、すごい僕自身不安があって。要因はいろいろあるんですけど、ずっと勝てるか不安で。でもそれでも絶対勝ちたいし。去年勝ってるからこそ、負けたらどれぐらい辛いのかってよくわかっていたので、とにかく今日は必死で、何が何でも勝つっていう気持ちでチームがうまく一つになって、結果勝つことができたってことは、すごい嬉しいですし、絶対秋のリーグ戦にもつながるって思ってます。本当に今日は勝ててよかったです。(去年の早慶戦と今回の早慶戦で、意気込み等の違いはあったか)去年も今年も変わりません。ですが、自分の早慶戦に対する気持ちは今年の方が緊張してて。去年は何も知らない状況で会場に入って人がすごいいっぱいで、あっ僕人が多いとすごいハイテンションになるんですけど笑。今年はもうそれを知ってて、別に二年になったからじゃなくて知ってるからこそすごい緊張してて、まぁアップでダンクも入らなかったしやべばいなと思ってました笑。(流れが向こうに行きそうになった時どうやって気持ちを切り替えたか)そうですね、やっぱり先輩方もみんなも自主練だったりとかで一生懸命積み上げてきたものがあったので、それが絶対どっかで出るって信じていたし、どんなに流れが悪くてもディフェンスを今はしっかりやってその時が来るのを待つというか、それを信じてました。(相手で注目していた選手は)自分がやるべきことをやれば、関係ないです。僕の役割はリバウンドなんで。たとえ相手が2m30でも、ここ(胸を叩きながら)さえあれば、気持ちさえあれば、関係ないです(ディフェンス面でも活躍が目立っていたが)ファールも抑えられましたし、リバウンドも取れましたし、でも正直もっと僕が得点に絡めれば、もっと楽に攻めれた場面もいくつかあったんですけど、まあでも結果先輩方がちゃんと点取ってくれたし、良かったと思います。(次の新人戦へ向けての意気込み)正直今回の新人戦はすごい気合が入ってて。上級生の考え方が変わるような、何か変化が起きるような試合にしたいです。それこそ勝つってのはもちろんのこと、見に来てくれた方々にも、あっ違うなってのを感じてほしいですね。

鳥羽陽介(環1・福大大濠高) (早慶戦を二連覇して)僕にとっては初めての早慶戦で、先輩達が早慶戦に向けて頑張っていたのですが、僕は早慶戦がどういうものか今一つ分からない中臨んで、本当に応援も凄くて、自分自身楽しむことが出来てすごく良かったと思います。(今日に向けての意気込みは)自分のプレータイムはそんなに長く無いと思っていたので、がむしゃらに目の前の事を全力でやろうと思い、それだけに集中していました。(試合で意識した事)オフェンスに関しては、ボールを持ったらゴールに向かおうという意識を持って試合に出ました。(ベンチでの気持ち)結構ワクワクとした気持ちと緊張感もあったのですが、先輩達を中心にベンチも含めて一体となれたかなと思います。(早慶戦を終えて、今後に向けて)春シーズンは後もう来週から新人戦が始まって、それも本当に勝つ気でやりますし、秋シーズンもリーグ戦が始まるのでそれに向けて自分の調子を上げて、チームも更に良くなっていけば良いかなと思います。

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