【ラグビー】後半崩れ・・・4勝1敗で春季大会を終える/関東大学春季大会 筑波大戦

トライを決めた渡辺を笑顔で迎える

トライを決めた渡辺を笑顔で迎える

 

ここまで春季大会全勝の慶大の最終戦に立ちはだかるのは筑波大。ここまで課題とされてきたディフェンスを克服し、実力のある筑波大にも“走り勝つ”ことが期待された。試合は前半、ディフェンスで粘りつつ隙を突いて得点を伸ばし21―7で折り返し、このまま勝利かと思われた。しかし後半は対照的に0―26と大失速。結果、21―33と黒星を喫し、4勝1敗で春季大会を終えた。

 

 

関東大学春季大会B vs 筑波大

 

2015/6/7(日)13:00K.O.@筑波大グラウンド

 

得点
慶大   筑波大
前半 後半   前半 後半
PG
DG
21 小計 26
21 合計 33
 

得点者(慶大のみ)

 

T=松村、金澤、渡辺

 

G=青井3

 

出場メンバー
ポジション 先発メンバー 交代選手
1.PR 堀切 厚輝(環3・國學院久我山) →17 細田 隼都(商2・慶應)
2.HO 松岡 大介(環3・小倉)  
3.PR 八木 悠太朗(経4・慶應) →18出口 桂(商4・明善)
4.LO 佐藤 大樹(総2・桐蔭学園)  
5.LO 辻 雄康(文1・慶應)  
6.FL 岩本 龍人(政4・國學院久我山) →20廣川 翔也(環3・東福岡)
7.FL 松村 凜太郎(商2・慶應)  
8.No8 徳永 将(商4・慶應) →19高家 章徳(商4・慶應志木)
9.SH 南 篤志(総4・清真学園) →21中鉢 敦(経3・慶應)
10.SO 矢川 智基(環4・清真学園) →22木口 俊亮(経3・仙台三)
11.WTB 清水 祐輔(環3・明和)  
12.CTB 青井 郁也(商2・慶應)  
13.CTB 渡辺 宗一郎(商4・慶應)  
14.WTB 佐野 航太(政4・慶應) →23澤根 輝賢(総4・佐倉)
15.FB 金澤 徹(商2・慶應)  
 

 

PRの要・堀切

PRの要・堀切

春季大会ここまで全勝と課題こそありながらも勢いに乗る慶大は、自分たちのペースで前半を進めた。11分、WTB佐野のゲインから左サイドを敵陣へ攻め入ると、ゴール直前でマイボールスクラムを獲得。密集からこぼれたボールにSO矢川が素早く反応し拾い上げ、最後はFL松村が先制トライとした。さらに26分、自陣でのラインアウトからアタックを開始すると、ハーフウェイライン周辺でFB金澤が筑波大ディフェンスを突破。そのままビッグゲインを見せトライを決め、点差を14に広げる。29分、筑波大のキックチャージからターンオーバーを許すとそのままトライを奪われてしまう。しかし慶大は35分、CTB渡辺のトライで再び得点を伸ばし21―7で前半を終える。

 

 

 

本試合から復帰した金澤

本試合から復帰した金澤

後半12分、筑波大のブレイクダウンからの迅速なボール出しについていくことができない慶大は、自陣ゴール直前で広く展開されてしまい人数の少ないサイドを鋭く突かれトライを決められる。続く16分には、筑波大スクラムから右サイドを抜かれ約50mのゲインを許すとそのままトライを奪われ21―19と追い上げられる。ここで得点を奪い突き放したい慶大だったが22分、慶大ボールラインアウトからこぼれたボールを筑波大に獲得され攻められると、またもトライを許しついに逆転されてしまう。直後25分にも簡単にディフェンスを破られ、21―33とさらにリードを広げられる。その後も慶大のアタックには光るところが見えず、このままノーサイド。春季大会最終戦は黒星に終わった。

 

 

 

 

 

「対照的」という言葉がぴったり似合う前半と後半であった。前半はブレイクダウンからすぐにボールを出すことでラインブレイクを許さず、“走り勝つラグビー”の象徴とも言える左右へボールを振る動きのあるアタックができていた。また課題であったディフェンスも、積極的なタックルを見せ粘ることができていたように見える。しかし後半は主将でありSOである、チームの要と呼ぶべき矢川が負傷交代したことが原因なのだろうか「ディフェンスの組織がガタガタ」(松村)と選手が振り返るようにチームの統一が不十分だった。前半だけ見れば、慶大の標榜する走り勝つラグビーを筑波大という実力のあるチームに対しても体現することができていた。だが、この試合で後半が崩れたように「一試合通して走り勝つラグビーをできていない」(CTB青井)とその完成への道のりはまだまだ長い。帝京大や早大といった強豪に立ち向かうには、走り勝つラグビーを更に確固としたものにすることが必要だろう。

 

 

【ケイスポ的MOM】注目集める大型ルーキー LO

 

辻4

 

慶應高時代、副将として花園出場に尽力した辻雄康は多くの期待を背負いながら大学蹴球部でのはじめの一歩を踏みだしている。春季大会では、前回の青学大戦での初スタメンに続いてこの試合にもスタメン出場。190cmの恵まれた体格を生かした重いタックルを積極的に見せ存在感を放った。「自分らしさを出すだけでなく、チームのためを考えなければ」と反省する面もあったが、若さ故の勢いもまた彼の魅力の一つだと言えるだろう。これからたくさんの経験を積みどのような選手へと成長していくのか、辻の今後に目が離せない。

 

(記事・山田万里子)

 

 

コメント

 

辻雄康

(今日の試合を振り返って)Aチームでスタメンに出る責任感があったので1年生として思い切りいいプレーをしようと思ったのですが、スペースの間合いがすごく狭くて相手の強さにやられてしまいました。自分らしさを出すだけではなく、チームのために何ができるのかを考えていかないといけないと思いました。(前半はアタックのリズムもよかったですが)前半でテンポが良かったにも関わらず自分がやられてしまったので、その点がかなり悔しかったです。修正しようと思ったのですが、ディフェンスラインがすごく固かったです。(今後へ向けて)後半は主将と副将がケガをして、他の3・4年生がすごく盛り上げていました。自分はミスをせず、しっかりブレイクダウンを固めようと思ったのですが、自分のミスでトライにつなぎきれなかったのではないかと思うので、次は改善したいです。

 

松村凛太郎

(今日の試合を振り返って)前半は流れが良くて、自陣で捕らえられる部分もありましたが、自分たちのタックルもできたんで、トライを重ねることができたんですけど、後半はディフェンスの組織がガタガタで、思うように守ることができませんでした。(後半、筑波大の攻撃を止められなかった要因は)相手のブレイクダウンに対して慶大は人数を掛け過ぎてしまって、人数勝負で負けてしまったのかなと。有意義なタックルがなかなか出来なくて攻めあぐねてしまいました。(先制のトライを決めた場面を振り返って)立ってプレーをすることが出来て、矢川さんと徳永さんがつないで、そのルーズボールが僕のところに転がってきただけなので、まあ「ごっつぁんトライ」という感じですね。(春のシーズンを終えて見つかった課題は)負けてしまった明大戦と筑波大戦についてなんですけど、明大戦は後半ギアが上がってきて、トライを重ねられたんですけど、筑波大戦はその逆で前半は押せたんですけど後半にトライ出来なくて。対戦相手の流れに持っていかれてしまう部分があったので、これからは相手に合わせて、自分たちのフォーカスを絞っていきたいと思います。(次のシーズンに向けて)春シーズンは運良く試合に出る場面が多かったですが、秋は実力でメンバーに残って、スタメンで秩父宮のグラウンドに立てるように頑張ります。

 

青井郁也

(今日の試合を振り返って)前半は最初自分たちのアタックができていて、走ることもできたので相手を先に疲れさせることができました。こっちのペースで試合を進めることができたのでああいう結果になったと思います。後半は矢川さんがいなくなって、アタックのシェイプが作れていませんでした。自分たちのペースになれなかった時にどうやって立て直すかをみんなで練習していたんですけど出しきれなくて悪い流れのまま40分終わってしまったのが良くなかったと思います。(前半は課題のディフェンスも良くなっていたが)相手のアタックは激しかったんですけどそこに逃げることなくタックルできていたので良かったです。(後半は完封されてしまった)矢川さんに代わって僕がSOに入っていたんですが、もっとアタックの意思統一だったりシェイプを僕がコントロールしていかないとアタックが機能していかないと思います。久しぶりのSOということもあってあまりいいクオリティが出せなかったんですけど、次にまたいつこういうことがあるかわからないのでしっかり準備して練習していきたいと思います。(春季大会を振り返って)試合が進むにつれて徐々に自分達のやりたい走り勝つラグビー、相手を先に疲れさせてこっちが走り勝つというラグビーができるようになってきてはいるんですけど、まだ一試合通してはできていないので秋に向けて夏に改善していきたいと思います。

 

金澤徹

(今日の試合を振り返って)個人的には、復帰して間もないということもあってあまり走れなかったのと、全体的には、後半チームが統一できていなかったのが問題かなと感じています。(久々の公式戦だったが)少しでもチームの力になれればなと思っていて。どこまで出来るか不安だったんですけど、トライをとることができて。ディフェンス面ではもうちょっとバックスリーのコントロールが出来たらよかったと思ったので、これからもう少し練習していこうと思いました。(ご自身のトライシーンを振り返って)チームが外に余らせてくれて、それでボールをたまたま裏に蹴ったらとれたので。今度から確実にとれるように練習していきたいと思います。(春シーズンを振り返って)ほぼリハビリで全然プレイヤーとしてプレーできなかったので、怪我を今後は無しにして、試合に出て行きたいなと思います。(これから秋に向けて強化していきたい点は)フィジカルですね。体重や筋肉量を増やしていきたいと思います。

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