慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】対抗戦開幕試合は白星発進!/関東大学対抗戦 筑波大戦

 

トライ・アシストと活躍した金澤

トライ・アシストと大活躍の金澤

 

勝負の秋。慶大蹴球部の挑戦が始まった。対抗戦開幕試合、対戦相手は筑波大。昨年度、大学選手権準優勝の強豪校だ。この春の大会では逆転負けを喫した相手だけに、緊張感も高まる。しかし、その不安は積極的な攻めのプレーで解消される。立ち上がりこそバラつきもあったが、ひとたびトライを決めると勢いづいた慶大。前半に4トライを決め、筑波大を引き離す。後半は、筑波大の猛攻を受け一時は同点近くに迫られる。しかし佐野の雌雄を決するトライで勝利。対抗戦初戦は白星発進だ。

 

関東大学対抗戦A vs 筑波大

2015/9/13(日)1500K.O.@秩父宮ラグビー場

 

得点
慶大 筑波大
前半後半 前半後半
PG
DG
26小計1112
33合計23

 

得点者(慶大のみ)

 

T=清水、田畑、金澤、澤根、佐野

 

G=青井4

 

出場メンバー

ポジション

先発メンバー

交代選手

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堀切 厚輝(環3・國學院久我山)

 

2.HO

佐藤 耀(総4・本郷)

 

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大塚 健太(環4・國學院久我山)

→18 八木 悠太朗(経4・慶應)

4.LO

西出 翼(経4・慶應NY)

 

5.LO

佐藤 大樹(総2・桐蔭学園)

 

6.FL

廣川 翔也(環3・東福岡)

→20 高家 章徳(商4・慶應志木)

7.FL

鈴木 達哉(環3・茗渓学園)

 

8.No8

徳永 将(商4・慶應)

→19 松村 凜太郎(商2・慶應)

9.SH

南 篤志(総4・清真学園)

 

10.SO

矢川 智基(環4・清真学園)

 

11.WTB

清水 祐輔(環3・明和)

 

12.CTB

青井 郁也(商2・慶應)

 

13.CTB

田畑 万併(環4・桐蔭学園)

 

14.WTB

金澤 徹(商2・慶應)

 

15.FB

澤根 輝賢(総4・佐倉)

→23 佐野 航太(政4・慶應)

 

 

同志社戦から公式戦に復帰した佐藤耀

同志社大戦から公式戦に復帰した佐藤耀

慶大、筑波大、双方ともに納得のいかない立ち上がりであった。ボールが手につかず、ノックオンやパスミスを連発する。そんな中、先制したのは筑波大。ペナルティキックで手堅く得点を決めた。慶大にチャンスが訪れたのは開始14分、マイボールラインアウトを成功させると、モールからバックスに展開。筑波大の守備の穴を突いてゲインしたFB澤根のパスを受けWTB金澤がトライ。その後も攻撃は慶大ペースで続く。26分には、敵陣深くで蹴られたSO矢川のキックに呼応してWTB清水が駆け上がると、ゴールライン際でボールをキャッチ。トライに繋いだ。続く35分、FL廣川がターンオーバーすると、矢川、CTB青井と継がれ、最後はCTB田畑がトライを決めた。前半終了間際の39分には、FB澤根と清水が連携しながらボールを繋ぎ相手を翻弄すると、澤根が左サイドに駆け抜けトライを決めた。青井のコンバージョンも安定し、前半は26-11で終了する。

 

 

フィジカルの強さを見せつけた佐藤大樹

フィジカルの強さを見せつけた佐藤大樹

 

迎えた後半。試合の主導権を握ったのは筑波大だ。開始1分にビッグゲインからトライを決める。その後も慶大はチャンスを作ることが出来ず、我慢の時間が続いた。24分にもディフェンスラインを割られ26-23。春季大会では後半に逆転負けを喫したが、「慶大の時間が来るまで待とうと鼓舞しあって、ディフェンスしていました」(田畑)と落ち着いてプレー。すると迎えた32分。チャージダウンされたボールを金澤がキャッチし右サイドへゲイン。パスを受けたWTB佐野がトライ。点差を33-23に広げた。開幕戦を白星発進した慶大。ノーサイドの瞬間、フィフティーンは歓喜の雄たけびを上げた。

 

 

 

フィットネスの強化が証明された試合であった。前半中盤のトライでは、スピードを維持しながらバックスでボールを回し得点へ。テンポの良い試合運びに、選手も「順目順目に走って相手の体力を削れた」(矢川)と実感があるようだ。他方、課題としていた守備にも改善が見られた。ディフェンスを割られるシーンが春と比べて格段に少なくなった。「もう少し前に出て低いタックルで突っ込んでくる選手を走らせないようにしたい」(田畑)のように、精度の高いレッグタックルで相手の動きを徹底的に封じ込めるプレーをしていきたい。幸先の良い開幕を迎えた矢川組。今後の試合展開にも期待がかかる。

 

【ケイスポ的MOM】 アシストでも魅せた!!FB澤根

縦横無尽に駆け抜ける澤根

縦横無尽に駆け抜ける澤根

トライに加えてアシストでも存在感を放ったのが、澤根輝賢(総4)だ。今年度、Aチームの試合に多く出場する澤根。春季も相手の裏を突くプレーなどでチームに貢献した。夏合宿で強化したのはフィットネスに加えて、BKの連携力。「(夏合宿から)BK陣のミスを減らそうと取り組んでいます」。練習の成果は出ている。本試合でもWTB清水との連携プレーや、BKでパスを展開しチャンスを作るシーンが目立った。「調子は上々」と語る澤根。続く対抗戦でもチームに勝利を呼び込んでほしい。

 

(記事・長尾里穂)

 

金沢ヘッドコーチ

(今日を振り返って)初戦に勝つということは難しいことだと思っています。まずは勝ったということが一番の収穫です。慶大のラグビーは、低くタックルに入ってプレッシャーをかけることを重視しています。後半の中盤は、引いて守ってしまったりと、修正しなくてはならない点はあったのですが、選手はよく走って慶大らしいラグビーをしてくれたと思います。(初戦を臨むにあたって)夏合宿からAチームはずっと負けが続いていたので、選手がどうしたらゲームに入りやすいかということをこの一週間ずっと考えてきました。そこで、選手がリラックスできる環境を作ることを心がけました。(矢川主将が復帰したことの変化は)彼が戻ってきたことはチームの精神的な部分でも大きいと思っています。矢川の良いところは前を向いてプレーを選択できるところです。今回も、自陣から回したりキックしたりすることを的確に判断していました。エリアのコントロールやマネジメントの部分でもチームを引っ張ってくれています。(夏合宿を振り返って)夏合宿は、山中湖と菅平と北海道で行いました。山中湖はフィジカル強化に重点を置いていて、菅平は試合で実践経験を積みました。網走ではフィットネストレーニングをしながら筑波大戦の準備をしていました。(合宿の経過は)ゲームで結果が出ていないことと、けが人が出てしまった点は少し厳しかったです。チームの成長と並行して、個人のスキルを伸ばすことに力を入れなければと思ったので、菅平を経て、北海道ではその点も意識して練習しました。

 

矢川智基主将

(今日を振り返って)勝ちにこだわって試合をしようという話をして試合に臨みました。前半は良い流れで得点が出来たのですが、同じ取られ方をすることが何回かあって、そこをなかなか修正できなかったのは良くなかったです。今年の目標は「打倒帝京」なので、慢心せず今後もステップアップしていきたいと思っています。(久しぶりの試合でしたが)夏合宿のとき一緒に試合に出ることができなくてチームに迷惑をかけてしまいました。どうしてもキャプテンが一緒に練習をしていないと距離があるというか。今まで迷惑をかけた分しっかりチームに貢献しようという気持ちで臨みました。(夏合宿を振り返って)春からチームとして練習している内容は変わっていません。精度や強度のレベルを上げて練習していました。(合宿でチームとして成長したところは)春よりプレーの選択肢が増えたことや、ベースの体力や、苦しいところで走るというのが合宿で培われました。(春季大会でも筑波大と対戦していますが)フィジカルの面での差が春と比べて縮まりました。また、春は前半勝てて後半逆転負けしてという流れで、順目順目に走って相手の体力を削るという試合が出来ませんでした。今日の試合はそれが出来たと思います。(今の慶大を一言で表すなら)まだまだ伸びしろのあるチームだと思います。どんな相手でもしっかり戦って僕たちらしいラグビーをしていきたいと思います。

 

佐藤大樹
(今日を振り返って)慶大らしいラグビーが出来たのではないかなと手応えを感じています。(夏合宿で重点的に取り組んだことは)FWはラインアウトを重点的に行いました。夜にFWだけ特別に練習を行ったりして、ラインアウトの精度の向上を凄く意識してやりました。(その成果は)今日はいつもより安定したラインアウトが出来たと思います。(筑波大とは春季大会でも対戦しましたが)前回は最後の最後で走り負けてしまった感じがありました。今回は合宿の成果も出たというか、走り勝てたと思います。(今後に向けて)この試合で勢いに乗れたと思うので、奢ることなくこのまま勝ち続けて目標達成に向かっていきたいと思います。

 

田畑万併

(今日を振り返って)出だしにミスが続いて気が緩んでしまったシーンもありましたが、最後まで慶大の走るラグビーを続けられました。なんとか勝つことができて良かったです。 (アタックの手応えは)何度かゲインしてチャンスは作ったのですが、トライには繋がりませんでした。もう少し自分でチャンスメイクして慶大に流れを持っていきたかったです。(ディフェンスは)ディフェンスは悪くはなかったです。ただ、もう少し前に出て低いタックルで突っ込んでくる選手を走らせないようにしたかったです。(後半攻められていた時のチームの雰囲気は)苦しいゲームになることは分かっていたので、割り切って慶大の時間が来るまで待とうと鼓舞しあって、ディフェンスしていました。(夏合宿の練習について)ずっと走り続けていて、厳しい練習でしたが、その成果は出たと思います。(今後に向けて一言)もっとアタックでブレイクして、良い流れを持っていけるようにしたいです。

 

金澤徹

(今日を振り返って)自分たちのやりたいことをやりきれなかったです。本当はもっと外に回していきたかったですけど、それができませんでした。もう一度日吉に戻ってやり直したいです。(夏合宿の様子を教えてください)夏合宿では走れるラグビーを目指すためにたくさん走って、自分たちのやりたい形を作ってその通りに試合ができるよう練習をしました。(成長した点は)フィットネスがつきました。また、体重も2キロほど増えたので少し大きくなり、走れるようにもなりました。(トライシーンを振り返って)あれは内側が繋いでくれたラッキーなトライだったので、もう少し自分で切り開いてトライできるようにしていきたいと思いました。(次戦に向けてお願いします)次は外でどんどん活躍していきたいと思っているので応援よろしくお願いします。

 

澤根輝賢
(今日を振り返って)相手のミスにつけ込んでしっかりトライを取れたことが良かったと思います。(夏合宿で重点的に取り組んだことは)専修大戦と、帝京大戦でディフェンスがあまり良くなかったです。そこを修正して、みんなで前に出るディフェンスというのを練習してきました。(その成果は)粘ってディフェンス出来たんで、多少は成果があったと思います。(トライシーンを振り返って)目の前がFWの選手だったので南からのパスを貰った時に動いて、外に出れば抜けるかなと思ってその通りに実行したら上手くいきました。その後は清水と2人で2対1をものに出来たので良かったです。(BK陣の連携が良かったように感じました)夏合宿などの練習の際にBK陣のミスが多くて、BK陣のミスを減らそうと取り組んでいたので、結果としてミスが少なくなって良かったです。(ご自身の調子は)なかなか体の動きも良くて、良い状態だと思います。(今後に向けて)僕もレギュラーが安定している選手ではないので、これからも努力を続けて、対抗戦、大学選手権と進み、目標である帝京大学を倒して日本一になりたいです。

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