【フィギュアスケート】男女とも大激戦…小曽根は8位好発進! 東日本選手権①

 

SP8位からさらに上位を狙う小曽根

SP8位からさらに上位を狙う小曽根

10月30日~11月1日、群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナにて第41回東日本フィギュアスケート選手権大会が行われている。慶大からは、シニア男子に小曽根孝浩(環3)、シニア女子に鈴木美桜(法2)庄司理紗(総1)が出場し、ショートプログラムに挑んだ。ただならぬ緊張感の中、ベストの演技ができるかどうか。多くの選手が苦戦している中、小曽根は現在8位と全日本出場へ良い位置につけた。

 

 

 

 

2015 第41回東日本選手権大会

10月31日~11月1日 @群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ

クラス

選手名

SP得点

順位

シニア男子

小曽根孝浩(環3) 

48.99点

8

シニア女子

鈴木美桜(法2)

38.03点

17位

シニア女子

庄司理紗(総1) 

40.59点

12位

 

「黄昏」色の衣装がリンクに映える鈴木

「黄昏」色の衣装がリンクに映える鈴木

初日には、シニア女子ショートプログラムが行われた。24番滑走、鈴木のショートプログラムは『黄昏のワルツ』。落ち着いた表情でスタート位置につく。しかし、出だしのジャンプはまさかのミス。3回転の予定が2回転トウループになってしまう。続くジャンプでカバーしたいところであったが、まさかの失敗がさらに不利な状況を生んでしまった。冒頭のジャンプが2回転という判定であったために、同じジャンプを2回繰り返してしまったことになり、3回転サルコウ-2回転トウループのコンビネーションはキックアウトという残酷な結果に。2つ分のジャンプが点数に反映されず、17位と結果としてはかなり不本意である。しかし、冒頭以外のジャンプの精度は高く、スピンやステップも高い評価を得た。悔し涙を糧に、これを一つの経験として、明日のフリーに備えてきてくれるだろう。まさに「逆境」をどう超えてくるのか、目が離せない。

 

透通るような白と青の衣装がイメージに合う庄司

透通るような白と青の衣装がイメージに合う庄司

直後に登場した庄司のショートプログラムは『ノクターン』。冒頭の3回転-2回転トウループを決めると笑顔がこぼれた。続く3回転サルコウはこらえて着氷。練習時には「波があった」という。最後の2回転アクセルは成功させた。庄司にとっては、慶大生として初めて挑む東日本選手権。緊張もかなり大きかったはず。演技については「全体的に慌ててしまった」と語る。しかし、緊張した様子をうかがわせない滑らかで堂々としたスケーティングは、ケガを乗り越えた庄司の成長を感じさせた。結果は12位。小さなミスの取りこぼしが惜しい点だ。フリーではさらに正確な演技を目指し、上位をねらいに行くだろう。

 

 

ステップでジャッジにアピールする小曽根

ステップでジャッジにアピールする小曽根

二日目にはシニア男子ショートプログラムが行われ、小曽根が出場した。全日本選手権への切符を手にするため気合十分かと思われたが、1週間前から体調を崩していたという。それでも前回大会の東インカレで語った「次こそは」を、有言実行してくれた。小曽根のショートプログラムは「Shutsujin」。出だしの3回転-2回転トウループを決め、続いて3回転サルコウも見事成功。会場の盛り上がりを一気につかんだ小曽根は、鳴りやまない手拍子にのって鮮やかなステップを披露した。最後の2回転アクセルで着氷が少し乱れ、スピンでも失速気味になるなどミスはあった。しかし、今大会へ向けて猛練習したかいがあったのだろう。結果は8位と、全日本選手権への出場圏内につけた。フリーに向けて「努力してきた成果を出したい」と語る小曽根。明日も落ち着いて演技に集中できれば、結果はついてくるはず。念願の舞台まであと一歩。滑り込んできた「Luvletter 」で明日、決戦に挑む。

 

 

(文・写真 須佐奈月)

 

◇以下、演技後選手コメント

 

小曽根孝浩(環3

(ショートプログラムの演技を振り返って)今週は1週間ずっと練習に専念していました。また大阪に練習しに行っていたのですが、あっちでも一回もミスなく、今日は今までの中では良い演技がやっとできたかなと思います。実は体調がすごく悪くて、風邪のこと考えていたら逆に緊張せずに集中できたんじゃないかなと(笑)。ある意味良かったです(笑)。(練習時の調子は)スケートの調子はすごく上がっているので、明日もできるって自信もすごくあります。今8位で、全日本へは自分がボーダーラインなので、このまま良い流れを保って、さらに順位を上げて全日本に行きたいと思います。(明日のフリーへ向けて)スケートに専念できるのは今年が最後かもしれないので、練習時間が絞られる中でも頑張って練習して、努力してきた成果を出せたらなと思います。とにかくベストを尽くします。(フリーで見て欲しいポイントは)一作品として作り上げてきたものなので、プログラム全部を見てほしいです!

 

 

鈴木美桜(法2

(ショートプログラムの演技を振り返って)ジャッジスコアが出て、2個目のジャンプは降りたのですが、1個目と2個目のジャンプがキックアウトで点数が入らなくなってしまって。今まで最初のジャンプは失敗したことがなかったので、うまくリカバリーができなくて、同じジャンプをコンビネーションで繰り返してしまったので、降りたけど0点ということになってしまいました。そのために点数が全然のびなかったので、とても悔しいです。ステップとスピンのレベルは良く取れていたので、その分ジャンプが悔しいです。(衣装が新しくなりましたね)東京ブロックが終わってから母が作り始めてくれていて、なんとか間に合いました(笑)。(東インカレ後の練習の調子は)本当に調子が良くて、6分練習の時も落ち着いてできていたし、自分では試合中も落ち着いてできていたのですが、少しタイミングがずれてしまって。キックアウトにはなってしまいましたが次のサルコウもきれいに入ってはいたので、またフリーにつなげたいと思います。(フリーに向けて意気込みを)今日はすごく悔しかったので、フリーはフリーで切り替えて、順位とかは気にせず自分のできることをしっかりやりたいと思います。

 

庄司理紗(総1

(ショートプログラムの演技を振り返って)全体的には慌てた感じになってしまって。こらえる部分もあったりして、良かったとは言い切れないのですが、緊張していたなかでは自分のやりたい演技に近かったので、その点は良かったと思います。(東インカレ後の調子は)東インカレの前よりは調子は良かったのですが、練習の時にまだ波があったので、そこが改善しきれていなかったと思います。(慶大生としてはじめて挑む東日本ですが、どう感じていますか)美桜先輩(鈴木)がひとつ前の滑走順で、応援しながら緊張してしまって、私の演技どころじゃなかったです(笑)。その点楽しめたと思います。(フリーへ向けて意気込みを)今日は緊張した中で、思っていたような演技に近かったので、またフリーも緊張はあると思いますが、思い切って演技したいと思います。

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