【バスケ】 最終戦も不完全燃焼。リーグ戦を8位で終える。 vs国士館大戦

先の青学大戦に惨敗し2連敗を喫した慶大。リーグ戦最終節の相手は国士館大だ。慶大は第9節で国士舘大学から勝利を挙げており、一昨年から続く連敗を6で止めた。残留はすでに確定させているが、インカレのシード枠を獲得できる7位以上を目指すためにはこの試合での勝利が必須。なんとしても最終戦を勝利で飾りたいところであった。しかし序盤でリードするも、苦手意識のあるゾーンディフェンスを攻略できず悔しい敗戦を喫した。その結果、慶大は秋リーグを8位で終えることとなった。

2015/11/01(日) @青山学院大学相模原キャンパス

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 18日目 vs国士舘大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

25

12

19

14

70

国士舘大

19

18

21

21

79

スターティングメンバー

PG

#13 西戸良(総3・洛南高)

SG

#21 鳥羽陽介(環1・福大大濠高)

SF

#5 大元孝文(環4・洛南高)

PF

#4 福元直人(環4・福大大濠高)

#7 黒木亮(環4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#5 黒木亮 23得点 17リバウンド  

ダブルダブルの活躍を見せた黒木。安定感のあるプレーでチームに貢献した。

ダブルダブルの活躍を見せた黒木。安定感のあるプレーでチームに貢献した。

試合序盤、主導権を握ったのは慶大。西戸が先制点を決めるとそれに続き福元のスティールからの大元、鳥羽が連続でシュートを決め、開始3分で8点のリードを奪うことに。その後も黒木のフェイクからのシュートや西戸の速攻、大元の3ポイントが決まり得点を量産。対する国士館大もエース#22原を中心に得点を重ねてきたが、慶大はチーム全体のバランスの良いオフェンスを見せ6点のリードで第2Qへ向かった。

 

第2Q、国士館大は慶大の流れを止めようとマンツーマンからゾーンディフェンスへと切り替えてきた。慶大は序盤黒木が点を重ねるが、国士館大のゾーンディフェンスを攻略することができずオフェンスは完全に失速。リバウンドを取るも、シュートが中々決まらず第2ピリオドでは10点しか得ることができなかった。それに対し国士館大は原の猛攻により第2ピリオドで18点と得点を量産。慶大は同点まで追いつかれ37-37で第2Qを終えた。

 

国士舘大の守備の前に、慶大は思うような攻撃ができなかった。

国士舘大の守備の前に、慶大は思うような攻撃ができなかった。

 

第3Q、再び点差をつけリードを奪いたい慶大だが、序盤から国士館大に3ポイントを決められリードを奪われる。鳥羽のリバウンドから福元が3ポイントを決め返すも、未だ国士館大のゾーンディフェンスにオフェンスを乱されていた。開始6分、7点ビハインドになったがサワの投入により慶大の流れを取り戻す。黒木のスティールからのサワのシュートや大元アシストのサワのシュートが決まり点差を縮める。第3Q終了50秒前、同点まで追いついたがラスト10秒で国士舘大に決められ、2点のビハインドで最終ピリオドを迎えることに。

 

なんとか巻き返しを図りたい慶大。逆転のためには攻め続けるしかない慶大だったが、ピリオドが変わってもシュートの確率はなかなかあがってこない。開始5分後、また6点差をつけられ点差を縮めようとするが、黒木、サワがシュートを決めるも国士館大も確実に決めてくる。その後も差が縮まらず、もどかしい時間帯が続いた。結局この差を埋めることができず、70-79と慶大にとっては悔しい敗戦でリーグ戦は幕を閉じた。

 

 

惜しくも連敗の続いた慶大は順位を上げることができず、8位に終わった。秋リーグも終わり慶大バスケが次に見据えるのはインカレだ。春、秋ともに培ったチーム力を武器に、更なる高みへと歩を進める彼らのインカレでの活躍に期待したい。 (記事:中塚悠希)

 

チーム一丸となって長いリーグ戦を戦い抜いた

チーム一丸となって長いリーグ戦を戦い抜いた

阪口HC

まあ国士の方が気持ちよくやっていたよね。原や寺田のシュートがあんなに入っちゃうとね、そこを止めなきゃだったね。まあ負ける相手ではないんだけど、ゴール下をぽろぽろ落とすし、フリースローも入らなくて負ける時のうちのパターンだったね。これでノーシードになっちゃったけど、なんとかオールジャパンにはいきたいです。(ゾーンに苦しんだか)ゾーンもシュートにはいってるんだけどね、それもそこまで難しいシュートじゃないし。まあやっぱり疲れもあるだろうね。OBにいつも福元はかわいそうだから代えてやれと言われていて、俺も代えたいんだけどその代わりはいないし、今の状況で代える勇気は正直ないです。(※福元はリーグ戦全18試合を終え39636秒の出場を果たし、リーグトップの出場時間となった)まあやっぱり敗因はゾーンの対応というよりはゴール下のシュートとフリースローだろうね。(リーグ戦が終了したが)これからインカレに向けて傾向と対策を考えていかなきゃだね。リーグ戦を通して勝てないと感じる相手はいなかったから。また一からやり直して、たとえ上4つに当たるとしてもなんとかベスト8まではいきたいね。(18試合を終えた感想は)取りこぼしが本当に多かったね。青学、筑波、白鴎に勝てていれば4位は狙えたんじゃないかな。去年は取りこぼしが少なくて、今年もそこまで去年と変わった感覚はないけど、試合運びが下手だったね。ただとりあえず1部に残留できたことは本当に良かったですね。(インカレに向けて)一発勝負なのでうちにも可能性はあると思います。組み合わせが出てからまたいろいろ考えていきたいです。

 

福元 直人(環4・福大大濠高)

(今日の試合を振り返って)いつもの負けパターンというか、試合に出てる5人が後半ばててしまって相手に走られて負けるというシーンがリーグ戦を通して何回もあったと思うんですけど、それで負けっちゃったなというのが感想です。(リーグ戦を振り返って)上位のチームに通用する部分というのもたくさんあったし、競る試合もたくさんあったという意味では自信を持てた部分ももちろんあったんですけど、リーグ戦2巡目に関しては勝ち切る試合を勝ち切れなかったり、もったいない試合を落としちゃったり、そういう意味ではまだまだ未熟だし、強くなる余地はあるなと思います。(インカレに向けての課題)自分たちが劣勢になった時にどうしても慌てちゃう癖というようなチームのカラーがあるので、そこでどれだけ良いプレーを選択してしっかりと点差を縮めていけるかというのが課題だと思います。あとやっぱり気持ちの面で今まで先輩が繋いできてくれた伝統であったりディフェンス、リバウンド、ルーズボールといった部分はぶらしてはいけない部分だと思うので、そこをもっと磨き上げないと今自分たちが置かれている状況から勝ち進むことは難しいなと思うので、そこをしっかりインカレまでに修正してインカレに臨みたいなと思います。(アシスト王になるが)やっぱり決めてくれる人がいないとそれもなかったと思うので、まずはチームメイトに感謝したいなと思います。その一方で、チームを勝たせることができていないのでそういった部分ではまだまだ自分自身、アシストっていう数もそうですけどゲームを通してしっかり勝ち切るゲームメイクであったり、司令塔といった役割をまっとうするために風格を引き締めてやらなきゃなと思います。でも、とりあえずはよかったなと思います。

 

大元孝文(環4・洛南高)

完全に自滅だったなと思います。やっぱり今日もそうなんですけど、9試合を通じて自分たちから崩れてしまう試合が多くて、それはなかなか修正できなかったなというのがありました。(勝敗の分かれ目は)一つは自分たちから崩れてしまったこと、ゾーンを敷かれてなかなか攻めきれなかったりとか、審判と戦ってしまって、戦う相手を間違えてしまったとか、バスケットの戦術以外の部分で自分たちがまだまだスポーツマンになりきれなかった部分があったのかなと思います。(リーグ戦全体を振り返って)正直に言うと、あまり納得のいく結果は出なかったなと思いました。昨年より勝った試合も少なくなってしまいましたし、勝てる試合を落とした部分もあったので。ただこのリーグ戦18試合の中で、チームに残れたことと、けが人が出なかったことはチームにとっていいことだと思うので、18試合を終えてインカレをどうやって戦っていくのかというのを3週間突き詰めてやりたいと思います。(インカレに向けて)負けてしまうと大学生活最後の大会なので、本当に悔いなく終わりたいです。そのために自分ができることを全部やるという気持ちでいきたいと思います。

 

黒木亮(環4・延岡学園高)

(今日の試合を振り返って)勝つべき相手に負けてしまったので…。相手は入れ替え戦も決まっていて最後いい形で終わろうという気持ちがあって、その勢いに終盤やられてしまったのかなと思います。(あと一歩足りなかったところは)試合全体を見れば細かいミスがあると思うんですけど、主将の福元が言う通り最後はやはり気持ちかなと思います。どれだけ気持ちが上かという。あとはどれだけ4年生がチームをまとめられるかだと思います。(リーグ戦18試合を振り返って)18試合短かったような長かったようなという感じですが、もっといい成績残せたと実際思っちゃっている部分があって。このチームだったら6勝とかじゃなくて去年の伊藤さんの代とか上回れる成績を残せる実力をもっているんだけど、噛み合ない部分があったので、それをインカレにどう繋げるかが大事だと思っています。(インカレへの意気込みは)日本一目指してこの大学入って来たんですけど今までなれなくて、4年生にとってはこのインカレが最後のチャンスだと思っているので絶対日本一になってみんなと美味しいお酒を飲みたいと思います。

 

西戸良(総3・洛南高)

一周目が国士館に対してああいう勝ち方をしていただけに二周目で逆転負けをしてしまった悔しさを、もう一回インカレに向けて修正しなくてはいけないなと感じた試合でした。(試合で良かった点と悪かった点)あまり良かった点はなくて、悪かった点は相手がゾーンディフェンスをやってきたときにもっとうまくパスを回して4年生にシュートをなるべく打たせることができれば得点の面で変わっていたのかなと思うので、そこは個人的に修正したいです。(リーグ戦を振り返って)昨年に比べて自分の仕事がはっきりしてきて、得点面でもそうですし、途中から1番に変わって役割的にも自分がやらなくてはいけないことに対してできているという実感も出てきているので、来年に向けてのステップにもなっていると思いますし、インカレに向けてもう一つ自分の気を入れ直して頑張ろうと感じたリーグ戦でした。(インカレに向けて)シードがもらえなくて、どこのチームと当たるかわからないんですけど、どこに当たっても勝たなくてはいけないのは変わらないので、自分たちの強みをもう一回磨いて、どこのチームにも負けないような強みを持って臨めるように、練習にもう一回取り組んでいきたいと思います。

 

鳥羽陽介(環1・福大大濠高)

(今日の試合を振り返って)ターンオーバーとか自滅かなと思います。(リーグ戦18試合を終えて)いい時も悪い時もあったんですけど、いいときは一人一人の気持ちが試合にこもっていた感じがあって、今日もそうなんですけど悪いときは自分たちのミスから崩れていく感じがあるので、インカレでそういう部分を修正できたらいいなと思います。(プレイングタイムが増えたが)フィジカルやスピードとか身体の部分が(高校とは)一番違うかなって思います。トレーニングとかも始めたばかりなので、自分の身体のスキルアップをこれからやっていきたいと思っています。(インカレへの意気込みは)多分4年生の最後の大会になるので少しでも自分が力になれればいいと思いますし、来年にも絶対繋がると思うので有意義な大会になればいいなと思います。

 

 

慶大選手の主な個人成績(リーグTOP10まで)

#4 福元直人 83アシスト(リーグ1位)34スティール(リーグ3位)

#5 大元孝文 326得点(リーグ2位)3ポイントシュート 40本(リーグ4位)39アシスト(リーグ7位)

         28スティール(リーグ7位)

#7 黒木亮 256得点(リーグ9位)146リバウンド(リーグ6位)

#13 西戸良 3ポイントシュート 32本(リーグ8位)

#22 トカチョフサワ 143リバウンド(リーグ7位)14ブロック(リーグ7位)

 

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