慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】宿敵相手に辛勝 関東王者へあとひとつ/関東学生リーグ FINAL4 早大戦

関東王者、その先の日本一へ向かって突き進む中で絶対に負けられない相手―。それが早大だ。春に行われた早慶戦では黒星を喫し、選手たちはリベンジに燃えていた。今季の課題だったスロースタートを克服し、序盤から相手ゴールを攻め続けた。追加点を奪い波に乗ったかに思われたが、終盤は宿敵の猛攻を受けて点差を縮められてしまう。その中でも執念を見せ、宿敵を破ってFINALへとコマを進めた。

 

第28回関東学生ラクロスリーグ FINAL4

2015/11/03 @大井ふ頭海浜公園第2球戯場

 

慶大

経過

早大

2

1Q

1

3

2Q

1

2

3Q

0

2

4Q

4

9

合計

6

 

 晩秋とは思えない暑さの中、熱い試合が行われた。相手は学生王者、そして日本一になる上で避けては通れない宿敵・早大。定期早慶戦ではあと一歩まで追い詰めながら惜敗した因縁のライバルだ。

 

 ここまでの慶大はスロースターターであり、試合の流れの中で勢いに乗り相手を圧倒する戦術で試合を進めてきた。しかし、この試合では1Q開始序盤から相手ゴールを攻めたてた。MD野上(政3・慶応藤沢高)のショットで幸先よく先制すると、負けじとAT居塚副将(政4・慶應高)も果敢にシュートを決める。選手たちが課題として挙げてきた「試合の入り」を克服し流れを手繰り寄せた。

 

ショットが決まり喜び合う選手たち

 

両者の実力が拮抗する試合展開。しかし、ここから慶大が学生王者の実力を見せつける。相手のミスやファールに上手くつけこみ、AT仁熊(商3・慶應NY学院)が追加点を奪うと、MF田中(経4・慶應高)がロングショットをゴールに叩き込むスーパープレー。これで勢いづいた仁熊、MF井上優(商4・桐蔭)、野上が次々に相手ゴールを揺らした。

 

 

 

 しかし、このまま終わらないのが早慶戦。4Qではだめ押しとなる追加点をMF橋詰(政3・慶應高)が落ち着いて決め、大差をつけG上田(政4・慶應高)が退いたところで波乱が起こった。スピードを誇る早大攻撃陣が慶大ゴールを脅かしたのだ。慶大守備陣を猛然と抜き去り、力のあるショットで得点を奪う。6点あった点差は、試合終了3分前にして一気に2点まで縮められてしまった。焦りが生まれるかと思いきや、その中でも動じないのが学生王者の強さだ。再び上田がゴールを守ると流れが変わり、AT繁益(理4・慶應高)が試合を決定づけるショットを決めた。

 

チームのキーパーソン・MF田中

 

 今回の勝利は春のリベンジとFINALへの切符という、二重の意味でチームに収穫をもたらした。試合の入りや個々のプレーなど、今季の課題だった部分を克服できたことも大きく、選手たちに大きな自信が生まれたことは間違いない。その一方で、いかに集中力を切らさず肉体的にも精神的にも80分間を戦い抜けるか、という新たな課題も見つかった。次戦相手の日体大とはまだ対戦がないが、慶大はここまで対戦相手のプレーを丁寧に分析し、弱点を洗い出すというきめ細やかな戦略でどんなチームも圧倒してきた。残された時間で「慶大のラクロス」を突き詰め、より質を高めることで次戦も強さを見せつけられるだろう。先輩たちが通ってきた道、そして先輩たちが越えられなかった壁、さらにその先へ。勝利のために妥協せず、戦い抜く日々は続いていく。

 

(記事:河合美紀) 

 

【試合後選手コメント】

DF栗田智仁主将(環4・慶應高)

(この試合に懸けてきたと思うが、今の気持ちは)ホッとしている、の一言ですね。勝利できて良かったということと、今日から新たなスタートなので、切り替えて臨みたいです。(早大が焦るまではディフェンスが完璧だったと感じたが)時々審判に助けられた場面もあったんで、詰められるところを詰めていきたいです。(勝因は)一番は気持ちだと思います。早慶戦でも負けていたので、勝ちたいという気持ちが固まったおかげかなと思います。(日体大戦に向けてどうしていきたいか)早稲田にフォーカスを当てていたことを、日体大に当てるだけで、僕たちのやることは変わらないのでしっかりとやっていきたいです。(日体大戦への意気込みを)僕らのチームの魅力は、チーム一丸となってやることなので、それを極めて関東の決勝を勝ち切りたいです。

 

G上田裕基(政4・慶應高)

(勝つことができました)とりあえずは良かったですね。安心しました。(上田選手が復帰してからチームが安定したと感じます)僕が出たから安定したというよりも、試合を追うごとにDFのコミュニケ―ションも良くなったことと、自分は4年でそれに対する安心感というものが多少あると思います。(DFがはまっていたと感じたが)早稲田の試合はあらかじめすべてスカウティングして臨んだので、その通りになったなという感じですね。(詰められて焦りはなかったか)そうですね。立て続けに決められて正直焦ったんですけど、焦っても仕方がないので、次の1本のシュートを止めようと意識していました。(日体大戦への意気込みを)今日の試合は後半の最後気が緩んだのか、詰められてしまったので、次は最後まで圧倒したいです。

 

MF田中大善(経4・慶應高)

(試合を振り返って)勝てたことが何よりも嬉しいです。(春の早慶戦では負けたがどのような対策をしたか)特に相手選手個人の得意なプレーと苦手なプレーを意識して、特に苦手なプレーをさせようと意識していました。(素晴らしいショットがあったが調子は良いか)今日は個人の調子としては最悪で、あのショット以外のプレーではチームの足を引っ張ってしまったので、FINALでは自分の100%の力を出し切れるようにしていきたいと思います。(終盤の相手の猛攻について)チームの新たな課題が見つかった、という感じです。点差が開いていることを意識せずに常にベストプレーをしないと、これから先の全日本選手権では負けてしまうので、しっかりメンタル面でも良いパフォーマンスをしていかなければいけないと思います。(今までは試合序盤が課題だったが克服できたと言えるか)まだ克服できたとは言い切れませんが、試合の入りが良かったことが勝因のひとつだと思うので、これからも続けていきたいです。(次の試合に向けて)次の相手の日体大は練習試合含めてまだ戦っていない相手なので、どういう戦い方をしてくるかはわかりませんが、しっかり万全の対策をしてFINALでも力を出し切れるように戦っていきたいと思います。

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