慶應スポーツ新聞会

【バスケ】 死力を尽くしリベンジを目指すも、王者相手に無念の敗退  vs東海大

2013年のインカレ王者東海大を、その年で1番苦しめたあの激戦から2年。何かの宿命なのだろうか、2年前と同じ代々木第二体育館という会場で、2年前と同じ東海大を相手に、インカレ2回戦を戦うことになった。東海大は2年前と同じ秋リーグ優勝という結果でインカレに臨んでおり、相手にとって不足はない。負けたチームはその時点でシーズンが終了する大一番。これ以上ない舞台が整った中で、慶大バスケ部が2年前の借りを返すことができるかに注目が集まった。試合は前半から20点近い差をつけられる苦しい展開に。それでも第3Qから反撃を見せると、第4Qでは8点差にまで詰め寄る。一気に流れを引き寄せたが、最終盤で地力の強さを見せつけたのは東海大だった。惜しくも試合には敗れ、今シーズンの幕を閉じることとなった慶大バスケ部。しかしその魂のこもったプレーの数々は、多くの人々の記憶に刻まれたことだろう。

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2015/11/25()@国立代々木競技場第二体育館

第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 vs香川大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

19

13

22

14

68

東海大

22

26

17

22

87

慶大スターティングメンバー

PG

#4 福元直人(4・福大大濠高)

SG

#13 西戸良(総3・洛南高)

SF

#5 大元孝文(環4・洛南高)

PF

#22 トカチョフサワ(環2・國學院久我山高)

C

#7 黒木亮(4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#4 福元直人:12得点  #5 大元孝文:14得点 4スティール 

#7 黒木亮:10得点 9リバウンド  #13 西戸良:12得点

 

 

主将・福元は気迫のこもったプレーでリングへのアタックを続けた

主将・福元は気迫のこもったプレーでリングへのアタックを続けた

1回戦の香川大戦と同じスタメンで試合に臨んだ慶大。ジャンプボールを黒木が制すると、最初の攻撃で大元が相手のファウルを誘いフリースローを獲得。これを確実に沈め慶大が先制点を奪う。その後は黒木、サワのインサイドでの活躍で加点をした。一方の東海大のオフェンスも好調で、開始2分で8-9というハイスコアな出だしとなった。しかし慶大のオフェンスが中盤以降失速。ターンオーバーやシュートミスが目立ち、徐々に点差をあけられてしまう。この嫌な流れを変えたのは途中出場の高橋(政2・慶應義塾高)だった。体を張ったインサイドプレーでバスケットカウントを奪うと、同じく途中出場の鳥羽(環1・福大大濠高)のアシストからの得点も決め、チームにリズムを取り戻す。相手のリードを3点にまで縮め、第2ピリオドへ突入した。

 

第1Qの流れをキープし、一気に逆転を目指したいところだったが、慶大は序盤からミスが目立ってしまう。ドリブルミスや、8秒バイオレーションなどが重なりオフェンスが停滞。その間に東海大に8連続得点を許してしまい、ビハインドはついに二桁になってしまう。それでも西戸のアシストから福元が、福元のアシストから西戸がそれぞれスリーポイントを沈め、必死に東海大に食らいつく。さらに慶大はこのピリオドからディフェンスをゾーンに変更。インサイドで分のある東海大に対し、リーグ戦では使用しなかった新しいディフェンスで局面の打開を図った。しかし東海大はエース#0ベンドラメの3ポイントや、#35伊藤のフローターなどでこのゾーンディフェンスを攻略。経験値の差を見せつけられる形となった。終盤には再び西戸の3ポイントが決まるも、続くプレーでベンドラメに3ポイントを返され流れを変えることはできず。16得点ビハインドで前半を終了した。

 

ベンチ、応援席も一丸となって挑んで一戦だった

ベンチ、応援席も一丸となって挑んだ一戦だった

大元のダンクで会場のボルテージは最高潮に。チームに流れをもたらすビッグプレーとなった。

大元のダンクで会場のボルテージは最高潮に。チームに流れをもたらすビッグプレーとなった。

第3ピリオド、慶大はサワのミドル、福元のフリースロー、黒木のミドル等で得点し点差を縮めにかかるが、対する東海大はベンドラメの8連続得点で対抗し一歩も譲らない。スコアボードに得点は刻まれるが、点差の変わらない拮抗した展開に。それでも慶大は粘り強いオフェンスを続け、相手のファウルを奪うことに成功。5分を残した時点で東海大のチームファウルは5つを超え、ファウルトラブルに陥った。しかし慶大は相手からのフリースローを着実に決めることができない。流れが変わりそうな場面でなかなか得点を決められない歯がゆい時間帯が続いた。さらにこのピリオド3分を残した時点で福元が4つ目、2分半を残した時点で黒木が3つ目のファウルを犯してしまい、慶大も同様にファウルトラブルに陥ってしまう。非常に苦しい状況をむかえたが、それでも選手たちの闘志が衰えることはなかった。途中出場の後藤(環3・藤枝明誠高)が3ポイントを決め反撃の口火を切ると、前半は不調だった大元が続くオフェンスでファストブレイクを決め連続得点。さらに続くディフェンスでオールコートプレスから後藤がスティールを奪うと、大元がこれをワンハンドダンクでリングに叩き込み、会場を大いに沸かせた。この得点で完全に流れを引き戻した慶大は点差を11点にまで縮めて最終ピリオドへと向かった。

 

第4Q最初のオフェンスで、大元が相手のチェックを受けながらも45度から3ポイントをねじ込みついに点差は一桁の8点に。この勢いを維持しさらに点差を縮めていきたいところだが、東海大はそれを許してはくれなかった。一進一退の攻防の中で、上背を生かしたオフェンスリバウンドを連続で奪い慶大の流れを摘むと、ベンドラメがドライブから得点を決め、点差を二桁に戻す。さらにディフェンス面でも激しいプレッシャーをかけ慶大の24秒バイオレーションを誘い、王者の貫録を見せつけた。慶大は大元の3ポイント後、5分間で2得点しか奪えず、再び苦しい展開に。慶大は黒木のミドルや、福元のスティールからの得点を奪い、最後まで東海大に食らいつくも、反撃は及ばず。68-87というスコアで、無情にも試合終了のブザーが会場に響き渡った。

 

結果を見れば19点差での惨敗だが、慶大らしい最後まで諦めず戦い抜くバスケットが、東海大にも通用することを随所に感じられる試合であった。観客席から選手たちに贈られた、2年前と同じ惜しみない拍手がそのことを物語っているだろう。「思い残したことはない」(福元)「心の底から納得できると思えるようなゲームになった」(大元)というコメントからは、この試合が4年間の集大成にふさわしいものであったことがうかがえる。インカレは2回戦敗退に終わり、決して満足のいくシーズンではなかったかもしれないが、選手たちのプレーが多くの人々の心を打つものであったことは間違いない。来シーズン以降も慶大らしいバスケットを貫き、さらなる高みへと駆け上がっていくことに期待したい。  (記事:岩田 亮)

 

 

 

 

就任2年目のシーズンを終えた阪口HC(写真中央)。権田哲也監督(写真左)、大谷俊郎部長(写真右)と共にチームを支えた。

就任2年目のシーズンを終えた阪口HC(写真中央)。権田哲也監督(写真左)、大谷俊郎部長(写真右)と共にチームを支えた。

阪口裕昭HC

惜しかったね。よく諦めずついていったよ。なんとかなるかと思ったけどもう一息だったね。(足りなかった部分は)だいぶフリースローは頑張ってきたんだけど入らなかったし、あとは近場のシュートかな、まあたらればいっぱいありますね。ゾーンも頑張ったんだけどやっぱりノーマークにすると入っちゃうね。チャンスはゼロじゃなかったけど、やっぱり東海は強かったです。(1年間を振り返って)今年は4年生が本当に大人だから、よくやっていてあいつらがうらやましかったです。充実感があったと信じています。リーグ戦は取りこぼしがあって最後はこうなっちゃったけど、それも含めて財産になったんじゃないかな。(選手たちにかける言葉は)まあご苦労さんだね。敢闘賞といったところかな、1部には残れたんで。(来年への意気込み)まずは1部残留が最大の目標だね。今年は選手たちに任せることが多かったけど、来年は方針を変えるかもしれません。ただ新4年生には今年みたいに頑張ってもらいたいね。

 

 

 

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