慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第3節 開始直後のゴールを守りきった慶大が今季初勝利! 法大戦 

今季2連敗でのスタートとなった慶大は今節、法大と対戦。浮上するために是が非でも勝利がほしい慶大は前半2分に加瀬澤力の豪快なシュートで先制する。ここ2戦の良いとは言えない流れを払しょくする一撃でチームに勢いをもたらす。その後はゴールこそ入らなかったものの、見せ場を多く作った慶大ペースで前半を終える。後半はやや法大が押し込む展開で進んでいく。だが、慶大はカウンターのチャンスをうかがいながら守備を固める。ゴール前の見ごたえのある攻防を制し、そのまま逃げ切った慶大が今季初勝利を挙げた。

慶大のスターティングメンバー

慶大のスターティングイレブン

 

第90回関東大学サッカーリーグ戦 第3節

 

2016/4/16(土)14:00KO @江戸川陸上競技場

 

慶應義塾大学1-0法政大学

 

 

【得点者(アシスト者)】

 

[慶] 2分 加瀬澤 力 (増田 皓夫)

 

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)

DF溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)

DF宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)

DF望月大知(環4・静岡学園高)

DF井上大(総4・國學院久我山高)

MF豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)

MF加瀬澤力(総4・清水東高)

MF増田皓夫(商2・桐蔭学園高)

MF手塚朋克(環3・静岡学園高)90+2分 鴻巣良真(総2・國學院久我山高)

MF松木駿之介(総2・青森山田高)

FW山本哲平(政4・國學院久我山高)→85分 矢野峻寛(文4・暁星高)

 

 今節は出場停止から戻ってきた豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)をアンカーに、インサイドハーフには渡辺夏彦(総4・國學院久我山高)ではなく、加瀬澤を起用。さらにFWには山本哲平(政4・國學院久我山高)をスタメンに戻し、今季初勝利を狙った。

 歓喜の瞬間はすぐに訪れた。開幕から2戦とも先制を許していた慶大だったが、この日は最初のチャンスをモノにした。2分、右サイドで加瀬澤と増田皓夫(商2・桐蔭学園高)がパスを交換。粘った増田が中央へ丁寧に折り返すと、そこに走りこんだ加瀬澤は迷わなかった。左足を振り抜くとシュートがゴールに突き刺さり、慶大が見事先制に成功する。上々の入りを見せると、さらに11分に加瀬澤のスルーパスに抜け出した山本がシュートを放つ。これは惜しくもゴール左上に外れるが、続く16分には中央でボールを拾った松木駿之介(総2・青森山田高)が三人抜きからシュートを放つ。法大GKの好セーブに阻まれたが、ゴールへの強い意識で脅威を与える。前半、慶大が迎えた最大のピンチは37分だった。法大にカウンターを許すと、MF青柳にペナルティーエリア内でシュートを打たれる。また、45+1分にCKからDF山田にヘディングシュートを浴びるがなんとかしのいだ慶大はリードして前半を折り返す。

先制ゴールの加瀬澤

先制ゴールの加瀬澤

 

 後半は、ボールを保持する法大とカウンターを狙う慶大という構図。49分、加瀬澤がFKを直接狙い、ゴールを脅かすと、62分に山本が強烈なミドルシュートを放ち追加点を奪いに行く。70分には決定機。右サイドで手塚朋克(環3・静岡学園高)が粘り増田へパスを送る。増田が股抜きのスルーパスで相手を翻弄すると反応した松木がシュートを放つ。だが、このシュートは阻まれる。73分はピンチを迎える。法大永戸のロングスローをGK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)が処理しきれず、こぼれ球を武藤に打たれる。これはゴール右上に外れ、難を逃れるも慶大は肝を冷やした。さらに試合終盤になると法大のパワープレーに押し込まれる展開になる。そこで慶大は、山本に代えて矢野峻寛(文4・暁星高)を投入。前線の運動量を増やし、ロングボールの精度を落とすことを狙った。86分、89分とピンチを迎えたが、GK上田がしっかりと抑えて得点を許さなかった。アディショナルタイムには手塚に代わった鴻巣良真(総2・國學院久我山高)がデビュー。慶大が1-0で勝利し、今季初勝利を無失点で飾った。

1年生GK上田が好セーブを連発

1年生GK上田が好セーブを連発

 

 勝ち点3、失点0。慶大が非常に大きな勝利を手にした。法大にボールは持たれたが、最後のところでは相手の自由を奪い、攻撃へと転じるというゲームプランを良い流れで遂行することができた。そして何よりも、チームを愛し、チームに愛される加瀬澤が先制点を決めたことが荒鷲軍団を勢いづかせたことは間違いない。

周囲から優勝候補と目されながらも開幕から2連敗を喫した慶大。須田監督が「そんなに甘くないということをわからされた」と語るように、関東リーグは“戦国時代”の様相を呈している。だが、この一週間は自分たちがどんなチームなのかを見つめ直した。気持ちで負けないこと、謙虚に戦うことを実行し、見事に勝利を勝ち取った。慶大の“本気”はまだまだこんなものではない。

 

今季初勝利をメンバー全員で喜んだ

今季初勝利をメンバー全員で喜んだ

 

(記事 森本凜太郎)

 

試合後コメント

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)本当に集中した、魂のこもった良いゲームだったと思います。(具体的に第1節から変わったところは)選抜が4人いて、チーム作りが上手く行かなかった。初戦の明大戦はただ選手を集めてなんとかなるだろうと、そういう雰囲気だった。だが、なんとかならない。そういう意味では全く何もできなかった。2試合目はなんとか選手をやりくりして戦おうと思ったが、負けてそんなに甘くないということをわからされた。ようやく今週からメンバーがしっかり揃って、尚且つ自分たちのサッカーを確認して良い準備をすることができた。(開始直後の先制点の重要さ)我々は守備から入るチームなので、先制点を相手に取られると少し無理していかなければいけないということを考えれば、あそこで先制点が取るというのは我々のゲームプランとしては重要なことだったと思う。あの点で試合を楽について進められたことを考えれば、先制点は今後も一つのポイントにしたいと思う。(昨季の法大について「最も安定したチーム」と話していたが、今日戦ってみて、今季の印象は)すごく攻撃的なチームなので、我々としてはとにかく相手に攻めさせたい。まずはハーフウェイラインまで引いて相手の3-4-3のサイドの二人をどれだけ前に上げさせるかをポイントにしていた。だから、流れとしても我々の流れだったと思う。それで、彼らが上がれば後ろに残っているのは3枚だからそこを狙っていこうという話をしたし、何本か決定的な場面を作ることができたし、上手く試合ができたと思います。(加瀬澤選手について)彼はとても真面目な男で、4年生になってチームのためという強い気持ちを持って引っ張ってくれていた。何かそれが違うところへいってしまった。自分のプレーを100%やることがまず、チームのためになるのに、自分ではなくチームためという意識が強すぎた。初戦は何もできなくて、前節はメンタル的にも良くないと思って、一度外した。でも、仲間のサポートもあって、本来の彼に戻ったし、彼のことは信頼しているので、迷うことなく彼を起用した。ここですぐ結果を出して、とても嬉しいし、みんな嬉しいと思う。(山本選手から矢野選手への交代の意図)逃げ切るため運動量を増やすことだね。最後、パワープレーをやることは予想できていたので、前からプレスをかけて良いボールを蹴らせないことが大事だったので、彼を投入した。(次節への意気込み)目の前の試合で一戦一戦ベストを尽くすことが大事。自分の役割100%と10%はチームのため仲間のために、走ろうということ。110%の力で次の試合も頑張りたいと思います。

 

宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)

 (今日の試合を振り返って)2戦苦しんだ中での勝利だったし、加瀬澤がゴールを決めて勝てたのが嬉しいです。(1年生GKの上田選手への評価)ービングとか勇気を持って飛び出すところがとても良いキーパーなので、自分たちはそこをしっかりと信頼して(上田)朝都に任せたし、できるだけ朝都まで行かないように僕ら4枚はしっかりとディフェンスをすることを意識しています。(法大のサイド攻撃から放り込まれる場面が多かったが、どう対応したか)スカウティングで法大はサイド攻撃が特徴だということはわかっていました。最後のところを跳ね返すことができれば失点はしないので、その点はやりきれたかなと思います。(後半、少し押し込まれた時間帯があったがどんな声掛けをしていたか)勝つためには気持ち以外の何物でもなかったので、球際や一つ一つのプレーに気持ちを込めて、ゴールを守るんだというオーラを出すことを意識していました。みんな叫んでいました。(次節への意気込み)ただ一勝しただけなので、今日は喜んで明日からは切り替えて、次の桐蔭大戦に向けて、チーム全員で本気になってやっていきたいと思います。

 

加瀬澤力(総4・清水東高)

(今日の試合を振り返って)法大にひたすらボールを持たれて、とにかく1点を守り切るというゲーム内容だったと思うのですが、本当に勝ててよかったなと思います。(決勝点は難しいゴールのように見えたが)難しいというか、思い切り芯に当てて打っただけなので、チームとして雰囲気の部分で一生懸命、一丸になって戦おうという思いがゴールにつながったと思います。そういう思いがなかったらキーパーにはじかれていたと思います。(前節ベンチ外だったが)単純に実力的なところでしたし、監督やスタッフから見ても良い選手ではない、今節使う選手ではないと思われただけなので、自分自身としてはすごく悔しかったし、謙虚にやっていかなければならないという思いがあったので、1つ1つのプレーを大切にやっていこうという思いで臨んだ結果がこのような(ゴールという)形になったと思います。(守備面での手ごたえは)中途半端ではなくなったと思います。中途半端に前に行ったり、中途半端に引いたりではなくて、しっかり自分たちで統一できた部分があったので、もっと質を上げられると思いますし、手ごたえや可能性は感じられたと思います。(次節に向けて)ただ1勝しただけですし、まだまだここから先は長いので、ここで満足することなく、自分自身もこの1点で満足することなく謙虚にひたむきに明日から1つ1つの練習をしていきたいと思います。

 

溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)

 (今日の試合を振り返って)ほんと厳しいゲームだったんですけど、しっかり点とって無失点で守って、非常に集中していたいいゲームだったと思います。(連敗中で迎えた今日の試合、どのようなことを意識して試合に臨んだか)とにかく勝つことだけを考えました。ゲームプランでいうと、守備からまず入って後ろが無失点で抑えて、その中で後半1点取りに行くというプランでした。まず守備から、それから勝ち点3を全員で取りに行こうという感じでした。(早い時間に先制点が取れたことについて)力がよく決めてくれたのですけど、その1点は忘れて、とにかく0でいこうという風に声をかけられたのでよかったです。(自身の出来は)可もなく不可もなくっていう感じです。もっと出来るかなと思いますけど、とにかく今日は勝ち点3が欲しかったのでそういう意味でまず守備から入りました。特に相手の永戸のところを僕がしっかり抑えることを意識していました。チャンスがあれば、特に後半は(前に)出て行こうかなと思っていました。ですが、やっぱり今日は守備からと決めていたので。最低限かなっていう感じです。(次節に向けて)桐蔭横浜大はすごく調子のいいチームなので、そういうチームにもしっかり浮足立たずに、今日みたいに守備から入りながらチャンスをどんどん自分たちで作っていければいいなと思います。僕も今日よりかはもっと攻撃に関わっていけるように、持ち味を出しつつ勝利に貢献したいなと思います。

 

山本哲平(政4・國學院久我山高)

 (今日の試合を終えて)素直に今季初勝利という事で、そこは嬉しかったです。(今日はスタメン出場だったが、何か意識していたことは)いつも試合に出るときには変わらず、フォワードとして出るので、得点を決めることが一番の目的です。だから前節のように途中出場でも、今日のようにスタメン出場でもそこは変わらずに意識しています。(法大と戦うことにおいて意識したことは)法大はフォーメーションが3-4-3と関東では珍しいかたちなので、誰がどの選手に対応するのかということをこの一週間やってきました。その結果としてあまりやられることもなく上手くやれたと思います。(得点後、特に後半は相手に押し込まれる時間も多かったが、チームとしてどう戦っていたのか)プランとして早い時間に先制できたので、そのまま失点せずに隙を見てカウンターを狙いつつ逃げ切れればいいなとチームでも意思統一ができていました。なので、後半攻められながらも想定内の範囲で、カウンターを狙いつつ守りきることができました。(次節に向けて)今日は個人的には得点が無かったので次節はまず得点を狙っていきたいということとともに、チームとしては連勝して2連敗した分を取り返したいです。

 

 増田 皓夫(商2・桐蔭学園高)

 (今日の試合を振り返って)相手が5バックだったので、両サイドのウイングが攻めてきたらそこを突いていこうという意図で、堅守速攻が上手くはまって良かったと思います。(連敗していたなかで今日の試合にかける思いは強かったのでは)今年は優勝を目指しているなかで応援もすごく力になったので、選手たちはとにかく走り切ることを意識してやったことが勝利につながったと思います。(自身も3試合連続出場だが)まず自分の特徴を出す前にチームのことをやるのが慶大の強みだと思うので、そこを意識していけば自ずと調子は上がっていくと思います(ここまで増田選手の中盤での活躍がチームを支えているのでは)自分は背が小さい分、小回りがきくと思うので相手のトラップミスだったり、読みだったりが効いてくると思いますし、そこを伸ばしていけば、ボールも潰せると思います。今日はミスが多かったので、決定的なパスや攻撃面などの自分の特徴を今後上げていけばもっと点差は開いていくと思いますし、連勝もできると思います。(次節に向けて)次節の桐蔭大は去年連勝している相手なので、しっかり勝って、また勝ち点を積み上げて、チームも勢いに乗ると思いますので、そこを意識していきたいと思います。

 

上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)

(今季初勝利となった今の気持ち)2連敗していたので、勝ちたかった試合だったので素直によかったです。練習でやってきたことを出して勝利できたのはチームとして収穫だと思います。(この1週間の練習で意識していたこと)ここ2戦での課題を埋めていくことと相手の特徴を捉えながらそれに対して自分達がどう対処していくかを意識していました。(ハイボールの処理の際に心がけていたこと)ハイボールの処理は自分の特徴であるのでそういうところでチームに貢献できればと思っていました。今日に関しては風の影響やサイドからの攻めが多かったので先輩たちにも言われていたようにチャレンジの精神をもってプレーしました。(次の試合に向けて)チームとしても個人としても今日の試合で出た課題を修正して連勝できるように頑張りたいです。

 

松木駿之介(総2・青森山田高)

 (リーグ戦初勝利となったが今の気持ちは)今日の試合はチーム全員で最後の最後まで集中を保って声を出し続けて戦えて、やっと結果を残せて、まず一歩目を踏み出せたかなと思います(今日の試合で与えられていた役割は)やっぱり守備の部分と、あとは今週は練習からガンガンいけてたんで、自分自身でボールを運ぶっていう意識はありました。(それはある程度遂行できたか)そうですね、守備の部分はまだまだ何本か戻りきれないシーンとかあったんですけど、だいぶ第1節、第2節に比べて守備の意識というのは改善できたかなと思います。(2回自身にも決定機があったが)本当に決めたいシーンでしたけど、第1節、第2節ではああいう形すらも作れなかったので、ポジティブに自分のああいった形がどんどん作り出せてきたので、進めているかなとは思います。(完封できたというのは大きいか)やっぱりチームとしては0にしていくというのは去年からずっと掲げているので、初勝利を0に抑えて勝てたというのはひとつ自信になりました(長いトンネルを抜けてここから乗っていけそうか)本当に開幕してからチームの状態が悪くて、みんな悩んで、悩んでやっと1勝できたので、今までの気持ちというのを忘れずに謙虚に頑張っていければ絶対去年の早大みたいにどんどん波に乗って優勝争いにもいけると思うし、まだまだ始まったばかりなので、これから巻き返していきたいと思います。

 

豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18

(今日の試合を振り返って)チームも2連敗している中で、1試合目はああいう形で自分が大きな原因となって負けてしまって、出場停止明けだったのでこの試合にかける思いは大きかったし、みんなも勝利に向かって一つになれたのが一番良かったかなと思います。(出場停止明けだったがどのように気持ちを切り替えたか)自分一人で切り替えるというのは難しかったのですが、仲間が支えてくれて、Aチーム以外の同期も後輩も色々声をかけてくれて、すぐにとはいきませんでしたが、周りの支えがあって次に切り替えることができました。(相手にボールを持たれる時間が長かったが守備の時に一番気をつけていたことは)フォメーション的に相手が3-4-3で中盤の自分の間に浮いてくる選手が多かったので、そこをセンターバックと自分でいかにマークするのかというのを気をつけていました。(次節に向けて)1勝で終わったら意味がないので、次もしっかり勝てるようにまた明日から全員で頑張っていこうと思います。

 

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