【ソッカー女子】関東リーグ第1節 今季初戦は宿敵に惜敗 早大戦

DSC_0664今季から1部へと昇格した関東女子サッカーリーグ(通称:関東リーグ)。初戦の相手は創部史上未勝利の絶対女王早大だ。慶大は栃木栞(環4・十文字高)ら主力をケガで欠き、新戦力の1年生4人をスタメン起用。前半15分までは追い風を利用し敵陣に押し込むが、徐々に早大が暴風雨に順応してくると、24分に失点してしまう。後半は早大が一方的にボールを支配するが、野村智美(総3・作陽高)がファインセーブを連発。猛攻を防いだものの1点が遠く、開幕黒星スタートとともに、早大戦初勝利とはならなかった。

 

第22回関東女子サッカーリーグ 第1

2016/4/17(日)11:00KO@早稲田大学東伏見グラウンド

慶應義塾大学0-1早稲田大学

 

【得点者】

〔早〕23中井仁美

 

慶大出場選手

GK野村智美(総3・作陽高)

DF田中康子(総4・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)

DF井原美和(薬2・大和高)

DF加藤楓琳(総1・常盤木学園高)

MF堀井美月(環4・常盤木学園高)

MF鈴村萌花(総2・村田女子高)→71宮川渚(理4・成城学園高)

MF庄司夏穂(総1・聖和学園高)

MF松木里緒(環1・常盤木学園高)

FW志鎌奈津美(環2・常盤木学園高)

FW工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)

 

 

DSC_0703暴風雨の中で行われた開幕戦。昨季の主力を数人ケガで欠いた中で、新戦力の1年生4人をいきなりスタメンに抜てき。早大相手に創部史上初勝利を目指した。

前半は慶大が風上に立った。序盤の早大の攻撃を防ぐと、7分に右サイドからのクロスのこぼれ球に庄司夏穂(総1・聖和学園高)が反応。慶大のオープニングシュートは新戦力が放った。続く15分には工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)が志鎌奈津美(環2・常盤木学園高)にスルーパスを送る。ボールはわずかに伸びたものの、追い風を利用して早大を押し込んでいく。しかし、18分にピンチを迎える。1本のスルーパスから抜け出されるとGKと1対1に。シュートを打たれるが、野村智美(総3・作陽高)が正面でセーブする。徐々に環境に適応してきた早大に主導権を握られていく。そして、迎えた24分にロングフィードの落としをボレーで叩き込まれ、先制点を許す。その後も早大が攻撃を仕掛けてくるが、今季主将に就任した田中康子(総4・常盤木学園高)を中心とした守備陣が粘りを見せて対応する。すると、42分に右サイドから志鎌と松木里緒(環1・常盤木学園高)のコンビネーションでペナルティーエリアに侵入するが、あと一歩押し込めず。前半をリードされて折り返す。

 

DSC_0691後半に入ると風上に立った早大の攻撃がさらに迫力を増してくる。47分には強烈なミドルシュートを打たれるが、野村がファインセーブ。53分には右からのCKをフリーで合わせられるが、これも野村が食い止める。一方的な展開を阻止すべく、71分に宮川渚(理4・成城学園高)を投入。すると、中盤の運動量が活性化され、一時は慶大の守備が持ち直す。76分に敵陣でFKを得ると、宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)が遠い位置ながら直接狙う。風で押し戻されることも考慮して放ったが、枠の上に外れた。その後は早大に一方的に攻め込まれる展開が続く。79分に右サイドを完全に突破されるが、ここでも野村や田中が懸命に守り、追加点を許さない。86分にはゴール正面からのFKを与えるが、ボールは壁を越えられず、しっかりとクリアする。早大の猛攻を耐えたものの、決定機を作り出すことができずに試合終了。開幕黒星スタートとなったとともに、早大戦初勝利を挙げることはできなかった。

 

DSC_0776主力の4年生を数人欠いて臨んだ開幕戦。昨季女王の猛攻を1点にしのいだことは選手たちにとって「次につながる」(田中主将)自信になるだろう。また、新戦力も台頭してきた。初戦という緊張感があった中でも、「もっとやれる」(岩崎監督)と彼女らに対する指揮官の期待は高い。今季の目標は「インカレベスト4」。関東リーグはインカレ出場権を賭けた関東女子大学リーグに向けて多くの強豪と戦えるチャンスでもある。1戦1戦収穫と課題を手にしながら突き進みたいところだ。

 

(記事 熊谷健二)

 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(今日の試合を振り返って)新しいチームの一歩をこの試合で踏み出すことができました。しかし、やっぱり早大との差が明らかになった試合でした。(ケガで主力を欠いた中での試合となったが新戦力はどうだったか)新戦力の実力を考えるともっとやれる選手、やらなければならない選手だと思います。少しビビってしまって自分のプレーができなかった部分もあります。後半に改善できる部分もあったので、改善しないと差は埋まらないと思います。(昨季と変わったことは)引きこもって守るということも、チャレンジしながらプレッシャーをかけに行って、関東リーグは自分たちが思い切ってチャレンジできる絶好の舞台なので、相手のミスを待つのではなく、ミスを起こさせるようなプレーをしながら自分たちでゴールまでボールを運んでいこうとしました。それを2月の合宿からずっとやってきたのですが、まだ相手を脅かすまでは至ってないです。(次節に向けて)こういう試合が毎試合続くので、次は昨季2位だったチームですが、毎回がチャレンジですので、1週間1週間の準備を大事にして来週向上できるように頑張っていきたいです。

 

田中康子主将(総4・常盤木学園高)

(今日の試合を振り返って)初めての関東女子サッカーリーグ1部という舞台だったんですけど、この時期に早大と戦えるということは今までに経験したことがなかったので、今年インカレベスト4を目指している中で、この時期から関東大学女子サッカーリーグ1部相当かそれ以上の相手とまずできたということと、そして私たちの思い入れが強い早大という相手とこのタイミングで試合ができたということは私たちにとってすごく大きかったと思います。(けが人が多い中でそれなりにやれていたのでは)そうですね、ケガ人が多い中で、私たちはチーム全員で戦うということを目指してきて誰が出ても勝つということ意識してやってきたので、まあ開幕ということで最初は不安とかもありましたけど、実際に戦ってみてやっぱりみんな気持ちも入っていて、結果というところでは負けてしまったんですけど、次につながる試合ができたかなと思います。(初めてキャプテンとして迎える試合だったが)キャプテンというよりかは、チームの中でしっかりと引っ張るというのを意識したんですけど、4年生がほとんどケガで出られていなかったとかそういう人の思いも聞いていたので、自分がピッチの上で体現しないといけないなと思いましたし、自分も最近までけがしていたので、けが人が多い中で出られない人のためにピッチで戦う以上は100%以上の力を出さないといけないなと思ったので、そういうのをしっかりとピッチの中の一人ひとりに伝えられるようにというのを意識してやりました。(次の試合への意気込みを)次も私たちより格上の相手なので、1週間でしっかりと修正して次は点を取りにいくというところを、点を取らないと勝てないので、勝つというところをもう一度意識して今週1週間取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

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