【ソッカー男子】早慶戦企画第11弾!グラマネ×応援×リサーチ対談

 

選手を支える縁の下の力持ち

選手を支える縁の下の力持ち

決してスポットライトが大きく当たるわけではない。ただ、ソッカー部の活躍に彼らの存在は不可欠だ。学生コーチとして選手を指導するグラウンドマネージャーから川原一哉(総4・桐蔭学園高)さん、田村純矢(文4・FC川崎栗の木)さん。大歓声で選手を鼓舞する応援部門から浅井良介(法4・中京大学附属中京高)さん、安井迅郎(経3・暁星高)さん。戦術面でチームをサポートするリサーチ部門から松本渓(政4・慶應ニューヨーク高)さん、岡端拓也(経4・FC町田ゼルビアユース)さん。計6人の方々に日々の苦労ややりがい、早慶戦に懸ける思いなど、様々なお話を伺った。

 

――まずは皆さん自己紹介をお願いします

岡端:ソッカー部4年、リサーチという分析業務をやっています岡端拓也です。

安井:ソッカー部3年、応援をやっています安井迅郎です。

浅井:応援部門のリーダーをやっている4年の浅井良介です。

田村:グラウンドマネージャーをやっています4年の田村純矢です。

松本:同じくリサーチをやっています松本渓です。

川原:グラウンドマネージャーをやっていて、今は主にAチームを担当しています4年の川原一哉です。

 

――主な仕事内容を教えてください

松本:リサーチというのはスカウティング部門で、トップチームの関東リーグの試合の分析を行っています。相手チームの2試合前の試合から始めて、毎回資料にまとめます。毎週水曜日の朝にスカウティングミーティングでその内容を発表して、トップチームの選手たちが相手チームのイメージを持って木・金・土曜と練習して本番に臨めるようにサポートをしています

浅井:応援部門という形は今年からできました。今までと応援するというのは変わらないのですが、応援歌のレパートリーや方法を考えたり、応援指導部と連絡して一緒に応援する形をミーッティングしたりしています。新しい取り組みとしては他の部活と早慶戦をお互い応援し合おうというのを各部の主務、主将と連絡をとってやっていて、こちらも他の部活の早慶戦を見に行く代わりに、定期戦に部単位で見に来て欲しいというやりとりをしています。

川原:グラウンドマネージャー(以下グラマネ)の仕事は主に戦術の考案とサッカー指導の2つを担っています。AチームからDチームまでサッカー部員がいるのですが、各カテゴリーに1人グラマネが付いて、毎日その仕事をしています。戦術考案についてはどういった戦術で試合に臨むのかを監督やリサーチと話し合って、チームに浸透させています。サッカー指導に関しては毎回のメニューを考えて運営することはもちろん、AチームからDチームまで一貫して慶大のサッカーを体現できるように日々指導するというのが主な仕事です。

 

――他の役職の仕事で良い所や感心する所はありますか

松本グラマネ

グラマネは2年生が終わって3年生からは選手としてはもうやっていなくて、本当はサッカーがやりたくて入ってきただろうにその業務に取り組んでいます。学年で2人出しているのですが、その2人にしかできないという2人を出していて、僕たちには到底できない本当にすごいことだなと毎回思っています。

川原リサーチ

グラマネからすると逆に、リサーチ部門は選手を続けながら分析資料を作らなければいけず、非常に見ていても大変だと思います。ソッカー部は去年から朝6時半から練習始めることもありながら、前の晩は23・24時まで資料作ったりしていて、リサーチ部門を見ていると選手としてもやらなければいけないことがあるのに、部員としてこのチームにどう貢献できるかというのを考えながら尽力してくれているのは、やはり普通の選手ではできないことで僕もすごく尊敬しています。

松本応援

関東リーグを見に来ていただければ分かると思うのですが、従来各チーム異なった応援の仕方があります。今年から特にうちは応援に力を入れていて、YouTubeに動画をアップして本番で応援が散らからないように統率させているおかげで、プレーしている選手たちも力になっていると言っています。ただトップチームを応援するだけではなくて、トップチームの選手も下のチームの公式戦を応援したりしていて、チームがそこで一体感を感じているところの1つなのではないかなと思います。

 

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左から松本さん、田村さん

――大変だなと感じる点はありますか

田村:グラマネという仕事は学生コーチで、今まで選手としてやってきて経験したことのないですし、指導者という立場が全く変わると言うことで最初のピッチに立った時に何をすればいいのか分からないというのが1番最初の苦労する点です。その中で社会人のコーチだったり、先輩のグラマネだったりの下でいろいろ姿勢と言うものを学んで少しずつ自分なりに自分を生かしたグラマネ像を見つけていくというのが最初に一番引っかかる所です。それを乗り越えればだんだん慣れてきていろんな同期や後輩とかも支えてくれるので、自分の像が見つけられれば楽しいしやりがいが出てくる仕事だと思います。

川原:分かりやすく言うと、選手の頃は皆でご飯に行っていたけれども少し選手とコーチという距離を取らなければいけなくてその距離をわざと取ったり、選手に対しての振る舞いも挨拶1つをとってもやはりしっかり挨拶するのとしないのでは違ってしまうし。選手も敏感ですし一つ一つのコーチの仕草は結構気にすると思います。そういうところでの姿勢で選手時代よりももっと気を抜けないという難しさはあると思います。

浅井:僕らは応援をしに部活に入ってきたわけではなくて、サッカーをしに入ってきています。グラマネもそうやってサッカーを止めてマネージャーに徹してくれているので、僕らだけ特別ではないですけど常にモヤモヤしている気持ちはあります。応援部門は学年から4人ほど出てやっていますけど、みんな一番はピッチで活躍したいと思っていて、応援していてもどこかで本気でそれに取り組めないという葛藤が一番応援している人たちの苦しいところだと思います。

岡端:リサーチは分析の仕事と選手を両方続けなければいけないという点です。僕らがリサーチをやり始めた頃はやり方もあまり分からず、仕事をどうやってやったらいいのか、どうやったら効率的にやっていけるかもわからないままやっていて、一生懸命やっているけど夜とかまでかかってしまって、結局一番大切な選手として練習で上を目指すというところに支障が出てきてしまうところもありました。それで体調不良を起こしたこともあります。朝、リサーチが終わって僕がトイレから出たら松本が貧血で倒れていたこともありました。そういう部分は工夫するのも難しかったと思います。

 

左から浅井さん、安井さん、岡端さん

左から浅井さん、安井さん、岡端さん

――やりがいを感じるときはいつですか

川原:プロを目指している選手がこのチームにはいて、自分はプロに絶対なると言っている選手、人生をかけている選手がいるなかでその人たちの挑戦を支え、その挑戦に対して自分が関われるというのが1番のやりがいです。毎日辛いことも多いし、自分が何を言っても所詮はやはり同期だし学生だし、全てが全てその選手たちに響くかと言ったらそうではないですけど、でもふとある時「ありがとう」と声をかけてくれたり、選手がピッチで活躍しているのを見たりすると、やっていて良かったなと思うのはグラマネだけだと思います。

安井:僕が応援を引っ張るようになったのは去年からで、それまでは自分はCチームに所属していました。正直トップチームの存在はすごく遠くにあって、もちろん心の底では行きたいという気持ちはありましたが、どうしてもその実感が湧かないなかでそうやって応援をすることで前よりかは確実にトップの選手との距離も縮まりました。例えば、自主練をしているときにアドバイスをくれたり、こういうことをやってみたらいいんじゃないかとかいうのを言ってくれたりしてくれました。チームへの愛が芽生えるようになったことが結果として自分の成長にもつながっているのではないかなと思います。

浅井:僕は応援部門のリーダーをやっているのですが、正直なぜ応援しているのだろうと思うこともあります。下級生はチームが勝って純粋にうれしいと思っている人はほとんどいなくて、僕自身も1,2,3年生の時はチームが勝っても100パーセントで喜べていない状態でした。4年生になって変わったのは、自分の立場でしっかり仕事をくれているこういう同期とか試合に出ている同期とかかわいい後輩とかを見て、今ではチームへの愛情が応援の活力になっています。やはり早大を倒したときの応援の一体感やみんなで喜ぶときは、純粋に100パーセント嬉しいなと思えるようになりました。

松本:まず一つは大学サッカーに詳しくなるということです。隅から隅まで調べているので結構どのチームに誰がいるのかというのも大体把握できていて、それでふとJリーグを見てみると1年前にそのチームを引っ張っていた選手たちがそこでも出ていたりして少しJリーグの見方とかが変わります。もう一つは資料のほかに個人特徴というのを作っているのですが、選手の特徴について映像を切り取って作っていて、それを見てくれた選手が相手のウィークポイントを理解してプレーした結果完封したりとか、僕らの主観で作っているところもあるのですか、それで得られた勝利というのは嬉しいですね。あと相手の予想スタメンを作るのですが、それが全部合っていて負けたことってこの3年少しの間に1回しかないんですよ。そういう達成感は毎試合感じながらやれているのは大きいですね。

 

――今季のベストゲームは何戦ですか

全員:やはり早稲田戦ですね。

川原:今季前半戦は調子が良くなくて、全然自分たちがやりたいサッカーができていませんでした。2点とられて取り返して逆転したり、取り返せなくて負けたりと前半戦自分たちのプレーができないというのは自分たちもリサーチ部門、応援部門も含め皆そう思っていました。でも早大戦は、前半から飛ばしていけたし、相手のやりたいこともやらせなかったし、そういう内容も込みで、結果が出たというのが1番良かったところではないかなと思います。

松本:元々やりたいサッカーがあってそれができなくて結果がついてこなかったという現状があったのですが、その試合では監督がやろうと言ったことが10段階で言えば10できたという位の勢いでできました。チームとして統一したやりたいサッカーができて勝ったというところに達成感を感じています。

河原:リサーチが結構今年の早大に対して去年と比べたり色々な分析をしてくれて、自信持っていっていいと言うふうに選手たちに伝えてくれたことが大きいのではないかなと思います。

浅井:勝ったことが、僕らが1年生の時から定期戦も全部含めて2回目でした。多分1,2年生は早慶戦って負けるものなのかと思っているだろうし、僕らのどこかでも勝てたら奇跡みたいな感覚も少しあるので、だからこそやはり勝った時は爆発的な喜びでしたね。

 

――ソッカー部の仲間から言われて嬉しかったことはありますか

川原:小坂慎太朗(総4・浦和レッズユース)というトップチームの選手がいて、彼はずっと1年生の時からトップチームにいる選手なのですが、いろいろ自分にも至らないところがあって迷惑もかけたのですが、最近教えたことを実践してうまくいったときがあって、「ありがとう」とそれだけだったのですがそれを言ってくれた時はやはりやっていて良かったなと思いました。

松本:具体的なものはなかなかないのですが、トップチームの選手はたまに僕たちの仕事に対して試合に勝ったときなどに「ありがとう」というささいな言葉をかけてくれたり、監督が「今回はリサーチの手柄だ」と言ってくれたりしたときは嬉しいですね。

田村:僕もリサーチをやっていたことがあったのですが、昨季の序盤は3連勝したり調子が良くて「今季これだけ結果が出ているのはリサーチのお前らのおかげだ」と監督に言われたり、主将から「本当にお前らは力になっている」と言われたりしたときは、本当にやっていて良かったなと思いました。自分のことを犠牲にしてまでチームのために仕事するということがこういうふうに結果が出てそれがチームにプラスになったり、かつ自分にも自信がもてたりプラスになるのはうれしかったですね。

安井:僕も特定のというよりかは試合が終わった後に「今日の応援よかった」とか「雰囲気が良かった」とか、「そのおかげでピンチもしのげた」とか言ってくれたときとかはやっていて良かったなと思います。あと、僕も選手として活躍したいという部分があって複雑な気持ちで応援をやっているので、2年生の時から一緒に応援を引っ張ってきて今はマネージャーをやっている駒野がその心境をくみ取ってくれて、「今後はお前がピッチに立ったときも最高の応援を作ってやるぞ」と言ってくれたときにすごく嬉しかったですし、逆に僕も今トップで出ている人たちにとってそういう最高の雰囲気を作り出そうと思いました。

岡端:今はBチームなのですが春先は少しトップチームでやらせてもらっていた時もあって、自分が出ていたゲームを振り返って見ていたときに、自分が得点を取ったときに後輩の誰か分からないですけど嬉しいなと言っているのが聞こえて、僕自身はあまりリーダーシップもあるわけではないし、イジられる感じなのですが、どこかでその姿勢を見てくれる後輩がいたのかなと思って、それは結構覚えている限りで嬉しかったことです。

浅井:4年生で試合にも出ていなくて、職にもついてない人が応援席にいて、特にB,Cチームの人とAチームで出られない人がいるのですが、その人たちが応援をやるようになってすごく好きになりました。3年生の時とかまでは全然あまり応援してこなかった人たちが4年生になって僕が引っ張るようになってそこで力を発揮してくれていて、やらないと思っていた人たちがすごく真剣に応援してくれている姿を見るだけでも、すごく報われます。また、その人たちが「今年の応援は今までで一番良い」と声をかけてくれるとすごい達成感がありますね。

 

Aチームのグラマネを務める川原さん(手前)

――今期のチームのスローガンは『本気』ですが、仕事以外で皆さんが本気になる瞬間はありますか

浅井:サッカー部員って趣味があんまりないんですよね(笑)。

川原:じゃあ俺いいですか?自分は落語が好きで、落語研究会に入っていました。特に好きなのは桂米朝さんという人間国宝だった方です。落語の面白さって話の内容とか演技力とかだと思う人が多いのですが、自分が一番好きなのは落語の世界に出てくる登場人物が好きなんですよ。それがかわいいなって思うから自分も見ていて、話の中に入り込んでしまうんですよね。出来ればオフに寄席に行って、最近の落語家を見たりしています。落語を聞くことには本気ですね。

浅井:学年行事というのがあって、僕たちの学年でやったのはサバイバルゲームですね(笑)。千葉まで行って、森の中で半分に分かれて打ち合うという。そういうのを企画して皆で楽しむのが好きですね。

川原:浅井は企画リーダーなんです。だいたいそういうのは企画してくれます。

松本:今年はオフにちゃんとやりたいことをするのを目標にしています。例えば、バイクの免許を持っているのですが、温泉に入りたかったので1人で箱根まで行ったりとか、思い立ったことをダラダラしないでするようにしています。

川原:かっけぇー。惚れちゃうね(笑)。

安井:ちょっとハードルが上がっちゃったのですが(笑)。僕は毎週のオフに1人で銭湯に行ってサウナに入って、良くなかったプレーとかマイナスの気持ちとかを汗と一緒に外に出しています。

 

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絶え間なく選手を鼓舞する応援部門

――早慶戦に関して携わった又は携わっているお仕事がありましたらお聞かせください

浅井:応援部門は先ほども言ったのですが、ほかの部活にも声をかけてTシャツとチケットを買ってもらい、それを着て来てもらって会場を黄色に染めてほしいということを伝えています。ラグビー部さんとかは140人くらい来てくださるそうで、あとはバスケ部さんや、バレー部さん、アメフト部さん、野球部さんも結構来てくださるみたいです。今年はパッションゾーンといって、盛り上がるゾーンを作ろうという計画を立てています。そこに部員も10人から15人入れて、今までは早慶戦の時と関東リーグの時で応援は違ったと思うのですが、今年は関東リーグの時に使っている個人チャントをこの早慶定期戦に向けて吹奏楽部の人にも練習してもらってそれを取り入れて、そこに体育会で来てくださった方たちを集めたいと思っています。

松本:リサーチ部門は、リーグ戦と一緒の感じでスカウティングというのをするのですが、そのほかに早慶戦に向けてのモチベーションビデオを作ったりしています。

川原:グラマネは早慶戦に対してだけ何か特別なことをしているかといいますと、それはなくて今アミノバイタルカップがもうすぐ始まるのですが、とにかくそこで結果を出してチームに勢いをのせるというのをすごく意識しています。毎年のことなのですが、今まで4年生になるまで自分が経験している早慶定期戦って、力が入りすぎるんですよ。慶應って。ここにすごく懸けているし、絶対勝ちたいし、負けたくないし。でも、だからこそ本当にほかと同じぐらいのいい意味で気が抜けたというか、早稲田に対しても変わらずに冷静に勝つという、そういうチーム作りを定期戦に向けてはやっています。

 

――それぞれが思う慶大注目選手は誰になりそうでしょうか

浅井:僕は、4年生の右サイドバックの溝渕っていう選手です。彼も上京してきて、僕も名古屋出身なので日吉で1人暮らしをしているのですが、4年間夜飯食べようって連絡が来なかったことは…ほぼ毎日来るんですけど(笑)。ほぼ毎日夜ご飯を一緒に食べていて。いいやつなんですよ(笑)。今年は、多分あいつ自身もプロっていう目標があって、結構力が入って苦しんでいたり4年生になってチームを引っ張らなきゃいけない、ってなっていて。振る舞いは普通な感じがしますけど、苦しんでたりとかしている分はあって。1年からずっとやっているんですけど、そんな彼がピッチで活躍している姿を早慶戦で、等々力で見るのは楽しみにしています。

川原:僕は宮地。高校のとき同じ学校で、自分はサッカー部とまた違ったのですが、桐蔭の仲間というので割とオフでもご飯食べに行ったりとかします。やっぱりあいつは不器用なところがすごくたくさんあるのですが、誰よりもチームで勝ちたいとかチームの為に、というのを思っているやつだと思うんですよ。やっぱりそういうやつの最後負けて悔しそうな姿は見たくないし、自分が早慶戦勝ちたいというよりかは、努力してきたAチームの選手や、努力してきてだけど応援を頑張ってくれているそういう選手たちがやっぱりうれしいと思ってほしい、というのがあると思います。そういう中で主将をやっている宮地は注目しています。誰よりも頑張るのではないかな、と思います。

田村:僕は出場するかわからないのですが、1年に沼崎という選手がいて。僕が今Cチームのグラマネをやっているのですが、その子もシーズン最初のほうはずっとCチームでやっていて。それがもうBチーム、Aチームとどんどん上がっていって、関東リーグにも出場しましたし、やっぱりそういったCチームで自分が指導してきた選手が早慶戦っていう大舞台に出場して、活躍している姿を見るというのが楽しみでもあります。すごく期待しているところはあります。

岡端:豊川功治です。みんなからの信頼が厚い選手なのですが、序盤のほうにレッドで退場したり、本人もすごくいい選手だしみんなも認めている中でなかなか結果が出なかったやつで。一緒に試合をやっても功治がトップからBチームに落ちてきただけで、5連勝するという本当にすごいやつで。普段の練習も手を抜かないし、みんなから慕われているし、最後の早慶戦では豊川功治ってこんなにすごい選手なんだな、というのをいろんな人に見せられる機会だと思うので、活躍してほしいと思っています。

安井:こういう注目選手って言われると、いつも同期の手塚というやつをあげるのですが、彼がちょっと駒澤戦で肉離れをしてしまって多分出場できないので。そういうことも考えると、また彼も出場するかわからないのですが、同期の中井健太という選手です。彼は今年、僕が少しトップにいた時やBチームでつい最近までiリーグでずっと一緒に戦ってきた仲間で。チームが苦しい時に誰より声を出すし、戦うし、走るし、慶應にはあまりいないタイプの選手で。そうやって一緒に戦ってきた中井がああいう大舞台で慶應を勝利に導くというプレーを見たいな、と思っています。

松本:僕は4年のFW、山本哲平ですね。浅井とちょっと似たところがあるんですけど、毎晩一緒に夜ご飯とか食べていた時があって、結構仲がいいです。最近問題とか起こしちゃったりしていて、出遅れたところとかもあるのですが、去年チームが躍進したり、今年のチームが立て直せたのは、あいつの得点力というのはもうみんな試合見れば一目瞭然だと思うので、早稲田にはあいつは悔しい思いしかしていないと思うので、今年はやってくれると僕は信じて応援したいと思っています。

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リサーチ部門の2人

――早慶戦は関東リーグの試合を見に来られない方も多く来場しますが、その方たちへ向けて見どころや観戦のコツなどありますか

一同:うーん…。なんだろうな…。

川原:自分の指示の声とか聞こえないと思うんですよ。皆さんから見られるな、と思うのはゴールが決まった瞬間の僕の喜び(笑)。決まった瞬間、ベンチに一瞬でもいいので見てくれるとスタッフ陣がこうなっている(力強くガッツポーズをして喜ぶ様子を表現してくださいました)ので、その一体感を感じてほしいです。

岡端:その点でいえば、ゴール決まった瞬間とか喜んでいる選手とか、もしかしたら川原のコメント見た人が、川原のことを見るかもしれないですが、リサーチも結構高いところからビデオを撮っていて。ゴール決まった瞬間とかよしっ!(小さくガッツポーズ)とかやっているので、もしよかったらこういう角度(後ろを向く仕草)も見てほしいです。

川原:ちょっとそれは違う(笑)。

(一同爆笑)

川原:それはちょっと見づら過ぎるよね(笑)

安井・浅井:応援は…

安井:1万人以上入っている超満員の中で、お互い吹奏楽部が演奏したり、とにかくものすごい応援で。サッカーがよくわからない人でも一緒に歌を歌いながら、リズムに乗りながら見るのもすごく楽しいと思います。

浅井:多分盛り上がるゾーンみたいなのもあるので、できればそこに来て一緒に大声を出して、応援してもらいたいです。

川原:それが一番じゃない?

浅井:そうだね。

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応援部門の2人

――最後に早慶戦に向けて、選手にも負けない一言や意気込みをお願いします。

川原:僕は本当に変わらずに、普段と同じように勝つということです。さっきも言ったのですが、早稲田だからといって気持ちは入りすぎることもなく、普段通りに冷静に相手を上回る、というのをして必ず勝ちたいと思います。

松本:早慶戦の借りは早慶戦でしか返せないということで、僕たちはもう4年生なんでここで負けたら一生悔やむと思うし、ここで逆に勝てたら一生その思い出は宝物になると思うので、ここで運営面でも試合でもどっちでも早稲田を圧倒できるように頑張りたいと思います。

田村:早慶戦だから、早稲田だからといって普段の練習を変えるとか、練習に取り組む姿勢を変えるとかというわけでもないので、川原が言ったように1つの試合ということで、日々の練習から早慶戦の前日まで100%でやって、僕はそれを促す立場にいるし、試合に出ない人は早慶戦では色々な仕事があるので、それに対して100%取り組んで、チーム全体で勝利を目指してやっていきます。

浅井:僕たちの代で連敗という流れを止めて、歴史を作れるような結果を残すというのは全員でできるので、ピッチに立っていない人たちもできることだと思うので、良い歴史の分岐点になればいいかなと思っています。

安井:自分がピッチに立ったら浴びたいような大声援といいますか、そういう雰囲気にスタンドを作り上げたいと思います。

岡端:出ている選手が不安に思わないように、リサーチとして出来る分析を行って、あとは倒すだけという状態で試合をやってもらいたいと思います。

 

 

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グラマネの2人

 

(取材 椙本彩愛・氏家滉登)

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