慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】念願の初勝利で有終の美飾る 第69回関東大学ボクシングリーグ戦最終戦 vs専大

8週間に及んだリーグ戦もいよいよ最終戦となった。最終戦の相手は、同じく4連敗中の専大。慶大にとっては、一昨年の2部・3部入れ替え戦を戦った因縁のライバル校だ。試合は、フライ級の飯島諄(環3)が惜しくも判定負けしてしまったものの、他の6階級は判定ながらポイントで圧倒。6-1で勝利し、見事に有終の美を飾った。

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初勝利を挙げ感情を爆発させた徳山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第69回関東大学ボクシングリーグ戦最終戦 vs専大

201679日@後楽園ホール

 

 

結果

⚪︎

慶大

1-6

専大

 

階級

勝敗

慶大選手名

 

相手選手名

LF

◯ 

宮内龍ノ介(法2・慶應湘南藤沢)

2-1(29-28,27-29,29-28)

船越健太郎 

F

● 

飯島諄(環3・芝)

0-3(27-30,26-30,27-30)

加藤滉太郎

B

◯ 

田中和樹(総4・鎌倉学園)

3-0(30-27,30-27,30-27)

乙川祐太

L

◯ 

折敷出陸(法3・慶應義塾)

3-0(30-26,29-28,30-27)

伊藤勇騎

LW

◯ 

杉山知義(商3・大宮)

3-0(30-26,30-26,30-27) 

小野滉平

W

◯ 

梅津志門(商4・慶應義塾)

3-0(29-27,29-27,30-27)

城山稔達

M

◯ 

徳山雄太(理3・南山)

3-0(30-27,30-27,30-27)

田島正樹

      

 

 

 

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生涯初のダウンを奪った宮内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1試合  ライトフライ級 宮内龍ノ介(法2・慶應湘南藤沢)

 ライトフライ級には宮内が出場。1R。お互い前に出て激しい打ち合いに
なったものの、宮内はダッキングを駆使しながら、相手の攻撃を交わしていく。だが中盤、「気持ちが焦った」(宮内)と、立て続けにカウンターを合わされてダウン。一転して1Rから劣勢に立たされる。このまま相手が勢いに乗るかと思われた2Rだったが、相手も打ち疲れからかクリンチが目立つようになり、これが宮内にとって態勢を立て直す時間となった。そして3R。相手選手のスタミナ切れを見て激しく攻撃。コーナーで重いボディを連発し、2度のダウンを奪う。これが決め手となり、2-1の判定勝ちで慶大が好スタートを切った。

 

第2試合 フライ級 飯島諄(環3・芝)

 フライ級には飯島が中大戦以来の出場。1R。開始早々から互いに凄まじいスピードで力強い拳を放つが、 相手の怒涛の手数に対し徐々に追い込まれていく。2R。ジャブを中心に組み立てるが相手を捉えられず、序盤にダウン。その後もボディを連発されてしまう。3R。コーナーで倒れそうになりながらも懸命に打ち返して最後まで粘りを見せたが、0-3で無念の判定負けとなった。

 

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隙のないボクシングで相手を圧倒した田中和

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3試合 バンタム級  田中和樹(総4・鎌倉学園)

 前回フライ級で出場した主将・田中はバンタム級に出場。1R。積極的に攻めたてるも、長身の相手選手のリーチを前になかなかうまく距離感を掴めない。ところが、2R中盤に放った右ストレートがクリーンヒットしたのをきっかけに、一気に勢いづいた田中。3Rも勢いそのままに怒涛のコンビネーションを繰り出し、3-0で判定勝利を収めた。

 

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強打で試合の流れをつかんだ折敷出

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4試合 ライト級 折敷出陸(法3・慶應義塾)

 ライト級には折敷出が出場。1Rは相手の様子を伺いながらのスタートだったが、相手の隙を狙い着実にパンチを当てていく。続く2Rは、互いに打ち合い、互角の戦いが繰り広げられた。3Rも 攻めの姿勢を見せ右ストレートを積極的に放っていく。そして1分44秒、折敷出がダウンを奪ってからは完全に相手を寄せ付けず、3-0の判定勝ちで慶大が勝利へリーチをかけた。

 

第5試合 ライトウェルター級 杉山知義(商3・大宮)

前戦でライトウェルター級に初挑戦した杉山が、今回も同階級で出場。1Rから積極的に攻撃を仕掛け、相手のガードの隙間を突くボディを確実に当てていく。続く2Rも、左ストレートやボディを組み合わせてダメージを蓄積させる。3R。もう後がない相手が決死の反撃に出るが、残り42秒、負けじと打ち返したパンチが鈍い音を放ち、待望のダウンを奪った。終始安定感のある試合運びを見せた杉山が3-0で判定勝ち。ここで早くも慶大の勝利が確定した。

 

第6試合 ウェルター級 梅津志門(商4・慶應義塾)

 明大戦では、無念のTKO負けに終わった梅津がウェルター級に出場。1R。軽いフットワークで相手のパンチを交わす が、こちらも同じくうまく距離を取られ思うようにパンチを当てることができない。2R。パンチを貰いながらもチャンスを窺い、積極的にボディを狙っていく。終盤にはコーナーに追い詰めたところでボディの乱れ打ち。試合の主導権を完全に掌握する。3R。右フックが入ったことをきっかけに、風向きが梅津に向いた。ラスト25秒、放ったボディが相手を完全に捉えダウンを奪う。その後も攻撃を緩めることなく、3-0で判定勝利を収めた。

 

第7試合 ミドル級 徳山雄太(理3・南山)

 最終試合に出場したのは徳山。ここまでリーグ戦実力者との対戦が続いた徳山だったが、今回もジュニアのミドル級8位の選手との対戦となり、 試合は両者一歩も譲らぬ熱戦となった。1R。序盤から激しい打ち合いとなり、両選手の重く鈍いパンチの音が会場に響く。2R。徳山が右ストレート、左クロスを繰り出し、着実に相手を消耗させるが、相手も食い下がり必死の粘りを見せる。3Rには相手の手数が減ったところを、強烈な左クロスで一閃。技術、スタミナで相手を一段上回った徳山が3-0で判定勝利を収めた。

 

 

最終戦ということもあり、普段以上に大勢の観客が詰めかけ千秋楽にふさわしい熱気を帯びていた後楽園ホール。4連敗と背水の陣で臨んだこの試合、慶大の意地を感じさせる気迫のこもったファイトで、見事初勝利を挙げてリーグ戦の幕を閉じることができた。しかし2部5位と、昨年よりも順位を一つ下げてしまったことは、結果として重く受け止めなければならないのも事実。 今リーグ戦での悔しさをバネに日々の練習に精進し、その成果を残るシーズンにぶつけてくれることを期待したい。 

記事:佐野ちあき 

 

 

選手コメント

 

 

梅津志門(商4)

 

まずは監督をはじめ、コーチの皆様、OB・OGの皆様、そして部員の皆様に支えられて、今日こういうパフォーマンスができたということを忘れてはいけないと思うので、感謝の言葉を送りたいです。

(2週間前のKO負けからどうやって立て直してきたのか)あれはあれで結構吹っ切れたところがありましたね。良いところが目を向けようということで、気持ち的にはすぐ切り替えられました。あの明大戦では結果は駄目だったんですけれど、前に出るという作戦通りにはやれていたので、そこは自信になりました。今回も同じように、それに目を向けて練習してきました。

(どんな気持ちで試合に臨んだのか)ルーティンに入る前は、どうしても負けたらどうなるのかな、勝ったらどうなるのかなといった具合に先のことを考えてしまうんですね。そうなると今何をすべきなのか、例えばアップがそうなんですけれど、目の前の物事に集中力を無くしてしまうので、落ち着いて今やれることだけにフォーカスしたことが結果につながりました。

(相手の印象は)身長やリーチの長さは予想通りだったんですけど、カウンターを狙っているように見えたので、少しフェイントをかけて引っ掛けることを意識していました。僕の入っていくところを合わせていっていると印象があったので。

(どういったフェイントをかけたのか)先にカウンターを出させて、引っ掛けるという感じです。お互いに相手の裏の裏をかこうとする読み合いですね。

(試合全体を振り返って)良かったですね。左ボディも出せましたし、右フックも当たっていたので。練習でやってきたことを出せたんではないでしょうか。

(3Rは相手がポイントを取られているということもあって積極的に仕掛けてきた)来ましたね。今回のテーマは感情的にならないことだったので、最初の30秒間ガーッと来たんですけど、「いや、大丈夫だ。相手は疲れているはずだし、しっかり避けていれば必ずいつか止まるだろう」と自分に言い聞かせていました。結構相手側の歓声もあるので、雰囲気を持って行かれてしまう場面もあるんですけど、集中して我慢しました。あとは、終盤ダウンを取れた際も、決して感情的にならないように冷静になるよう意識しました。まだダウンを奪っただけであって試合はまだ終わっていないぞ、と。こういった面で今回のテーマである感情的にならないという目標が達成できたと思います。

(リーグ戦初勝利を収めた感想は)そうですね、今季は長かったですね。前回もぶっ倒されて思うようにいかないこともありましたけれど、終わり良ければ全て良しという風に捉えています。

(今後の目標は国体になるのか)国体はまだちょっとわからないですね…今回のリーグ戦の結果と国体予選の結果を元に選考が行われて出場者が決まるので、今は国体というよりかは12月の早慶戦ですね。

(それに向けて意気込みを)最後の早慶戦なんですけど、それを意識しすぎることなく楽しむことが大事だと思っています。

(前回の試合の際もそうおっしゃっていた)そうですね(笑)前回の明治戦もダウン奪われてしまったんですけど、ダウンした経験なんて普通の人には無いわけじゃないですか。それすらも楽しもうと思っていたので、その気持ちを今後も大切にしていきたいですね。

 

 

宮内龍ノ介(法2) 

 

(今日の試合を振り返って)今日の試合は、飯島さんが対戦した加藤選手が相手の予定だったので、その人をイメージして練習してきました。なので直前で船越選手に代わったときは、試合動画が一つしかなく、イメージが十分にできていなかったので、1ラウンドに様子を見て、2、3ラウンドに活かそうと思いました。けれど、1Rでダウンをもらってその直後にスリップしてしまって、気持ちが焦りました。しかし、2Rから相手のクリンチが増えてきて、3Rに相手の体力が消耗されていることを確信しました。それでいつも折敷出さん、和樹さん、杉山さんの中量級の先輩にいつもされているパンチをおぼろげながら思い出してやってみたら決まったので、本当に先輩方にしごかれて、みなさんに後押しされて勝てたという感じでした。

(3Rでダウンをとった時の気持ちは)僕ダウンをとったことがなくて。スパーリング大会でとっただけだったので、ダウンをとれたときは内心困ってたんですけど、先輩が手を挙げていたので、一応僕も手を挙げて、本当にこういう気持ちなんだなと感動しました。ただ、「今回は運良く勝てた。」と言われないように、 これからも練習を怠らずに頑張ろうと思います。

(今後の目標は)まずは個人戦があるんですけど、まだ階級が決まってないので、それに向かって取り組んで、そして関学戦、早慶戦で勝って4年生の先輩を送り出せるようにしたいです。やっぱり自分はライトフライで第1試合目なので、チームを勢いづけてしかも勝てるようなポイントゲッターになろうと思います。

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