初戦の明大戦で敗れ、確実に勝利が求められた東京女子体育大戦。豪雨の中始まった試合は開始早々MF力丸絢(法3)がゴールを決めると、そこから明大戦の鬱憤を晴らすかのようなゴールラッシュ。主将渡邉ひかり(法4)の3得点やMF竹村薫の2得点などで前半だけで12-0と大量リード。後半も勢い止まらずAT西村沙和子(商2)のリーグ戦初得点を含む2得点やAT出原佳代子(経3)のゴールなどでリードを広げ、終わってみれば9選手がゴールを決める20-0の大勝。リーグ戦初勝利となった。
第29回関東学生リーグ女子 ブロックA
8/24(水) 15:00ドロー @国際基督教大フィールド
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 12 | 8 | 20 |
東京女子体育大 | 0 | 0 | 0 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 9 | 荒田桃子 | 政4 | 頌栄女子学院 | 0 |
DF | 20 | 岩波友香 | 法4 | 慶應女子 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総3 | 慶應NY | 0 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 54 | 浅野玲子 | 環4 | 国際基督教大付 | 0 |
MF | 96 | 白子未祐 | 文3 | 慶應女子 | 3 |
MF | 44(C) | 渡邉ひかり | 法4 | 慶應女子 | 4 |
MF | 11 | 竹村薫 | 環3 | 桐蔭学園 | 3 |
MF | 42 | 力丸絢 | 法3 | 慶應湘南藤沢 | 2 |
AT | 1 | 早乙女華子 | 経4 | 慶應女子 | 2 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商2 | 慶應女子 | 2 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経3 | 慶應女子 | 2 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経2 | 学芸大付属国際 | 0 |
DF | 30 | 松本彩花 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 94 | 吉原茉莉那 | 法3 | 学習院女子 | 0 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政2 | 慶應NY | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経3 | 慶應女子 | 1 |
AT | 43 | 藤川悠希 | 商4 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理2 | 大妻多摩 | 1 |
開幕戦の明大戦で完敗を喫した慶大女子ラクロス部。FINAL4進出へもう負けが許されない状況で迎えた第2戦の対戦相手は東京女子体育大だ。2部から昇格してきた相手に初戦の負けを払拭する試合運びが期待された。
試合開始直前に豪雨が降り始めたこの試合。慶大攻撃陣はこの雨にも負けないシュートの雨を相手に浴びせていった。開始1分にMF力丸(法3)が先制ゴールを決めると、4分にはMF渡邉(法4)のパスからMF白子(文3)がゴール。さらに10分には相手のパスを奪ったAT早乙女(経4)から繋ぎ最後は力丸がこの日2点目のゴールを挙げる。その後はAT吉岡(理2)、MF大橋(経3)の公式戦初ゴールや渡邊がドローから自らゴール前に持って行き、そのままシュートを決めるなど前半だけで12得点。相手にほとんど攻撃をさせず12−0で折り返す。
雨も止み晴れ間も見えてきた後半も攻撃を緩めない。2点を追加して迎えた8分、10分にAT出原(経3)が立て続けにゴール。8分のシュートは相手Gの動きをうまく見てバウンドさせたシュートだった。14分にはAT西村(商2)が相手のボールを奪いGと1vs1の状況を作ると、冷静にシュートを放ち得点。17分にも西村は得点を挙げた。明大戦ではなかなかドローからボールを奪えず、攻撃の形がうまく作れなかったが、この試合ではドローからきっちりボールを奪い自分たちの攻撃をうまく進めていた。終盤、相手に攻め込まれるもG大沢(経2)のナイスセーブもあり、得点を許さず。終わってみれば20-0の大勝。嬉しいリーグ戦初白星となった。
“WIN THE DAY”シーズンの公式戦初勝利をようやく手にした。9選手が得点をあげ、チーム全員で掴んだ勝利だ。他校の結果により、次戦の東海大戦は勝利すればブロック1位が。逆に敗れればブロック敗退の危機とまさに正念場の1戦になる。今節得た自信と勢いを胸に慶大女子ラクロス部の実力を十二分に発揮し、スタンドと一体になって勝利の若き血を歌う瞬間を期待したい。
(記事:森田悠資 写真:荒川智史)
次戦 9月10日(土)vs東海大
18:10〜ドロー @大井第二球技場
以下、選手コメント
白子未祐(文3=慶應女子)
(試合を振り返って)勝つ事の嬉しさを実感しました。この16チームが始まってあまり試合に勝ってきていないので(明大戦からチーム、個人で変えた点)開幕戦から東女体戦まで雨が多くほんと2回くらいしか練習ができなかったのですが、今までやってきたことをもう1度1から見直して自分たちを信じて試合に臨みました。個人的には、もっとフィールド上で暴れなきゃなと思っていました。(自分自身の得点を振り返って)早めのシュートポイント、ゴールに叩き込むという事を意識していました。この体格を生かせていたかもです。シュート成功率は3/5だったと思うんですけど、はずした2本もきめ切れたシュートだったと思うのでしっかり練習します。(個人としての今季の目標)どんどん自分を生かしたプレーをしてたくさん得点とることです。あとは試合を楽しむことです。(今後に向けて)残りのブロックリーグ3戦、final4に進むかどうかの真剣勝負です。勝つために必要なことをしっかりやっていきたいと思います。まだまだここから慶應は強くなります!
竹村薫(環3=桐蔭学園)
(試合を振り返って)勝てたことが最高に嬉しいです!インクリ等のファールによって点数が認められないという部分もあったのでもっと点数は取れた試合でした。(前節の明大戦からチーム、個人で変えた点は)チームとして意識した点はファールケアとドロー獲得率を上げることでした。個人としては強い気持ちで自信を持って絶対に勝つという気持ちで毎試合臨んでいます。明治戦ではファールに苦しんだ所もあったので、「ファールをしない!」ということを意識しました。(自身の得点を振り返って)今シーズンは1試合3得点3アシストを目標としています。その中で3得点出来て良かったです。やっぱりシュートが決まると嬉しいし、チームも明るくなりチームも勢いづくので嬉しいです!1点目は大橋のナイスインからのラストパスを貰って取れた点です。大橋からパスに凄い想いを感じたので絶対決めてやると思ってシュートを打ちました。この1点目で私自身波に乗れたので感謝です。シュートチャンスが6回あった中での3得点だったので全てのチャンスをものに出来る様、練習で詰めていきたいと思います。(チームとして9選手が得点をあげていましたが)「一人一人、自分がゴールを決めてやる」という強い気持ちの象徴だと思います。1on1が強い選手が多いので1on1からのシュートが多かったのですが、点の取り方としてもっとボール持ちを短くして最大攻撃値を保ったままゴールをするというのがこれからの課題です。(リーグ初勝利となりましたが)本当に嬉しいです。今シーズンチームとしても公式戦初勝利だったので最高に嬉しいです。公式戦で勝つことでしか取り返せない自信もあると思うので勝てて良かったです。(リーグ戦2試合を見てアタック陣の相手のDFへのプレッシャーが強くなっているという印象を受けますが)そうですね。点の取り所としてライドでファーストプレッシャーを掛けてボールを奪って速攻で点を取るということを意識していました。ライドの2枚目のプレッシャーとの連携は遅いのでまだまだこれからです。(今後に向けて)リーグ2戦を終えて1勝1敗という状態で次戦東海戦は本当に負けられない勝負の一戦なので、個人としてもチームとしてもレベルアップをして何が何でも勝ちに行きます。
大橋知佳(経3=慶應女子)
(試合を振り返って)雨でコンディションが悪かったのですが、チームの雰囲気はとても良かったです。ラクロスにおいて大事なのは戦術云々ではなくてまず個人の勝負であること、これを改めて思い知らされた試合でした。フィールドでは全員が前を向いて走りきることができ、応援も雨の中でも心から応援してくれて、チーム全員で掴めた勝利だったと思います。(前節の明大戦からチーム、個人で変えた点は)明治戦の反省で雰囲気が悪い、勝てるチームに思えないというご指摘をOGの方に頂き、技術や戦術で負けた部分もありますが、試合の流れや勢いを自分達で悪くしていたことにとても反省しました。そこからはコミュニケーションを多くとるようになったし、細部まで共通認識を持って練習に取り組むようになりました。個人としては自分がやってやるぞという強い気持ちでプレーするようにしました。(自身の得点を振り返って)初めてのリーグ戦での得点で、素直にとても嬉しかったです。この試合で絶対に得点したいと思っていたので強気でシュートまで行けました。得点があっての勝利なので、少しでも勝ちに貢献できて良かったです。(六大学戦、早慶戦と出場がなかった中で秋のリーグ戦は2試合連続出場中ですが)シーズンが始まってからすごく悩んで迷っていて、それが試合に全く出ることができない結果に繋がってしまっていてとても悔しかったです。でも、吹っ切れてとにかくやるべきことをやろうと、課題に向き合い始めてから徐々に自信を取り戻せるようになり、結果にもつながりました。試合出場に満足することなく、試合の勝利に貢献できるようこれからもっと頑張ります。(個人としてのこのリーグ戦での目標は)やはり勝利に直接的に貢献することです。自分のプレーでチームが勝利に向かっていけたと思えるように、私はMDというポジションなので得点と守備の両方にしっかり関わっていきたいと思います。(2試合を終えてチームの雰囲気はどうですか)開幕戦で負けてしまって、落ち込んで雰囲気が悪くなっていました。でも、もう残りの試合で勝つしかないと割り切ることもでき、とにかく目の前のやるべき課題にチーム全員で取り組むようになりました。東女体戦で大量得点で勝って勢いと自信がついたので、今は雰囲気も良くなってきていると思います。チーム全員で目標に向かっている感じがあって、最近の練習はとても楽しいです。(次戦に向けて)次の東海戦は絶対に負けられない試合です。勝てばブロック1位の可能性も見えてくるし、負ければブロック予選敗退となります。このプレッシャーの中で、自分たちのラクロスが出来れば負けることはありません。たくさん練習して自信をつけて、チームを信じて絶対に勝利を掴み、日本一にもう一歩近づきたいと思います。