【アメフト】秋季リーグ戦第2節 15点差をひっくり返し開幕2連勝! 中大戦

開幕戦を逆転勝利で飾った慶大。今節は中大との対戦となった。春季オープン戦では勝利した相手に対し、QB小田裕太(商3)からWR田邊翔一(政4)へのタッチダウンパスで先制。しかし、その後3度のタッチダウンを許し、15点のビハインドを負う。2Q終盤にフィールドゴールで点差を12点に縮めて前半を終えると、後半の流れは慶大へ。守備陣が相手の攻撃を抑えると、RB國府谷嘉盛(総3)とWR中村光希(経4)のタッチダウンで逆転に成功。終盤にはRB李卓(総4)がダメ押しのタッチダウンを決め、開幕戦に続く逆転勝利を収めた。

 

#14中村のタッチダウンで逆転し喜ぶ

#14中村光のタッチダウンで逆転し喜ぶ

 

 

関東学生アメリカンフットボール連盟2016年度秋季リーグ戦 第2

9/17(日) 10:45KO@富士通スタジアム川崎

慶大30-21中大

1Q 6-7

2Q 3-14

3Q 7-0

4Q 14-0

 

QBとして攻撃を操った#2小田

QBとして攻撃を操った#2小田

 

前節は明大に逆転勝利。良い雰囲気で迎えた今節の相手は、春季オープン戦でも対戦した中大だ。そのときの試合は31-12で勝利したものの、「結果は運に恵まれていた部分も多くあった」(浅原) と振り返る。再び勝利して、開幕からの連勝を飾りたいところだ。

 

 

先制タッチダウンの#19田邊

先制タッチダウンの#19田邊

中大のキックオフで試合開始。慶大は2度のファーストダウンを更新すると、敵陣25ヤードまで攻め入る。ファーストダウンでQB小田裕太(商3)がWR田邊翔一(政4)へパスを通し、8ヤードゲイン。続くセカンドダウンでは、エンドゾーン内のWR田邊に再びパスが通りタッチダウン。6点を先制する。しかし、中大がビックプレーを見せる。タッチダウン後のキックオフをリターナーがキャッチすると、97ヤードのゲイン。自陣3ヤードまで一気に運ばれてしまう。ここからきっちりとタッチダウンを決められ、1点のリードを許す。このプレーで勢い付いたのか、2Qに入っても中大のペース。2度のタッチダウンを決められ、点差は15点に。前半も終盤に差し掛かると、慶大も勢いを取り戻す。RB李卓(総4)のランを中心に攻め、タッチダウンこそ奪えなかったが、K廣田祐(理2)がフィールドゴールを決めて点差を縮める。

 

 

守備では#52染矢が大活躍

守備では#52染矢が大活躍

12点のビハインドで迎えた後半。慶大ディフェンス陣は中大の攻撃にしっかりと対応し、パントに追い込む。そして自陣20ヤードから攻撃を始めると、RB李が次々にファーストダウンを更新。敵陣3ヤードまで攻め込み、最後はRB國府谷嘉盛(総3)がタッチダウンを奪い、点差を5点に縮める。この後の中大の攻撃に対しても、LB染矢優生(商3)がタックルで仕留め、4Qに入ってもDL萩原周平(政3)がQBサックを決めるなど、良い形を作らせない。迎えた慶大の攻撃。RB李のランにパスを織り交ぜてゲインを重ねると、敵陣4ヤードまで迫る。反則により15ヤードの罰退を受けるが、サードダウンまでにしっかりとゲインし、再び敵陣4ヤードへ。ウォーターブレイク後のフォースダウン。ここで慶大はギャンブルを選択する。QB小田のパスはしっかりとWR中村光希(経4)に通り、タッチダウン。この時点で逆転すると、さらに点差を離すべく2ポイントコンバージョンを狙う。QB小田がWR田邊へのパスを成功し、24-21と中大を突き放す。逆転された中大はパスを中心に攻めてくるが、慶大ディフェンスも「リードしているからといって油断せず、激しくプレー」(染矢)。ギャンブルにも失敗すると、敵陣31ヤードでの攻撃権を獲得する。この攻撃で、RB李がタッチダウンを決めてダメ押し。残り時間も少ない中、中大のパス中心の攻撃を食い止め、攻守交替すると、慶大はランで残り時間を消費し試合を締めくくった。

 

エースRB#29李がチームをけん引

今節も#29李主将がチームをけん引

 

明大戦に続き、今節も逆転勝利。前半には大きくリードされながらも、「我慢の仕方が良かった」(浅原)ため、後半の流れを引き寄せられた。ただ、やはり気になったのがRB李への依存だ。手堅くファーストダウンを獲得できる存在ではあるが、多彩な攻撃パターンに期待が掛かる。いずれにせよ、開幕2連勝、それも2試合とも逆転勝利を収めたことでチームは調子付いているはずだ。次節の日体大戦にも勝利し、上位陣と当たるまでに勝ち星を積み重ねたい。

 

 

(記事 熊谷健二)

 

 

試合後コメント

 

浅原宏太郎(経4)

(今日の試合を振り返って)自分たちがやりたいことをやらせてもらえず、まだまだ課題が残る試合でした。これから一試合毎に成長していかないと、日本一にはなれないと思いました。(前半は押されていたが、途中から流れを引き寄せられた要因は)流れがまだ自分たちになかったときの対応というか、我慢の仕方が良かったのではないかと思います。前半もドライブすることはできていたし、手応えがないわけではなかったのですが、点までは繋げられていませんでした。そこで我慢することができたからこそ、後半自分たちに流れが来たときに一気に引き寄せられたのだと思います。(警戒していた中大のDL)警戒した通り、本当に強かったです。もっともっとイメージを膨らませておくべきだったと思います。これからの試合では、この経験を生かして成長していければなと思います。(次の試合に向けて)やることは特に変わらないので、OLからチームを引っ張って、卓(李卓)をもっと走らせられるように頑張りたいです。

 

染矢優生(商3)

(試合を振り返って)前半はもたついちゃったというか、地に足をつけられないプレーが多かったんですけど、後半盛り返して個人としてもタックルできたし、チームとしても逆転できたので良かったです。(後半タックルを良く決めていたが、その要因は)前半は相手のRBにタックルミスをしてしまったことがあって、そこから絶対やり返そうと気持ちを切り替えて、思い切りいくようにできたので、それは良かったと思います。(逆転のきっかけは)オフェンス、ディフェンスの両方がしっかりとスイッチを入れて、ディフェンスはしっかりと止めるようになって、オフェンスもエンジンをかけてしっかりとドライブできたのが良かったんじゃないかと思います。(リード後のディフェンスはどう心掛けていたか)あまりそこは勝ってるから油断とかしないように、点差は気にせずに同じ激しさでずっとコンスタントにプレーし続けるというのをずっと考えていました。リードしているからと言って油断せず、激しくプレーし続けました。(次節に向けて)次もタックルし続けて、チームで一番タックルします。激しいディフェンスで勝ちます。

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