慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】後半怒涛6トライで日体大完封!/関東大学対抗戦③日体大

持ち前のボールキャリーで日体大を圧倒するNo.8鈴木主将

持ち前のボールキャリーで日体大を圧倒するNo.8鈴木主将

開幕2連勝と上々のスタートダッシュを切った慶大。第3戦は慶大のホーム、日吉グラウンドで日体大を相手に迎えた。大学選手権出場を目指す上で、決して足元をすくわれるわけにはいかない相手だ。慶大は前半、早々にFB金澤のトライで先制し、その後も試合を優勢に進めるも、日体大の予想以上の奮闘とこちらのミスが重なり、思うように得点を伸ばせない。だが、気持ちを入れ替え立て直した後半は攻撃のリズムが格段に良化。後半だけで6トライを奪い、終わってみれば55-0の完勝を収めた。

 

関東大学対抗戦vs日体大 2016/10/09(日)14:00K.O.

@慶大日吉グラウンド

 

得点

慶大

 

日体大

前半

後半

 

前半

後半

3

6

T

0

0

1

4

G

0

0

0

0

PG

0

0

0

0

DG

0

0

17

38

小計

0

0

55

合計

0

 

得点者(慶大のみ)

T=細田、中本、永末、松村、鈴木、古田、堀越、木口、金澤

G=古田5

 

ポジション

 先発メンバー

 交代選手

1.PR

細田隼都(商3・慶應)

→ 後半19分 渡邊悠貴(経2・慶應)

2.HO

中本慶太郎(経2・慶應)

 

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角田匠輝(法4・慶應)

→後半13分 吉田雄大(総3・秋田)

4.LO

豊田祥平(総4・ 國學院久我山)

 

5.LO

永末千加良(法3・慶應)

 

6.FL

廣川翔也(環4・東福岡)

→後半29分 佐藤大樹(総3・桐蔭学園)

7.FL

松村凜太郎(商3・慶應)

 

8.No.8

鈴木達哉(環4・茗渓学園)

→後半23分 山中侃(商2・慶應)

9.SH

江嵜真悟(商2・小倉)

 

10.SO

古田京(医2・慶應)

→後半32分 青井郁也(商3・慶應)

11.WTB

清水祐輔(環4・明和)

 

12.CTB

堀越貴晴(総3・茗渓学園)

 

13.CTB

木口俊亮(経4・仙台第三)

 

14.WTB

高野慎也(商3・慶應)

 

15.FB

金澤徹(商3・慶應)

→後半16分 楠本遼(経4・慶應)

 

 

ゴールへ一気に前進するFL松村

ゴールへ一気に前進するFL松村

慶大のキックオフで前半がスタート。開始1分、FL松村の速攻から左サイドを駆け上がってきたFB金澤がボールを受け左隅に飛び込んでトライ。成蹊大戦に続く対抗戦2試合連続のノーホイッスルトライで、快調な滑り出しに成功したかに見えた。だが、その後が今一つピリッとしない。相手の気迫を感じさせる速い寄せに、なかなか慶大本来の攻撃の形が出せない。ただ、もどかしい状況下でも、前半12分にはマイボールラインアウトから敵陣内でFL永末が力強い突破を果たすと、粘り強くアタックを仕掛け最後はSO古田がインゴールへボールを押し込んだ。そこからしばらくの間一進一退の攻防が続き、互いにあと一歩のところで反則という場面が目立ち、得点が生まれない。それでも、前半終了間際の40分には慶大がチャンスを得る。ラインアウトからモールを形成すると、FWが泥臭く前進。モールからボールを受けたPR細田から最後はHO中本がゴール付近にトライ。慶大リードの17-0で前半を折り返す。

 

 

対抗戦で初のスタメン入りを果たしたHO中本

対抗戦で初のスタメン入りを果たしたHO中本

後半は「しっかりと自分たちの原点に戻ろうということで、体を当てる固いプレーで前に出ることを意識していった」(No.8鈴木主将)との言葉通り、身体の入った突破でアグレッシブな攻撃が出るようになった。後半7分、相手のペナルティからクイックで素早く展開すると、続けざまに波状攻撃をしかけ最後はFL松村がトライ。さらにFB金澤が鮮やかなラインブレイクで敵陣にボールを運ぶと、後半12分にラックから出たボールをPR細田が右サイドインゴールに飛び込んで続け様にトライを奪う。その後も後半18分、No.8鈴木が相手ディフェンスをはねのけゴール中央へトライ。後半25分にはCTB木口が相手のスポットを綺麗に抜け出してトライ。後半28分にもラインアウトから陣地を押し上げ最後はLO永末がトライ。これらの怒涛のゴールラッシュで一気に50-0まで得点を広げた。尻に火がついた日体大も必死に反撃を試みるも、慶大BKが最後まで高い集中力を保ち、容易に突破を許さない。そして後半40分、弾かれたボールをCTB堀越がキャッチし、そのままゲインしてダメ押しのトライ。55-0となったところでノーサイドとなった。

 

このハーフタイムを境にアタックに勢いを取り戻した慶大

このハーフタイムを境にアタックに勢いを取り戻した慶大

終わってみれば貫禄の試合運びで慶大が日体大を完璧に封じ込めた。攻撃面では、前半は相手のプレッシャーに思うような攻撃ができなかったものの、後半は打って変わってFW陣が力強いゲインで敵陣内でも単独で前進できるようになり、一気に得点を重ねた。ディフェンスでは、WTB高野などがカウンターで迎えたピンチを再三に渡り鋭いタックルで抑え、結果的には日体大に一つの得点も許さなかった。もちろん、反則やハンドリングエラーが多かったことなど、今後に向けて解決しなければならない課題もあるが、今季フォーカスしていた低いタックルとブレイクダウンでのプレッシャーはおおむね良い出来だった。次戦はいよいよ王者・帝京大。慶大の目標であり、今季これまでやってきた取り組みの真価が試される相手だ。「自分が入部したときから打倒帝京ということでずっと目指している試合なので、今までの先輩の分と自分たちの集大成としてぶつかっていきたい」(鈴木)。客観的に見て、勝てる公算は大きくはない。ただ、絶対王者を相手にどれだけ強い気持ちで挑み、勝負できるかが、残りの対抗戦後半戦や大学選手権と続く過程で重要となってくることは間違いない。

 

 【ケイスポ的MOMずば抜けた突破力でディフェンスラインを切り裂いた FB金澤

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日体大の粘り強いディフェンスに対し、思うようにアタックが決まらなかった前半。そんな中、BK陣でも抜群の存在感を示したのが金澤徹だった。相手守備と少し距離を空けて対面になり、相手が「よもやここでは仕掛けまい」と思ったタイミングを、一気に突く。相手選手の間を針で縫うかのようなラインブレイクは、持ち前の快足ももちろんだが、いついかなる瞬間でも貪欲に突破を狙い、守備の綻びを察知する天性の攻撃センスがなせる技だろう。次戦は帝京大戦。「帝京大戦ではトライを決めたことがないので、必ずトライを取りたい。」打倒・帝京大の成就は、この男のプレーにかかっている。

 

(記事・江島健生)

 コメント

No.8鈴木達哉主将(環4)

(今日の試合を振り返って)前半から体をぶつけてしっかり前に出ようという話をしていたのですが、前半は日体大のプレッシャーを受けて上手くいかなかったです。後半はしっかりと自分たちの原点に戻ろうということで、体を当てる固いプレーで前に出ることを意識していきました。そのおかげで後半はしっかり自分たちのペースになって、最終的には失点もなかったのでよかったと思います。(ブレイクダウンで苦戦した原因は)最初にぱっと点を取れてしまって、(対抗戦第2戦の)成蹊大戦のようなムードになるのではないかと、若いチームということもあって全員が思ってしまった点にあると思います。そこは4年生であったりキャプテンである僕だったりがしっかりと自制させなければいけなかったですね。上級生の中でそういう雰囲気になりながらも、結局はうまくいかなかったので(苦戦した原因としては)メンタルの面が大きかったと思います。(ここまで秋のご自身の調子は)春シーズンはケガで試合に出れていなかったので、徐々には良くなってきているのですが、まだボールキャリアの面など期待されているところには達していないと思っています。(帝京戦に向けてフォーカスしていきたい点は)筑波大戦が終わってからここまで、beat the breakdown ということで、ブレイクダウンで圧倒することにフォーカスしているので、ブレイクダウンですね。これは帝京大も強みにしている部分なのですが、そこで真正面から向かっていきたいと思います。(具体的にここから2週間どのような準備をしていくか)まずはセットプレーですね。FWのセットプレーの整備と、あとはBKが外に振ったときにブレイクダウンで外にボールを失うことが筑波戦などで多かったので、そこもしっかり整備していきたいと思います。(主将としてはどのような思いで戦っていきたいか)自分が入部したときから打倒帝京ということで、ずっと目指している試合なので、自分としては、今までの先輩の分と自分たちの集大成としてぶつかっていきたいと思います。(夏の結果を踏まえてどのような目標を掲げて臨むか)もちろん勝利です。具体的には、特に夏のときは、ターンオーバーからBKのブレイクダウンでボールを奪われてトライを取られることが多かったので、そこを減らして失点を減らしていきたいと思っています。

 

FB金澤徹(商3)

(今日の試合を振り返って)まだまだやりたいことができない、もどかしい試合でした。(どういったことにフォーカスして今日の試合には臨んだのか)ここ最近の試合はチームとしては、ブレイクダウンとディフェンスに集中してやろうとしていたんですけど、ブレイクダウンも最初は相手に気持ちで負けていて、ディフェンスもミスが多くてうまくいかなかったです。(前半はチーム全体として攻めあぐねていたように見えたが、単独で何度もビッグゲインを決め、一人気を吐いていた。ご自身のプレーを振り返って)走力的に勝てる試合だったので、ボールを持って間を狙えばゲインはできるんだろうなと思っていました。(最初のトライのシーンは)あれは松村選手が行けるとこまで持っていって、最後おいしいところを貰っただけですね。(結果としては相手を完封したわけですが、守備がうまくいかなかったというのは具体的にどういったところか)ペナルティが多かったことと、あとはボールを持ちこんだ後のこっちのミスが多く、自滅という形でだいぶやられてしまって、自陣でミスが多かったので、そこでどんどん攻められてという感じでした。(次戦はいよいよ帝京大戦になりますが、バックスとしてどういった意識を持って練習に取り組もうというのはありますか)イエローブレイクダウンといって、外にバックスで展開したときのブレイクダウンを、マイボールのときは必ずキープして、相手ボールのときもちゃんとプレッシャーをかけることを意識して行う、ブレイクダウンに特化した練習をやっていこうと思っています。(今季の帝京大の印象は)夏に一度(試合を)やったんですけど、去年に比べらたらまだまだできそうな気がするので、もっともっと差を詰めていきたいと思っています。(最後に意気込みを)今まで帝京大戦ではトライをしたシーンが僕はないので、次の試合は出たら必ずトライを取ろうかなと思っています。

 

SO古田京(医2)

(今日の試合を振り返って)前半相手の勢いに飲み込まれて自分たちのやるべきことができなかったという印象でした。(ご自身のプレーを振り返って)前半はできなかったのですが、後半修正してキックをうまく使っていきました。(ブレイクダウンを意識していくという話だったが出来は)個人的には積極的にやっていったつもりなのですが、チームとしては反則が多くなってしまったので、それで少し流れが悪くなってしまったという印象です。(次戦は帝京大戦だがどういう準備をしていくか)自分たちのやってきたことや持ち出しをどれだけ出せるかが勝負になると思うので、その点を頑張っていきたいです。(勝利へのポイントは)慶應らしさだと思います。ディフェンスとアタックでどれだけ(相手と)違いを出せるかというところを意識していきたいと思います。

 

 

 

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