慶應スポーツ新聞会

【ソッカ―(男子)】第20節 今季最後の早慶戦でライバルに大きな勝利! 早大戦

今季5度目の早慶戦。慶大は前期のリーグ戦で勝利して以来、アミノバイタル杯、定期戦、天皇杯予選と早大に対して3連敗中であった。今節は残留、インカレ出場に向けて、そして4年生にとって最後の早慶戦という意味でも重要な一戦となった。試合は序盤から慶大がペースを握る。9分に手塚朋克(環3・静岡学園高)のクロスから渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)がファーストシュート決め先制。24分にもCKから宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)が頭でたたき込み2点目。33分には松木駿之介(総2・青森山田高)が左からのクロスを得意のヘッドでネットを揺らし一気に3点差とする。37分に1点を返されてしまうものの、後半は早大のロングボールを宮地を中心にはじき返しチャンスを作らせない。数的優位もあって前半の3点を守り切った慶大がこの大きな一戦に勝利した。

先制点をあげた渡辺

先制点を挙げた渡辺

 

関東大学サッカーリーグ 第20節

2016/10/29(土) 14:00KO @味の素フィールド西が丘

慶應義塾大学 3 – 1早稲田大学

 

【得点者(アシスト者)】

[慶] 9分 渡辺夏彦(手塚朋克)、24分 宮地元貴(佐藤海徳)、33分 松木駿之介(片岡立綺)

 [早] 37分秋山陽介(熊本雄太)

◇慶大出場選手

GK

田野稔明(経3・慶應義塾高)

DF

佐藤海徳(政1・桐光学園高) → 45分 小谷春日(環2・藤枝東高)

DF

宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)

DF

豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)

DF

井上大(総4・國學院久我山高)

MF

落合祥也(商1・横浜FCユース)

MF

片岡立綺(総3・桐蔭学園高)

MF

手塚朋克(環3・静岡学園高)

MF

松木駿之介(総2・青森山田高)

FW

渡辺夏彦(総3・國學院久我山高) → 72分 田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)

FW

山本哲平(政4・國學院久我山高)→90+3分上田聖人(政4・慶應義塾高)

 

前節、劇的な形で勝ち点1を獲得した慶大。累積警告で出場停止だった主将・宮地が復帰し、センターバックに入った。天皇杯予選で早大から得点を奪った松木もスタメン出場となった。

 

序盤からロングボールを中心に攻める早大に対して、慶大は中盤で細かくボールを繋ぎながら攻め上がる。お互いシュートチャンスを作れずにいたが9分、中盤でのパス交換から右サイドに展開。ボールを受けた手塚がグラウンダーのクロスを上げ、ゴール前で待つ渡辺が冷静に決め先制に成功。この日のファーストシュートが貴重な先制点となった。

手塚が2試合連続となるアシストを記録した

手塚が2試合連続となるアシストを記録した

その後も早大のロングボールをしっかりとはじき返し慶大がペースを握る。24分に左サイドに流れた山本哲平(政4・國學院久我山高)がドリブル突破を試みCKを獲得。佐藤海徳(政1・桐光学園高) が蹴ったボールに宮地が頭で合わせ追加点を挙げた。「いつも以上に気合いが入っていた」と慶大の主将が気迫あふれるゴールを見せてくれた。

主将宮地は早慶戦で初ゴール

主将宮地は早慶戦で初ゴール

その後31分に右サイドを突破されPA内でシュートを打たれるが、ここはGK田野稔明(経3・慶應義塾高)が好セーブを見せ得点を許さない。33分には左サイドから攻撃を組み立てると片岡立綺(総3・桐蔭学園高)が正確なクロス。中央でフリーになった松木が得意のヘディングでネットを揺らし3点差とライバル早大を突き放す。ゴール直後もカウンターから最後は松木がミドルシュートを狙うなど勢いに乗った慶大が試合を支配する。しかし37分、ロングボールに競り負け、裏に抜けられるとGKとの一対一の場面を決められ3-1。その後は勢いづいた早大に合わせた蹴り合いのサッカーになる場面もあったが、2点差で前半を折り返す。

正確なクロスで3点目を演出した片岡

正確なクロスで3点目を演出した片岡

 

後半開始と同時に慶大はすでにイエローカードを一枚受けていた佐藤に代えて、前節キレのあるドリブルでPKを獲得した小谷春日(環2・藤枝東高)を投入。後半も早大がロングボールを多用し、慶大は中盤でのパス回しで攻撃を組み立てる。55分にそのパス回しを奪われ、最後はクロスからヘディングでネットを揺らされるがこれはオフサイドの判定。肝を冷やした慶大だったがすぐさま反撃。60分にCKから宮地が頭で合わせ、この日2点目かと思われたが惜しくもクロスバーに阻まれた。その後68分にロングボールを頭でそらされ、DFラインの裏に早大山内に巧みなトラップで抜けられるが、ここはGK田野が飛び出しセーブ。この際山内の足が田野の頭に当たり、早大のエース山内はこの日2度目の警告を受け退場となった。数的優位となった慶大はさらに攻撃のギアを上げ、70分には渡辺、松木とパスを繋ぎながら素早い攻撃を見せ、最後は山本がシュートを放つ。

3点目を決めた松木がドリブルで持ち上がる

3点目を決めた松木がドリブルで持ち上がる

72分、渡辺に代えて前期リーグ戦の早慶戦で2得点の田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)を投入。78分に山本のパスからその田中がDFラインの裏に抜け出しGKとの一対一の局面を作る。ドリブルでGKをかわす選択をした田中は倒され、PKかと思われたがシュミレーションの判定で田中にイエローカードが出された。その後は一貫してロングボールを放る早大の攻撃を宮地を中心に慶大がシャットアウト。アディショナルタイムには上田聖人(政4・慶應義塾高)が「高校からの夢だった」早慶戦のピッチへ。相手の負傷退場もあり、さらなる数的有利になった慶大が前半に奪った3点を守り切り大きな勝利となった。

 

ライバルに勝利した慶大は歓喜に沸いた

ライバルに勝利した慶大は歓喜に沸いた

3連敗中の永遠のライバル早大への勝利。1部残留を手中に収め、インカレ出場へ向けて大きな勝ち点3。試合後の選手たちが喜ぶ姿がこの試合の重要さを表していた。今季の大一番に勝利した慶大。次節は現在2位の筑波大との一戦に臨む。勢いそのままにリーグ戦残り2節連勝で目標とするインカレ出場を達成してほしい。

 

(記事 吉田遼平)

 

試合後コメント

 

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)いい試合でした。勝利を目指していたので。ラスト4試合になるとサッカー的な部分とか気持ちの部分を一新してやっていこうということで、この前の法政大との試合で自分たちのサッカーができたし、今日もそれを貫き通そうということで準備してきたのでその成果が出たすごくいいゲームでした。(ロングボールを多用する早大に対してどのように戦おうとしたか)彼ら(早大)の戦い方は分かっていたのでロングボールを蹴って、こぼれ球を拾ってそれをサイドに展開してクロスを上げてゴールを目指すスタイルだったので、一つのポイントとなるのはセカンドボールだよね。ラインを下げすぎない。ラインアップとプレスバックでどれだけセカンドを拾えるかということ。前半は自陣ではほぼ五分。相手陣内ではうちらが7割拾っていたのでそういった意味では試合全体を通しても、ポイントとなるセカンドボールを拾えたというのが、こういう結果に繋がったんじゃないかなと思っています。(宮地主将をDFとして起用したことについて)先週の試合は彼は累積で出れなくて、それでミゾ(溝渕雄志)を使ってすごく良かった。腰の状態が良くなくて出れないというのと、ロングボールが多くなる。彼は(宮地)は空中戦にも強いということでセンターバックに置きました。(後半開始時に佐藤に代えて小谷を投入した意図)一つは(佐藤が)イエローをもらっていたから。それからもう一つは、早稲田は右サイドから相馬(勇紀)がドリブル突破してくる。左サイドにロングボールを入れてトップの選手がサイドに入っていくというのがあったので、海徳を狙っているというよりは左サイドの裏を狙っているというスタイルだったので、ちょっと怖いかなと。ちょっとしたファールでもう一枚貰うと10人になるとやっかいになると思ったので、手塚もサイドバックの選手ですし、小谷がすごく調子がいいのでそのまま迷うことなく代えました。(次節の戦い方)基本的にはしっかりと我々でボールを持とうと。チームとしてボールを保持しようというところがポイントになっているのでそこの質を高めるのと同時に、どれだけペナルティーエリアの中にボールと人が入っていけるかというところの質を高めて次のゲームに臨みたいと思います。

 

宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)この1週間を通して選手と監督が一緒になって自分たちのサッカーをもう一度見直して本当の意味で学生主体で挑めたことがこの結果に繋がったと思います。(この試合の戦い方について)法政戦の前までは引いてひたすら裏に蹴るようなサッカーをしていたんですけど、今回は裏を狙うことは忘れずに、ポゼッションが得意な選手がボランチより前に多かったのでそんな選手を活かそうということで今日はポゼッションをしながらゴールを目指すサッカーで挑みました。(大きな意味を持つ試合だったが)この試合が特別な一戦すぎて、僕は入学してから悔しい思いしかしていなくて今年の前期リーグは勝てたんですけど、その後のアミノバイタル、天皇杯予選、定期戦で3試合負けていたんで、そういう意味でも負けられなかったし、後輩たちに1部に残すという意味でも勝たなければいけなかったし、インカレ出場という目標を達成する中でもすごく重要な一戦で、いつも以上に気合いが入っていました。(法大戦は出場停止だったが)自分はずっとグラウンドにいる状況で、前節は0-2のビハインドから追いついた試合で、失点の部分は悪かったんですけど、その後のチーム状況は良くて、練習でやっていることが試合で出せている印象だったので、これを続けていくこと。自分が入った時にDF面のところなどをもっと締めれるところがあると感じたので、僕がいなくても他の選手が主体的に動いてチームが回っていたので良いところは邪魔しないようにと思っていました。(ボランチではなくDFとしての出場で、相手のロングボール主体の攻撃について)早稲田がああいう攻撃をすることは分かっていて、慶應のスカウティング班がずっと調べてくれていたので、シンプルに飯泉選手と山内選手と競り負けないことはしっかりできたと思いますし、チームとしてもラインを下げずに対応できたと思います。(次節に向けて)今日の試合を継続していくところと、また課題もあるので、個人的な課題も見つかったのでしっかり修正してこのサッカーを続けて1週間しっかり準備したいと思います。

 

井上大副将(総4・國學院久我山高)

(今日の試合を振り返って)前節と同様にチームとしてボールを保持するサッカーをしようと意識していたので、それを一試合徹底してやれたことが勝利につながったと思います。あと、立ち上がりに早い時間帯に点を取れたので試合を有利に進めることが出来ました。(おそらく自身最後の早慶戦となるであろう今節への意気込み)大学最後の早慶戦、というよりは、今年のリーグ戦においてインカレに出れるか、残留できるかというところを決める大事な試合だったので、そういう意味で自分の中ではすごく気持ちを高めて臨みました。(ボールを保持するサッカーをしているということだが、サイドバックとしてサイドでボールを受けたときに狙っていることは)基本的にはボランチを経由してサイド を変えたり、フリーになることが多い(渡辺)夏彦に当てることなどを意識しています。あとは手塚が逆サイドでボールを呼んでいることがあって、自分は逆サイドまで左足でサイドチェンジできるので、それも少し狙うようにしています。(早い時間に大きなリードを奪った後の戦い方について)もう1点取らなければいけない展開だったので、そこは課題です。たださすが早稲田という感じですごく勢いをもって前にきていたので、後半あれだけ押された中で0に抑えられたということは次につながると思います。(次節に向けて)僕たちの目標はインカレ出場です。そのために絶対に勝たなきゃいけない大事な試合になると思うので、まずは勝利を第一に考えます。その中で、その先のインカレにつながる自分たちのサッカーを固めていくためにも、また1週間しっかりとコンセプトを確認して練習していきたいと思います。

 

 山本哲平(政4・國學院久我山高)

(今日の試合を終えて)最近勝利がなかった中で、早大という相手に勝つことが出来て良かったです。(今日の狙いは)相手はロングボールを主体に攻めてくることは分かっていました。だから蹴り合いになると相手に部があるので、繋ぎながら裏を狙うということを皆で共有しあっていて、今日はそれが上手くはまって良かったです。(後半は相手の攻撃を凌ぐ時間が長かったが)風が吹いていたので押されることは想定していたんですけど、相手は早い段階からパワープレーをしてきたので、そこの戦い方はみんなで共有してできたと思います。(自身最後の早慶戦となったが)自分が得点できなかったということは素直に悔しいですけど、大事な試合でチームが勝てたので、今日は良かったと思います。(次節に向けて)次の相手は上位陣ではあるんですけど、勝てばインカレ出場と残留が見えてくると思うので、勝てるように頑張りたいと思います。

 

上田聖人(政4・慶應義塾高)

(今日の試合を振り返って)追うだけって言われていたんですけど、初めてのリーグ戦ということで思ったように体も動かず緊張していたんですけど、雰囲気はすごく楽しめたと思っているので、次もまた試合に関われるように頑張りたいと思っています。(交代出場の時に考えていたこと) チームが勝っている時しか自分は出れないと思っていたので、勝っている状況で出たからには、このまま終わらせるしかないと思っていて、自分がやるべきことは少しできたかなと思います。 (最後の早慶戦の勝利の瞬間をピッチで迎えたことについて)今まで試合で早慶戦に関われたことがなかったんですけど、初めて早慶戦にピッチで関われて、高校からの夢だったので嬉しかったです。(次節へ向けて)自分はサッカーが上手くてベンチに入れているわけではないので、声だったりとか、サッカーに取り組む姿勢をチーム全体に波及させてそれが試合の結果に良い影響を与えることができればいいなと思っています。

 

 渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)

(今日の試合を振り返って)この1週間戦術的な面で準備してきたことがしっかりできた、ナイスゲームだったと思います。(2戦連続スタメンだが、監督の信頼を得てきていると感じるか)監督の信頼はずっと得ていると思ってます。その中で使われるか使われないというのは結果として出るだけです。(今年度リーグ戦初ゴールを挙げて)嬉しいは嬉しいですけど、取れた時も取れなかった時も慌てずに、と思っていて、今日は狙っていた形で良いゴールが取れましたけどトータルで言えばやっぱり得点は少ないですし、かといって慌ててもしょうがないので、また次の試合でも点が取れるように頑張ります。(前半だけで三点を奪ったが、チームの攻撃の進化を感じるか)2試合3試合前のサッカーの戦術的なやり方と比べて相手のゴール近くに侵入するシーンは増えてるので、確率論で言えば得点が入る可能性が増えているし、やり方を変えた結果としては当然だと思います。成果が出てると思います。(次節に向けて)また1週間いい準備をします。筑波をそこで上回れれば次も勝てると思うので、しっかり準備します。

 

 松木駿之介(総2・青森山田高)

(試合を振り返って)90分を通してまあ2点リードはありましたけど最後まで本当に切れることなくやれた結果、最後に勝利を噛み締められたので嬉しかったです。(理想的な試合運びでチームとして今季一番の出来だったと思うが)今週1週間学生主体となって練習もやれていてそれがピッチで表現できていましたし、自分たちの時間じゃない時も落ち着いてゲームを進められたというのは大きかったと思います。(自身のゴールシーンを振り返って)自分はサイドプレイヤーですけど、自分をマークしているサイドバックとセンターバックの間に入ってマークが曖昧になるところで勝負するというのは自分のストロングポイントでもあるし、うまくフリーになれてゴールもすごく感覚で位置を捉えられていたので、あとはヘディングをしっかり当てることを意識して。気持ちいいゴールでした。(試合前から点を決める自信はあったか)相当ありましたね。自分はこういう何かターニングポイントとなる試合では持ってると思うので。いろんな人に点を取るということは宣言していましたし、須田さんも前日練習までは自分はサブ組だったんですけどそういう「何かやってくれるだろう」というところで試合に出させてくれたと思いますし、そういう期待に応えられてよかったです。(本当に早大とは相性がいいと思うが)早稲田でストレスが溜まった試合というか自分のプレーができなかった試合はあまりない印象で、負けても個人的には手応えがある試合が多くて。早稲田には本当に試合前から自信を持ってやれます。(久々の勝利で後期2勝目となった。正直ホッとしたところもあったのでは)やっぱりここで負けてしまうと早稲田と勝ち点で並んでしまって残留争いにも巻き込まれるというか。ここで勝てたことでインカレをしっかりと見れるというか、そういう意味では本当にホッとして、まだ残留は決まってないですけどインカレ出場を本気で目指してその結果が残留にもつながると思いますし、インカレ出場につなげていきたいです。

 

 佐藤海徳(政1・桐光学園高)

(今日の試合を終えて)相手は5連敗していたというのもあって勢いを持って来るということを予測していたので、そこで先に得点できたことはこの試合の流れを変えられたと思います。(自身初の早慶戦勝利について)早慶戦は天皇杯の時にボランチで少し出たんですけど、今日はその時と比べて相手のプレッシャーをそんなに早く感じなかったので、その分の経験は積めているのかなと思います。(今日の全体的な狙いは)相手と同じサッカーをしてしまうと、相手の高さが生きていつもの様に負け試合になってしまうので、自分達は相手コートで時間を作って、ワイドにボールを動かして攻撃に行くという練習からやっていた事ができて良かったと思います。(今日はCKを任されていたが)CKは監督から速いボールを蹴るように言われていたので、(宮地)元貴くんに大体蹴る場所を伝えておいて、後は友情というか、意思疎通ができて得点ができたので良かったです。(次節に向けて)今日の試合に勝てたことがインカレ出場に向けて大きな一歩だと思うし、次勝てばもっと可能性が出てくるので、勝つしかないですね。

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