慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】安定したセットプレー軸に大勝!大学選手権への進出決める/関東大学対抗戦⑦青学大

開始前円陣を組むタイガー軍団

開始前円陣を組むタイガー軍団

熊谷ラグビー場Bグラウンドで行われた青学大との対抗戦。勝てば大学選手権進出を決める大事な一戦で、慶大は安定したセットプレーを武器に序盤から優位に試合を進めていく。前半を10点のリードで折り返すと、後半は地力の差を見せ付け、次々とトライを奪った。最後は、51-17と大差を付けてノーサイド。この試合に勝利した慶大は、対抗戦4位でシーズンを終え、大学選手権への切符を手にした。

 

関東大学対抗戦vs青学大 2016/12/3()14:00K.O.

@熊谷ラグビー場Bグラウンド

 

得点

慶大

 

青学大

前半

後半

 

前半

後半

T

G

PG

DG

22

29

小計

12

51

合計

17

 

得点者(慶大のみ)

T=中本3、鈴木2、今成、丹治、金澤、松村

G=古田3

 

ポジション

 先発メンバー

 交代選手

1.PR

細田隼都(商3・慶應)

 →後半11分 堀切厚輝(環4・國學院久我山)

2.HO

中本慶太郎(経2・慶應)

 →後半32分 岡田遼大(経3・慶應志木)

3.PR

角田匠輝(法4・慶應)

 →後半24分 吉田雄大(総3・秋田)

4.LO

豊田祥平(総4・ 國學院久我山)

 

5.LO

永末千加良(法3・慶應)

 

6.FL

廣川翔也(環4・東福岡)

→後半24分 中村京介(文3・明和)

7.FL

松村凜太郎(商3・慶應)

 

8.No.8

鈴木達哉(環4・茗渓学園)

 →後半37分 山中侃(商2・慶應)

9.SH

江嵜真悟(商2・小倉)

 →後半29分 中鉢敦(経4・慶應)

10.SO

古田京(医2・慶應)

 

11.WTB

小原錫満(総2・東海大仰星)

 

12.CTB

堀越貴晴(総3・茗渓学園)

 

13.CTB

今成哲(経3・城北)

 →後半37分 木口俊亮(経4・仙台第三)

14.WTB

金澤徹(商3・慶應)

 →後半29分 柏木明(経3・慶應)

15.FB

丹治辰碩(政2・慶應)

 

 

 

復帰戦ながら抜群のアタック力をみせたCTB今成

復帰戦ながら抜群のアタック力をみせたCTB今成

慶大は序盤から勢いを見せる。4分、SO古田の好タッチキックで相手陣内に攻め込むと、スクラムでコラプシングの反則を得てチャンスをつかむ。最後はラインアウトモールからHO中本が飛び出し、トライを挙げた。先制点を奪い、慶大は幸先の良いスタートを切った。さらに10分、相手ボールスクラムでターンオーバーを果たしボールを奪うと、クイックスタートからNO8鈴木が押し込みトライ。立て続けにトライを奪い、抜群の立ち上がりを見せた。17分には、マイボールスクラムでゴール前まで進むと、鈴木がサイドアタックを決めまたもトライを挙げた。いずれもスクラムを起点にトライを奪った慶大。地力の差を見せ付け、15点のリードを手にした。その後24分、相手のキックをCTB堀越がチャージし、古田が落ちたボールを前へと蹴り込む。最後はCTB今成が快足を飛ばし、相手ディフェンスより先にグラウディング。青学大のミスにつけ込み、リードをさらに広げた。しかし28分、パスが乱れ相手にインターセプトを許すと、最後まで走り切られトライを与えてしまう。37分にも、BK展開からトライを奪われてしまい、22-12とリードは10点差に。「本当はゼロ封したかった相手」(NO8鈴木主将)に失点を喫し、ややディフェンス面に綻びが出たシーンとなってしまった。その後は互いに攻めきれず、このままの点差でハーフタイムを迎えることとなった。

 

 

献身的な動きをみせたLO豊田副将

献身的な動きをみせたLO豊田副将

リードを広げたい慶大は後半2分、スクラムから古田が堀越とのループパスで抜け出し数的優位を作ると、外に余っていたFB丹治へボールを供給。丹治がこれをしっかりとトライに繋げた。BK陣の華麗なパスワークがはまり、慶大は7点を追加。スコアを29-12とした。さらに10分、敵陣でペナルティを得てチャンスをつかむと、ラインアウトモールから中本がこの日2つ目のトライ。23分には、またもスクラムを起点に右サイドへ流れるような展開を見せ、最後はWTB金澤がトライを挙げた。26分に一つ青学大にトライを献上するも、31分にモールから中本がこの試合ハットトリックとなるトライを挙げ、相手に付け入る隙を与えなかった。そして後半終了間際、最前列の3人が全て入れ替わっていたスクラムで見事スクラムトライを決めて、ここでノーサイド。セットプレーで格の差を見せ付けた慶大は、51-17で青学大に大勝。これで対抗戦全試合を終えて、4勝3敗の4位という結果に。大学選手権への出場を決め、初戦の相手は関東大学リーグ2位の流経大となった。

 

対抗戦初出場を果たしたHO岡田

対抗戦初出場を果たしたHO岡田

大学選手権への出場権を懸けて、絶対に落とせない青学大戦であった。プレッシャーもあった中だが、慶大は普段通りのプレーを見せ、見事大差を付けて勝利を挙げた。大勝の要因として挙げられるのが、セットプレーの安定だ。特にスクラムは、何度も相手ボールをターンオーバーし、トライに繋げた。こだわってきたスクラムの形が、対抗戦最終戦になって実を結んだということだろう。早大戦では課題であったラインアウトも安定し、ラインアウトモールで3つのトライを奪うなど、スクラムと並んで勝利を決定付けた一因となった。さらに注目したいのが、新戦力の躍動だ。この試合では、新たな選手もベンチ入りを果たし、後半終了間際にはスクラムトライも決めてみせた。「チームにエネルギーを入れてほしい」と、活性化を図った金沢HCの狙いが、ぴたりとはまった格好だ。

無事に大学選手権への進出を決めた慶大。次戦の相手となる流経大は、強豪の東海大を下したばかりで、今勢いに乗っているチームだ。外国人選手を擁し、攻撃力は抜群。まずは安定したディフェンスが一番に求められるだろう。その上で、慶大がこの試合で得た「強み」を出していきたい。スクラムで相手に圧力を掛けることが出来れば、そして途中交代の選手が後半の苦しい場面で力を発揮出来れば、おのずと勝機は見えてくるだろう。慶大が目指す「大学日本一」へ。道のりは長いがまずは流経大に打ち勝ち、さらに次のステージへと進みたい。

 

【ケイスポ的MOM】こだわりのスクラムで青学大を圧倒  PR角田

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「自分の一番の役割はスクラム」。そう語るのは慶大の3番を務める角田だ。慶大スクラムの核を担う一人として、スクラムへのこだわりは人一倍。青学大戦は、そのこだわりが結集された一戦となった。序盤から、相手ボールを次々とターンオーバー。マイボールの場面では、じりじりと前進。コラプシングの反則をつかみ取るシーンもあった。まさに、相手を「圧倒」し、これには「役割を果たせた」と角田も満足した表情を見せた。次戦は、負けたら終わりの流経大戦。「スクラムから相手を圧倒出来るように」。こだわりのスクラムで、強敵をも粉砕してみせる。

(記事・小沢光市)

 

監督・選手コメント

 

金沢篤HC

 (試合を振り返って)春からやってきたベーシックなラグビーをやろうということで試合に臨みました。少しチームとしてプレーするより個人としてプレーすることが多くなってしまい、ミスからあまり良い流れにならなかったのが反省点です。とはいっても、悪いなりにしっかり点差をつけて勝つことができたのは良かったです。(チームとしてのプレーというのはどういう点を期待していたか)ラグビーは一人ではプレーできないスポーツなので、15人でプレーするものです。自分より状況の良いプレイヤーがいればそこにパスを出さなくてはならないし、タックルされたらしっかりボールをおかなければならない。そういうチームのために献身的にプレーすることをもう少しみんなができればよかったです。(対抗戦を総括して)良いチームだとは思うのですが、試合の中ではまだ波があります。それは練習でしかそれを小さくすることはできない。あと一週間しかないですが、しっかりやっていきたいです。総括すると、良いときと悪いときの波がまだあるチームなので、悪いときにしっかり踏ん張れるようなチームをしっかり作りたいですね。(岡田選手、堀切選手など新たな選手起用については)けが人等もありますが、いつでも新しいチャンスをつかんだ選手を入れて、チームにエネルギーを入れてほしいと思っています。あとは、これから誰がけがするかもわからないので、その中でこれからいろんな選手の可能性をもちたいというのがあります。そういう意味で、少し新しい選手が出たことは、自分の中ではよかったと思っています。(次戦の流経大はどのようなチームか)まだ完全には見れていないのですが、フィジカルも含め個々の力がすごく強いチームだという印象をもっています。しかも前回東海大も破っていて勢いもすごいです。一人目のタックラーがしっかり足に入って止めたいと思っています。(これからタックルを整備していく?)そうですね。今日の一つの反省点として、一人目のタックラーがしっかり足にタックルしていなくて相手に前進を許しているので、それをしっかり整備したいと思っています。

 

NO8鈴木達哉主将(環4)

 (今日の試合を振り返って)早大戦を振り返ってブレイクダウンとラインアウトを修正していこうということでした。全体的にそれができたのですが、相手のプレッシャーのあるディフェンスに何度かつかまってしまって、ターンオーバーでトライを許してしまいました。ほんとはゼロ封したい相手だったのでそこは残念です。ただ、修正できたところはすごくよかったと思います。(アタックで手ごわかった部分は)結構ワイドに振ってくるというか、早大と似たような振ってくるラグビーで、そこでランしてくることはありました。ただブレイクダウンで(相手が)甘くなる部分もあったので、そこでプレッシャーをかけられたと思います。(トライシーンは)あそこまで運んでもらったので、決められてよかったです。(プレー面では)最終戦だったので絶対に勝ちたかったですし、チームに勢いを与えたかったので、その面では、プレーは激しくできました。(対抗戦全体を総括して)惜しい試合もあったのですが、特に強豪校相手に勝ち切れなくて、その面で悔しい思いはしています。ただ、そこで反省して、大学選手権でしっかり勝ち上がって対抗戦の分までしっかり頑張りたいと思います。(大学選手権に向けどのようにチームを作り上げていくか)まだアタックの部分で、ちぐはぐした部分がBKをはじめあったので、そこは学生コーチらとも相談して磨いていきたいです。あと次戦にあたる流経大は個々の強いチームなのでしっかりディフェンスを整備していきたいと思います。

 

PR角田匠輝(法4)

(今日の試合を振り返って)前の試合からの修正点であった、ラインアウトとブレイクダウンのところで、しっかり戦えたと思います。(ご自身のプレーを振り返ると)自分の一番の役割はスクラムだと思っています。そういった部分では、相手ボールをターンオーバー出来たり、マイボールで押してペナルティを取ることが出来たので、一つ役割は果たせたのかなと思います。(今日のスクラムで特に良かった点は)相手に合わせるのではなくて、常に自分達のスクラムを組もうという話はしていました。今日の試合ではそれが実行出来たという点で、あのスクラムの結果に繋がったのだと思います。(スクラムの面で修正を行った点はあるか)自分達のやって来たことを信じて臨みました。一試合を通して、自分達のやって来たことを徹底出来たところが一番良かったですね。(対抗戦全試合を終えて)自分達のスクラムを組むということにフォーカスはしているのですが、まだやり切れていない点もあります。ここから大学選手権に向けて、修正して戦っていきたいです。(来週の流経大戦に向けて)ここから負けられない戦いが続くので、スクラムから相手を圧倒出来るように、頑張っていきたいです。

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