慶應スポーツ新聞会

【フィギュアスケート】鈴木星・鈴木美がフリー進出するも、課題浮きぼりに 関東・サマートロフィー2017

 

関東・サマートロフィー201783日から6日にかけて、アクアリンクちばで開催された。今大会は本格的なシーズンが始まる前に実力を試せる場。大会3日目、シニア女子ショートプログラムに慶大から3名が出場し、ジュニア女子にも花城桜子(法1)が出場した。シニア女子に出場した鈴木星佳(総2)と鈴木美桜(法4)は上位12名のみが出場できる翌日のフリーに駒を進めるものの、ミスが相次ぎ、それぞれが課題を認識する結果となった。

 

大会3日目、出場者が70名を超えるジュニア女子ショートプログラムの最終滑走で花城が演技を披露した。冒頭のダブルアクセルが両足着氷となってしまうと、続くジャンプにも回転不足などのミスが見られ、思うように得点を伸ばすことができず。前回の大会から調子に左右されないスピンやステップを重点的に練習してきたというが、「全くそれが出せなかった」と振り返った。次の大会では新しいプログラムを披露する予定。練習を積み重ね、そこでは持ち味を存分に発揮して欲しい。

 

シニア女子ショートプログラムには慶大から3名が出場した。まず、鈴木美が「Time to say goodbye」を披露。冒頭のトリプルトウループがステップオーバーになってしまい、コンビネーションジャンプにすることができなかった。6分間練習からジャンプのタイミングが合わず、ループジャンプにもミスが出る。しかし、高さのあるダブルアクセルや回転の安定した美しいスピン、先まで神経の行き届いた手足の動きなどで見せ場を作った。

 

 

次に演技を披露した小堀瑛美(環1)のショートプログラムは「A day in the Life」。「ジャンプの回転不足がなくなるように練習をしてきた」という言葉通り、6分間練習ではダイナミックなジャンプを次々と決めていった。だが、演技本番では得点源となる二つの3回転ジャンプで転倒してしまう。最後のダブルアクセルはこらえながらもなんとか着氷させた。曲のテンポの変化を上手くとらえたスケーティング、スピンやステップでは取りこぼさず、演技を終えた。フリーへの出場は果たせなかったが、8月末に出場予定の次の大会では大きなジャンプを決めていってほしい。

 

 

慶大勢最後に登場したのは鈴木星。練習が不足していたというが、ダブルアクセル、3回転‐2回転のコンビネーションジャンプを決め、「自分のできることはやれた」と演技を振り返った。ゆったりとした音楽に合わせ、身体を大きく使った伸びやかなスケーティングでも観客を魅了。慶大勢最高位の10位でフリー進出を決めた。

 

 

大会4日目。シニア女子フリーに先に登場したのは、白い衣装を身にまとった鈴木美だ。フリーの曲は「オペラ座の怪人」。最初のジャンプが抜けてしまい、続くトリプルループが両足着氷となるも、三連続ジャンプは確実に決め、笑顔を見せる。ステップでは、ボーカル入りの曲に合わせ、軽やかに舞った。後半は勢いに乗りたいところだが、その後もジャンプのミスを連発してしまう。演技後は悔しさをにじませ「自分への自信というのがまだまだ練習で足りなかった」と振り返ったが、プログラムに込める熱い思いは充分に伝わってきた。これから3週間アメリカで、調整を行うという。ラストシーズンに向けて、最高の物語を作り上げてほしい。

 

その直後に登場したのは、ショートプログラム10位につけた鈴木星。曲は「カルメン」。冒頭のダブルアクセルを綺麗に着氷すると、手先まで行き届いたキレのあるダイナミックな演技で、力強さをアピールする。トリプルトゥーループは転倒してしまうが、ゆったりとした曲調に変わると、しっとりとのびやかなスケーティングを見せた。後半に入ってトリプルサルコウを決め、勢いに乗る。タンゴを踏む振り付けを盛り込んだ最後のステップでは会場から手拍子が生まれ、曲調が激しく変わる中で緩急を織り交ぜた表現力で観客を魅了した。ジャンプの細かいミスはあったものの、「攻める気持ちでいけたのはよかった」と確かな手ごたえを口にした鈴木星。今後大事にしていきたいと語った滑り込みを行い、自信をもって秋のシーズンに臨んでほしい。

 

(記事 西村夏菜、反保真優 写真 伊藤史織)

 

◇以下、選手コメント

 

花城桜子(法1

(前回の試合から強化してきたところは)大会本番でジャンプはどうしても波があるので確実に点数の取れるスピンやステップをいつもより多めに練習したつもりなんですが、全くそれが出せなかったなという感じでした。(演技を振り返って)だいぶボロボロで跳べていたジャンプも「これは安心して大丈夫だな」と思っていたのが逆に気が抜けてしまいました。少しリカバリーはしたかなと思ったんですが、回転が足りなくてマイナスがついてしまって悔しかったです。(今後に向けて)今日のはショートで、次はフリーを滑ります。フリーは新しくするのでそれを安心して楽しめるくらい練習をたくさんしていきたいです。

 

小堀瑛美(1)

(演技を振り返って)ショートプログラムはジャンプが3つしか無いんですが、その中の2つを失敗してしまって、最後は降りないとやばいなと思って頑張りました。(ジャンプの調子は)6分間練習の時にすごく調子が良くて、いつもの練習より回転が足りてて良い感じだなと思っていたんですが、本番でどちらも転んでしまいました。次は6分間練習の調子のまま本番も降りられるようにしたいです。(前回の大会後はどのような練習を)いつも回転不足で点数を引かれてしまったりするので、それが無くなるようにする練習はしてたんですが、転んでしまいました。(次の大会に向けて)次は8月の終わりくらいにある試合なので、今回みたいな失敗はしないように練習をたくさんしたいです。

 

鈴木美桜(4)

(ショートプログラムの演技を振り返って)昨日は6分間練習からジャンプのタイミングがあまり合わなくなってしまって、自分ではいろいろと修正してみたんですが、6分間練習では上手くいかなかったです。本番の前は一回全部忘れて、トリプルトウループは練習でも試合でも何回もやってきたジャンプだから感覚だけで締めようと思って臨んだんですが、コンビネーションジャンプを付けられずに終わってしまって、ループもそれが響いてしまったかなという感じの出来でした。(フリースケーティングの演技を振り返って)朝に新横浜に帰って練習してきて、ジャンプはそこでちゃんと修正して臨めたとは思っているんですが、試合への気持ちの作り方であったり、試合になった時の自分への自信というのがまだまだ練習で足りなかったなというのが出てしまった演技だったと思います。(最近のジャンプの調子は)一時期ちょっと落ちていた時期もあったんですが、それがようやく上がってきた時期でした。9月からが本シーズンなので、それに向けてもっともっとジャンプの調子は上げていけると思っています。(今大会ではフリーに進出が決まり、久々にショートとフリー共に披露する大会となったが)東京ブロックの前に試せるのがこの試合で最後だと思って臨んでいたので、まずは両方のプログラムを同じ試合で滑り切る経験ができたのは良かったかなと思います(今大会後はアメリカで練習を行うのでしょうか)アメリカへは明日から3週間行きます。今回の演技は全然良くはなかったんですがその分すごく今も悔しい思いをしていますし、課題とかこの後ブロックまでの1ヶ月半くらいでやらなきゃいけないことが自分の中で明確になったなと思います。これはこれでしっかり目を背けないでしっかり現実として受け止めて、3週間で充実した練習ができるように頑張っていきたいと思います(9月からは大きな大会が続くが改善していきたい点は)まずは初戦が東京ブロックになるのですが、そこで勝ち進まないと話にならないので、まずは東京ブロックに向けて夏の間アメリカの合宿だったり普段の練習を頑張っていきたいなと思います。

 

鈴木星佳(総2

SP

6分間練習の調子は)6分間練習だけでみたら、あまりジャンプがまとまっていなくて調子は良くなかったです。(演技を振り返って)身体の調子もあって、練習が不足していたんですけが、その中で自分のできることはやれたかなと思います。内容的にはもう少し基礎の部分をしっかり滑ることができたら良かったです。(本番ではジャンプが決まっていた。6分間練習からどのように気持ちを切り替えたか)直前の練習の6分間は身体を慣らすためにやって、それまでの練習ではしっかり自分のやるべきことをやってきたという気持ちがあったので自分の感覚通りにやれば上手くいくだろうと思いました。あとは何もかかっていない試合なので思い切りできることをやろうと思って臨みました。(フリーに出場することができたら、その意気込みを)大事な試合が始まる前の何もかかっていない思いきりできる試合なので、気持ちを引かずに練習通り強気で臨みたいと思います。

FS

(フリープログラムを振り返って)自分のやるべきことをできるようにと攻めた結果なので、ジャンプにはミスが出てしまって、体力不足も課題なのですが、攻める気持ちで行けたのはよかったと思います。(演技でアピールした点は)冒頭の部分がすごく力強い曲調なのですが、みんなに見てもらえるように、迫力のある演技でアピールできたと思います。(今日得た課題は)まずは、コンディションを整えることと、今日演技して感じたのは滑り込みが大事だなということです。滑り込みをすることで、ジャンプやスピンにも気を配れるようになると思うので、シーズンまであと一か月少し、練習を積み重ねていきたいと思います。

 

 

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