【バスケ】攻めで収穫を得るも3連敗を喫す vs中大

昨週の2連敗から一週間がたち、本戦こそ勝ちがほしい慶大。リーグ戦3戦目の相手は、昨年度3位と安定した実力を持つ中大だ。昨週の反省を活かし、どれだけ中大に挑むことができるかが勝負のカギとなる。第1Qで出遅れた慶大は続く第2Qで盛り返すも、再び逆転を許して試合は終了。開幕後3つ目と手痛い黒星を増やす結果となった。

 

2017/9/9(日)@駒沢オリンピック公園体育館

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs中大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

26

12

15

62

中大

18

18

18

20

74

◆慶大スターティングメンバ―

 

#13 山﨑純 (総2・土浦日大高)

 

#9 原匠(環3・近大付高)

 

#8 鳥羽陽介(環3・福大大濠高)

 

#14 髙田淳貴(環2・徳島城東高)

 

#5 高橋晃史郎(政4・慶應義塾高)

 

第1Q、慶大ボールで試合は幕を開けたものの、シュートを決めきることができない時間が続き、中大との点差が開いていく。この状況の中、初得点は開始4分過ぎの高橋のミドルシュートだった。原や鳥羽を中心に3ポイントシュートを狙う攻撃が多く見られたが、原が1本ゴールに沈めたほかは決めきることができない。それでも、終了1分を切ると、山﨑、木村能生(環4・東山高)の連続シュートが決まり、盛り返した慶大。9点差で第2Qへ向かう。

積極的なプレーが目立った山﨑

 

第2Q開始直後こそ中大に得点を連続して許した慶大だったが、パス回しが安定したことが功を奏し、2分すぎに原がゴール下から技ありのシュートを成功させると、木村、髙田が連続してシュートを決め、中大には連続得点を許さない。中盤には、最大で14点あった点差を詰めて同点とした。その後どちらも譲らない状態が続いたが、惜しくも一点差をつけられて前半を終えた。

3ポイントシュートでの活躍が大きい髙田

 

第3Qでは、開始直後に山﨑の3ポイントシュートで逆転に成功。このまま勢いに乗って中大を引き離したいところだったが、相手にリバウンドを奪われる場面が多く、得点のチャンスも奪われてしまう。山﨑や髙田が積極的に外からシュートを放ち成功させる一方で、中大もリバウンドを活かして順調に得点を重ねていく。逆転されてしまった慶大は、点差を広げられ、7点ビハインドで第4Qでの巻き返しを図る。

 

中大の連続得点で始まった最終Qだが、木村がブロックで活躍を見せるほか、鳥羽と髙田が得点し、中大の独走を許さない。また、原もフリースローの成功、リバウンドの獲得、ゴール下からのシュートなど多くの場面で存在感を見せた。しかし、中大は最終Qにも関わらず勢いの衰えないオフェンスで慶大をじりじりと引き離す。慶大は、第2Qで見られた流れを再び引き寄せることができず、12点差での敗戦となった。

攻守ともにチームに貢献した木村

 

開幕戦から3連敗となってしまった慶大。阪口HCが「とにかく一勝したい」と語ったが、選手たちの気持ちのすべてもその言葉に尽きるのではないだろうか。敗戦の中にも、第2Qでの追い上げなど収穫は多く存在する。その収穫を糧にして、一日も早く勝利する日が来ることを願う。

 

(記事・清野日奈子)

 

阪口HC

とにかく一勝したいね。(スタメン選手の選び方について)その時の相手次第で変えています。鳥羽、山﨑、原、髙田なんかはかなり頑張っているね。山崎は特に遠慮しなくなってきて自分でシュートをうつようになったから良い。とにかく一勝しないとつらいよ、リーグ戦は去年もそうだったけどね。

 

木村能生(環4・東山高)

(試合を振り返って)2Qで追いつけたのは良かったです。3、4Qの勝負所でシュートを決められるか、決められないかの差が結果に出てしまったと思います。(プレー中意識していることは)まず一つは、ファウルをしないで最後の重要なところで高橋と一緒にコートに立ち続けることです。二つ目はリバウンドの部分で、慶大は身長が高いわけではないので、速攻に繋げるためにも、センターとしてインサイドで戦っていくことが大切だと思います。最後に、勝負所で泥臭いプレーをしていくことです。(リーグ戦は厳しいスタートとなったが)今日の試合でも、前の試合よりは良いプレーが徐々に出てきていると思うので、それを今後どれだけ出していけるかが大事だと思います。ただ内容は良くなっていても、今は結果が求められるので、勝てていない現状はとても悔しいですし、まだまだ足りない部分があるな、と思います。(次戦に向けて)日体大は春に良い結果を残したチームなので、それに対してどれだけ自分たちのプレーが出来るかが重要なので、さっき話した三つのことをより意識してプレーしたいです。すでに3敗してしまって、目標の1部昇格のためにはもう負けられないので、慶應としての意地、そして4年生としての意地を見せられるかが重要だと思います。

 

髙田敦貴(環2・徳島城東高)

(今日の試合振り返って)先週の二試合に比べれば、前半で離されかけたところで踏ん張れて後半の最後まで接戦だったことは成長した部分だと思います。ただ、そこから勝ち切ることができないことが今後のチームの課題だと思います。(先週からオフェンス面で修正したことは)試合後のミーティングで、ボールの回りが全然無いという話をしました。今週の練習では、1人で攻めるのではなくて、パスを回してチーム全員で点を取っていこうということを心がけていて、それが上手く修正出来たから今日の試合では全体的に点を取れたのかなと思います。(今季からスタメン起用が増えました)去年よりはやるべきことが増えたので、頭を使う部分が多いし、ポジションもガードで出たりフォワードで出たり難しいです。選手層が厚いわけではないので、もっと得点に絡んでいけるようになりたいです。(次戦に向けて)日体大は今の所全勝で波に乗っているチームだと思うので、そこにしっかり勝ち切って来週からの試合に向けて頑張っていけるように絶対勝ちたいです。

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