開幕から未だ一勝も出来ていない慶大の対戦相手は、ここまで1勝3敗と波に乗れていない順天堂大。なんとしても勝って今後のリーグ戦に向け、自信をつけたい。試合は序盤から慶大がペースを握り、見事大勝。遂に念願のリーグ戦初勝利を手に入れた。
2017/9/13(水)@駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 | |||||
第93回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs 順天堂大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 27 | 30 | 22 | 14 | 93 |
順天堂大 | 11 | 17 | 26 | 21 | 75 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#13 山﨑純 (総2・土浦日大高) | |||||
#9 原匠(環3・近大付高) | |||||
#8 鳥羽陽介(環3・福大大濠高) | |||||
#14 髙田淳貴(環2・徳島城東高) | |||||
#5 高橋晃史郎(政4・慶應義塾高) |
まずはペースを握りたい1Q。山崎が積極的なドライブから得点を量産し良い流れを作ると、鳥羽の速攻からのスリーポイントシュートなどが決まり、慶大がオフェンスで相手を圧倒する。一方ディフェンスでは、高橋、木村能生(環4・東山)を中心にインサイドをしっかりと固め相手のタフショットを誘い、このQをわずか11失点に抑える。
2Qに入っても慶大の流れは止まらない。高橋が2連続でバスケットカウントを決めると、今度は堂本阿斗ディーン(商4・慶應義塾高)がバスケットカウントを決め、点差をさらに離す。ディフェンスも引き続き好調で、相手が攻めきれず24秒オーバータイムとなる場面が何度も見られた。前半終了間際には、原がブザービートとなるスリーポイントシュートを決め会場はさらに盛り上がる。点差を29点まで広げ、前半を最高の形で終えた。
後半は相手に押される展開が続く。サイズで劣る慶大はディフェンスリバウンドを取られ、セカンドチャンスから得点を取られる場面が多かったが、高橋、木村がインサイドをなんとか支え失点を抑える。オフェンスでは、山崎が負傷退場したものの、小原陸(法3・慶應志木高)、原らガード陣がチームを引っ張り得点を重ねていく。一時は12点差まで迫られたが、なんとか逃げ切り最終スコアは93‐75。開幕5戦目にして遂に初勝利を挙げた。
後半こそ相手にペースを握られる展開が続いたものの、前半は攻守共に隙のない動きが出来ていたように感じた。今日のように序盤から隙の無いバスケが出来れば、次戦の国士館大も決して勝てない相手ではない。まだまだ課題は残るが、今日の勝ちで自信をつけて次戦もしっかり勝ちに繋がるバスケをして欲しい。
(記事・内田貴啓)
阪口HC
(今日の試合振り返って)一つ勝てたことは良かったです。(途中ベンチに戻った山﨑選手について)明日の試合には出ると思うよ。擦りむいただけなんだけど、深く入っちゃったね。(次戦について)国士舘大は今日よりは強い相手だから、また頑張ります。
高橋晃史郎(法4・慶應義塾高)
(今日の試合を振り返って)オフェンスで簡単に点が取れたのが大きかったです。シュートの確率が今までの試合より良かったというのと、それに加えてオフェンスリバウンドを取れたので、単純に攻撃の回数が多くなったというのが高得点につながったと思います。チーム全体が良い出来で、良い試合に出来ました。(前の試合から修正した点は)特に今日の試合ではクロススクリーンをかけて、中で体を張って得点につなげる、ということをずっと指示されていたので、それをイメージしました。あとは、僕と木村と高田でオフェンスリバウンドを取りに行くことです。2部では1部と違って、自分たちが体格的に優位に立てることも多いので、(リバウンドを)取れるだろう、と意識してやっていました。(27得点、ダブルダブルという自身の活躍は)これまでの試合であまり点を取れていなかったですし、自分の役割は点を取って、リバウンドを取ることだと思っているので、これをコンスタントに続けていきたいです。(次の試合に向けて)絶対に勝ちます。
小原陸(法3・慶應義塾志木高)
(試合を振り返って)チームとしては一勝を挙げられて良かったというのがまず一つで、その中でチームの出だしがずっと課題で、いつも1ピリが悪かったのですが、出だしからディフェンスを頑張って全員で走ってシュートを決めきれたことが勝ちにつながった一番の要因だったと思います。(日体大戦の反省を活かせたか)正直、大差で負けてしまったことはリーグ戦なので切り替えるしかなくて、その中で自分たちがやってきたことをどれだけ出せるかというのが課題だったので、そこだけを意識してみんなでプレーしました。(日体大戦に引き続き活躍を見せたが)僕が出る時間帯は、僕が頑張ることでチームを盛り上げたり、流れが悪いところを断ち切ったりという役目だと思っているので、自分ができることをやるということだけを意識して頑張りました。(シュート練習で力を入れていたことは)チームとして毎日シューティングの時間を設けているので、その時に確率をしっかりと意識しながらやっていました。(個人的なリーグ戦での目標は)下級生の時はリーグ戦に絡めていなくて、今年は戦える選手が少ない中でどれだけ絡んでいけるかというのと、主力選手が休めるというところで僕が関わっていくことがチームにとって一番プラスになると思うので、自分がどれだけ試合で絡んでいけるかというところを意識して頑張りたいと思います。(次戦に向けて)やっと一勝してチームとして波に乗れたと思うので、明日も絶対に勝ちたいと思います。
原匠(環3・近大付高)
(初勝利おめでとうございます)ありがとうございます。(今日の試合を振り返って)前半の部分で差を広げられたことが試合を通して楽な展開に持ち込めた要因かな、と思います。今までの試合ではなかった展開でしたので。(今日ご自身で特に意識されたプレーは)相手がとにかく走ってすぐ打ってくるチームだったのでそこを早めから抑えていくのを意識していました。前半はできていたのですが後半に入るにつれてその意識が薄れていってしまって何本か決められてしまいました。それ以外はやりたいことは出来ていたと思います。(前回の日体大戦からチームとして修正された点は)相手がどこであっても自分たちのスタイルで戦えば勝てると思い、前回から日数もあまりなかったのでコンディショニングをしっかりしました。(2Qでは見事なブザービートを決められた)あれは本当に、まぐれでしかないんですけど(笑)ただここ数試合自分の武器だと思っている3ポイントシュートも入っていなかったので、そこに関しては自分で修正していかなければいけません。(次の試合に向けて)やっと一勝できたので、次の国士舘大に勝って連勝したいと思います。
山﨑純(総2・土浦日大高)
(今日の試合振り返って)先週大敗して今日の試合は勝たなきゃいけない試合だったので、試合開始から思い切って攻めていきました。(序盤からオフェンス・ディフェンス共に好調でした)みんな気持ちの面で強気だったのかなと思います。ディフェンスは、先週の反省を生かせたと思います。(チームの状態は)リーグ戦序盤は、みんな緊張が見られたんですけど、今日の試合からようやくみんな落ち着いてプレーしていたので、これからチームとしてどんどん上がっていったらいいなと思います。(次戦に向けて)明日も今日のように強気に戦って、ホームゲームを控えているのでそれに向けてチーム力を上げていきたいです。