前日の順天堂大戦で延長戦の死闘を制し、今季初の連勝をかけて臨んだ国士館大戦。前回は最終Qに逆転を許した相手との対戦となるだけに混戦も予想されたが、序盤から苦しい試合運びとなった。
2017/10/15(日)@日本体育大学世田谷キャンパス | |||||||||
第93回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs国士舘大 | |||||||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |||||
慶大 | 12 | 15 | 20 | 15 | 62 | ||||
国士舘大 | 24 | 22 | 17 | 25 | 87 | ||||
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||||||
PG | #13山﨑純(総2・土浦日大高) | ||||||||
SG | #14髙田淳貴(環2・城東高) | ||||||||
SF | #11澤近智也(環3・高知学芸高) | ||||||||
PF | #6堂本阿斗ディーン(商4・慶應義塾高) | ||||||||
C | #7木村能生(環4・東山高) | ||||||||
第1Q、国士館大のリバウンドを取りきれずまずは先制を許す。それでも木村がフリースローを落ち着いて決め同点に。ここからシーソーゲームを展開していきたかった慶大だが、相手のインサイドからの攻撃や190cmの相手エースの勢いを止めることができない。攻撃陣も堂本のレイアップシュートや速攻から澤近智也(環3・高知学芸高)のパスを受けた甲谷勇平(環1・東山高)のゴールなどで食らいついていくも、12点のビハインドを背負った。
前戦に続き活躍の光る澤近
第2Qでなんとか巻き返したい慶大。チーム得点王の山﨑と高田が得点を重ねていき、流れを引寄せたかったが、10点差まで迫ったラスト2分から3ポイントシュートを3本叩き込まれ、リードを縮めるどころか引き離されてしまった。その結果、27対46で前半を終えることとなった。
多くの得点に絡んだ髙田
迎えた後半、慶大にようやく試合の流れが傾く。第3Q最初の攻撃で堂本のパスからうまくマークを外した澤近がゴールを決めると、一挙の8得点を挙げ、反撃を開始する。3分には再び澤近がバスケットカウントから3点をあげるなどそのシュートを皮切りに7得点。相手が疲れからかプレーに精彩を欠き、一気に攻勢を仕掛けた。7分に山﨑がフリースローを1本決めついに7点差に。大逆転も大いに可能であったが、ここで試合の主導権を渡さないのが上位校の強さか。国士館大が再び3ポイントシュートを立て続けに成功させ、再びリードを広げられてしまった。あと一本シュートが決まっていればというとこで決めきれなかった慶大。「ノーマークシュートを決めきれなかった」と阪口HCが語るように勢いを削がれてしまった。
ボール運びでもチームを引っ張る山﨑
最終第4Q、木村が獅子奮迅の活躍でレイアップシュートやミドルシュートを次々と決め10得点をあげ、慶大の攻撃をリードしていった。だが、守備ではマークを外されて、次々にノーマークシュートを決められ、リバウンドもなかなか取ることができず第3Qのような試合運びができなかった。終盤に堂本魁リン(商1・慶應義塾高)の得点で一矢報いるも反撃はここまで。今季初の連勝とはならず、今季の11敗目を喫した。
1年生ながらも果敢なプレーを見せた堂本魁リン
リードを終始許した中でも悔やまれるのがやはり第3Qだろう。19点差から7点差まで詰めていった中で立て続けに3ポイントを決められ一気に流れを渡してしまった。ここ一番での決定力で上位校との差が見えてしまった。残り3試合、怪我をしていたスタメン組の選手の復活の可能性も出て来た。ラストスパートをかけ、今季初の連勝と来季につながるチーム作り、そして4年の有終の美を飾って欲しい。
(記事・森田悠資)
阪口HC
(試合を振り返って)惜しかったよね。昨日みたいに上手くいかなかったね。髙田のゴール下のノーマークのシュートが決まらなかったのが大きいよね。勢いを削がれたね。(身長差に苦しんだ面もあったか)相手の32番は特別だからね。プロに行く選手だから。(次戦からは)あと3戦はとにかく勝たないと。頑張ります。(けがをしている選手については)来週はもしかしたら出れるかもね。