【ハンドボール(女子)】勝利は逃すも格上相手に下級生が躍動!/第14回早慶ハンドボール定期戦

主将の昆野

4年の引退試合となる早慶定期戦、14回目の今年は慶大のホーム・蝮谷体育館で行われた。第1回大会以来の勝利を目指したが、7−26と勝利とはならなかった。しかし1年の南彩夏(法1・湘南)が最多得点をあげるなど、来年以降に期待も持てる内容だった。

 

11/18(土) 14:00試合開始 @慶應義塾大学蝮谷体育館

慶大

 

早大

前半

後半

17

合計

26

 

 

 

 

得点者 南5、鈴木2

 

 

試合開始直後の38秒。南が「どんどん出していこう」と意気込んだロングシュートを決めて先制する。しかし早大もロングシュートを中心に得点を重ね、なかなか自分たちに流れを持ってくることができない。相手の勢いのまま試合は進み、リードを許して前半を終えたが、南が3得点をあげ、後半に望みを繋いだ。

1年間主務も勤めた大室

 

後半も早大に支配権を握られてしまう。パスカットやミスから速攻を決められるパターンが多かった。両サイドに広くコートを使ったパス回しや、豪快なスカイシュートに手を焼いた。主将・昆野(履4・宮城第一)が切り込んでシュートを放つも決まらず。このまま早大に翻弄されて終わるかと思われた24分、鈴木麻友子(理3・慶應義塾女子)が倒れこみながらポストシュートを決める。鈴木は27分にも2連続となる得点を奪い、意地を見せる形となった。29分を超えて、試合も残り30秒を切ったところで慶大が今日初めてタイムアウトをとった。最後に全員で円陣を組み、再開後は相手に得点を許さなかった。

チームトップの5得点をあげた南

4年最後の試合で敗北を喫したが、善野藍衣(経4・慶應湘南藤沢)の好セーブや昆野主将のシュートなど、4年がプレーで引っ張る場面も多かった。そして、格上相手に下級生が躍動できたことは来年以降への好材料だろう。2部Bからリスタートとなる慶大。来年から始まる1部を目指した戦いは、頼もしい後輩たちに託された。

 

1年の小島

 

 

(記事:竹内大志、写真:萬代理人)

 

 

 

以下、選手コメント

 

昆野和香主将(理4・宮城第一)

(今日の試合を振り返って) 序盤はあまり苦しい展開がなかったです。自分たちの理想の展開に近づけたと思います。しかし、後半に入ると、早稲田の勢いにやられてしまい、点数を取るチャンスが少なくなったと思います。全員が頑張ってくれましたけど、負けてしまい、悔しいです。(ご自身のプレーを振り返って) 中盤にミスが多く、相手に流れを渡してしまったので、チームに迷惑をかけたと思います。しかし、スピードなどを活かしてボールをつなぐことが少しできたので良かったと思います。(4年間振り返って) 辛いことがたくさんありました。今年は結果がついてくることがあったのでやっていて良かったと思います。1年のときは先輩に追いつけ追い越せと思いながら頑張っていました。最後はチームについて考えることが多かったので自分のほうを後回しにしてしまいました。主将としてどうだったかなと思いますが、チームのために頑張ってきて良かったと思います。(後輩に向けてのメッセージ) 序盤はいい感じでゲームを進められたと実感しています。それを続けることができましたら、早稲田に勝つことができると思いますし、1部にも昇格できると思います。今までのように貪欲に頑張ってほしいです。応援しています。

 

善野藍衣(経4・慶應湘南藤沢)

(今日の試合振り返って)自分たちが1年間やってきたことを全て出せたとは思いますが、やはりずっと今日勝つことを目標としてやってきたというのはあるので、やりきったと思う反面、悔しいです。(最後のシーズン振り返って)春リーグで全勝優勝して2部リーグに上がって、そこで上位進出というのを目標にしていたんですけど、秋リーグでいい結果とならず悔いが残るので、それを今日の試合にぶつける気持ちでいました。(リーグ戦から今日までどのような過ごし方を)対戦相手やメンバーは決まっていたので、早稲田の選手をずっと研究していました。(後輩たちに伝えたいことは)正直、引退の実感がまだ湧いていないです。後輩が何を目標と設定するにしろ、私たちの代は早稲田に勝つという目標を達成できなかったので、そこに関してもっと探っていって欲しいと思います。個人的には、大変なことはありましたけど、ハンドボールが楽しいという気持ちがずっとあったので、それを後輩たちには忘れないで欲しいと思います。

 

 

南彩夏(法1・湘南)

(早慶戦に向けて準備して来たことは)4年生とできるのが最後なので悔いの残らないよう全力出し切っていこうという気持ちでした。得意なロングシュートをどんどん出していこうと練習して来ました(終盤のタイムアウトではどんな話をされていましたか)相手がどんなことをしてきても走りきって絶対に1点をもぎ取ろうと思いました(来シーズンの抱負を)2部Bリーグを全勝で優勝してAリーグに上がりたいです。個人的には、リーグで得点王になりたいなと思います。(今シーズン振り返って)秋のリーグ戦が悔しい結果に終わってしまったので、早慶戦があるのでここまで頑張って来たんですけど、チーム全員で一体となれたのでよかったなと思います。(今日の試合の手応えは)得点は奪えましたけど、あまり攻めきれていなかったのかなと思います。ディフェンスはよかったんですが、もう少しチーム全体で攻めていって、もっと点がとれたらいいかなと。全力は出しきりましたが残念に思います。

 

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