【バスケ(男子)】4年生の活躍で開幕戦に快勝!/リーグ戦第1節vs江戸川大

バスケットボール

ついに開幕を迎えた秋のリーグ戦。慶大の1部昇格を目指す戦いが再び始まる。初戦の相手は昨季2部4位の江戸川大。良いスタートを切りたい慶大だが、この日はエースの山﨑純(総3・土浦日大)が欠場、さらに会場のトラブルで冷房設備が使えないという異例の事態となった。最高気温36度という過酷な環境の中、果たして勝利を掴み取ることはできたのだろうか。

2018/8/25(土)@明星大学日野キャンパス

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第1節vs江戸川大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

16

21

18

17

72

江戸川大

11

6

17

17

51

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#5 原匠(環4・近大付属)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

1Q、まずは鳥羽がキレのある動きで連続得点を奪うと、澤近のフェイダウェイ、髙田のレイアップと面白いようにシュートが決まっていく。この日はコンディションの影響で積極的な交代策をとると、工藤翔平(政3・慶應義塾)のスティールから甲谷勇平(環2・東山)の速攻が決まり、ベンチメンバーの活躍も光った。ディフェンスの局面でも、原と吉敷が激しい当たりからスティールを奪い、リバウンドもチーム全員でしっかりと取り切って、堅固な守備を披露した。終盤は原、鳥羽のミドルで加点し、5点のリードを奪って2Qへ向かう。

髙田はドライブを中心に12得点

2Qも華麗なパスワークから澤近、岩片悠馬(環2・広尾学園)が得点を重ねる。さらに積極的なディフェンスでターンオーバーを誘発し、澤近や工藤、岩片の奮闘で相手の留学生センターを上手く封じ込め、このQ相手の得点をわずか6点に抑えた。残り5分からはコート上に同時に立った5人の4年生が輝きを放つ。まずは吉敷が球際の強さを見せゴール下から決めると、さらに小原陸(政4・慶應義塾志木)のミドル、澤近の連続得点でベンチも大盛り上がり。江戸川大のタイムアウトの後も慶大の勢いは止まらず、澤近の華麗なターンからのシュート、そして吉敷のハッスルプレーで繋いだボールから鳥羽が3ポイントをヒット。13-0のランでリードを20点に広げ、最高の雰囲気でハーフを迎えた。

澤近はゴール下で巧みなプレーを連発

3Qも慶大ペース。原の2本の3ポイントや、この日冴えわたっていた髙田のドライブで、順調にリードを広げていく。鳥羽のアシストからの工藤のペイント内のシュート、吉敷のこぼれ球を拾っての得点、岩片のミドルジャンパーが決まるなど、ベンチ陣も引き続き存在感を発揮した。少し流れが悪くなった場面でも、鳥羽や小原の好ディフェンスで相手を勢いに乗せず、リバウンドも相変わらず健闘。しっかりとリードを保って最終Qへ向かう。

原は3ポイントに加えリバウンドでも貢献

4Qはさすがに疲労もあったか競り負ける場面も出始めたが、それでも小原、鳥羽、吉敷による3連続3ポイントが決まるなど、ハイクオリティな攻撃を維持した。その中でも吉敷がオフェンスリバウンドをもぎ取って得点を奪うなど、終盤まで持ち前の泥臭さを存分に発揮した。最後は髙田がタフなジャンプシュートとレイアップで連続得点を挙げ、72-51で試合は終了。見事開幕戦を勝利で飾った。

吉敷は抜群の存在感でMVP級の働き

 

厳しい環境にも関わらず、終始危なげない展開でゲームを支配した慶大。開幕戦で勝利したのはもちろん、ベンチメンバーの活躍、ディフェンスリバウンドといった春からの課題が、秋のリーグの開幕戦でいきなり飛躍的に改善が見られたのは非常に大きい。まだ全22試合のうちの1試合に過ぎないが、まずは1部昇格という目標に向けて順調なスタートを切ったと言えるだろう。

 

(記事:徳吉勇斗、写真:内田貴啓・船田千紗)

 

 

鳥羽陽介(環4・福大大濠)

――試合を振り返って

リーグの初戦は絶対勝ちたかったので、勝利できたことが素直に嬉しいです。

――オフェンス・ディフェンスともに上手くいった要因は

ディフェンスとリバウンドから入ろうというチームの統一事項を、試合を通して実行できたことがオフェンスのリズムを作れたのかなと思います。

――自身も好調だったが

リーグの最初でチームも固くなってしまうかなと思っていたので、自分が積極的に攻めようと思った結果が勝利に繋がってよかったです。

――課題と言われていたベンチメンバーの活躍も光ったが

夏はその部分を徹底的に強化してきたので、本当にチーム力が上がったなと感じました。

――会場は非常に暑かったが

こんな状況で試合をすることがあまりなくて、阪口さんも今日は全員で戦うと仰っていたので、ベンチメンバーも自分の役割をしっかり果たしてくれたと思います。

――次戦に向けて

法政は今日も1勝してますしサイズのあるチームなので、ディフェンスやリバウンドをまず粘って明日も勝利を掴みたいと思います。

 

原匠(環4・近大付属)

――試合を振り返って

1試合を通して、久しぶりにこんなにやっていて楽しい試合でした。この夏合宿期間でチームとしてディフェンスだったり、オフェンスではフォーメーションの部分だったりに力を入れてきたんですけど、その成果を途中出場のメンバーも出せていたと思います。それが結果に繋がっていたと思います。

――ルーズボールやスティールに飛び込んでいたが

取り合いになったところっていうのは、気迫というか、ああいうところで負けるといい流れに持っていけないなと思っていて、笛が鳴ってしまっても取り合いをするぐらいの気持ちで絶対に渡さないと思ってやっていました。その気迫が相手に伝わって終始自分たちのペースでできていたと思います。

――前半に点差を広げていたことは後半のプレーにつながりましたか

前半のリードで気持ちに余裕があったので、3ポイントがみんな入っていたと思います。

――良かった中での課題は

インサイドがやはりウィークポイントになってしまっていて、今日も相手の留学生にやられてしまったので、あそこをカバーしていかないと他の大学の留学生ブレーヤーにも同じことをされてしまうので、対応していかなければいけないと思います。

――今後の目標を

今日はうまくいきすぎた部分があると思うんですけど、流れが悪くなった時に自分たちがどれだけ修正できるかがこのリーグ戦では鍵になって来ると思っているので、そこを4年生を筆頭に支えて全員がのびのびプレーできるように心がけたいと思います。

 

澤近智也(環4・高知学芸)

――試合を振り返って

試合に出ているメンバーも出ていないメンバーも、部員全員で勝ち取った勝利だと思います。

――前半だけで2桁得点の活躍

開幕戦ということで、チームとしても個人としてもガツガツいこうというのを話していたので、そういう意味で自分にボールが回ってきたらシュートを打とうという気持ちでいました。それが二桁得点につながったと思います。

――ディフェンスがアグレッシブでした

インサイド面で苦戦が強いられるので想定の中ではファールは前半でひとつにとどめておきたかったんですけど、気持ちが先行してしまってファールが重なってしまったので、アグレッシブには行くんですけど、ファールが重ならないようにしていきたいです。

――これからの意気込みを

先のことは考えずに一戦一戦戦って、一勝一勝を積み重ねて、なんとしてでも1部に昇格したいと思います。

 

吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)

――試合を振り返って

僕らが入ってからリーグ初戦で勝ったことが無かったので、是が非でも勝ちたいという気持ちが4年生を筆頭に出ていて、良い試合になったと思います。

――攻守ともに上手くいった要因は

初日に勝ってやるという短期的なやる気と、早慶戦が終わってから自分たちにできることをそれぞれ考えてきた結果が、今回出たと思います。

――自身の大活躍について

得点を取る選手は限られていて、そういったメンバーに気持ちよく点を取ってもらうことが僕たちの仕事だと思っています。なのでフリーのシュートを決めて、リバウンドやルーズボールを取って得点する選手たちのシュートを増やすことを考えています。今日はイージーなシュートはだいたい決められましたし、ポゼッション数を増やすこともできたので、明日もこれを継続していきたいです。

――ストイックNO.1らしい仕事ぶりだったか

点が取れるタイプではないので、その中で自分で出来ることは他の選手の目の届かない部分をしっかりやることなので、その結果ストイックだなと思われることは嬉しいです。

――次戦に向けて

明日の法大戦はさらに相手が大きくなりますし、一人一人のスキルも上がると思うので、今日以上に自分の仕事を徹底しないと勝てないと思います。ありきたりな言葉になりますが、もう一度気持ちを切り替えて戦っていきたいです。

 

小原陸(政4・慶應義塾志木)

――試合を振り返って

40分間通して自分たちのやりたいことができたと思います。リバウンドやディフェンスでチーム一丸となって戦ったことが勝利に繋がったと思います。

――ディフェンスで意識したのは

自分は交代で出てくるので、その分運動量を上げてハードに守る、皆のカバーをするということを意識しました。

――酷暑の中での戦いだったが

暑い分、皆が多く変わってフレッシュな選手で戦おうと臨みました。

――同期の吉敷の活躍も光ったが

高校からの同期で、今まで3年間はあまり出場機会はなかったですけど、やっぱりすごく貢献してくれる頼もしい選手だなと思います。ベンチの全員がチームに貢献することが勝利につながると思うので、これからももっと練習を積んでいきたいです。

――次戦に向けて

幸先よく一勝できたので、明日も勝てるよう頑張りたいと思います。

 

髙田淳貴(環3・城東)

――試合を振り返って

開幕戦が大事だというのはずっとチームで言っていたので、入りから皆集中して一気に点差を広げて危なげなく勝てたのは、これからの残り21試合に向けて本当に良いスタートを切れたと思います。

――試合前意識したことは

相手の外国人センターをどう守るかとか、スクリーンの後の三線の動きとかを徹底してやってきたので、それが上手くできたし、ほぼ完璧に守れたんじゃないかなと思います。

――山﨑欠場の中で

苦しい時に一人で打開する選手がいない中で、僕個人で点をとりにいこうというのはありました。ただそれ以上にチーム5人でボールを回して、良い形でシュートを打つことを意識しました。

――攻撃の中心としての活躍が光ったが

得点もそうですけど、声とかも意識して出すようにしていたので、それが上手くいったと思います。

――次戦に向けて

向こうは3部から上がってきて勢いのあるチームで今日も勝っているので、今日のような試合をして絶対に勝ちたいと思います。

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