慶應スポーツ新聞会

【アメフト】秋季リーグ第1節 1年越しの“開幕戦リベンジ” あと5秒からの劇的勝利! 中大戦

決勝のフィールドゴールを決めた廣田

ついに開幕した関東学生アメリカンフットボールリーグ戦。厚い雲がかかり、強い雨が降ったり止んだりという厳しいコンディションの中で行われた。1QにRB薮田大登(商4・慶應義塾)がロングパスからのタッチダウンを決め先制するも、2Qに追いつかれる。後半は点の取り合いとなり、同点で最終局面に。残り5秒で敵陣30ヤードからのフィールドゴールを選択すると、K廣田祐(理4・慶應志木)が冷静にキックを決め、ここでタイムアップ。劇的な幕切れで、開幕戦を勝利で飾った。

 

関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第1節VS中大

9月1日(土)@アミノバイタルフィールド 15:30KO

 

 

慶大

 

中大

1Q

2Q

14

3Q

4Q

24

TOTAL

21

 

中大のレシーブで始まった1Q。1度ファーストダウン更新を許すと、次の攻撃でも第3ダウン残り1ヤードと攻め込まれる。ここでランを選択した相手を、LB鹿谷紘史(商4・城北)のタックルで何とか止めて慶大のターンに持ち込んだ。

 

スタメンQBの西澤

自陣7ヤードからとなった最初の攻撃。相手のペナルティもあり着実に陣地を回復していく。フィールドの中央まで戻したところで、QB西澤巧馬(理3・清風)がロングパスをRB薮田に通すと、25ヤード付近から薮田が中央を突破してタッチダウン。K廣田もキックを成功させて幸先よく7点を先制した。その後は互いに攻め手を欠き2Qに突入する。

最初の相手の攻撃シリーズを敵陣深くから始めさせたものの、多彩な攻撃に翻弄され少しずつ攻め込まれていく。自陣10ヤードから右隅に走り込んだ相手にタッチダウンを許し、同点とされて7―7で前半を折り返した。

 

大粒の雨が降っては止む状況で、相手のスナップが乱れるなど良いとは言えない状況の後半に試合は大きく動いた。最初の攻撃シリーズを自陣から始めると、主将のSB松岡拓希(法4・慶應義塾)にショートパスが通る。中央から一気にエンドゾーンへ駆け込み、再び慶大がリードを奪った。続く相手のシリーズを、1度フレッシュを獲得されたのみで終わらせると、自陣からの攻撃に。ここで痛恨のインターセプトを許すと、攻撃を止められず再び同点とされる。しかし直後の攻撃シリーズでQB西澤のランを中心にフレッシュを獲得していくと、最後はSB松岡へトスするとWR原田昌悟(法3・慶應義塾)にパスが通りタッチダウン。続く相手の攻撃を1度で終わらせ、7点リードで最終4Qへ。

 

4Q残り8分、敵陣まで入り込んだところでファンブルをしてしまい、攻撃権を明け渡してしまう。DB黒川瑠久(経2・慶應義塾)のあわやインターセプトという好プレーもあったが、モメンタムを引き寄せるには至らず、タッチダウンを許して21―21と三度追いつかれる。

 

主将を務めるSB松岡

あと6分という最初の攻撃シリーズはフレッシュを獲得できずに終わったが、続く相手のシリーズで見事にQBサックを決めてパントに追い込む。

あと1分半、自陣中央で攻撃権を得た慶大はSB松岡へのパス、RB薮田のランで敵陣に攻め込む。さらにランで敵陣30ヤード付近に到達すると、残り5秒というタイミングでタイムアウト。ここでスペシャルチームを投入し、フィールドゴールでの勝ち越しを狙った。中大は残ったタイムアウトを使ってプレッシャーをかける。中大からのクラウドノイズ、慶大からの声援がフィールドを包む中、すべてを託されたK廣田が見事に46ヤードほどのフィールドゴールを決め、慶大が4度目の勝ち越しに成功する。そしてここで試合終了。タフな開幕戦を勝利で飾った。

 

試合後、選手たちが振り返ったのが昨季の開幕戦だった。同点の状況で廣田がフィールドゴールを狙うも、失敗。延長の末に敗れるという悔しい敗戦を喫していた。1年越しにその借りを返し、捲土重来の始まりにはふさわしい勝利だった。次節は再来週の立大戦。この勝利を足掛かりに、慶大unicornsはさらなる高みへ羽ばたくだろう。

(記事・尾崎崚登)

 

松岡拓希主将(法4・慶應義塾)

——今日の試合を振り返って

この試合はチーム力というか、メンタル力で勝ち取った試合だと思っています。昨年と同じような初戦の展開になって、オーバータイムにもつれるか最後フィールドゴールで勝てるかという場面で、昨年はオーバータイムにもつれてモメンタムを持っていかれたんですけど、今年は最後廣田がしっかり決めてくれました。全員のメンタル力や勝負強さが出せたいい試合だったと思います。

 

——昨年の借りを返す気持ちが大きかったですか

昨年の初戦の敗退は自分たちもすごく重く受け止めていて、しっかり準備だったりとかメンタル面を整えたりだとか、そういうところはずっと言ってきたことでした。辛かったですけど、こういう形で勝てたのは自分たちらしさいうか、今年やろうとしてきた形が出たと思います。

 

——自身の活躍を振り返って

僕はプレーや言葉で引っ張ってチームをまとめるタイプだと思っています。こういう試合になると、1選手としていかにチームに貢献できるかは主将としても気にかけていることなので、チームの力になれて良かったです。

 

——このチームの目標を教えてください

目標はもちろん甲子園ボウルで勝つということです。ここからTOP8あと5試合と始まったばかりなので、悪いところをすべて修正して這い上がります。チャンピオンらしくと常に言っていますが、チャンピオンらしくこれからの過ごし方をしっかりしていきたいと思います。

 

——次の試合に向けて

この試合通してというか、自信はすごくついていると思います。どんな時も自信を持って、波を作らず1プレー1プレー集中してやっていけば絶対勝てると思うので、自分たちを信じてやっていきたいと思います。

 

廣田祐(理4・慶應志木)

——最後のキックの場面を振り返って

去年の9月1日に明大戦があったのですが、18−18の場面でフィールドゴールを外してしまい、タイブレークに入り、負けてしまったことがありました。人生一回のチャンスを逃したつもりでしたが、こうして巡ってきたのが運命的な感じがして決めてやるというよりかは絶対これ入るんだろうなと思い、緊張とかはありませんでした。

 

——キックの前にプレーが中断されることが何回かありましたが、その部分はプレッシャーに感じたりはしませんでしたか

日本代表の時に一緒のチームだったので、メンタル的にぶらしてきてるのかなと思いました。そこはずっとデイビッドコーチが言っているんですけど、自分のメンタルを一定に保って、自分のジョブをし続ける、do my jobという言葉をずっとこの1年間言われていたので何がきても自分はできるんだといつつもりだったので、そこに関してはあまり影響ありませんでした。

 

——昨年と比べて成長した部分は

前はネガティブな発想から入ってしまうことが多くて、例えば最後のシーンだと外したり負けだなと思うことがあったりしましたが、今回は僕が決めたらヒーローだとポジティブにマインドチェンジしたのが、去年から成長したことかなと思います。

 

——リーグ戦の抱負は

チームの日本一に貢献するというのが一番の自分にとっての使命だと思っているのでそれに対して頑張ろうと思います。

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