【バスケ(男子)】主力を欠くなか健闘するも惜敗/リーグ戦第4節vs日体大

バスケットボール


3戦目までで2勝1敗と勝ち越している慶大は、新人戦で優秀選手賞を獲得した土居光ら、多くのタレントを擁する日体大を迎えての一戦。190cmを超える選手の多い日体大相手に、慶大がどのように戦っていくのか、現段階での実力が試される試合となることが予想される。

2018/9/2(日)@日本体育大学世田谷キャンパス

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第4節vs日本体育大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

18

17

8

21

64

日体大

18

23

28

17

86

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#5 原匠(環4・近大付属)

 

#8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

 

#12 工藤翔平(政3・慶應義塾)

1Q、両者ともに得点の入らない攻撃が続くが、日体大がゴール下で得点を決めると、お返しとばかりにすぐさま原が3ポイントを決め慶大は初得点を挙げる。その後はこのリーグ戦では初のスタメン出場となった工藤が大活躍。6分を切ったところで、スティールからレイアップを決める。両者とも譲らぬ戦いを繰り広げ18-18の同点で1Qを終えた。

髙田は3試合連続で15点以上を記録

ゴール下で粘りを見せる吉敷のセカンドチャンスでの得点からスタートした2Q。その後も高田が吉敷のアシストから得点。さらに吉敷はディフェンスの間をすり抜けての得点と、前試合に続く攻守での活躍を見せ、一時慶應が優勢な試合展開となる。また途中出場の甲谷勇平(環2・東山)が、髙田のスティールからレイアップを決めるなど点数を重ねた慶大。しかしここで簡単に進めさせないのが日体大。35-41と6点のリードを許し試合を折り返した。

甲谷は積極的なドライブでチャンスを演出

後半は原のアシストから鳥羽がミドルを決め、慶大の得点からスタート。しかし大きさのある日体大とのリバウンド争いに負け、ゴール下での得点を重ねられてしまう。5分を切ったところで原がルーズボールに飛び込みポゼッションが慶大に変わるなど、アグレッシブな試合展開を見せるも、点数の決まらない時間が続き43-69で最終Qへ。

吉敷は攻撃面でも大きく貢献

4Q開始早々に日体大に3ポイントを決められ、さらに点差を広げられ後がなくなった慶大。しかし、この試合好調の吉敷、工藤が連続で3ポイントを決めて点差を縮め、優勢な流れを掴む。折り返しを迎えたところで、試合開始からこれまで活躍を見せていた原がゴール下のトラブルで無念の交代。試合の行方は残るメンバーに託された。吉敷のアシストから途中出場の岩片悠馬(環2・広尾学園)がペイント内でジャンプシュート、工藤のアシストからの鳥羽の得点と追い上げを見せた慶大。残り5秒で髙田が3ポイントを決め最後まで戦い抜いたものの、2部優勝候補の日体大が実力を見せ、64-86で敗戦となった。

工藤は3本の3Pを含む17得点

今回も連勝とはならなかったが、首位を走る相手に善戦を見せた。前半で4つのファールを喫して我慢の時間が続いた吉敷も、ストイックなプレーで最後まで戦い抜き、攻守にわたる活躍には目を見張るものがあった。チームとしても連携のとれたディフェンスで、課題となっているインサイドの選手のディフェンスに余裕を与える展開を作り出していた。どんな状況下でも開幕戦からの勢いを持ち続けている慶大。次節も白熱した試合展開が期待できるだろう。

 

(記事:船田千紗、写真:徳吉勇斗)

 

 

鳥羽陽介(環4・福大大濠)

――試合を振り返って

2部の1位が予想されている相手に、前半戦えた部分は大きいと思う一方、ブレイクやリバウンドでやられてしまったことは課題かなと思います。

――前半は戦えた要因は

ディフェンスリバウンドを取れていたことと、オフェンスではスペーシングが出来ていたからだと思っています。

――3Qに離された要因は

ディフェンスリバウンドを相手選手に満遍なく取られてしまったことで流れがいってしまったことと、ファーストシュートが落ちてからのトランジションの戻りが遅かったことが原因だと思っています。

――同じく上位校の法大との違いは

一人一人の能力が今日の方がさらに高いなと感じました。キーマンである外国人選手をどう抑えるかが課題だと思いました。

――次週に向けて

来週は絶対に勝たなければいけない相手なので、一週間コンディションを整えて万全の状態で臨みたいと思います。

 

髙田淳貴(環3・城東)

――試合を振り返って

前半は戦えた分、20点という最終的に点差があいてしまったのは、やっぱり実力の差が出てしまったのかなと感じたんですが、それでもチーム全体としては結構いい流れで最後は詰められたし、自分たちがやってきたことは間違いではなかったと確信するゲームにはなったと思います。

――中よりも外からのシュートが多かったが

抜いて行っても190cm越えが3人とか4人とかいて、難しいシュートになるということは分かっていたので、できればヘルプの来づらい外から簡単に点を取れればいいかなと思っていました。前半はそれがチームとしてよかったんですけど、3Qで点が入らない時間が続いた時に一気に相手に走られてしまったので、そこは改善点があったのかなと思っています。

――スティールを多く狙っていた中でファウルが少なかった要因は

けが人が多い中で自分が中心となってプレーしなければいけないということはわかっていたので、僕がファウルが混んでしまうと代わらざるを得なくなって、影響が出てしまうと思ってました。その中でもボールについてる人がコースを限定していて、後ろが守りやすい状況を作っていてくれたので、そこが良いように出たのかなと思っています。

――次週に向けて

今日の負けは2部の1位が相手ですし仕方がないと思うので、切り替えて来週の国士舘と立教にしっかりと2勝して、また良い形で再来週以降戦っていけるように頑張っていきたいと思います。

 

工藤翔平(政3・慶應義塾)

――試合を振り返って

澤近さんがいない中で、相手の外国人選手とマッチアップするというのは試合前に言われていて、前で守るところと後ろで守るところをしっかり分けて、工夫して守ろうと思いました。オフェンスリバウンドの場面では、前でボックスアウトしていたけれど取られる場面が多かったし、攻撃でも自分のミスからトランジションでやられることが多かったので、そこは反省しています。

――スターター起用について

いつもはベンチからだったけど、スタートで出た今日は普段より試合に入りやすかった気がします。緊張はあまりしなかったし、落ち着いて入れたと思います。

――2部のトップ候補との対戦だったが

能力や高さがなくても、ボックスアウトとか慶應が大切にしていることを徹底できれば、2部の上のチームにも通用するのはわかりました。次週からも自信を持ってやっていきたいです。

――3ポイントもかなり決めていたが

前半は全然打てていなくて、ハーフタイムにチームメイトから、「入るから、思い切って打て」と言われました。3Qからは思い切りよく、自分のリズムで打てたので、それが結果に繋がったと思います。

――次週に向けて

来週は澤近さんも出られると思うので、自分の出場時間は少なくなるけれど、その短い時間の中で今日の良かったところだけを抽出してプレーできたらなと思います。

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