慶應スポーツ新聞会

【競走】一点差で惜敗も収穫の多い試合に/第94回早慶対抗陸上競技会

9/23(日)第94回早慶対抗陸上競技会@織田幹雄記念陸上競技場(早大所沢キャンパス内)

9/23(日)、穏やかな秋晴れの下、第94回早慶対抗陸上競技会が行われた。慶大日吉キャンパスと早大所沢キャンパスの両キャンパスで交互に行われている本大会。今年は早大所沢キャンパスでの開催となった。雨の中で開催された昨年は慶大史上最高得点で勝利を収めた慶大だったが、今年はトラックでの失速が響き惜しくも1点差で敗れる結果となった。

総合得点

早大:29点

慶大:28点

種目順位選手名記録風速得点
対抗男子100m1位永田駿斗(総4・県立諫早)10″52-0.53点
 3位小倉亮介(総4・片山学園)10″82 1点
 4位大川弘太郎(法3・慶應義塾)10″88  
対抗男子400m4位大谷尚文(理3・桑名)47″75  
 5位前山陽軌(環4・成田)48″40  
 6位小林児太朗(理4・県立熊谷)48″46  
対抗男子1500m4位久保田剛史(理4・市立金沢)3’58″02(PB)  
 5位三浦天道(総2・秋田)4’01″14  
 6位田島直人(総4・八千代松陰)4’12″20  
対抗男子110mH3位山田龍(政4・慶應義塾)14″76-11点
 4位中島瑞樹(理3・飯田)15″07  
 5位斉藤康太(経3・慶應湘南藤沢)15″15  
対抗男子4×200mR1位大川-和田佑太(理院2・
慶應義塾)-永田-大谷
1’23″66 3点
対抗男子走高跳1位義永優樹(政2・慶應義塾)2m10(PB) 3点
 2位中野雄二(経3・慶應湘南藤沢)1m90 2点
 3位山室光平(政3・慶應湘南藤沢)1m85 1点
対抗男子棒高跳2位川端一輝(経3・共愛学園)4m10 2点
 3位池坂泰河(法3・慶應義塾)3m40(PB) 1点
 4位佐藤孝紀(政3・慶應義塾)3m40(PB)  
対抗男子走幅跳2位酒井由吾(環1・都立南多摩)7m39-0.22点
 4位伊藤丈晃(総4・福島)6m87-0.4 
 6位宮澤英佑(法4・慶應義塾)6m79-0.6 
対抗男子円盤投2位中野敬太(政2・慶應義塾)33m20(PB) 2点
 3位石川淳(経1・都立戸山)30m71 1点
 4位内藤健太(経4・慶應義塾)30m17  
対抗男子やり投1位鐘ヶ江周(環1・青雲)67m13(PB) 3点
 2位掛村将寛(商4・県立薬園台)67m14(PB) 2点
 3位安部広太郎(商3・芝)67m15 1点

トラック部門ではタレントが揃った。先日行われた全日本インカレで活躍した選手たちが両校共に多数出場。慶大からは全日本インカレの100mを制した主将・永田駿斗(総4・県立諫早)が対抗100mに登場した。序盤から飛び出すと向かい風の中落ち着いたレース運びを見せ10’52で優勝。同大会で200m3位にも輝いた実力を遺憾なく発揮した。通常の大会では見られない、本大会の魅力の一つでもある4×200mRには大川弘太郎(政3・慶應義塾)、和田佑太(理院2・慶應義塾)、永田、大谷尚文(理3・桑名)が出場。1走と2走での激しいデッドヒートの末わずかに早大にリードを奪われるものの3走・永田が逆転。そのまま4走の大谷が競り勝ち、見事に花形の競技で勝利を収めた。しかし、対抗400m、対抗1500mではインカレ出場者揃いの早大に表彰台を独占され総得点は8点。トラック競技で思うように得点を伸ばすことは叶わなかった。

全カレ覇者の永田は好調を維持

 

ゴールした大谷(右)と抱き合う和田。4×200mRで

フィールド種目では慶大勢が早大を圧倒し、20点を獲得。走高跳では、先日行われた関東学生新人陸上大会で準優勝に輝いた義永優樹(政2・慶應義塾)が出場。大会新記録で自己ベストとなる210cmを跳び優勝するなど慶大が表彰台を独占した。なお、義永は今大会のMVPに選出された。やり投げではルーキー・鐘ヶ江周(環1・青雲)が自己ベストとなる67m13を投げ優勝。走幅跳でも関カレ王者のルーキー・酒井由吾(環1・都立南多摩)が出場した。優勝が期待されたがインカレ5位の早大・中村健士(スポ3・調布北)との激戦の末惜しくも敗れ準優勝となった。それでも円盤投・棒高跳とフィールド種目で慶大は順調に得点を積み重ねた。

大会新記録で優勝しMVPにも輝いた義永

惜しくも準優勝となった酒井

 

 

 

最終競技の4×200mRで劇的勝利を飾るも一歩早大に及ばず、去年の雪辱を果たされる形となった慶大。それでも多くの選手がベストを大きく更新し、またルーキーの活躍も光った。「負けて落ち込むというわけではなくて、この負けを次に繋げていけるようにしていきたい」と永田主将が語ったように、今大会で実質引退となる4年生の跡を継ぐ下級生が活躍したのは来年に向けて明るい材料である。来年以降の慶大競走部の躍進に大いに期待しよう。

                                                                                     (記事:染谷優真 写真:重川航太朗)

 

以下コメント

永田駿斗主将(総4・県立諫早)

――今回の早慶戦を振り返って

結果は1点差で負けるという形にはなりましたが、負けて落ち込むというわけではなくて、この負けを次に繋げていけるようにしていきたいなと思いました。

 

――次に繋がると感じた部分は

1点差という惜しいところで負けて、しっかりと勝負できることが分かりましたし、最後のリレーで勝てたというのもすごく大きかったと思います。そういった中でも、チームの応援や雰囲気だったりも良かったので、とても良かったと思いました。

 

――インカレを終えてからどういった調整をしてきましたか

インカレで優勝できてかなりいい流れで来ていましたし、主将として最後に臨む早慶戦だったので、勝ちにこだわっていきたいと思って、自分の役割を果たせるようにしてきました。

 

――ご自身のレースを振り返って

記録はあまり気にしていませんでしたが、動きの中で課題を持って走りたいと思っていたので、そういった走りはできたと思います。調子も全然悪くなかったので、この調子で国体に合わせていければと思います。

 

―主将を務めてきて感じたことは

正直辛いことが多かったです。関カレでも2部に落ちるという結果になりましたし、正直地獄だなと思っていました。けど、慶應はこんなもんじゃないというところを見せたいと思って臨んだ全カレで個人としてもチームとしても、いい意味で見返せたかなと思います。

 

――4年間競走部で過ごして感じたことは

1年目2年目はなかなか結果が出なかったですけど、ずっと日本一になるという目標を持ってやってきました。その中でチームの存在というのがすごく大きくて、最後日本一にもなれましたが、慶應というチームでやってこれたからこそだったなと思います。

 

――今後に関しては

陸上は続けるつもりです。戦うレベルが上がっていきますし、先輩の山縣さんや小池さんも活躍されているので、慶應の流れに乗って自分も活躍できるようにしていきたいです。

 

――後輩に向けて

一番重要視している関東インカレが来年は2部からの戦いになりますが、絶対に上がってくれると信じていますし、それだけの努力をこの冬にやってくれると思うので、頑張ってほしいです。

 

前山陽軌副将(環4・成田)

――今日のレースを振り返って

下馬評はあまり良くなかったのですが、「1点でも取れるように頑張ろう」と短長ブロックのみんなで話していました。一番外側の(第7)レーンだったので「自分が攻める走りをして、最後まで勢いを保つことができれば(得点を)狙えるかな」と思っていました。もちろん「自分が勝ちたい」という気持ちもありましたが、ラスト300㍍のところで力尽きてしまいましたね(笑)。ですが、走り終わって「(力を)出し切ったな」という感じはあったので、悔しさよりも「もっと強くならないといけないな」という気持ちの方が強いです。

 

――成田高校の後輩でもある伊東利来也(スポ2・成田)選手との対戦はいかがでしたか

強くなった彼と対戦できてよかったです。一緒に走ってみて彼の強さを実感した半面、「自分もまだ戦える、なにかを変えることができたら自分もあのレベルに達することができるかもしれない」というちょっとした希望も持てました。実際に戦ってみて、自分の陸上競技人生をここで終わらせずに、社会人になってもできる限り続けていきながら、自分の可能性みたいなものを見つけていきたいなと思えました。

 

――副将として、今シーズンを振り返って

個人的には、副将として、自分の走る姿や練習に取り組む姿などで引っ張っていきたいと思っていました。なので、試合の結果については副将としては物足りない部分もあったかなと少し反省しています。ですが練習では後輩もついてきてくれましたし、副将というよりも「一人の先輩」として、少しは部に何かを残すことができたかなと思っています。

 

――慶大競走部での4年間を振り返って

自分の結果としては、大学1年の時が一番波に乗っていたなと思います。そのまま進んでいけたら良かったのですが、そこで結果を残したことがかえって自分にとって重荷になってしまっていました。正直に言うと、2・3年の時は結構苦しかったですね。ですが、4年になってからは「自分一人ではなく、いろいろな人に支えられながら、この競走部の一員として走ることができている」ということを感じられるようになりました。振り返ると、様々な心境の変化があった中で、最終的には自分の中でとても「部」というものを意識しながら「チームのみんながいて、仲間で支え合うことによって成り立っていた」ということを実感することができた4年間だったなと思います。

 

義永優樹(政2・慶應義塾)

――今日の試合を振り返って

150cmから始まったので入りとしては気の抜けた試合で記録が出るか不安だったのですが、205cmを跳んだ時に今日はいける試合だなというのが分かりました。跳躍で言うのも変ですが自分は結構スロースターターなので、210cmを一本目軽く引っかけた時に確実にいけるなとは思いました。2本目も同じように引っかけてしまったので、これで3本引っかけるのは嫌だなと思って、結構気合が入りました。いつもは助走の前に行きます、というのですが本当に跳んでしまおうと思ったので跳びます、と言いました。良い感じに助走して、縮んだバネを放すようにバン、と踏み切れたので跳べるな、と踏み切った瞬間に思いました。今シーズン最初の自分のベストが195cmだったのでその頃の自分からしたら210cmはとんでもない数字になれたな、とは思います。今日の試合はすごく嬉しくて、跳んだ瞬間嬉しかったです。ただ一緒に練習している外部の人たちは222cmとか跳んでいるのでこれからも頑張らなきゃなと跳んだ後にじわじわ思いました。

 

―213cmをスキップして215cmにした理由は

213cmは北九州カーニバルとか全日本インカレのB標準などいろいろな大事な大会の標準になっていて、僕も最初13でいこうと思っていました。でも僕にコーチングをしてくださっている川越さんが15でいった方が良いと言うのには意味があることだろうと思ったので信じて跳ぼうと思いました。結果跳べなかったですが15は初めて跳んだ高さだったのでいい経験になりましたし、無理じゃない高さだなというのは感じたので良いチャレンジでした。

 

――大会記録を更新してMVPを獲得しました

大会記録は211cmだと思っていたので新記録だとは思いませんでした。MVPは予想もしていなかったのでとても驚きました。(引退する)先輩方の前で良い記録が出せたのが本当に良かったです。

 

――先日の関東学生新人陸上大会で208cmで2位になるなど今シーズン記録が上り調子ですが調子はいかがですか

自分ピーキングが下手なので今日すごく身体の調子良いっていう状態で試合を迎えたことが一度もなくて、練習の時はあるんですけど。助走もまだ全助走じゃなくて、ホップ5歩っていう中助走よりちょっと長い助走です。記録は出ているので調子は良いんですけどまだまだいけるかな、と思っていてベストでは無いです。来年に期待して下さい(笑)

 

――残りのシーズン、そして来年への目標は

今シーズン中に210cm跳べたらなと思っていたのですが今日跳べたので今シーズンの目標は215cmです。来年はとりあえずシーズンの序盤で218~20を跳びたいです。

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