慶應スポーツ新聞会

【アメフト】秋季リーグ第3節 台風味方にできず伝統の一戦完敗に終わる vs早大戦

9月最終日、日本列島に台風24号が上陸する中で秋季リーグ戦第3節が行われた。急遽、会場が夢の島競技場から富士通スタジアム川崎に変更、試合時間も早まったが、多くの観客が伝統の一戦を観に川崎を訪れた。リーグ戦1勝1敗の状況下で早慶戦に臨んだUNICORNSは、リーグ戦2連勝で勢いに乗る早大の猛攻に苦しめられ、1Qではタッチダウンとフィールドゴールで先制されてしまう。つづく2Qでは慶大の頼れるキッカー、廣田祐(理4・慶應志木)の46ヤードのフィールドゴールが決まり3点を返すも、後半にまたしてもタッチダウンと2本のフィールドゴールを許し、点差は広げられる一方だった。4Q終盤にはSB松岡拓希(法4・慶應義塾)へパスが通り、この試合唯一の慶大タッチダウンが決まったが、試合の流れを作れず、点差を縮めることはできなかった。

 

関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第3節vs早大

9月30日(日)@富士通スタジアム川崎 15:10KO

慶大

 

早大

1Q

2Q

3Q

4Q

13

10

TOTAL

29

 

 

粘り強いタックルを貫いたディフェンス陣

 1Q、慶大のリターンで試合が始まった。QBはラストシーズンを迎える今季初スタメンの名倉陸(商4・慶應義塾)。大雨でランプレーが予想される中、慶大は最初の攻撃でパスを選択。案の定雨で手が滑り失敗に終わるものの、攻めの姿勢には、この試合にかける気合いが感じられた。しかし、早大ディフェンスの壁は厚く、慶大最初の攻撃シリーズはパントで終わってしまう。続く早大の攻撃もパスが選択されるが、慶大ディフェンス陣がプレッシャーをかけ、攻撃の隙を与えなかった。ところが早大2回目の攻撃になると、立て続けにフレッシュを獲得され、タッチダウンの先制点を許してしまう。トライフォーポイントのキックも決められ、7点ビハインドで1Qを終えた。

 

 早大の攻撃から始まった2Qでも、RB元山伊織のランと大学日本代表(u-23日本代表)にも選出されたWRブレナン翼へのパスが続き、慶大はゴール前13ヤード地点まで攻め込まれる。エンドゾーンへのパスをDB原礼於奈(法1・慶應義塾)がナイスパスカットで防いだかと思いきや、惜しくもパスインターフェアを取られ、残り2ヤードまでのところまで相手を進めてしまった。しかし副将LB中野航平(政4・慶應義塾)の気迫のこもったタックルなどが決まり、相手の得点をフィールドゴールに抑えることに成功した。失点を最小限に収めて攻撃権を得た慶大は、WR佐藤凱輝(経3・慶應義塾)がパスを受け、相手タックルをかわして一気に63ヤードのロングゲイン。勢いに乗りたい慶大だったが、相手のディフェンスに阻まれ、なかなかファーストダウンを更新できず、敵陣36ヤード地点で攻撃は止められた。しかしここで、K廣田祐(理4・慶應志木)が46ヤードのフィールドゴールを好調に決め、ワンポゼッション差に詰め寄った。その後は、慶大ディフェンスの粘りも虚しく、残り40秒のところで、早大にフィールドゴールを許してしまった。前半で早大が得点を重ねたのに対し、慶大はフィールドゴール1本のみと、調子が上がらないまま試合は折り返した。

 

 10点差を縮めたい慶大だったが、3Q開始早々、またしても早大のロングパスやランプレーに翻弄され、ゴール前18ヤードまで攻め込まれてしまう。しかしここでも慶大ディフェンスが奮起し、早大の得点をフィールドゴールに抑える。その後もDB黒川瑠久(経2・慶應義塾)のインターセプトかのような好プレーがあるなどディフェンス陣に健闘がみえたが、オフェンスはうまく噛み合わないまま4Qへ突入した。

 

ロングパスを受け、一気にゴールラインに走り込む松岡主将

 最終Qも早大の攻撃から始まり、追い討ちをかけるようにタッチダウンとフィールドゴールを決められ、その差は23点となってしまった。慶大オフェンスが光ったのは試合時間残り6分。自陣19ヤードから攻撃を始めた慶大は、RB谷田顕弘(政3・南山)のランやWR石井裕太(文4・慶應義塾NY)へのナイスパスなどが炸裂し、敵陣に切り込む。敵陣39ヤード地点から投げられたロングパスは、SB松岡拓希主将(法4・慶應義塾)が見事にキャッチ。待望のタッチダウンに繋がった。このまま追いつきたい慶大だったが、次のオンサイドキックを失敗し、攻撃権を得た早大に5本目のフィールドゴールを許してしまった。試合時間残り50秒となり、慶大オフェンスの一縷の望みをかけたフォースダウンギャンブルも、早大ディフェンスを前に失敗に終わり、残り時間を使われ、試合終了となった。

 

 結果は10対29と大差をつけられ、春のリベンジは叶わなかった。4年生にとっては最後の早慶戦で、かける想いも強かったであろう。結果だけ見れば惨敗と言わざるを得ないが、幾度となくゴール前のタッチダウンを止めたディフェンス陣の活躍は目を見張るものがあった。しかし、「WRの6番にパスが来るとわかっていても止められなかった」と黒川が振り返るように、フィールドゴール圏内まで相手オフェンスを進ませてしまったことで、早大に5本のフィールドゴールを決められてしまったのも事実だ。また、慶大はわずか10得点。ディフェンスに阻まれ、なかなかフレッシュを獲得できなかったことも課題の一つであろう。慶大は1勝2敗でリーグ戦を折り返すこととなったが、残り3戦も強敵揃いだ。攻守共にこの試合で見つかった課題をいかにクリアするかが勝利の鍵になってくるだろう。慶大UNICORNSのユニフォームが冬の甲子園に輝く姿を誰もが楽しみにしている。

(記事 左近美月)

 

以下選手インタビュー

 

黒川瑠久(経2・慶應義塾)

今日の試合を振り返って

悔しいところもあるのですが、自分なりにやれることはやったと思います。

早慶戦に向けて何か意識したことは

いつも通り自分のプレーができるように準備しただけです。

ディフェンス陣としての課題は

わかっていながらも相手の6番にパスを通され続けてしまいました。相手のエースレシーバーへのパスを止められなければこれからの相手にも勝てないと感じました。

個人ではインターセプトか、というような好プレーもありました

判定でインターセプトしてないことになってしまったのでまだまだ改善するところがあったなと思います。

リーグ戦前半を振り返って

1勝2敗という厳しい状況ですがチームの士気が落ちることなく後半戦は勝利を重ねていけたらなと思います。

これからの意気込み

監督・コーチに出していただいている以上、コンスタントにかつアグレッシブにしっかり活躍していければと思います。

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