慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(女子)】因縁の相手に大勝!関東制覇に王手をかける/関東学生ラクロスリーグ戦 FINAL4東海大戦

東海大には3年ぶりの勝利を収めた

関東リーグ準決勝。慶大は2年連続で引き分けている因縁の東海大と激突。「負ける覚悟がないと勝てない」――強い気持ちで臨んだ試合は、AT西村(商4)の先制ゴールを皮切りに前半だけで5点を挙げる圧倒的な慶大ペース。スピードある相手の攻撃もDF陣の好守から2失点に抑え、見事9-2の大勝を挙げた。慶大はFINALに駒を進め、関東学生リーグ優勝は目前となった。

 

第31回関東学生リーグ女子 FINAL4 vs東海大

10/27(土) 10:30ドロー @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

 

前半

後半

合計

慶大

東海大

スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

28

大沢かおり

経4

学芸大附属国際

DF

62

櫨本美咲

経4

慶應女子

DF

75

平井淑恵

商3

慶應女子

MF

51

石田百伽

経4

慶應女子

MF

58

清水珠理

商2

慶應女子

MF

66

石川のどか

政4

品川女子学院

MF

73

伊藤香奈

経4

慶應女子

MF

81

野々垣眞希

商2

慶應女子

MF

97

小久保磨里奈

政4

慶應女子

AT

32

友岡阿美

政4

慶應女子

AT

33

西村沙和子

商4

慶應女子

AT

72

吉岡美波

理4

大妻多摩

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

西村佳子

政3

東京女学館

MF

17

脇坂遥香

経3

慶應女子

MF

20

溝口友梨奈

経2

慶應女子

MF

59

日野美咲

商2

慶應女子

MF

77

橋本ひかる

政4

慶應女子

AT

18

荒井理沙

経3

慶應女子

AT

26

井上ゆり子

経2

慶應湘南藤沢

AT

38

石井有花子

政3

雙葉

 

今年、決勝進出を懸けてFINAL4を争うのは東海大。昨年7-7、その前は6-6と2年連続で引分けに終わった手強い相手だ。東海大戦への不安を払拭すべく、選手らは終始「ビハインドの気持ち」(大沢かおり・経4)を徹底。強い覚悟をもって、この一戦に臨んだ。

緊迫のゲームを見守る部員

チャンスはすぐに訪れた。前半4分、MF清水珠理(商2)のパスカットから慶大の攻撃が始まると、AT西村沙和子(商4)がゴール前で相手ファウルを受けてフリーシュートを獲得。そのままスピード勝負でゴールを決め、開始早々から先制点をもぎ取った。続いて7分、MF小久保磨里奈(政4)からMF伊藤香奈(経4)へ素早いパスが渡ると、これをネットへねじ込み、1点を追加。12分にはMF橋本ひかる(政4)が3点目を挙げ、試合は完全に慶大のペースとなる。中盤戦に突入しても、チームは一切の隙を見せなかった。随所で光る東海大の速攻を「攻めるディフェンス」で封じ込め、最後は番人・G大沢が大きな壁となり失点を許さない。終盤は伊藤、西村の4年コンビが得点を追加し、上出来の5-0で前半を終わらせた。

MF伊藤はこの日もコートを駆け回った

しかし、このまま無得点に沈まないのが東海大だ。開始1分、ドローから速攻を仕掛けられいきなり1失点を喫する。後半の出鼻をくじかれた慶大だが、選手たちは冷静だった。常に負けを想定して戦っている彼女たちにとってはこれも想定内のこと。ボールを奪われても俊敏な戻りで対応し、相手の決定打を潰しにかかった。すると7分、慶大にボールが渡ると、伊藤が自慢の足で駆け上がりそのまま弾丸シュートを放った。待望の後半1点目だった。その後、11分に隙を突かれて2失点目を許すも流れは変わらず。16分、西村が驚異の3人抜きから得点すると、直後の17分、今度はMF石田百伽(経4)が「気持ちで決めてやろう」と力強くシュートを放ち、主導権を渡さない。最後は清水が9点目を決め、有終の美を飾った。3年目の因縁対決は、慶大に軍配が上がった。

終始、好守が光った

「久しぶりに良いゲームだった」(石田)。選手たちが満足げに語るように、進化した慶大ラクロスが存分に発揮された一戦だった。プレッシャーのかかる局面で見せた積極的な攻撃、味方のミスへの俊敏なカバー、そして相手の攻撃を見事に抑えた守備。どれをとっても1カ月前とは格別の実力を見せつけていた。今日の勝利はこの先に繋がる大きな収穫とも言えそうだ。そして、次はいよいよ関東学生の頂点を決める戦いに挑む。対するはリーグ戦では惜しくも慶大に敗れた青学大が再び勝ち上がってきた。相手がどこでもやることはただ一つ。強い「覚悟と自信と勇気」(石田)を持って、戦い続けることだけだ。

 

(記事:堀口綾乃 写真:五十右瑛士)

 

次戦 11月10日(土) FINAL vs青学大

13:50ドロー @駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場

 

◇選手コメント◇

大沢かおり(経4・学芸大附属国際)

――今日の試合を振り返って

まずは勝てて良かったです。負けることを想定しながらずっと練習してきたので、試合中もリードしていてもメンタル的にはビハインドの気持ちで、「何も失うものはない」というメンタルでやっていました。それが功を奏して積極的にプレーできたので、次に繋がる良い試合だったなと思います。

 

――好セーブの連発で2失点に抑えました

相手の1番の選手が結構キーマンで、シュートの研究をたくさんしました。その人の1本目のシュートを自分のイメージ通りで止めることができたのはすごく良かったです。ディフェンスが頑張って悪いシュートにしてくれていたのも大きかったです。一緒に守れて良かったと思います。

 

――守備陣全体を振り返って

練習中から、流れの悪いときこそダウンボールや相手のミスボールをとにかく狙おうという気持ちでいたので、ボールが落ちそうになったときにしっかりボールラインの人が当たったり、逆サイドの人は怖がらずに切り替えて攻撃の準備をしたり、攻めるディフェンスができたかなと思います。

 

――2年連続で引き分けていた相手ということで、どのような準備をしてきましたか

東海大は波に乗ると何点差でもひっくり返してくる力のあるチームだとみんなわかっていたので、アメリカ遠征だったりを通じて、スイッチの入れどころを意識して準備してきました。

 

――次戦、決勝に向けて

アタック面ではカットプレーやゴールに向かう姿勢を練習して、ディフェンスも今日積極的に上げる部分で得たものが多かったので、それを生かして絶対に勝ちます。

 

 

石田百伽(経4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

因縁の東海大との対決ということで、試合前に監督から「負ける覚悟がないと勝てない」という話がありました。昨日の練習でも自分たちが負けることを想像して、その怖さに立ち向かいながら相手に負けないということをやって来たので、今日はそれが見事に体現できて、相手に隙を与える試合でもなく、久しぶりに良いゲームだったかなと思います。

 

――シュートシーンを振り返って

ゴールへ果敢に攻めていこうと思っていました。中でマークが外れて、今しかないと思ったときに、(橋本)ひかるがパスを出してくれて。「これはどこに打ってもいいからとりあえず気持ちで決めてやろう」と思って打ったシュートだったので、決まって爽快です。

 

――ドローの出来栄えは

相手がすごく上手くて、今までの試合のスカウティングを見ていても怖いドロワーだったんですけど、その人に対して怯まずに自分たちのドローを打ったことで、意外と相手の得意なドローでのブレイクが少なかったと思います。相手の流れに乗らせないドローができたと思います。

 

――次戦、決勝に向けて

監督からも話があったんですけど、「良い試合をした次の試合は良い試合にはならない」ということで。そこで今まで通り最悪のパターンを想定しながら、点を入れられても想定内、その分取り返せばいいよねという覚悟と自信と勇気を持って戦えれば、勝たないわけはないと思うので、勝って関東学生優勝を目指したいと思います。

 

 

橋本ひかる(政4・慶應女子)

――この試合を振り返って

去年、一昨年と引き分けていて、その決着をつけるという意味でも勝ててよかったです。あと、個人的な話ですが、東海大の女子ラクロス部に妹がいるので、姉としては絶対に負けられないと思っていました。いつもの試合より気合いが入っていた分、空回りせずしっかり発揮できたのがよかったです。

 

――自身の得点を振り返って

正直、あまり記憶にないです(笑)姉の意地を見せつけるという気合いで、叩き込みました。

 

――攻撃のときに意識していたことは

私が投入される場面は、AT陣を落ち着かせて、攻撃を自分たちのペースに戻したい場面なので、常に冷静に、常に落ち着いて、そのとき一番いい状態の選手にさばくことを意識してやっていました。

 

――相手チームの印象は

勢いに乗らせたら怖いチームというのは3年前からわかっていました。また、自分たちの代の東海大は、新人戦(サマー、ウィンター、あすなろ)を三冠した代で、同期に力があることがわかっていました。そのため、出てきた芽をその都度潰していくというスタンスで試合に望むよう、みんなで決めていました。

 

――9得点ということだが、この試合に向けてやってきたことは

シンプルに、というところは意識してやってきました。守備では、相手のホットラインはここだからここだけしっかり抑えよう、とか、相手のキーマンはこの人だから、この人のホットラインだけ抑えよう、などを徹底しました。攻撃では、リバウンドとチェイスだけしっかりやって、慶大の攻撃時間を長くしよう、ということを徹底しました。今日の試合のDF時間がかなり短かったのは、そこを徹底できたからなのかなと思います。

 

――次戦に向けて

やるしかないし、勝つしかない。負けると引退という恐怖の中で勝てたことを自信にして、全日(全日本選手権)まで突っ走りたいと思います。

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