慶應スポーツ新聞会

【アメフト】秋季リーグ最終節 決定力不足に泣いた慶大 5位でシーズンを終える

前節・日体大戦は後半の見事な追い上げで、開幕戦以来となる勝利を挙げた慶大。弾みをつけた中で迎える最終節の相手、明大はここまでリーグ戦を4勝1敗と、快進撃を見せてきた強敵だ。1Qに先制を許したものの、2Qにトリックプレーの成功でタッチダウンを決めるなど、前半を3点のビハインドで折り返す。しかし、後半に入ると、2本のフィールドゴールでリードを広げられた一方、オフェンス陣は勝負所でミスを重ねて得点を奪うことが出来ず最終戦を勝利で飾ることは出来なかった。

悔しい敗戦となった

関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第6節 vs明大
11月25日(日) @横浜スタジアム  10:45 KO

慶大

 

明大

1Q

10

2Q

3Q

4Q

10

TOTAL

19

 試合は慶大のキックオフでスタート。その立ち上がり、明大のランを中心としたプレーにLB中野航平(政4・慶應義塾)が反応。2度にわたる力強いタックルで相手のゲインを阻止し、最初の明大の攻撃で1度もフレッシュを与えなかった。この流れをぜひオフェンスにも活かしたい慶大であったが、相手と同様に1度もフレッシュを獲得できない展開に。試合はこのまま我慢の時間が続くかと思われた。だが、次の相手の攻撃でそれは一変する。敵陣35ヤードからの攻撃となった明大に、連続でフレッシュ獲得を許すと自陣27ヤードで迎えた2ndダウンで、ロングパスを通され自陣3ヤードまで追い込まれる。そして、最後は、ランプレーのフェイクからのパスを通され鮮やかなタッチダウンを決められた。早めに追いつきたい慶大は、ランを中心としたプレーで反撃を試みるも、堅い明大ディフェンスの牙城を崩すことはできず、第1Qを0-7で終えた。

リターンでチャンスを作ったTE斉藤士力(環2・慶應義塾)

 巻き返しを図りたい慶大は第2Q最初のプレーで勝負に出た。自陣で迎えた4thダウン、1stダウン獲得まで残り2ヤードという状況でント体系から、RB谷田顕弘(政3・南山)が走った。思わぬ形で翻弄された明大ディフェンスの大きく開いた穴を駆け抜け、一気にゴール2ヤードまで迫る見事なトリックプレーを決める。最後はQB名倉陸(商4・慶應義塾)がスニーク、中央を固めた相手の守備の壁を飛び越えてタッチダウンを奪い、チャンスを確実にものにした。続くトライフォーポイントのキックも成功し、第2Q開始2分で7-7の同点となった。その後は、両者ともに厳しいディフェンスの前にあと一歩のところでタッチダウンを決められない膠着状態となる。なかでも第2Q残り半分となった慶大の攻撃では、自陣から2本のロングパスで敵陣10ヤードまで攻め込みながら、そこからパスを通すことができずに、K廣田祐(理4・慶應志木)のフィールドゴールによる3点に抑えられるというものだった。結果として、2本のフィールドゴールを決めた明大に、3点のリードを許して前半を折り返す。

 

粘り強く戦った慶大ディフェンス陣

 3Qに入りオフェンスでいい流れを取り戻したい慶大だったが、最初の攻撃でフレッシュを獲得できずにパントすると、続く明大の攻撃で、真骨頂でもあるランにロングパスを挟んだプレースタイルにかき回され、自陣17ヤードまで追いつめられる。最後は、ディフェンス陣の奮闘もあってフィールドゴールによる3点には抑えたが、追加点を献上した。その後は、相手の攻撃を、DB田中瑛(経3・慶應義塾)のインターセプトが決まるなどして無得点に封じ込める。ディフェンス陣の健闘ぶりは3Qを通して随所に見られた。一方でオフェンス陣は、逆にインターセプトを許すなど、見せ場を作ることができずに第3Qが終了した。

 6点差で入った最終第4Qでも攻守の嚙み合わない状況は続いてしまった。試合終了まで約4分となったところ、明大にこの試合4本目となるフィールドゴールでさらにリードを広げられた後の攻撃だった。勝負所でゲインを獲得できない嫌な流れを止められずにいた慶大は試合終盤、その流れを打開しようと、一発逆転を狙ってロングパスを通す作戦に打って出た。しかし、ここでまさかのインターセプトを許し明大に攻撃権が移ってしまう。次の相手の攻撃でDL後藤理基雄(政4)がすぐさまインターセプトをする好プレーを見せるも、直後にインターセプトを再び許し攻撃権を失った。そのまま時間は進み、後半は得点を挙げられず試合終了となった。

 

 10-19で敗れた慶大は、昨年と同様の2勝という成績でリーグ戦を5位で終えた。「オフェンスがシーズンを通して点を取れなかったことが反省かな」と松岡拓希主将(法4)が悔しそうに振り返ったように、最終戦もシーズンを象徴するような、もどかしい攻撃となってしまった。一方で、「下級生を中心にインターセプトをしてくれて助けてもらったな」と中野航平副将(政4)が感謝していたように、ディフェンス陣に幾度となく見られた好プレーは来シーズンにつながるものだった。今シーズン得た課題と悔しさをバネに、来年こそ慶大UNICORNSの目標である甲子園ボウル、そして日本一へと突き進んでほしい。
                
                                      (記事  増田将大)

 

以下選手インタビュー

 

主将・松岡拓希(法4・慶應義塾)

₋₋₋今日の試合を振り返って

今日の試合は、脳震盪になってしまって出られなかったのですが、自分のポジションの裏だったり、キック含めて全員信頼できるメンバーだったので、信頼して託すってことを決めました。本当に今日はみんな良く頑張ってくれたと思います。ディフェンスは頑張ってくれたのですが、オフェンスが今日を含めシーズン通してやっぱり点を取れなかったことが、一番の大きな反省かなと思います。

₋₋₋今日は大学生活での最終戦となったわけですが

高校から7年間フットボールを続けてきて、今日が集大成という試合で、本当にいいチームになったと感じています。負けや失敗を乗り越えて、チーム全員が成長しました。だからこそ、今日はその姿を試合で見せたかったですし、本当に悔しいという一言に尽きます。

₋₋₋フットボール生活を振り返って

失敗や負けとかに対する考え方が変わりました。負けないチームはほとんどないですし、僕自身7年間負け続けてきました。でもそこから何を学ぶか、どうせ成長に変えるかというのが大事だと思うようになりました。そして実際に成長出来たら、それはもしかしたら試合に勝つことよりも大きな意味を持つのかもしれないと信じて、プレーを続けてきました。この経験が今後の糧になるのではないかと思っています。

₋₋₋後輩たちに残したいメッセージをお願いします

UNICORNSの日本一という目標は、僕たちの代だけじゃなく、上の世代の方々にとっても夢です。でもそれを実現できるのは、3年以下の現役の選手たちだけです。なので、この夢を叶えてほしい、引き継いでほしいです。

 

副将・中野航平(政4・慶應義塾)

₋₋₋今日の試合を振り返って

勝てた試合だったかなと思っていて、最後の勝負所で負けたというような感じですね。

₋₋₋ディフェンスで意識したことは

明治はやっぱりランが強いオフェンスなので、ディフェンスとしてはまずそのランをシャットしようということを意識してやっていました。

₋₋₋試合始まってすぐにいいタックルが見られましたが

自分としてはタックルでリズムを掴めたのでよかったかなと思います。

₋₋₋試合を通して多くのインターセプトがありましたが

下級生中心になって、そこのところは頑張ってくれたと思うので本当に4年生としてはありがたいというか、助けてもらったなという感じです。

₋₋₋一方、相手にロングパスを許してチャンスを作られる場面もありましたが

明治はもともとゲームプランでランを挟みながらロングパスを狙ってくるということは分かっていたので、通されてはいけない部分で通された点は相手の方が上手だったかなと思います。

₋₋₋今シーズンを振り返って

去年と引き続き苦しいシーズンになってしまって、応援してくださる方とか下級生とかには本当に申し訳ない思いです。

₋₋₋4年間を振り返って

やり切ったなという感じですね。アメフトやってきてよかったし、ほんとうに多くの人に支えてもらって今の自分があるので感謝しています。

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