【フィギュアスケート】橋本、思い出のプログラムで最後の演技/早慶アイスホッケー定期戦エキシビション

第83回早慶アイスホッケー定期戦がダイドードリンコアイスアリーナにて開催された。現役戦のフェイスオフに先立ち、早慶両校のフィギュア部員によるエキシビションが行われた。慶大からは橋本將太(政4・慶應)が登場。大勢の観客が見守る中、演技を披露した。

多くの部員が演技を見守った

披露したのは2年前のシーズンに使用していたプログラム『斬鉄剣』に、先生を共にする鎌田詩音(明大・商3)がかつて使用していたショートプログラム『ルパン三世』をつなぎ合わせたもの。冒頭のジャンプでは転倒もあったが、スピンやステップを一つ一つ丁寧にこなしていく。後半に入り、曲は誰もが聴きなじみのある『ルパン三世』に。キレのある振りが目立った。リンクサイドに視線を送るポーズには、見守る部員やアイスホッケーの選手から大きな歓声が沸き起こる。インカレから間もなく準備期間が限られた中で、会場を盛り上げるのにまさにぴったりな「ルパンメドレー」をまとめ上げた。演技後には、最後の舞台を噛みしめるような笑顔を見せた。

橋本の後には早大から石塚玲雄(スポ1)が登場し、今季のフリープログラムを披露した。橋本も「上手で、いろいろ勉強させてもらっていた」と語る圧巻のスケーティングで伝統の一戦に華を添えた。

 

これが最後の演技となった

『斬鉄剣』は「ちょっと周りの人に認知されるようになった曲」と振り返るように、着物風の衣装、そして『ルパン三世』のキャラクターである石川五ェ門のセリフから始まる音楽など、その大きなインパクトで多くのフィギュアスケートファンの記憶に刻まれたプログラム。そんな『斬鉄剣』に象徴されるように、橋本は高校からの7年間で技術を磨き「人を楽しませられるくらいの演技ができる」スケーターへと成長した。そして先日のインカレで引退を迎え、このエキシビションが本当に最後の演技となった。最後は思い出のプログラムとともに。大勢の観客に見守られながら、リンクに別れを告げた。

 

(記事・写真:伊藤史織)

 

 

以下、選手インタビュー

 

ベンチに座るアイスホッケー部員にも笑顔がこぼれた

橋本將太(政4・慶應)

――最後の演技となりましたが、滑ってみてどうでしたか

楽しかったです。インカレから間もなくこのエキシビションだったので、曲だったり振りだったりどうしようかって心配要素は多かったんですけど、結構盛り上がっていたかなと思います。

――滑っていたのは過去に使っていたプログラムですよね

そうです。前に使っていたフリーに、先生から同じ生徒の鎌田詩音くんの曲を合わせてみたら?っていう提案をもらって。それを自分で昨日編集して今日の朝初めてやってみたっていう感じです。他にやりたいと思っていたものもあったんですけど、まずインカレに集中していたので、それが終わってから時間が無かったです(笑)

――前半のプログラムを滑ったのは久々でしたか

そうですね。それは自分で懐かしみながら滑ってました。

――プログラムに思い入れはありますか

自分の名前が売れたといったら大げさなんですけど、ちょっと周りの人に認知されるようになったのがあの曲なので、そういう思い入れもありました。先生も気に入って振り付けてくれた曲なので、自分が懐かしみながら楽しんで滑りました。

――リンクサイドにいた部員の方とは何か話をしましたか

なかなかこんな大勢の人に見てもらう機会もないので緊張するわみたいな話を、あと氷汚いねみたいな話をしてました(笑)

――早大の石塚玲雄選手の演技は見ていましたか

見てました。昔から知っていた訳ではないんですけど、同じ大学生になって話すようになって、彼の方が全然上手なのでいろいろ勉強させてもらうところもありました。今日もただ単に勉強させてもらいながら見てました。

――応援してくださった方にメッセージを

皆さんに演技を見せられる機会はもう無くなってしまったんですけど、今まで高校から始めて7年間、人を楽しませられるくらい上手になったり演技できるようになったのは皆さんの応援だったり支援があってこそなので、本当に感謝してます。ありがとうございました。

 

 

橋本選手、4年間お疲れ様でした!

いつも快く取材に応えて下さり、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

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