慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】〈春コラム④〉飛躍を誓う、慶大のホープ・宮川郁真

さらなる飛躍が期待される宮川

 

4月1日。新入生は入学式を迎え、新元号「令和」も発表されるなど、新しい、希望に満ちた毎日に胸を膨らませた人も多いだろう。そんな始まりの春、慶大バレー部TEAMマルキの初陣・春季リーグ戦も、あと5日で開幕する。連載企画第4弾の今回、私たちは宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)を取材した。

 

 

宮川がバレーを始めたのは小学校3年のとき。その頃から背が高い方で、クラブチームに所属する友達に誘われたのがきっかけだった。小学校では県大会準優勝、中学では県大会優勝を収めたが、「バレーに没頭するのはもういいかなと思った」とバレーの強豪校ではなく、松本県ヶ丘高校に進学。練習場所の確保に苦心したり、テスト期間は練習ができかったりと、決して恵まれた環境とはいえない状況だったが、そこで出会ったチームメイトや、恩師と慕う顧問とともに、再びバレーにのめり込んでいった。

 

昨年の春季リーグ戦で途中出場する宮川

そんな彼は、高校2年の春、慶大の春季リーグ戦を見に行くことになった。そこには、現在も慶大の主力として活躍する、マルキナシム主将(総4・川越東)や富澤太凱副将(経4・慶應)らの姿が。そのリーグ戦で1部昇格を決めた慶大のハイレベルなプレーを目の当たりにし、宮川は慶大でプレーすることを決意。慶大入学後は、高いキャリアを誇るチームメイトや大人数だからこそできる練習など、高校時代とは環境が大きく変わった。

 

 

大学最初の1年を終えて、自分の実力は「まだまだ」と感じたという。強く印象に残っているのは、全早慶明定期戦での早大戦だ。それまでピンチブロッカーとして試合に出ることはあったが、スタメンとして出場したのはその試合が初めてだった。焦りと緊張から、試合中のことはほとんど覚えていない。試合後、「もっと練習しなきゃだめだ」と自分のレベルを痛感した。

 

サーブレシーブ中の宮川

タレント揃いの慶大サイド陣の中で宮川は身長の高さとインナーに打つ強さを武器としているが、サーブレシーブが明確な弱点だった。そこでこの冬からは同じポジションの先輩である加藤真(商3・慶應)と一緒に、全体練習後もサーブレシーブの練習に取り組んでいる。間宮秀太コーチからも指導を受け、3月11日~14日に福岡で行われた全国ブロック大学男子バレーボールチャンピオンマッチでは、少しずつ成功率が上がる兆候が見られた。

 

 

モットーは「努力、継続」

この春からは2年生となるが、現在チームの中では「いい意味で役割がない」という。スタメンを確約された主力でもなければ、上級生という立場でもない。だからこそ、自身のプレーを磨き上げることに集中できるのだ。「憧れというか、超えなければいけない存在」と慕う同じポジションの新主将・マルキをはじめ、まだまだ超えるべき壁、克服すべき課題は多い。だが期待の新星は現状に決して満足することなく、モットーの「努力、継続」を糧として、さらなる高み、そして勝利を虎視眈々と狙う。

 

 

(記事:竹内大志)

 

 

◇連載企画◇ 「出会いの春」

――春といえば、出会いの季節でもあります。今まで出会った中で、自分の人生に一番影響を与えてくれた人物は?

高校の顧問の先生です。実は高校ではそんなにバレーをやるつもりはなかったんです。でもその先生は、自分に対して真剣に向き合ってくれて、成長させようとしてくださったというか。「あなたはそんなにポテンシャルがあるのに、なんでやらないの?」って何回も言われました。そうやって自分のことを見捨てずに何回も拾い続けてくれた人です。今ここに来られているのも、その高校の先生のおかげでもあるし、感謝しています。

 

 

◇プロフィール◇

宮川郁真 (みやがわ・いくま)

1999年5月5日生まれ/総合政策学部・2年/松本県ヶ丘高出身/身長189センチ/最高到達点332センチ/サイド

 

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