【ホッケー(男子)】地力の差を見せつけられ惨敗、好スタートならず。/関東学生ホッケー春季リーグ VS明大

男子ホッケー

今季慶大初得点を挙げたのはFW前多だった

ついに開幕した2019年春季リーグ。初戦の相手は昨秋男子1部2位という強豪・明大。初戦ということもあり、「やりたいことや軸を確認して臨んだ試合」(前多)であったが、格上のプレーを前に圧倒された慶大は力を出しきれず、2−8と6点もの差をつけられ惨敗した。

 

平成31年関東学生ホッケー春季リーグ Bプール

 

4/6(土) 14:45試合開始 @慶大下田グラウンド

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

明大

 

 

スタメン

 

GK 小川慶人(経2・慶應)

 

DF 望月慎之介(経3・慶應)、安田武大(政3・慶應)、高橋駿(政2・慶應)、飯室隼(経2・慶應)

 

MF 吉川大地(政4・慶應)、田畑智哉(政2・慶應志木)、中山正暉(経2・慶應)

 

FW 竹内佑太(政4・慶應)、前多亮佑(経3・慶應)、藤井貴士(経3・慶應)

 

 

桜の舞う下田グランドで開催された春季リーグ初戦。多くの観客が見守る中、勝負の火蓋は切って落とされた。

ボールキープ力が目立ったFW藤井

第1Q。序盤から相手にボールポゼッションを奪われ、開始わずか3分にフィールドゴールを決められてしまう。その後も続く自陣プレーで、DF望月慎之介(経3・慶應)らが守備に徹するも6分、10分、11分と3度、相手にPCを許す。しかし、GK小川慶人(経2・慶應)が好セーブを連発し、なんとか追失点を逃れるとこのQを1点ビハインドで終える。

 

取り戻したい第2Qは、敵陣プレーからのスタート。FW前多亮介(経3・慶應)が積極的にサークルインを狙うなど攻撃を繰り返すも、相手も高い攻撃力を操り攻守の激しい入れ替わりを見せる。慶大はプレッシャーを与えながら攻撃の糸口を探していたが、6分、相手がサークルインしシュート。これはGK小川のセーブで難を逃れたが、その後展開は相手ペースとなる。12分、ボールキープを貫く相手がサークルインすると、ボールの奪い合いで混戦に。そのなかでもやはり明大、隙を見つけシュートするとGKをすり抜け追加点を挙げた。

 

主将として初戦に臨んだFW塚本が、ボールに執着する姿を見せた

まだまだ巻き返しを狙える第3Q。前半は攻撃の場面も多く見られたが、ここからは明大の独壇場となる。3分に早速取られたPCで正面からの鋭いシュートを受けると、明大はこれで3点目。取り戻そうと食らいつくも、ポゼッションを奪うことができない。自陣プレーで、MF中山正暉(経2・慶應)やMF吉川大地(政4・慶應)がカウンターに持ち込もうと走るも、相手はハイスピードでこれを止めにかかる。守備に徹する他ないなか、12分にも相手PCで失点し、明大に翻弄され続けた。

 

運命の最終Q。決死のプレーが仇となり、1分に今試合8度目の相手PCによって追加点を許す。だんだんと慶大のパスワークが乱れ、自陣から抜け出せない状況に。6分には相手のライトサイドから斜めに突き刺すようなフィールドゴールを見せ、苦しい試合展開。しかし8分、一気に敵陣に流れ込んだ慶大はボールを持ちそのままサークルインすると、FW前多亮佑(経3・慶應)がシュートし、初の得点を獲得した。

 

最終Qの11分、2得点目を挙げたのはDF望月だ

応援指導部が若き血を歌い出したもつかの間、直後に相手がカウンターで駆け上がりレフトサイドからゴール。さらに、13分には慶大ボールとなると、グラウンド中央からのロングパスを受けたサークル内のDF望月が、ボールにワンタッチし見事ゴール。それでも直後、相手が鋭くカウンターでサークルインすると、ライトサイドからのシュートが吸い込まれ、ここで試合は終了。最後、攻撃と守備を幾度と入れ替えながら、スピード感ある試合展開を見せた今試合は、2−8と大差をつけられ、春リーグを黒星スタートとした。

 

 

まさに「実力の差が出てしまった」(塚本主将)試合であった。圧倒的脚力とスティックさばきで明大に翻弄された慶大。「カウンター」を武器に今シーズン初戦を戦ったものの、やりたいホッケーを見せることはできなかった。後半の明大ペースを崩せず、疲れが出てしまっていたのは悔しいところだ。次戦の相手は法大。昨春対戦した際には、0−2と無得点での敗戦を喫した格上だ。「内容にこだわらず、得点にこだわって」(望月)、まずは勝利をつかむ慶大の姿を見せてほしい。

 

(記事:津田侑奈/写真:澤田夏美、小嶋華)

 

 

次戦 4/13(土) VS法大

 

14:45 試合開始 @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表

 

 

慶大

明大

法大

東農大

勝ち点

得失点差

慶大

×

●2−8

4/13

4/20

−6

明大

◯8−2

×

4/28

4/14

法大

4/13

4/28

×

4/7

東農大

4/20

4/14

4/7

×

 

以下、コメント

 

塚本大吾主将(法4・慶應)

——今日の試合を振り返っていかがですか

点差が全てだと思ってて、実力の差が出てしまったなという感じです。

 

——今日の開幕戦をどのような気持ちで迎えましたか

自信を持って戦おうということをみんなに話していたんですけど、春休みに他のチームとの試合を重ねてきたので、その成果をグラウンドで出そうと思っていました。

 

——今日に向けてどのような準備をしてきましたか

相手チームの分析をしっかりして試合のイメージはしてきました。

 

——攻めの場面が少ない試合でした

相手に結構押し込まれて、攻められてしまったので、もっと攻撃力をつけていかないといけないと思いました。

 

——手応えは

強いて言うなら無得点ではなく点を取ることができたのは最低限良かったかなと思います。

 

——次週への意気込みを

切り替えて残りの2戦を勝つしかないので、しっかりいい準備をして勝ちたいと思います。

 

望月慎之介(経3・慶應)

——今日の試合を振り返って

大敗してしまったのですが、次の2試合で勝てれば(上位に)上がれるので、切り替えていきます。

 

——今日は初戦でしたが、チームの雰囲気は

ふわふわ入り過ぎちゃったのかなと思うので、負けて気が引き締まって良いと思います。

 

——今日の試合に向けてどのような練習をしてきましたか

カウンターで攻めることに取り組んでいたんですけど、プレスで疲れてしまってあまり上がれてなかったので、みんなで話し合って改善していければと思います。

 

——守備面で苦戦していましたが、相手の手強かったところは

片方のサイドに寄せてディフェンスしたかったのですが、なかなかそうできずに広く攻撃させてしまったので、そこがしんどかったですね。

 

——今日の得点シーンの感想は

目をつぶって飛び込んだら(ボールがゴールに)入っていたので、自分でも意外でした。

 

——次回の法大戦に向けて

内容にこだわらず、得点にこだわって勝ちに行くので、応援よろしくお願いします。

 

前多亮佑(経3・慶應)

——今日の試合をふりかえって

自分たちで目指している形、この形で攻めようというのがあってそれがカウンターなのですが、カウンターを目指す上でフォワードがプレスへの意識が低くて守りも1対1が弱くて、やりたいものが上手くできていなくて手応えが弱い試合でした。

 

——点を取った時のお気持ちは

一矢報いてやろうと思っていたところでボールが来たので、とてもうれしかったです。

 

——相手チームの苦戦したところは

個人技というか、1対1の時の相手のドリブル力やキープ力に苦戦してこちら側がそれに対してのディフェンスで負け続けた結果だと思います。

 

——どういう準備をしてきましたか

ミーティングを重ねて、初戦なのでこの先何が起こるかわからないし目指しているカウンターホッケーも通用するかわからないので、やりたいことや軸を確認して臨んだ試合でした。

 

——チームの雰囲気は

選手はけっこう良いと思います。

 

——次の試合に向けて一言

僕が点を取って勝ちに導きます。

 

春季リーグ開幕前に行なった、塚本大吾主将インタビュー記事もあわせてご覧ください!


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