【ソッカー(男子)】苦しい展開も劇的なゴールで逆転勝利 第9節 vs東海大

ソッカー男子

1ヶ月に渡るリーグ中断期間が終わり夏の3連戦初戦を迎えた。序盤から苦しい展開でペースをつかめない慶大は18分に右サイドからのフリーキックを直接決められ先制点を許す。しかし前半終了間際にパスを受けた松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)がゴールを決めて同点に追いつく。後半からは慶大ペースになるも中々決められない時間が続く。しかし終了が近づく90分、いつもとは違う右ウィンドバックでプレーをしていた山田盛央(総4・藤枝東)が値千金のゴールを決め劇的勝利。3連戦の初戦を勝ちで飾り、手堅く首位をキープした。

2019/08/04(日)18:00ko @RKUフットボールフィールド

【スコア】
慶應義塾大学 2-1 東海大学

【得点者】
0-1 18分 丸山智弘 (東海大学)
1-1 44分 松岡瑠夢(慶應義塾大学)
2-1 90分 山田盛央(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF小山内慎一郎(総2・青森山田)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF柿沼亮介(政3・慶應義塾)→67分 多嶋田雅司(商4・國學院久我山)
MF松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)→89分 渡辺亘祐(政4・慶應義塾)
MF福本拓海(環4・済美)
MF山田盛央(総4・藤枝東)
FWピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)→82分 宮本稜大(商1・國學院久我山)


早慶クラシコは内容で宿敵ワセダを上回るような戦いを見せたものの終了間際の失点に泣いた荒鷲軍団。昇格を目標に見据えて再び歩み始めた今回の対戦相手は東海大だ。

 

最終ラインに小山内慎一郎(総2・青森山田)、中盤に柿沼亮祐(政3・慶應義塾)を先発起用した慶大。開始早々2分にPA前でFKを献上するが、壁にあたり難を逃れる。試合序盤は空中戦で支配されるなど相手にボールを持たれる機会が多く主導権を握られる。すると18分にPA右で相手プレイヤーを倒してしまいFKを与えてしまう。そのFKを直接押し込まれ痛恨の先制を許した。我慢の展開が続くが、前後半それぞれの途中で設けられている水分補給で流れが変わる。35分に左サイドからパスを受けた福本拓海(環4・済美)がミドルシュートを打つも惜しくもゴール左。勢いづく慶大は44分、縦でボールをつなぎ、ピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)からのパスを松岡が冷静に決め同点に追いつく。この試合で好機を演出してきた松岡の今季リーグ戦初ゴールで前半のうちに前節の日大戦からの悪い流れを断ち切り後半へと折り返した。

先制ゴールを決める松岡瑠夢

 

後半に入りさらに慶大は勢いを増す。47分には八田和己(総4・桐蔭学園)のドリブルからのシュート、52分には味方のボール回しから福本がシュートを放つが相手DFに当たり勝ち越しとはいかない。55分からは同点ゴールを決めた松岡が立て続きにゴールに迫るがネットを揺らすことはできない。

松岡の活躍が光った

その後地震による中断や水分補給を挟み、75分には相手のコーナーキックでピンチを迎えるがなんとかボールをクリアをして失点を許さない。その後試合は膠着し、早慶クラシコと同じような嫌な雰囲気が漂う中、82分にピーダーセンに代えてルーキーの宮本稜大(商1・國學院久我山)を投入すると直後に松岡のふわりと浮かせたパスにその宮本が反応し相手GKとの1対1の絶好のチャンスを迎えるもシュートはGKの正面で待望のゴールとはならず。最後まで諦めない。そして90分左サイドを駆け上がる途中出場の多嶋田を起点とし、落合祥也(商4・横浜FCユース)からのボールをスルーを経由して受けた山田が右足を振り抜き放たれた鋭いシュートはそのままゴールネットへ。ドラマチックな形で勝ち越しを決めた慶大はその後のロスタイムを守りきり試合終了。見事な修正力で逆転勝利を収めた。

勝ち越しゴールを決め歓喜に包まれた

 

今回の試合は空中戦などの徹底した東海大のプレースタイルやジャッジでも苦しめられるシーンが多かった。しかしこのような厳しい状況でも勝ち点3という確かな結果を出せたのは非常に大きいだろう。この3連戦を2勝1分以上を目指すチームにとって初戦で勝利を得られたのは今後の2試合にも好影響を与えるに違いない。さらにこれまである程度固定されていたメンバーの一部を入れ替え、フレッシュな選手がリーグ戦で経験を積んでいることも今後のリーグ戦でも生きる時が来るはずだ。この苦しい連戦、そしてこれからの後期のリーグ戦を一丸となって荒鷲軍団は突き進む。

(記事:室留裕介 写真:榎本大輝)

淺海友峰監督

--リーグ戦再開後の初戦ですがどのような準備をしましたか

慶早戦などがあったのでうちは本番を経験できるいい機会があって、そこを勝つことを目標にしていて、真剣勝負やっていればその結果で実力も付いてくると思うので、それは一区切りつかせてあとは後期に向けてそれぞれのチームの特徴を把握した上でトレーニングを行いました。

--試合を振り返って

相手の東海大学さんは徹底していて非常にやりづらかったですし、レフェリーのジャッジにどうこう言う訳ではないのですが相性的に合わなかったなということがあって、それはジャッジなのでリスペクトしないといけないのですが、その中で勝てたというのは非常に大きいかなと思います。

--前回の試合とメンバーを入れ替えたことの意図は

一番はコンディションの面で軽いけがなのですけど変えた部分がありますね。

--最後に次節に向けて意気込みをお願いします

うちは余裕を持ってできるチームではないので一戦一戦、慶早戦のような、人生に1回しかないような、一生に一回の試合のつもりで準備をしていこうと話しているのでそのつもりであとの2連戦を戦いたいと思います。

 

 

山田盛央選手(総4・藤枝東)

--リーグ戦再開初戦をどのような気持ちで臨みましたか

新たな気持ちというか新しくシーズンの始まるような初戦を戦うような気持ちで臨んだのですけど、なかなか入りは良くなかったですね。

--試合を振り返って
前半の最初は失点するまで相手に押し込まれていて自分たちのサッカーが全くできない中で失点して残念な立ち上がりだったのですけど、そこから自分たちのやりたいことを徐々に出すことができて、最後相手の守備も固かったのですけど最後の最後に決めることができてよかったです。

--ご自身の勝ち越しゴールを振り返って
いつもとは一つ下のポジションのウィンドバックで起用されたのですけど、逆サイドで味方が攻め上がった時はしっかりと(その反対のサイドから)ゴールを狙っていくということを意識していて、最後に形になってよかったなと思います。

--次の試合に向けて意気込みをお願いします
3連戦ということで総力戦になると思うのですけど、全員で一丸となって戦っていきたいと思います。

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