第25回関東女子サッカーリーグ 後期第1節 vs流通経済大学
2019/08/11(日)17:00K.O
@慶應義塾大学下田グラウンド
最下位の順天堂大学と勝ち点2差の6位に沈む慶大は後期第1節に臨んだ。いつも通りボールを握ったが、39分にミスから先制を許して悔しい前半となった。しかし、後半に入ってインテンシティを高めると58分、61分と立て続けに得点を奪い、鮮やかな逆転劇を披露。見事に勝ち点3を手にした。
【スコア】
慶應義塾大学2-1流通経済大学
0-1 39分 嶋貫瞳(流通経済大学)
1-1 58分 ブラフ フェイ(慶應義塾大学)
2-1 61分 勝木日南子(慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK 加藤楓琳(総4・常盤木学園)
DF 工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)©
DF 奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース)
DF 中井里衣子(総2・作陽)
DF 庄司夏穂(総4・聖和学園)
MF 松木里緒(環4・常盤木学園)
MF 勝木日南子(総4・大和)
MF 髙橋佳里(総1・常盤木学園)
MF 清水菜緒(環3・文京学院大学女子)→46分 ブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)
FW 高月彩香(環2・村田女子)→90+1分 秦野くるみ(総1・藤枝順心)
FW 山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)
3週間ぶりとなった関東女子サッカーリーグ。第74回 国民体育大会のブロック大会に出場中の数名を欠いた中での試合となった。中盤には清水菜緒(環3・文京学院大学女子)が起用され、早慶戦以来欠場が続いていた加藤楓琳(総4・常盤木学園)が先発メンバーに選ばれた。
試合序盤は比較的落ち着いた展開となった。慶大はいつも通りにボールを握り、時折後方からのロングボールを用いて前進した。また、セットプレーのキッカーは清水菜緒(環3・文京学院大学女子)が務めた。39分までは慶大優位で試合が進んだが、ここでGK加藤楓琳(総4・常盤木学園)がハイボールの処理でミス。ゴールラインを割ったと判断され0-1となった。前半は決定機を作れず、慶大のチャンスは29分に山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)が強引にシュートを放ったシーンのみであった。
後半から清水に代わってブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)が右SBに入り、工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)がボランチに移動した。後半の頭から1点差を跳ね返そうと奮起した慶大。58分にCKからゴール前で大混戦となり、最後はブラフがゴール右に押し込んだ。これで同点に追いついて勢いづいた慶大の選手たちは明らかにプレーの質を高め、さらに流経大ゴールに迫った。
得点直後に素早いネガティブトランジションから高い位置でボールを奪取。波状攻撃を仕掛けると、PA内でフリーだった勝木日南子(総4・大和)が思い切りよく右足を振り抜いた。勝木の放ったボールはゴールに吸い込まれ、慶大はわずか3分で鮮やかに逆転。ベンチ、そして観客席も歓喜に沸いた。76分には工藤が左サイドから放ったミドルシュートが右ポストに当たる惜しいシーンも生まれた。一方、「最後までしっかり締めよう」(中井)と守備陣も奮起し、終盤はルーズボールを明確にクリア。アディショナルタイムに入ったところで交代カードを切り、上手く時間を使った慶大。下田グラウンドに勝利のホイッスルが鳴り響いた。
これで降格圏の最下位・順天堂大と勝ち点5差。慶大は次戦の後期第6節で勝ち点3を得ると、12/1(日)の直接対決を前に2部残留が決定する。また、得失点差を鑑みると、勝ち点1でも残留の可能性が非常に高くなる。
後期リーグはこれで2勝1分1敗と好調を維持。ソッカー部女子の状態は上向いている。ついに8/24からは、インカレへと繋がる関東大学女子サッカーリーグが開幕する。来週の東京国際大学戦で今季初の連勝をマークし、勢いをつけて大学リーグに突入したいところだ。
(記事:柴田航太郎 写真:小林由和)
〜関東女子サッカーリーグ レギュレーション〜
上位3位から6位のチームは2部残留となる。最下位は2部入替戦にまわり、各都県リーグ1位によるトーナメント大会での2位との対戦により決定する。
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工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)主将
ーー後半戦の初戦を勝利で飾りました。今の率直な気持ちは
中々勝てていなかったので、今日の試合は国体組が何人か抜けている中での試合だったのですが、このメンバーで勝てたことは本当に嬉しいですし、とても自信になりました。
ーーユニバーシアード競技大会から帰ってきて、調整などはいかがでしたか
ユニバから帰ってきてからはユニバの選手と慶應の選手の戦い方などが違ったので、それを慶應の戦い方に合わせるというところで少し合わなかったりしたのですが、中断期間を経てこの1週間の練習でしっかり慶應の戦い方をいま一度認識できましたし、この1週間本当に良い形で練習できたので、その結果が今日の勝利につながったと思うので本当に良かったと思います。
ーー前後半でポジションが変わりましたが意識したことは
ボランチになってからは攻撃の面ではどんどん積極的にゴールを狙い、守備の面では最後まで体を張るということを意識してやっていました。
ーー次戦に向けて
今日は勝ちましたけど、まだまだ最下位との差はあまり無いので来週もしっかり勝って、再来週から始まる大学リーグに向けてチーム一同精進して参りたいと思います。
中井里衣子(総2・作陽)
――勝ち点3を手にしました
前期シーズン全然勝ててなかったので、後期は絶対に勝ちたいってずっとミーティングとかも繰り返してやってきたので、勝てて安心してます。
――終盤、なんとか逃げ切ったのは自信になったのでは
最後の最後で失点してしまうことが多かったので、最後までしっかり締めようという声は常にかけていました。
――前に出てカウンターの芽を摘むシーンが多くみられる
私のウリは前で潰すことだったり相手のやりたいことを抑えるのが強みだと思っているので、そこは生かしたいと思ってプレーしています。
――CBとして、組み立ての部分での手ごたえはいかがですか
色んな相手がいて相手によってパスの回し方が全然変わってきちゃうんですけど、様々な相手にも対応できるように日々練習から仲間と話しあってやっているので、そこは自信をもってやれていると思います。
――そういった意味では今日は思ったより流経大が前からプレスに来なかったですが
相手が(前から)来なかったのは回しやすかったんですけど、私たちの狙いとして相手を引き出して一個前のポジションを取るっていうのをやりたかったので…最初はちょっと逆にやりにくい部分はありました(笑)
――自分たちが前に出る必要が生まれたと
はい、そうですね。
――このリーグも残り2試合となりました。意気込みをお願いします
いま順位的にも下から2番目ということで全然安心できない位置なので、絶対残留するためにも後期あと2つ勝ちたいと思います!