【ソッカー(男子)】序盤のゴール3発で後期開幕戦を勝ちで飾る 第12節 vs国士舘大

ソッカー男子

後期の開幕戦の相手は昇格を争う3位の国士舘大だ。さらに前期では敗れた相手だけに厳しい戦いが予想されたが、試合は思わぬ形で動き出す。開始早々の3分には多嶋田雅司(商4・國學院久我山)を起点としたカウンターを橋本健人(総2・横浜FCユース)が先制ゴールを、5分にはその橋本が蹴るフリーキックをピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)がヘディングで合わせ追加点を決めて序盤でリードを得て慶大にとっては有利な展開で試合を進めた。更に28分には多嶋田がダメ押しとなる3点目を決め試合を決定づける。79分にはコーナーキックから失点するものの序盤のリードを守りきり後期開幕戦を勝利で飾った。

2019/09/15(日)14:00ko @国士舘大学グラウンド

【スコア】
慶應義塾大学 3-1 国士舘大学

【得点者】
1-0 3分 橋本健人(慶應義塾大学)
2-0 5分 ピーダーセン世隠(慶應義塾大学)
3-0 28分 多嶋田雅司(慶應義塾大学)
3-1 79分 住吉ジェラニレショーン(国士舘大学)

◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)→85分 篠原新汰(総2・FC東京ユース)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)
MF多嶋田雅司(商4・國學院久我山)→80分 松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)
MF福本拓海(環4・済美)
MF内桶峻(政3・國學院久我山)→90+2分 佐藤海徳(政4・桐光学園)
FWピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)

首位で折り返し、勝負の後期が開幕した。相手は前期で敗れた宿敵の国士舘大。この大一番に荒鷲軍団はこれまで通り3バックで臨んだ。

休日で両チームへの声援が飛ぶ国士舘大グラウンド。勝ち点差は3と絶対に負けられないこの試合は早い時間帯から動き出す。試合開始間もない3分、中盤で多嶋田がボールを奪取すると、ピーダーセンとパスで前へ進み、最後にボールを受けた橋本がゴールネットを揺らし先制。

先制の起点を作った多嶋田

開始早々のゴールでざわつく中、立て続けに荒鷲軍団は国士舘ゴールに迫る。5分には左サイドからのフリーキックを獲得するとキッカー橋本の低弾道のボールをゴール前のピーダーセンが頭で合わせ追加点を挙げる。

アシストを決める橋本

序盤にリードを得た慶大はその後、引いて守る時間となるが3バックを中心とした詰めで相手に決定機を与えない。そして再び慶大にチャンスが訪れる。28分、中盤からロングパスを受けた右サイドの内桶峻(政3・國學院久我山)からのボールをPAに走り込む多嶋田がシュートを放つも相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれてしまう。しかしそのこぼれ球を拾った福本拓海(環4・済美)からもう一度多嶋田がシュートを打つとボールはゴールネットへ。ダメ押しとなる3点目で国士舘大を突き放すことに成功した。直後の33分には相手がボールをつなぎ放ったシュートはプレイヤーに当たり軌道が変わったものの守護神田原智司(環3・静岡学園)が片手一つで弾き出す。その後はボール奪取から相手ゴールを狙うシーンが見られるも、ゴールとはならず3点リードで後半へと折り返した。

3点目に貢献した内桶

後半に入ると試合展開は落ち着き始める。相手ボールの時間帯が多いものの、慶大の強みである運動量で数をかけたプレッシャーでそう簡単には隙を与えない。そして中盤からのボール奪取もこの試合ではみられた。66分、ピーダーセンのフライパスに反応した多嶋田がループシュートを放つが惜しくもオフサイド。続く68分には橋本が左サイドからのクロスをゴール前に上げるが合わせることはできない。さらにピーダーセンがボールタッチがふわりとしたシュートを放つが枠を捉えられず。そして79分、相手のコーナーキックの場面でヘディングシュートでゴールを許し2点差となる。さらに83分にはパスミスからカウンターを許しミドルシュートを打たれるが枠外で失点とはならず。そしてアディショナルタイムとなった90+2分には第6節以来の出場となる佐藤海徳(政4・桐光学園)が出場し、そのまま逃げ切り上位相手に快勝し、2位との勝ち点差を5に広げた。

リーグ戦復帰を果たした佐藤

勝負の後期のスタートを勝ちで飾ることで一部昇格に大きく前進したに違いない。試合内容を見ても、運動量で相手チームを圧倒し、相手がボールを持っている時は中盤の選手が常に自陣に戻り数的に有利な状況を作り出し、最終ライン突破させない守備の堅さを感じられた試合でもあった。攻撃面でもボール奪取から短時間でシュートへ持ち込む場面が多く見られ、今季初ゴールを決めた多嶋田やサイドでいい動きを見せた内桶など多くの選手が攻撃に参加し好機を作り出している。更に主将の佐藤が復帰を果たしたのもプラス材料だ。タレントが揃いつつある荒鷲軍団がこのまま連勝街道を突き進み、目標としている二部優勝での昇格を有言実行することに期待したい。

中盤の運動量で試合を支配した

(記事:室留裕介 写真:小林由和)

淺海友峰監督

--大事な後半戦初戦を白星で飾りました。今の率直な感想をお願いします

いい材料もあったと思うのですが、反省点も多くありました。ただ後期の開幕戦ということで意識してしまった部分は選手も我々スタッフもあったと思うので、その中で頑張って勝ち点3を取ってくれたということは収穫だったと思います。

--中断期間中合宿などありましたが、チーム全体でどのような取り組みを行ってきましたか

より学生主体に持って行きたかったというか、学生の持っているもの、彼らもいままで色々な経験をしてきて、潜在能力であったり潜在意識ですごい良いものを持っているはずなのでそこを引き出したいなと思って中断期間取り組んでました。

--試合を振り返って

得点シーンだったりは合宿で選手主体で話をしてくれた所から、得点につながったりしているので、そこのやってきたことが生きたかなと思っています。

--監督がおっしゃっている大事な始まりの10分の中でいきなり先制点を挙げました。そこから波に乗れたと思います

ラッキーに見えた得点でもあったのですが、やはり走っていることで点が取れているので、むしろ良くない試合はその5分、10分で押し込まれるシーンが多い中でそうではない入り方を見せてくれたというのはすごい収穫だったなと思っています。

--次戦の東海大戦に向けて

東海大学さんもコンセプトを持ったしっかりしたサッカーをしてくるので、まずそこに負けないように、自分たちがやってきたことをしっかり出せるように、1週間また成長できるようにやっていきたいと思っています。

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