慶應スポーツ新聞会

【ホッケー(男子)】好調な攻守で慶大先制、早大が反撃も同校優勝で閉幕!/第93回早慶ホッケー定期戦

試合開始前の両校主将

先週の秋季リーグ早大戦では2−4での敗戦を喫した慶大。伝統の一戦であるこの早慶ホッケー定期戦は、公式戦以上に選手の思い入れが強いと言われる。そのためか、今回も立ち上がりから非常に強気な姿勢が見られ、第1Qで2点を先取し、幸先の良いスタートを切った。しかしその後相手にチャンスを与え続け、その度にDF陣の体を張った守りでしのいできたものの、最終Qで2点を返されると同点となり試合終了。今年も早慶戦勝利という目標を叶えることができなかったものの、同校優勝という形で幕を閉じた。

第93回早慶ホッケー定期戦

 

11/24(日) 14:50試合開始 @駒沢オリンピック公園第一球技場

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

早大

 

 

 

スタメン

 

GK 小川慶人(経2・慶應)

 

DF 望月慎之介(経3・慶應)、安田武大(政3・慶應)、片岡賢治朗(経3・慶應)、飯室隼(経2・慶應)

 

MF 吉川大地(政4・慶應)、田畑智哉(政2・慶應志木)、中山正暉(経2・慶應)

 

FW 竹内佑太(政4・慶應)、前多亮佑(経3・慶應)、村上慧(法2・慶應)

 

 

1年の締めくくりとして圧勝を狙う慶大

雨予報を吹き飛ばし、ホッケー日和となった駒沢。因縁の早大相手に歴史的勝利をあげられるか。気概は十分だった。

 

見事に2点を決めた吉川

敵陣プレーでスタートした第1Q。5分にPCを獲得するも、ストップがうまくいかず得点とできない。しかし攻撃の手は止めずに7分、MF吉川大地(政4・慶應)がフィールドゴールを決め、見事慶大が先制する。序盤での失点を取り戻そうと早大が駆け上がり攻撃を開始すると11分、早大PCに。ここはDF望月慎之介(経3・慶應)らDF陣の活躍で得点を与えない。追加点をあげたい慶大は、さらなる攻撃を仕掛ける。終了間際、パスを受けたMF吉川がゴール前で大胆に体を倒してシュートを放つと、2点目を追加し、理想的な形で第2Qへ続く。

 

得点後に喜び合うメンバー

勢いそのままに第2Q。序盤は自陣でのプレーを強いられ、4分に連続での早大PCに。ここでGK小川慶人(経2・慶應)のスーパーセーブが光り、失点を免れたと思えば、6分、次は早大がシュートを放つとここもGK小川による堅い守備が生き、無失点でこのQを終えた。

 

今回もDFで存在感を発揮した望月

追加点を期待したい第3Q。しかしながら追いつきたい早大による攻撃が激化し、序盤から相手PCを連続で奪われる事態に。ここで何度もGK小川が的確にボールを弾き、DF陣もサークル外へボールを送るなどする。とはいえ守備に徹する時間が長くなっていく慶大は、14分に気づけば6度目のPCを与えていた。このPCでは相手のミスにより失点を喫しなかったものの、守備時間から脱したい慶大。最終Qで最後の意地を見せて欲しいところだ。

 

最終Qでの失点に肩を落とすGK小川

今年最後の試合、最後のQ。このままでは終われない慶大だったが、早速ピンチでスタート。未だ無得点の早大の猛攻がまたも始まる。早大攻撃の中で奪われた連続のPCでもDF陣の守りで、はじめはしのいでいくがスタミナ切れか、7分に取られた3度目のPCでついに初失点を喫する。乗らせると止まらない早大を食いとめるべく、MF田畑智哉(政2・慶應志木)やMF中山正暉(経2・慶應)らが敵陣へボールを運ぶも、カウンターで返され再びピンチを生み続ける。そして11分、今試合13度目の早大PCでレフトサイドから鋭いシュートを受けた慶大はそれを食い止められず、惜しくも同点に。そのまま追加点をあげることなく、昨年度同様のスコアで同校優勝となった。

 

試合後に吉川副将は、「立ち上がりからみんなの気持ちが入っていて、チームとして本当にまとまって入れた試合だった」と振り返りつつ、「決めきれるところでもっと決め切れたのになとか、PC取られないようにもっとできたんじゃないかな」と悔しさを噛み締めた。しかしながら、先週の敗戦から慶大が冷静な対策を講じたことによって、FW竹内佑太(政4・慶應)が語るように「前回負けた相手から引き分けというステップアップはできた」のだろう。

 

塚本大吾主将(法4・慶應)率いる今年のチームはこの試合を持って閉幕し、次の世代にそのバトンを渡すこととなる。「後輩たちには僕たちの分まで借りを返して、必ず目標を達成して欲しい」(塚本主将)という言葉に応えるべく、ひたむきに、しかし冷静に、強いチームを作り上げることに邁進するのが次世代の務めである。来春の慶大ホッケー部男子はどんなチームになるのだろうか。ただただ期待は高まるばかりだ。

 

(記事:津田侑奈/写真:川下侑美、澤田夏美、國本葉月、林亮佑)

 

以下、コメント

 

塚本大吾主将(法4・慶應)

──今日はベンチにいらっしゃいましたが

戦術的に調子の良い選手を使おうという意図で、現状のフルメンバーで戦いました。

 

──先週の早大戦とはどう違いましたか

入りは非常に良く、点も良い時間帯に決められて、守備の面でもしっかり粘り強く戦えていたんですけど、PCの面は多少しょうがない部分もあると言いますか、ギリギリのところで食い止められていたところはまだ良かったのかなと思います。

 

──攻撃の手応えは

自分たちが想像してきた縦に速い形が結構徹底されていて、チャンスも多く生み出されていたので、そこは非常に良かったのかなと思います。

 

──今日の試合は過去の早慶戦の中でどれ位良い試合だったと思いますか

個人的にも最後の早慶戦だったので、思い入れはありましたし、結果的には追いつかれてしまったんですけども、1年間練習してきた形をみんなが出してくれたので、一番いい試合だったのかなと思います。

 

──4年間のホッケー人生を振り返って

自分は初心者として始めて、下手なりにいろいろ監督コーチ陣や先輩の助けがあって試合に出ることもできたりして、そういった方々には感謝しかないですし、最後も勝ちたかったですけど、みんなが自分たちのやりたいプレーをしてくれて本当に良いチームだったと、このチームに入れて良かったと思いました。

 

──この1年間の主将としての日々を振り返って

後輩たちは個人個人の技術が高いですし、性格的な面でも自分たちでチームを引っ張っていける選手が揃っていると思うので、来年も今から楽しみです。

 

──後輩たちへのメッセージをお願いいたします

今年、僕たちはリーグ戦、インカレ、早慶戦と掲げてきた目標を全部達成することができなかったので、後輩たちには僕たちの分まで借りを返して、必ず目標を達成して欲しいなと思います。

 

 

吉川大地副将(政4・慶應)

──今日の試合を振り返って

立ち上がりからみんなの気持ちが入っていて、チームとして本当にまとまって入れた試合だったなと、今までそうじゃなかったわけではないんですけど、特別な思いを持って、気負いすぎずに、自分たちのホッケーを初めからすることができたという意味では、今までで一番良い入りの試合でした。

 

──先週2−4で負けた相手へのリベンジでした

気持ちの面というよりは技術的な面でどういうところを強くしよう、例えば1対1の部分のディフェンスの仕方であったり、陣形のちょっとした形の違いであったりというところをしっかり詰めて話し合って、ミニゲームの練習を増やしたりとか、そういうことを冷静に分析してやっていったという限りです。気持ちの面はみんな前回負けてますけど、落ちていなくて、むしろ勝てるはずだったのにという思いが強く、気持ちは乗っていたので、そのままの勢いで今日もできたんじゃないかなと思っています。

 

──自身は2ゴールの活躍をされました

チームとして僕のところにボールを集めてくれたりとか、あるいは信頼してもらってるなというのがあって、やっぱりそこでボールが来ている部分があるので、そこをしっかりと責任持って決め切れてよかったなというふうに思っています。自分が輝いてよかったなというよりかは、本当にチームのみんなのおかげなので、そこは感謝しています。

 

──厳しいマークをされた時のプレーの切り替えは

試合の流れをちゃんと掴めるように適宜声かけをしっかりしました。例えば相手が押せ押せになってる時に自分たちも押せ押せになったら試合がばたついてしまうので、ハーフに引くだったりとか、プレスの形だったりとか、あるいは攻め方の形っていうので実は細かいところを色々指示出していて、そういうところを今日はみんなで意思疎通をはかれて、ちゃんとできたのでそこまで崩れることなく、ずっと最後の方までプレーを続けられたのがよかったなと思います。

 

──早大の強さを感じる場面はありましたか

悔しいところではあるんですけど、早稲田がすごく強かったなというイメージではなくて、決めきれるところでもっと決め切れたのになとか、PC取られないようにもっとできたんじゃないかなっていうような、自分たちがいつも通りのことができなかった部分がたまたま重なってしまったなっていう印象が強くて、そこまでマイナス面で捉えるような失点の仕方ではなかったので、早稲田の強さをすごく感じたということはなかったです。

 

──4年間を振り返って

大学に入ってからここまでは本当に辛い4年間でした。実際にチームで一番下手だって言われて試合に出してもらえなかった1年生の時期もありましたし、この代が始まった時も主将を任せてもらえなくて、それも今までの試合を見て、貢献度を見て、そう決めたというふうに言われたこともあって、そういう出だしからだったので、自分としてはチームでも何よりも頑張って慶應のためにって思ってやってきたのに、そう思われてないこともあるんだなということを感じた。その中から始まった大学ホッケーだったので、本当に辛い思いがたくさんありました。特に今年一年も結局副将としてやってきたんですけど、自分は副将なのに色んな戦術だったりチームの練習メニューであったりとか、あるいは練習試合を全部組んだりとか、練習試合のビデオ分析とかもほぼ全部自分がやってまとめてきた、ただ、ちょっと裏方の仕事みたいなところもあって、チームのみんなとしても主将じゃなくて副将がそれをやってるというのはなかなか変なチームだし、正直他のチームからも変なチームって言われたりもしたので、最後の一年間もやり方としては本当に辛い一年間でした。ただ、チームのみんなが最終的に僕のことを信じてくれて、もちろん僕が独裁で色々こうやれって言ってるわけじゃないんですけど、みんなで話し合いながら最終的に僕をリーダーとして色々サポートがありながらも、戦術を信じてくれて、ここまで今日の試合もやってきたことをそのまま活かして戦ってくれて、最終的には僕は幸せだったなというふうに思っています。そこで結果が最後出しきれなかったというのは、ついてきてくれたリーダーとしてはみんなに申し訳ないなと思うんですけど、本当にチームのメンバーには感謝したいですね。

 

──来年以降を戦う後輩たちに一言お願いします

ホッケーを楽しむこと、それからチームを強くすることっていうのがどういうことなのかというのを教えたくて、伝えたくて、この一年間僕は頑張ったので、それはきっと体現というか実際にプレーしてみんなで感じてくれたものがあると思うので、それを少しでも引き出しにして活かしてくれて、来年また強いチームを築き上げて欲しいなと思います。

 

 

竹内佑太(政4・慶應)

──今日の試合を振り返って

最初に2点先制して勝てると思っていたんで、そういう意味では悔しさの残る試合となりました。

 

──先週負けて今日の試合はリベンジという形になりました

やっぱり相手のビデオとかも見ましたし、勝つイメージというのもできていました。前回負けた相手から引き分けというステップアップはできたので、すごい良いものを後輩に残せたかなと思います。

 

──前半、果敢な攻撃が目立ちました

もう早慶戦は気持ちのぶつかり合いだと思っていて、ガンガン前に行こうとはみんなで言っていたので、それを感じとってもらえたならすごい嬉しいです。

 

──第4Qに攻められ、同点にされました

まだ同点にされて負けてないというところで気持ちを切らしちゃいけないなと思ったし、そこは4年生の役割だと思ったので、声をかけてチームの火が消えないように意識しました。

 

──2ー2という結果は

僕としてはやれることは全部やり切ったので、悔しさは残りますけどホッケーでやるべきことはやったのかなと思います。

 

──ホッケー部としての4年間はどうでしたか

最高でしたね、本当に。後輩にも恵まれて同期にも恵まれて、本当に幸せな4年間を過ごさせてもらったと思います。

 

──新チームに期待することは

下の代たちは本当に技術的に強い代なので、僕たちができなかった優勝というのを絶対手に入れて欲しいなと思います。

 

 

望月慎之介(経3・慶應)

──今日の試合を振り返って

前半行け行けで入れて2ー0になったんですけど、チームの中ではもう1点取らないとなかなか安心できないなっていうなかで2、3Q目で点を取れずに、4Q目に入って2点取られてしまって引き分けという結果に終わってしまい、その1点を取りきれないところが自分たちにまだまだ足りないなと思いました。

 

──2週連続で早慶戦となり意識したことは

しっかりビデオで研究して、あとは話し合いも行なって、スクープと下の割合を改善してもう少し攻めれるように工夫しました。それ自体はハマっていたと思うので、先週の2ー4から2ー2になれたかなと思います。

 

──序盤は優位な状況でしたが後半は攻められました

いつも4Qハーフプレスでやっていたんですけど、今回1Q目に前からプレス行って、ちょっとスタミナの消耗が危ないかなと思いつつもできる限り前で行こうとなって、やっぱりそのスタミナの消耗が4Q目に出ちゃって、相手に押し込まれちゃったかなという感じです。

 

──2ー2という結果は

昨年と同じスコアになってしまって個人的にもチームとしてもとても悔しい結果になったので、来年は無失点で3点以上点が取るのを目標にして頑張っていきたいと思います。

 

──今日で引退する4年生への思いは

今年勝ちきれなかった分、4年生の思いも継いで来年は完勝できるように日々練習していきたいと思います。

 

──来年の抱負を

今年久しぶりに上位に行けて、インカレもベスト8まで行けて、やっぱりそれを超えていきたいのでリーグ戦3位以上、インカレではベスト4入れるようにというのを目標にして頑張っていきたいと思います。

 

 

小川慶人(経2・慶應)

──今日までの取り組みは

先週(秋季リーグ3−4位決定戦)は早稲田に4点取られたので、向こうの得点パターンやペナルティコーナーのバリエーションを一通り見て、こちらの陣形だったり自分の守り方や意識だったりを1週間しっかり固めて臨んできました。なのでペナルティコーナーに関しては自信がありましたし、打ち込みに関してもDFはよく頑張っていたと思います。そこは1週間やってきてよかったなと思いました。

 

──相手のプレーのやりづらさは

先週戦ったときよりも明らかにこちらのプレスがはまっていたので、前半に関してはそこまで自分が仕事したという感じはなかったですが、後半は少し向こうが前のめりになっていたのでペナルティコーナーをいっぱい取られました。そこは相手にスタンディングでシュートを打たせず、コーナーで止めてくれたDFに感謝しています。

 

──相手PCが非常に多かった

向こうのフリックは自分が止めるには難しいスピードではなかったので自信がありましたが、最後1本コースを決められたところは、もう少し研究したりして、今後活かしていけるように活かしていきたいと思います。

 

──今日の試合で4年生は引退ですが

今年から1年間キーパーで使ってくれたのは、うちの部にとっては思い切ったことでしたし、試合に出られない4年生の方がアップを手伝ってくださったり、もともとキーパーだった山口(喬平=商4・慶應)さんは今トレーナーですが、自分のことを客観的に見てアドバイスしてくれたので、4年生のみなさんには本当に感謝しかないです。

 

──来年に向けて意気込みをお願いします

今シーズンも0点に抑えた試合は半分もなかったので、具体的には0点に抑える試合を半分以上にして、リーグ戦でのいろんなタイトルでは、慶應で一番最初に名前が上がるようなキーパーになりたいと思います。

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