慶應スポーツ新聞会

【フィギュアスケート】鈴木、ついに引退試合へ…18年間のスケート人生を終える/第75回国民体育大会冬季大会 フィギュアスケート競技

国民体育大会冬季大会、通称国体が、1月28日から青森県三沢アイスアリーナにて開幕した。慶大からは、神奈川県代表として、鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)が、3年ぶりに出場した。各都道府県の威信を懸けて戦う国体。インカレなどの学生の大会とは少し違った雰囲気の中で、公式戦最後の試合に挑み、神奈川県7位入賞という素晴らしい結果で幕を閉じた。

 

1月31日~2月1日 第75回国民体育大会冬季大会 フィギュアスケート競技(成年女子)

@三沢アイスアリーナ

 

☆大会結果

選手名

学部学年・出身校

SP得点

FS得点

合計

最終順位

鈴木星佳

総4・慶應湘南藤沢

48.93点

81.52点

130.45点

18位

 

3年振りに神奈川県代表として国体に出場した鈴木。多くのファンや仲間からの歓声を受けながらショートプログラムの演技を披露した。まず冒頭、ダブルアクセルを加点のつく出来で成功させる。続くトリプルサルコウ、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプも落ち着いて決めると、後半のトリプルトゥループも回転不足の判定は受けたがなんとか着氷させた。最後のステップでは「拍手したり祈りながら見てくれている人が見えて幸せだなと思いながら滑っていました」と自身の思いを存分に表現。さらに、スピンでは全てレベル4を獲得するなどジャンプ以外でも得点を伸ばし、出た得点は自己ベストに近い48.93。最後の国体で無事フリー進出を決めた。

神奈川県代表として共に戦った専修大・三澤日奈子

 

翌日、鈴木にとって公式戦最後の演技が始まった。冒頭のトリプルサルコウ、ダブルトールプのコンビネーションジャンプを成功させる。続く、ダブルアクセルも加点のつく出来栄え。トリプルトールプ、ダブルトールプのコンビネーションジャンプも着氷する。そのままの勢いに乗りたいところだったが、続くトリプルトーループで惜しくも転倒してしまう。ダブルアクセルの予定がシングルアクセルになるになるなど、後半はジャンプを決めきることができなかった。しかし、最後のステップは、今までのミスを感じさせない鈴木のためだけの時間だった。特に印象的だったのは、ステップ直前に微笑むような笑顔が見えたことだ。「幸せを感じながら滑っていました」と振り返ってくれたように、一歩一歩丁寧に、幸せを踏みしめるかのようにステップを披露した。総合成績において、神奈川県が7位入賞を果たした。鈴木のラストシーズン、何度も素晴らしい演技を披露してくれた。その中でも、やはり今日の演技は、彼女の18年間のスケート人生への思いで溢れた演技だったに違いない。

(記事・写真:相川環、髙井真衣)

 

※掲載が遅くなり申し訳ございません。

 

以下、選手インタビュー

 

 

鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)

 

SP

――今日の演技を振り返って

最後だと思うと色んな考えとか気持ちとか思いとかが出てきてすごく集中するのが難しいなと思ったんですけど、結果的には自分の練習してきたことがそのまま体が動いてくれて出せたのですごくほっとしています。

 

――インカレを終えて特にどのような練習をしてきましたか

インカレで1番悔しかったのはフリーの後半が上手くいかなかったことだったのと、外部コーチを招致してインカレが終わってから表現力を磨く時間があったので、そこでもっと表現力を磨きたいと思ったので、インカレでの反省としてフリーの後半でもしっかりジャンプを締めるということと、ショートフリー全体を通して自分の気持ちを曲の中でしっかり表現するという意識で練習していました。

 

――最後のショートプログラム、My Way の演技でしたがどのような思いがありましたか

本当に今まで色んなことがあったんですけど私は自分の出来ることを全部やってきたということ、歌詞通りなんですけどそういう気持ちを自信を持ってみんなに自分のスケートを届けようと思って最初のポーズに立ちました。

 

――演技中はどのような思いが強かったですか

一つ一つのエレメンツのことを考えてたかもしれないです。感傷に浸りそうになるんですけど一つ一つきっちり意識すべきところを淡々とやりなさいと先生に直前に言われてそのことを考えていました。でも最後のステップの時にはジャンプのエレメンツも終わって周りを見渡しながら滑れて拍手したり祈りながら見てくれている人が見えて幸せだなと思いながら最後のステップは滑っていました。

 

――フリーに向けて一言お願いします

最後フリー滑れることが無事決まったので今までやってきたことを全部思い切り出し切りたいと思います。

 

 

FS

――最後の試合を終えて

18年間大変なことの方が多かったんですけど、最後こういうかたちで色んな人に見守ってもらえて滑り切れてすごく幸せな時間だったなと思います。

 

――今日の演技を振り返って

冷静になって内容を振り返るとジャンプを決められなくて悔しい部分はあるんですけど、最後までちゃんと締めて挑戦するというところでは成長出来たので、最後まで気持ちを込めて滑ることが出来たかなと思います。

 

――今日はどのような思いを持って演技に臨みましたか

今日はもう出来ることを出し切るということと最後まで気持ちを込めて滑るということだけを考えて演技に臨みました。

 

――ステップの前の笑顔が見えました

ステップの前は自分が一人で滑れる最後の時間だと思ってみんなの声援とかも聞こえてきて、幸せを感じながら滑っていました。

 

――ファンの応援はいかがでしたか

ひとつひとつ終わるたびにみんなが「頑張れ」とか言ってくださってこんなに応援してもらってるんだなとじんわりと気持ちが暖かくなる感じでした。

 

――主将として過ごしてきて大変だったことは

自分のこととチームのことを考える時とどちらもあるのでその切り替えとか、最初はチームのために自分がいい演技をしなきゃいけないという気持ちとかで変にプレッシャーを感じたりして難しかった部分はあるんですけど、だんだんと部活でのみんなの姿とか一緒に頑張る時間が自分にとってすごくプラスになったりとかみんながいるから頑張ろうとプラスの方に働いていったのて、最初はすごい苦戦したんですけど最後はどちらもが相乗効果で幸せでした。

 

――感謝の言葉を伝えるとしたら誰に

私はすごく上手くいかないことが多くて落ち込むたびに色んな人に声かけてもらったんですけど、出来ない時にすごく励ましてくれたみなさんスケートの仲間とか両親とか先生とか全員に感謝を伝えたいです。

 

――後輩に向けて一言

競技生活って自分で思ったより短いと思うのでひとつひとつの練習を頑張って後輩たちも最後にスケートやってて良かったと思えるように、今は苦しいかもしれないけどみんなひたすら練習頑張って欲しいです。

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