慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(女子)】全力を尽くした60分。宿敵撃破へ、あと一歩及ばず/関東学生ラクロス2020特別大会 FINAL4 立大戦

 

最後まで「全員」で戦い抜いた

「後悔はない」。清水珠理主将(商4・慶應女子)は試合後、晴れやかな表情でそう語った。FINAL4で迎えたのは、立大。今年の4年生にとって、新人戦の頃から勝てずにいた最大のライバルだった。試合は、慶大がAT秋山雅望(環1・桐蔭学園)のゴールで先制するも、その後、立大の連続得点で一気に逆転されるなど、1Qから両チームがしのぎを削る展開となる。ビハインドとなった後も慶大は必死に立大に追いすがったものの、立大の高い攻撃力の前に逆転まで至れず、4-6で惜敗。特別大会に幕を下ろした。

 

 

関東学生ラクロス2020特別大会 FINAL4 vs立大

 

11月21日(土)10:20ドロー

 

◇得点◇

関東学生ラクロス2020特別大会 立大戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

 1

 1

 1

 1

 4

立大

 2

 2

 2

 0

 6

得点=秋山2、山本、三枝

 

 

ライバル撃破へ、舞台は整った。試合前の取材で日野美咲(商4・慶應女子)が「FINAL4決まってから立教を相手に想定して準備している」と話してくれたように、チームとして最高の準備をして、フィールドに立った選手たち。4年生が新人戦の時から勝てずにいた最大のライバル・立大を迎え、60分の戦いの始まりを告げる笛が鳴った。

 

先制したのは慶大だった。ここまでルーキーながら得点を量産しているAT秋山が幸先よく先制ゴールを決め、最高のスタートを切った。しかし、最強の得点力を誇る立大が牙をむく。ゴール前でのようなパス回しから、隙をつかれてゴールを許すなどすぐさま逆転を許してしまう。

 

2得点を挙げたAT秋山

 

第2Q序盤、嫌な流れを吹き飛ばしたのは、MF山本真菜美(総2・同志社)のクロスから繰り出されたシュートだった。彼女が放ったシュートはゴールネットを揺らし、同点に追いつく。しかし、立大は攻撃の手を緩めることなく、ゴール前のペナルティからチャンスを作り、連続失点で点差を広げられる。差を広げられては差を縮め、両チームの意地がぶつかり合っているようだった。

 

後半戦に突入すると立大がボールを持つ時間帯が長くなり、なかなか攻撃を仕掛けられずにもどかしい時間が続く。第3Q終盤には、5分近く自陣でボールを持たれた後、残り60秒を切った所で攻撃を仕掛けられ、手痛い失点を喫する。

 

要所で清水主将のプレーが光った

 

3-6で迎えた最終Q。慶大は得点するしかなかったが、3Qに続いて立大がボールを持つ時間帯が長く、思うように攻撃できなかった。それでも、フィールドには諦めることなく最後まで走り続ける選手たちの姿があった。「よく走ったなとチームのみんなに言いたい」。清水主将が試合後語ったように、全員が足を止めることなく立大に立ち向かった。最後、相手のペナルティから獲得したフリーシュートを三枝真(商3・慶應湘南藤沢)が決めたシーンはその気持ちが生み出したゴールだった。最後まで走り切った60分。あと一歩及ばず4-6で惜敗し、慶大は特別大会に幕を下ろした。

 

全てを出し切った試合だった。2点差で迎えた最終Q、残り90秒を切っても、60秒を切っても、選手たちは必死にボールを追いかけた。それは選手たちがこの試合に懸ける思いの強さ、そして今年、チームを支えてくれた沢山の方々への感謝の思いがあったからだろう。大会を運営してくれる方々、保護者の方々、そして応援してくれたチームメイト。多くの人と共に戦ったシーズンだったからこそ、最後まで全力でプレーすることが感謝を伝える1つの方法だったのだ。スローガン「Rise`n`Roar」。まさにそれを体現した試合だった。きっと応援してくださった人々「全員」が、彼女たちのプレーを見て胸の内で叫んだに違いない。

 

今年の借り、意志は共に戦った後輩へ受け継がれる。来年こそは、「真の日本一」達成へ。彼女たちのこれからの歩みが楽しみだ。

(記事:菊池 輝 写真:宮崎 柚子)

 

 

◇選手コメント◇

清水珠理主将(商4・慶應女子)

――今の率直なお気持ちを

悔しい。ただ、悔しいんですけど後悔はなくて、やれることはやったし最高の準備はしてフィールドに立てたので、得点力の部分で負けたかなと思います。来年度以降は大量得点できるチームに仕上げて欲しいなと思います。

 

――最後まで全力で走っている姿が印象的でした

もう今日で足が取れても良いという気持ちで今日は走ろうと決めていました。ポゼッションはずっと相手にある時間が長くて、早くボールを奪いたいという気持ちもあったので、奪えるチャンスには仕掛けて奪い返すしかないなと考えていました。よく走ったなとチームのみんなに言いたいです。

 

――最後に後輩に向けて一言お願いします

今年は大変な年で、色々な思いをしている人がいたと思うんですけど、最後までこうして一緒に走り切ってくれたのは、主将としても個人としても頼もしいチームメイトでした。このチームで勝てなかったのはとても悔しいんですけど、下級生のチームは勝てると信頼しているので、来年のチームが借りを返してくれると思います。応援したいです。

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