【バスケ(男子)】接戦を全員バスケで勝ち切り、決勝へ/オータムカップ2020第2節vs玉川大

バスケ男子

帝京平成大戦では後半に巻き返しを見せ、見事初戦を勝ち切った慶大。今節は、序盤に点差をつけられるも、リングへ強気のアプローチを続け最後の1秒まで息を呑む展開を繰り広げた。1点差で勝利した慶大は来週の3部決勝戦へと駒を進めた。

2020/11/22(日) @ひだかアリーナ

オータムカップ2020第2節vs玉川大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

18

24

23

2489
玉川大26

15

242388

慶大スターティングメンバ

 

#4甲谷勇平(環4・東山)

 

#5 藤井陽右(政4・慶應)

 

#6 寺部勇佑(環4・洛南)

 

#7 岩片悠馬(環4・広尾学園)

 

#12水谷祐葵(環2・四日市工業)

 

慶大ボールでスタートした第1Q、寺部勇佑(環4・洛南)のフリースローで先制点を獲得する。しかし、その後2本の3ポイントを決められ、玉川大のオールコートプレスで思うようにボールを繋げない慶大に不穏な空気が流れる。続けて連続3ポイントを許してしまい、たまらずタイムアウトを要求。立て直しを図る慶大は岩片悠馬(環4・広尾学園)がミドルショットで得点、甲谷勇平(環4・東山)も冷静に加点する。山本純平(商4・慶應志木)の3ポイントをきっかけに勢い付き、蛇谷幸紀(環2・近代附属)がゴール下のスペースをうまく使った連続シュートを決める。ディフェンスでは相手の3ポイントとレイアップを阻止、攻撃を封じ込める。最後はスティールで得点を許すも10点以上あった点差を縮め18−26で第1Qを終えた。

甲谷は要所で得点し、チームを勢いづけた

第2Q、先制点を奪われるが甲谷は2本のフリースローを決め、山本康瑛(政1・長崎西)が3ポイントを沈め返し、両者得点を取り合う展開が続く。中盤、慶大は粘りのディフェンスで相手の攻撃を24秒クロック間際まで封じると、山本(康)がインサイドへ切り込み相手のファールを誘発、2本のフリースローをしっかりと決め切る。ディフェンスの甲斐あって第2Qに入り玉川大のシュートを抑えると隙を突いて熊野俊介(理1・湘南)がゴール横からの3ポイントを獲得、続いて水谷もゴール下から加点し点差を徐々に詰めていく。終了間際にフリースローを許すものの、42-41で前半を終えた。

熊野は積極的なスティールをみせた

第3Q、甲谷がレイアップで先制点を獲得する。相手に3ポイントを沈められながらも岩片がインサイドとフリースローを決め切り点差を広げていく。ディフェンスでは人見快(法3・慶應志木)と山本(康)がセンターラインで奮闘、玉川大のトラベリングを誘発する。熊野のスティールから水谷祐葵(環2・四日市工業)がフリースローを決めると、ファールが溜まり思い切ったプレーができない玉川大の隙をつき、甲谷が3ポイントを獲得、見事逆転を果たす。連続得点でまたもリードを奪われながらも終了間際に蛇谷、岩片がゴール下から落ち着いて加点、65−65の同点に追いつき勝敗は第4Qへと託された。

僅差で勝ち切った慶大

勝負の第4Q、相手に3ポイントを沈められるも、熊野と甲谷がミドルショットで対抗し、ベンチからもコート内を鼓舞する指示が飛ぶ。タイムアウト明けにも甲谷と熊野が3ポイントを沈めるものの相手も得点を決め返す怒涛の展開が続く。度重なるファールからフリースローを与えてしまうが、幸運にも得点にはつながらず、寺部の3ポイントと山本(康)の速攻からのレイアップで得点を獲得する。しかし、残り1分を切ったところで同点、両サイドに緊張感が漂う。残り30秒を切ったところでチャンスを掴んだのは慶大、フリースローを獲得する。慶大全員が見守る中、寺部は初めの1本を決め、ベンチは安堵に包まれる。最後の1秒まで集中を途切れさせず、ディフェンスで相手を抑え込んだ慶大は89-88で見事接戦を勝ち切った。

 

バスケットボールは最後の1秒まで勝敗が分からないスポーツだと言われる。スキルや経験はもちろんのこと、プレイヤーの気持ちが最後の可能性を引き寄せる。今回の試合はまさにチーム全体の「勝ちたい」という気持ちが通じた結果であっただろう。主将・甲谷が語った「全員バスケ」。決勝でも慶大の持つ「武器」を最大限に発揮してほしい。

 

(記事:佐藤有、写真:船田萌恵)

 

岩片悠馬(環4・広尾学園)

――今日の試合を振り返って

終始厳しい展開が続きましたが、勝ちきって決勝に進むことができて良かったと思います。

 

――ゴール下での積極的なプレーについて

今日は相手の身長が低く、試合前から自分や蛇谷のインサイドで点を取りたいという話をしていたためいつもより意識をしてプレーしました。

 

――声を出す場面が多くみられましたが、4年生として意識していることについて

今年のチームは交代できる選手が多いので、プレーでチームを引っ張るだけでなく、ベンチから盛り上げることも大事だと思っています。チームのスタイルも、苦しい時間帯の多いゲーム展開になることが多いので、いかにいい雰囲気で我慢し続けられるかが重要だと思っています。

 

――終盤の競った場面でのチームの雰囲気

厳しい時間帯があることは予測していたため選手もスタッフも良い雰囲気を作れていたと思います。最後は1点差というギリギリな結果になりましたが、最後まで全員前向きに取り組めていたと思います。

 

――次の試合に向けて

自分たちがやらなければいけないことは基本的に変わらないので相手に応じて変えなければいけないところは、しっかりと対策しつつ、今まで練習でやってきたことを体現したいと思います。

 

 

熊野俊介(理1・湘南)

――今日の試合を振り返って

序盤は相手の外のシュートが当たって点差をつけられましたが、自分たちのやってきたディフェンスから良い形が作れたと思います。最後までチーム全員が強い気持ちを持っていたことが接戦での勝利に繋がったと思います。

 

――スローイン時のスティールや積極的なディフェンスについて

自分は1年生なのでとにかくディフェンスやリバウンドを頑張ろうと思っていました。自分だけでなく全員で激しいディフェンスを続けられたことが結果的にスティールなどに繋がったと思います。

 

――チームから言われた自分の役割について

自分はコートにいる間はとにかく走って、速攻を狙ったり相手を疲れされることをチームから求められていたと感じています。また、コーチからはミスしても他の選手がフォローしてくれるからもっと攻めるようにと言われたので、積極的にゴールにアタックするよう心がけました。

 

――次戦に向けてのひとこと

ついに決勝ですが自分たちのやるべきことは今までと変わらないと思うので、良い形で試合を迎えられるように1週間準備していきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました