【ホッケー(女子)】強豪相手に善戦も、ゴールが遠く開幕黒星/関東学生ホッケー春季リーグ VS山学大

女子ホッケー

チーム一丸となって守備に徹した

ついに開幕を迎えた春季リーグ。初戦の相手はリーグ戦52連覇中の絶対王者・山梨学院大だ。慶大は序盤から自陣でのプレーを余儀なくされ、開始早々PCから得点を許すと、前半だけで4失点。その後も相手に再三PCからチャンスを作られる厳しい展開に。しかし、GKを中心に粘り強い守備を見せる。後半は失点を2点に抑えるも最後までゴールが遠く、結果は0-6となった。次週はライバル、早大との試合に臨む。

 

令和3年 関東学生ホッケー春季リーグ Aプール

4/17(土) 14:00試合開始 @慶大日吉グラウンド

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

山学大

 

 

スタメン

GK 飯塚美里(政4・慶應女子)

DF 小泉怜衣(政4・慶應湘南藤沢)、石田紗英(経3・慶應湘南藤沢)、丸山菜穂子(理3・学芸大附属)、加藤ひより(環3・学芸大附属)

MF 萩原和夏(商4・横浜雙葉)、佐藤玲(商4・成蹊)、津田美友佳(理3・立命館)

FW 西村未八(政3・慶應NY)、島崎つきみ(政4・東洋英和)、陶山知佳(法3・田園調布雙葉)

 

春季リーグ初戦の相手は王者・山学大。昨年の秋季リーグ戦で0―9と大敗を喫した強敵だ。「自分たちの守備がどれくらい通用するのか見たい」(佐藤)というように、チーム全員での守備がこの試合のテーマだった。試合開始直後、山学大に早速攻め込まれると相手の巧いスティック捌きを前に思わずファウル。PCを与え、さっそく先制を許してしまう。その後も1Qは相手ボールの時間が続き3分、11分に追加点を与える。

 

第2Q、MF佐藤玲(商4・成蹊)を中心に少しずつ慶大がボールを持つ時間が増え始める。しかし相手の強度の高い守備にあい、敵陣サークルにボールを運ぶことができない。2分、DF加藤ひより(環3・学芸大附属)が前線へ一気にロングパスを試みるもFWに合わず。チャンスにはつながらない。少しずつゴールへの意識が生まれ、前がかりになったところを山学大に狙われる。3分、相手にカウンターを許し失点。前半だけで4失点と厳しい戦いを強いられる。

守備で存在感を見せた佐藤主将

しかし第3Qから慶大は今日のテーマでもあった全員での粘り強い守備を見せる。その中心となったのはGKの飯塚美里(政4・慶應女子)だ。相手に再三PCを許す展開ながら、飯塚がファインセーブを連発。飯塚の奮闘に応えるように、DF陣も絶え間なく攻め込んでくる山学大に対し粘り強い守備を見せクロス、シュートを許さない。第3Q9分、MF萩原和夏(商4・横浜雙葉)が自ら持ち上がり敵陣深くに入るが、相手の守備にあいボールを奪われると再び山学大のカウンターが炸裂。倒れこみながらの見事なシュートを決められ5点目を失った。

随所に光るプレーを見せたGK飯塚とDF陣

第4Q開始2分、相手にPCから得点を許し6点差。4Q開始直後から降り始めた雨が次第に激しさを増し難しいグラウンドコンディションとなる中、慶大は最後まで集中した守備を見せる。このクオーターも飯塚のファインセーブが続きこれ以上の失点は許さず。0-6で試合を終えた。

 

結果的に6失点という結果だったが、MFやFWなども参加した全員での粘り強い守備を見せた点では収穫のあった試合だったといえるだろう。ただ、やはり課題として挙げられるのは攻撃だ。山学大の隙の無い守りを前に、サークル内に入り相手のゴールを脅かす場面はほとんど見られなかった。次戦は佐藤主将が「チームにとって前半戦の肝となる試合」と話す早大戦。この試合で見せた粘り強い守備を土台に得点を目指してほしいところだ。

(写真:國本葉月/記事:松田英人)

 

次戦 4/25(日) 対早大 15:00試合開始 @早大東伏見グラウンド

 

以下、コメント

佐藤玲 主将(商4・成蹊)

 ――今日の試合への意気込み

山学大は先週、早大を相手に11-0で勝利という結果でした。なので、その早大よりも少なく失点をシングルスコアで抑える、PCをとって得点するという攻守でこの2つを目標に掲げていました。守りの部分では全員で守るという形ができて目標としているスコアよりも少ない失点で抑えられたと思っているので、みんなが頑張ってくれた結果かなと思っています。

 

――試合を振り返って
試合前に、みんなに弱気にならず強気に行こうという話はしていて、ボールを持った時に強気で前にという事を言っていたのですが、いざ試合になるとなかなかボール持つのも怖くなる時間が自分含めみんなもありました。もう少し前につなぐ時間ができたらより自信になったかなと思いますが、守りの部分では大いに次の試合に生かせる試合ができたので非常にうれしいです。

 

――課題は

攻撃で自分たちの流れにもっていくといいますか、自分たちの時間をいかに作るかという事、冷静に前に運ぶというところが課題かなと思います。

 

――次戦の早大戦への意気込みは

守りの部分で非常に健闘できて、みんな自信になったと思うので、そこの部分は引き続き頑張って、そして攻めの部分を強化して、得点して勝ちたいなと思います。

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