前回の敗戦から2週間。FINAL4出場に向けて絶対に負けられない慶大は東海大との一戦に望んだ。リーグ戦初得点を挙げた藤田など攻撃陣の活躍もあり、11点と大量に得点を得る。これに呼応した守備陣も鉄壁の守りを見せ、相手に点を入れさせる隙を見せず、11ー0で快勝した。
第35回関東学生ラクロスリーグ戦 vs東海大 9月3日(日) @大井ホッケー場サブピッチ
♢スタメン♢
AT
#7 田代豪(商3・慶應NY)
#90 池田朋史(商2・慶應)
#88 野村龍之介(経3・慶應)
DF
#51 石村嶺(経3・慶應)
#22 小川健(法3・慶應)
#17 塩原健司(政4・慶應)
#57 関根瑠偉(政2・慶應)
#16 奥澤拓馬(商3・慶應)
G
#92 浜地航太郎(経3・慶應)
FO
#63 村田陽世(環3・慶應)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 2 | 3 | 4 | 2 | 11 |
東海大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
慶大得点者 | 池田、矢崎 | 藤田、石村、落合 | 池田、松岡、石村、藤田 | 田代、藤田 | ― |
第1Q試合開始直後は相手のポゼッションからスタートする。しかし主将塩原がグラボを勝ち取ると開始4分、パスを受けた池田がまくりシュートで先制点を決める。序盤から勢い付いた慶大は今度は矢崎がゴールを決め、点差を開く。このまま突き放したい慶大だったがファールによるマンダウンでピンチに陥る。しかしDF陣の防御は相手につけ入る隙を与えることはなく、逆にボールを奪うと一気に攻め上がった。しかしこれ以上のゴールは通らず、第1Qは2ー0で終了する。
第2Qでは完全に流れを掴むこととなる。開始わずか1分、グラボを奪い攻めに出た藤田がリーグ戦初ゴールを決めると、石村もそれに呼応するように連続でゴールを決める。そして勢いが衰えることなく、フェイスオフからの流れで落合がゴールを決め点差を5点とする。その後は点数は入らなかったが相手に攻め切られることなく5ー0で第2Qを終える。
ハーフタイムを終えても興奮が続く中始まった第3Q。相手のテクニカルファールから始まったがここは点を取れずに終わり、しばらくは両チーム一進一退の攻防が続くこととなる。この歯痒い時間から抜け出したのは開始9分、相手のマークから外れていた池田にパスが回るとその隙をついてゴールを決める。ここで第2Qに続きまたもや試合の流れをモノにした慶大の怒涛の攻撃が始まる。点を決めた池田からパスを受けた松岡のジャンピングシュートもゴールを揺らすとその後は石村、藤田が再びゴールをきめその流れを磐石のものとし、9ー0と大差をつけて第3Qを終える。
暑さが落ち着きを見せた第4Q序盤は一進一退の攻防が繰り広げられる。攻撃陣は積極的にシュートを放つも相手に意地を見せられ、至近距離からのシュートもゴーリーに防がれるなどなかなかゴールを決めることはできなかった。しかしタイムアウト明けに相手の攻撃を耐え凌ぐと田代、藤田がそれぞれシュートを叩き込み、11ー0と大差をつけた。そして守備陣も攻撃陣の意気を無駄にすることなくゴールを守り切り、圧倒的点差で勝利し、FINAL4出場へ王手をかけた。
(取材・記事:岡澤侑祐)
♢選手コメント♢
リーグ戦初得点、3得点の活躍 藤田将也
――3得点の感想
素直に嬉しいです。敵チームに11得点と大量の点が取れたことも含めてとても嬉しいです。
――前回の敗戦から何か成長できたと感じる点は
前回の敗戦では自分たちのしたいラクロスができませんでしたが、そこから相手を分析し強みを理解することで、ゼロからスタートし、負けたら終わりなんだという意識を持ったことでチーム一丸となって勝利を掴み取れたのではないかと思います。個人としては、積極的に攻撃するだけではなく、チャンスを逃さず形にするという点で成長できたのではないかと思います。
――次戦以降の意気込み
FINAL4出場に向け、自分たちの日本一という目標に向け、負けたら終わりだという意識を持って前回の敗戦を忘れずに頑張っていきたいと思います。