【ラクロス(女子)】最大得点かつ最小失点 新体制慶大女子ラクロス部の快進撃の始まり/六大学戦第一戦VS東京大学

女子ラクロス

代替わりを経て新体制で臨む初めての試合。試合は序盤から慶大優勢で始まった。三好香奈(法4・慶應女子)のシュートを皮切りに5点得点することに成功。勢いを保ったまま、慶大は第2Qに7点得点し、その間慶大の守護神である矢嶋千穂(文3・学芸大附属)、秋山結衣(経4・慶應女子)は相手に1点も得点することを許さない。守護神の大活躍に対抗するかのようにAT・MD陣は第3Qも攻撃的な体制を保ち、5点追加点を入れる。第4Qは体力の消耗の激しさ故か2点相手に得点を許してしまうも、3点得点し、相手にさらなる点差をつける。試合は20―2で慶大が勝利し、最高のスタートダッシュを切った。

3月12日(水)@東京大学農学部グラウンド

 ♢得点♢

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

20

東京大

慶大得点者

三好(2)、秋山、戸田、重村

三好(2)、秋山、村山、重村、川久保(2)

藤岡(2)、澤田、秋山、三好

石山、三好、秋山

昨年度の六大学戦も5戦4勝という素晴らしい結果を残しながら新体制の始まりを迎えた。今試合は、今年度も同様に好スタートを切れるかどうかを占う、重要な一戦となった。そんな今試合の相手は六大学戦唯一の国立大学である東京大だ。

 

攻撃を仕掛ける秋山(美)選手

 

開始1分、慶大ファウルにより相手にFSを許すも、慶大の洗練されたDFによってピンチを悠々と乗り越える。相手のFSによってスイッチが入ったのか、慶大は快進撃を始めた。先頭を切ったのは今年度キャプテンの三好だ。日本代表に選出された秋山美里(環4・日大)のアシストを受け、シュートを決める。そんな三好の背中を追いかけるかのように続々と秋山、戸田光(法3・都立三田)が得点する。たった3分の間で慶大は3点をあげる。その後、相手の攻撃も難なく対応し、2点追加点を決め、第1Qは5−0で終える。

DF陣を翻弄する川久保選手

澤田彩子(文4・品川女子)のドローから始まった第2Qは、三好の2連続シュートから猛攻が始まる。相手に隙を与えないかのように秋山(美)がゴールネットを揺らす。その後も慶大は各々のスキルを最大限に発揮し、村山遥香(経4・慶應湘南藤沢)、重村百香(総3・学習院)、川久保(経3・慶應女子)の3人全員が1on1で相手を抜き、大量得点を遂げる。このQではゴーリー・秋山(結)の活躍も光った。相手のシュート5本をすべてセーブし、まさに守護神としてゴールを死守。慶大は全体的に好調を維持し、第2Qを12−0で折り返す。

守備が光る三好選手

さらに相手を引き離したい慶大は、後半に入っても勢いが止まらない。開始30秒、藤岡杏(法4・慶應女子)は緩急を巧みに使ったプレーで相手を翻弄し、得点を決める。フルスロットルの慶大はどんどん手が付けられなくなり、相手も徐々に焦りを見せ始める。そんな相手にとどめを刺すかのように、慶大はさらに4点追加点をあげ、17−0で最後の15分へと突入する。

緩急のあるプレーを見せる藤岡選手

最終Q、石山夏子(環3・学習院)のシュートにより試合が動き始める。ここまで圧倒的連携力と技術力で試合を支配してきた慶大だが、開始5分、ついに相手に得点を許してしまう。東大は最後の力を振り絞るかのようにさらに追加点をあげ、慶大との点差を縮める。しかし、慶大はすぐさま反応。キャプテン・三好が得点を奪い返し、試合の流れを再び手中に。そして残り2分、エース秋山(美)は相手ゴーリーのパスをインターセプトし、今試合4点目を決める。そのまま相手にゴールを許さないままスコアを20―2とし、試合を終えた。

 

今回の試合は、新体制となってから初の準公式戦。新キャプテン・三好が合計6得点を挙げる大活躍を見せ、今年度の慶大女子ラクロス部への期待が一層高まる内容となった。
チームスローガンである “Ascend(上昇)” を掲げ、日本一という高い目標に向かって着実に歩みを進める慶大女子ラクロス部。その今後の活躍から目が離せない。

 

 

(記事・撮影:和田里咲)

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