慶應スポーツ新聞会

【アメフト】地力の差を見せつけられ、全勝対決制することができず /中大戦

 

10月22日、関東アメリカンフットボール秋季リーグ第5節中大戦が行われた。前日から午前中にかけて降り続いた雨の影響でグラウンドコンディションが心配されたが、試合はここまで全勝しているチーム同士の対戦ということもあり、とても白熱した展開となった。慶大は一時逆転する場面もあったが、その後は攻めきれず。逆にラン攻撃に苦しめられ追加点を献上、22-37で敗れ今季初黒星となってしまった。

この日、パスを中心としたクォーターバッキングを見せたQB徳島(政4)

10/22(土)16:00KO@アミノバイタルフィールド

得点

得点
チーム 慶大 VS 中大
7 1Q 6
7 2Q 17
0 3Q 7
8 4Q 7
22 合計 37
 

活躍を見せたOL杉原(経3)

試合は慶大のキックオフでスタート。いきなりRBを中心とするラン攻撃に苦しめられる場面が続き、中大オフェンス陣に攻め込まれる。慶大ディフェンスも奮闘するがゲインを続けられてしまう。すると5分には自陣1yからTDを許し先制点を奪われてしまう。しかしその後慶大は一丸となってTFPをブロック。追加点を許さずオフェンス陣の攻撃にいい形で繋ぐことに成功する。慶大オフェンスはQB徳島(政4)やRB梅田(総4)のラン、徳島からWR吉田(法2)へのパスなどで確実に相手陣内へと侵入。そしてついに逆転の瞬間が訪れる。10分に敵陣17yからRB久保(商4)が中央突破するとそのままTD。加藤のキックによるTFPも難なく決まり、7-6と逆転に成功する。このまま1Qが終了し、慶大は幸先の良いスタートを切った。

何とかリードを保ち、良い形で後半につなげたい2Q。最初のシリーズでFGにより逆転を許すものの、末富主将(経4)を中心とするディフェンス陣の奮闘でTDを決めさせなかったことで慶大に流れが傾くと思われた。しかし慶大のオフェンスはこの試合通じて苦労したキックオフリターンで思うようなゲインが出来なかったことが響き、自陣38y付近で相手に攻撃権が移ってしまう。すると6分には自陣20yから相手QBのラン攻撃で突破され、そのままTD。7-16と点差を広げられてしまう。それでもここまで全勝し、この一戦に勝負を懸ける慶大がすかさず反撃。オフェンス陣は笠原(総2)へのパス、自らのランなど徳島の活躍でエンドラインまで残り1yまで攻め込む。最後は梅田が真ん中のランでTDに成功。14-16と再び2点差に迫り、逆転への望みをつないでいく。十分可能性があったのだが、一つのプレーがその後の展開を大きく左右する。たたみかけようと狙ったパントからのギャンブルプレーに失敗、続くシリーズであっさりTDを奪われてしまう。まさかの、そして大きすぎる失点を喫し結局14-23で前半終了。

カットバックを見せる上保(経3)

これ以上離されないため、そして追いつき逆転するために早く点数を返したい3Q。重要な最初のシリーズではまたも徳島のランで右サイドを突破する展開に。是が非でもTDの欲しい慶大だったが、35yからの4th down conversionでスクランブルに挑むもダウンを更新できず。「前半が(TD)一本差だったので、後半最初のシリーズで本来TD取るべきところで取れなかったところが痛かった」(山澤監督)プレーとなった。続く中大オフェンスのラン攻撃にここでも対応しきれず、TDを許してしまった慶大は14-30と大差をつけられてしまう。

4Qでは慶大が意地を見せた。まずはディフェンス陣。「強いバックがいて、速いバックがいてランチームという印象」(末富主将)通りながら中大の強力なラン攻撃に試合開始当初から苦しめられ続けていたが、4Qではそれに対応するシーンが何度か見られた。一方のオフェンス陣は須藤(経4)や小平(商4)のランや吉田へのパスなどバリエーション豊富な攻撃でゲインをファーストダウンを更新すると、9分に徳島が苦しい体制ながらも投げたパスが笠原の好捕により繋がり、TD。続くTFPでは松島(環3)がツーポイントコンバージョンを見事に決めて、意地を見せた。結局22-37で敗れ、自力でのブロック突破の可能性はなくなってしまった。

「個人的な能力というかフィジカルなパフォーマンスの差が出てしまった」(山澤監督)というように、キックオフリターンでは攻守ともに中大との差が浮き彫りになるシーンはあった。しかしながら前半途中までは接戦に持ち込んでいただけに、前半終了間際の失点と後半開始早々のシリーズでTDを取れなかったことが悔やまれる展開でもあった。しかし、下を向いている時間はない。次なる相手は1週間後、リーグ戦51連勝中の強豪・法大だ。今回以上に厳しい試合が予想されるが、ユニコーンズの粘り強い戦いぶりを期待したい。

By Yasuhiro Namimatsu

 【監督・選手のコメント

山澤監督 

(今日の試合を振り返って)今日は戦術がいい悪いというよりは個人的な能力というかフィジカルなパフォーマンスの差が出てしまったかなと。分かってても止められないとか、オフェンスも同じように本来だったらTD出来るところで出来なかったりとそういう差ですね。個々の能力といっても全部悪いっていうことではなくてですね、要所のポジションのスキルが中央の方が上だったというがベーシックな敗因かなと思います。(試合前の指示は)そういうところ(個々の能力の差)があると分かったので、最終的には気持ちで勝たなきゃダメだぞということを言いました。自分たちの出来ることをしっかりやってそこをベースに相手を打ち負かすような精神力がないといけないので、そこは最後までやり遂げようという話はしました。選手はある程度そういう意気込みを持って臨んだと思うんですけど、それでも残念ながら差が埋まらなかったですね。もう少し点差を詰められたかもしれないですね。(オフェンス陣・ディフェンス陣の出来は)今日はお互い両方とも良くはなかったというか及第点はつけられないですね。オフェンスももう少し点を取るチャンスありましたし、ディフェンスもちゃんと抑え切れなかった。何とも言いようがないですけど、負けてしまったらダメなのでまだまだですね。(試合を分けたターニングポイントは)流れからいうと前半が(TD)一本差だったので、後半最初のシリーズで本来TD取るべきところで取れなかったところが痛かったですね。(収穫は)収穫というかもう残りが2試合しかありませんから1週間後法政戦なので、法政はAブロックで一番強いということでそういう相手に準備してどう立ち向かえるかということをあと1週間足らずやるしかないということですね。(法政戦への意気込みは)もう失うもの何もないので、すべてぶつけて自分たちのフットボールをぶつけて、勝利を取りに行くという強い意志をもってやりたいですね。

カート・ローズ オフェンスコーディネーター

2 teams played, 1 team has to win and 1 team has to lose. Though 2 good teams played, Chuo played just a little bit better than us. Chuo didn’t make any mistakes, they did really good job with their offence. They have really powerful offence. They were able to bring the ball down the field to score on us. They put pressure on us. It was a good game. We played well and worked hard. We just run out of time. (4th downギャンブルの失敗について) That was my decision. They have good offence so we did not want to get the ball back, so we did 4th and we thought we could get all the 1st down. We got at least 1 I think. It was about to keep the ball away from them. (次戦に向けて) We just have to get better. We have only a week to play Hosei. We just get healthy. Watch the video and learn from the mistakes Forget about this game. It’s all about next game. As far as we did today, we should play better than we did.

(簡訳)

2チームが戦えば必ずどちらかが勝ってどちらかが負けなければならない。良い試合だったが、中大が僅かでも勝っていたということだろう。中大はミスを犯さなかったし、本当に強いオフェンスだった。慶大にプレッシャーをかけてきた。慶大もがんばったが、時間が足りなかった。4thダウンギャンブルは私の判断。法大戦に向けては、ビデオを見て、今日のミスからも学び、この試合を忘れることだ。次に向けて、コンディションを整え、今日より良くなるしかない。

末富主将

今日は悔しいですね。(試合を分けた点は)キッキングのゲームですかね。キックオフのカバーチームが止められなくて、毎回ディフェンスのポジションニングが悪かった。それで毎シリーズTDをされていたので、そしたらオフェンスもきつかったかなって。(中大相手に対策していた点は)強いバックがいて、速いバックがいて中々のランチームという印象だった。ランを止めるということでサインも作ってやっていたんですが、プレーのイメージが実際は違った。うまく止めきれなかった。後、1対1がはまらなかったのかなと。内を止めて、外やパスに持ち込ませて止めようと思ったんですが、内ではなくて外々のプレーが多かった。また外々と見せ掛けて縦に上がってくるという感じだったので、ディフェンスがアジャストしきれなかったのかなと。ただ基本的なことをやり続けていれば勝てる相手だったんですが、焦って縦なのに外にいっちゃったりして気持ちにゆとりを持てなかったのがディフェンスとしては敗因ですかね。(前半から後半にかけて修正した点は)中を止めようというサインから外に展開してもいいというサインを使って行くぞと。(中大は)それで大外に行ききらいくらいの外目を突いてきているんだなと。後半は少しずつはまってきたのと、向こうのRBに慣れたというのもありますかね。日本代表候補でネームバリューはでかかったので、少し萎縮してしまったかなと。(相手のOLも上手かったか)そうですね。上手く取られて、キャリアまで辿りつけないていうシーンがあった。LB達は(相手OLのリアクションが)速かった印象を持っていたんじゃないですかね。(2Qの最後に取られたTDが痛かった)あれはもう多分あのサインで止めるのが難しい。負けサインではないんですが、あのタイミングでやられてしまうと1人で止めなくてはいけなくてかつブロッカーがついて2対1でどうしても(厳しい)。僕らがサインの弱いところをわかりつつもそこを意識して出来なかったのがオプションを止められなかった原因かなと。大体大外を走るんですが、彼は内側を走っていたんでそれに慣れていなかったのもありますね。(オフェンスは期待通りの活躍をしていた)やってくれていましたね。申し訳ない。2ポイントコンバージョンも決めてくれて。スペシャルも用意していたんですが、前半も決められず後半も決まらずで、準備不足ですかね。(法大戦に向けて)僕らは後が無い。今日は不完全燃焼で、ディフェンスとしてはパスが無くランで攻めてきた。法政もスカウティングビデオを見たらランランで攻めてくると思うので、また同じ感じでやられるのは悔しい。とりあえずひたすら今週はタックルで相手を止めるという気持ちを作って臨んでいきたい。自力優勝出来ないですけど負けたくないので勝ちます。

 

徳島オフェンスリーダー

(試合を振り返って)純粋に今までの取り組みの差が出たという感じです。今日の試合は非常にタフな試合になるということはブロック分けが決まった段階で分かっていた中で、どうしてもやっぱりビハインドになる試合がほとんどなかったので焦ってしまう選手が多かったことが準備不足だったなという感じです。(どのような作戦で試合に臨んだか)向こうのオフェンスが強くてこちらのディフェンスも止めてくれるだろうとは思ってましたが、毎回3rdアウトをしてくれるということは確率的に難しいのでオフェンスの時間を長くしてディフェンスを休ませてあげてその中で一つの相手のミス、一つのチャンスを狙ってリードしていこうと考えていました。(どの程度実践できたか)前半はまずまずの機能だったかなと思ったんですけど、後半ディフェンス陣が踏ん張り始めた時にオフェンスがもう一本、もう1点が取れなかったことが敗因です(自身で突破していくシーンも多かったが)今日はビッグゲームということで自分が怪我するとか関係なく1yd でも前に自分が行けるなら行こうということは考えていました。(パスの出来は)積極的に狙っていけるところは行こうと思ってたんですけど、土壇場で機能できたところと出来なかったところがあって、特に最後のエンドゾーンへのパスがなかなか決まらなくて細かいところですがそれを詰めていかないとこうして1プレーで負けてしまうということをつくづく感じた試合でした。(次は法大戦だが)法政は50数連勝してて慶應もここ数10年勝っていないということで、まずBブロック優勝が完全になくなったわけではないということと単純に法政に勝つという目標はまだ途絶えていないので、あと8日間またタフな試合になると思いますが最高の準備をして自分たちのフットボールをしようと思います。

小島副将

予想はしてたが、強豪相手に追う展開は、シーズン通してなれていなかったので、オフェンスディフェンス共に浮足立ってしまった。見ていてわかるように、そんな差はなかったので、浮足立ってしまったところが敗因かと思う。(4thダウンでのギャンブル失敗について)練習では、繰り返し行ってきたシーンだった。ただ、こうしたビッグゲームで決めきれないところに、詰めの甘さがあるのかなと思う。(あずまボウルに向けて)法政に勝つしかない。一週間しかないが、法政に勝つということを目標に、今は悲しくても切り替えていきたい。今シーズンまだ終わったわけではないので、一個一個倒してがんばっていきたいと思う。

中野

(今日の試合を振り返って)そうですね。悔しいです。(敗因は)準備の部分で僕達の部分より、1枚2枚上の準備をしてきたのかなと思います。(フォーカスしていた点は)僕はLBなので、ディフェンスとしてのゲームプランは相手のRBやQBが走れる能力が高いので、そこをまず止めようと。ランニングゲームを止めて、パスに追い込んでパスも止めて帰って来ようと。(前半を振り返って)ランはランプレーを積極的に止めようと。中のランプレーが止まると外のランプレーに切り替えてくると思うんですが、外のランプレーの部分で止めきれなかったというか、準備が甘かったのかなと思っています。(中大も色々な戦術で攻めてきた)QBのランプレーは今日のキープレーだったのかなと思いますね。(個人の出来は)ランプレーを止めるために強くプレーしようと思ったんですが、要所でのタックルミスが出てしまった。僕としてはダメでしたね。(法大に向けて)法政も同じく能力の高いランナーであったり、QBであったりそういった選手が多い。今日出た課題ランプレーから止めるという準備を1週間して来週の法政戦に臨みたいと思います。

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