5月17日(日)に志正弓道場(日吉)にて行われる対早稲田大学定期戦(男子)。早慶戦の一般公開と生配信に向けて奔走するマネジメントチームの渡部仁瑛(薬3・慶應湘南藤沢)、秦野真愛(経3・慶應女子)、屋新之祐 (環2・鹿児島楠南)の3人にインタビューを行った。
ーー他己紹介
秦野→渡部:渡部君は学部が薬学部なんですけど割と勉強もハードでテストも年に4回あってGPA取るのも、普通に通うのも大変な学部だと思うんですけど、そんななかでいろんな業務のサポートだったり、裏方サポートという仕事から、広報に至るまでいろんな仕事やってくれています。マネジメントチームを今引っ張ってくれる存在です。仕事にも責任感があって、1つ1つの仕事が丁寧で、いつも信頼して、渡部に任せれば大丈夫という感じの安心感を与えてくれる存在です。でもたまにちょっと辛口で、「怖いな」みたいな時もあるんですけど、いい感じにアメとムチを使い分けてくれる存在として、仲良くさせていただいて、一緒に部活をやっていて、頼らせていただいてます。
屋→秦野:秦野さんのご紹介なんですけど、今インスタとか結構キラキラした感じになってくれる土台を作ってくれたのが秦野さんで、広報とか宣伝だったりとか、いろんな企画とかっていうのを率先して発案してくれるので、本当に「こんなアイデアあるんだ」とか気づかされることが多くて自分も結構頼りにしています。男子部と女子部で分けてはいないんですけど、活動場所が異なるのであんまり一緒になることがないんですけど、それでもオンライン上だったりとか、何かこう質問した時とかはすごい真摯に答えてくれて、頼りになってくれる先輩です。
渡部→屋:屋君の紹介をします。屋君は環境情報学部でSFCから結構遠くから、日吉まで授業終わりに来てくれたりしていて、すごい大変だと思います。さっき広報の方を結構メインで進めてるっていう話があったんですけど、その投稿の1個1個のやつを秦野さんが大元を作って、その細かい投稿をどんどん作っていってくれてるのが屋なので、行ってしまえば実動部隊みたいな(笑)。1人なんですけど、実動部隊みたいな感じで、どんどん率先していろんな仕事をやってくれていて、すごい助かっている状態ですね。あと実はあの、異例の経歴を持っていて(笑)。実は大学は2個目ということで。実はあの屋君は僕よりも年上で。年上だけど学年は1個下っていう、ちょっと不思議な異例の経歴を持っているそうですね。
ーーちなみにどこの大学に
屋:明治大学からです。今の塾生代表と同じ経歴です(笑)。
秦野:意外とこの部は異例の経歴を持ってる人が多くて、例えば私の同じ代とか男子が10名いるんですけど実は10人中5名が年上で(笑)。それ以外もさまざまな経歴を持っている人が多くいて、いろんな学部もそうですし学年も出身地もそうですし、内部生もちろんいるんですけど、外部からも屋とかは鹿児島から来ていて、千葉とか京都とか東北もいるし、いろんなところから場所からこの経歴を持った人が在籍してる部活っていう特徴があります。

左から屋、秦野、渡部
ーーマネジメントチームの仕事内容は
渡部:僕自身が主務のサポートをしているみたいな状態なので、主務の山﨑さんと副務の原という部員とともに、主務のサポートをしている直近のやつだと早稲田と慶應と明治で合同で遠的大会をするっていうのがあって。遠的っていうのが60メートル先の的を狙うっていう種目なんですけど、そこの試合の賞状の印刷とかをやってるって感じです。あとは細かい試合の登録の手伝いをするとかそういうところをやっています。
秦野:私が主に携わってるのは2つで、1つは先ほど言ってた広報の仕事で、いまマネジメントチームが今主体的にやってるのは、1番閲覧者も多いInstagramです。私はメインにInstagramを扱ってることが多くて、投稿作ったり、あとはストーリーの更新だったり、他の部活と、例えばカウントダウン企画とか、結構やってることが多いんですけど、それに参加したりっていう、主にInstagramを扱う広報の仕事はメインでやっていて、他にもTwitterとかは屋とかが結構発信してくれてるんですけど、私はもともと新歓の期間だけに動かしていたInstagramを、通年動かしていろんな人に見てもらって弓道を知ってもらおうっていう感じで日々、デザインから投稿のキャプションに至るまで考えて作ってるっていうのがまず1つあります。あともう1つは私はイレギュラーで配属されたんですけど、先輩係っていうあのOBの方と関わる係があって、弓術部のOBは三田弓友会っていう組織に当たるんですけど、三田弓友会のOB戦、例えば明治とか早稲田のOBの方の試合とかに参加したり、財務とか運営会議(学生側からは主務・先輩係、OB側からは三田弓友会の主要運営メンバーが定期的に集まり、部活動の運営や、三田弓友会から部への支援内容などについて話し合う)とかっていう会議に参加したり、あとは部報、部活で出している部報の発送とか、給付金っていう形で寄付をいただいて活動してるので、それを回収したりとか、そういうOBの方と関わる仕事も、一応やらせていただいてる感じです。
屋:僕は、環境情報学部の特性上、機材の貸し出しができるので、普段だったら個人利用できないような機材だったりとかをSFCから借りてきて、この前だとYouTubeの配信したりとか。みんなでうまくシステムとして機能できなかったようなところを円滑に乗せられないかなっていうチャレンジをしてるような感じですね。例えば去年だと新しいジャージ作ったり、今ですと、部活のロゴ作ったり、Tシャツ作ったりなどをいろんな新しいことにチャレンジして企画して、実行しているところです。

広報や先輩係を務める秦野
ーーマネジメントチームとして仕事していく中で、楽しかったことや大変だったこと
渡部:楽しかったことで言うと、やっぱり人間関係っていうのが1番メリットとして大きかったかなって思っていて、弓道に限った話じゃなくて申し訳ないんですけど、選手の方でそういう個性的なメンバーが多いっていうのがこの部活の特性で。未経験者がいたりとか、逆に年齢は1個上で、でも部活では同期になっているメンバーがいたりとか、すごい遠くに住んでるのに毎晩遅くまで遊んで終電逃して徹夜みたいなやつがいたりとか、個性的なメンバーが多くて、そういう人たちと喋ってても面白いですし、一緒に混ざってバカなことをやるのもすごい楽しいので、そういう時にこの部に入ってよかったなと思います。仕事面で言うと、やっぱりインスタの数字が伸びてる時とか、あとはさっき屋が話してくれたんですけど、試合の配信をした時に結構反響が大きくて。今度早慶戦もちょっと一般公開と試合の配信をしようと思ってるんですけど、そっちもちょっと頑張っていきたいなって思っています。大変だったことで言うと、マネジメントチーム自体がちゃんと設立されたのが僕が入部した年だったので、活動の軸みたいなのが定まっていない状態でここまで進んできていて、なんとか持続可能な組織にしていくとか、ちゃんと弓術部に貢献できるようにとか、必要とされるようにと考えていくのが結構大変だったかなと思ってます。
秦野:私も楽しかったことっていうのが、本当に結構似てるんですけど、同期男女問わずいろんなメンバーがいて、部活で一緒になってなかったら多分この先の人生関わることなかったんじゃないかなみたいな人たちが同じ弓術部っていう組織に対して一緒に、選手であれマネージャーであれいろいろ形はあると思うんですけど、一緒に活動できて、そこは弓術部の面白いところかなと思います。あとはインスタは本当に結構伸びていて、最初1000人ちょっとだったフォロワーが通年でInstagramをちゃんと回すようにしてから結構本当に今2300人くらいまで増えて。やっぱりラクロスとか應援指導部とかそういった部活に比べたら人数も少ない中でできる投稿の範囲っていうのは限られてるんですけど、その中でも結構頑張ってその投稿してあげるようになってから、こう目に見えて数字で出たっていうのは結構嬉しかったのと、投稿を作って、活躍紹介とかをまとめるとそれをモチベーションにしてくれてる部員とかもいるので。作ったこっちも良かったなって思えるし、そういう内外に良い影響を与えられてるのはすごい良かったなって思います。大変だったことは、組織がまずできたばっかりの組織なので、マニュアルもなければ前例もないので、自分たちで作るしかなくて。未だにちょっと毎年なんか違うことをやっていて、記録メインで行こうとかアナリストとかもやろうって言ってたのが1年目で。ちょっとそれが結構難しくなって2年目に入って、2年目もまた体制が変わって、前は立ち練っていう選手と一緒に練習に参加していたところから、別でちょっと裏方で広報とか何か別の仕事でサポートできるんじゃないかっていうのを考え始めたのが去年で。今年はまた3人で新しいスタートって形で、まだ組織として何やってるのって言われたら、やってることは言えるんですけど、うまく自分たちでも言葉に表すのが難しくて。選手は結構成果が目に見えて発揮できるものだと思うんですけど、マネージャーはたまにInstagramみたいに目に見えて数値として分かる結果はあるんですけど、日々の活動とか自分たちがやってきたことっていうのがどういう風に部活にいい影響を与えたのかとかそういうのが結構分かりづらいので、自分の存在意義というか、それを確立するのが難しかったんですけど。でも今は続けてきてなんか同期とも仲良くやれて自分のその仕事のやりがいみたいなのを見出せたので結構楽しくあるんですけど、それを見つけるまでの過渡期の1年間っていうのが自分の中ではちょっと結構大変だったかなって思います。
屋:自分自身で楽しかったことっていうと、実は自分は入ってからも特殊なんですけど、最初は選手として入って、7月あたりからマネージャーとして活動してて。最初はとりあえずみんなの試合のサポートとか広報するかなくらいの感じで、みんなとワイワイできればいいかな程度でやってたんですけど、本格的にInstagramの広報に関わったりとか、1番メインは11月ぐらいから新歓の一環でInstagramのリールを作ったんですけど、何かこう弓道を通して発信したりとか、みんなで何かを考えるっていう瞬間が結構自分なりにとても楽しい経験としてあって。今も何度かこう挫折しそうな時もあるんですけど、弓道っていうより慶應弓術部という、いろんなバックグラウンドを持った仲間がいて、何かいろんな意見とか何か悩み事があったらすぐ先輩にも同期にも話せる環境に身を置くこと自体がとても楽しいなと思ってます。もちろん辛いこともあるんですけど、勉強だったりとかSFCとの往復だったり、バイトとの両立だったり、いろんな情報に惑わされて本当に自分はここにいていいのかなって思う時もあるんですけど、ふと落ち着いて俯瞰した時にやっぱりその同期と一緒にいる楽しさ、最後の学生生活ってところで見た時にもうちょっと続けてみようかなって思いますね。

屋と同期の部員たち
ーー早慶戦に向けて準備していること
渡部:前例として去年の11月に東京都の上位校と一緒に王座っていう全国大会に向けた練習試合を行って、そこで配信を1度行っていて。その時がYouTubeでの配信で、1週間前ぐらいに急遽決まったことだったので慌てて用意して、観覧席の一般公開もSNSで告知して先輩方にも拡散していただいたりしました。弓道ってTwitter(X)が結構盛んな競技なんですけど、有名な弓道系のアカウントの人にリツイートをしていただいたりしてすごい拡散されて。当日来ても20人くらいかなと思っていたんですけど、50人ぐらい結構来てくれて。遠くて行けなくて悔しいみたいなツイートをしてくれる方もいて、すごいやってて良かったなと思った瞬間がありました。今回は前回その直前になってしまったっていう反省を生かして、ウェブサイトでの直接ページを作成して、そこを起点としてTwitterとInstagramに投稿して、YouTubeでも配信をしていくっていう形で考えています。
秦野:そうですね。前回と同じように配信と観覧席でできればなと思ってますね。今まで早慶戦の一般公開はなかなかしてなかったので。
渡部:一応1回ぐらいはしてるんですけどYouTube配信とかはしてなくて。
秦野:その時はまだInstagramの人数も増えてない時だったので、今多くの人に見られている環境だからこそ、我々がもっと慶應弓術部っていうところで発信できるように頑張れるかなと思います。ウェブサイトも新しくしたので、もっと多くの人に見られるように頑張ろうと思ってます。
渡部:見どころで言うと、屋がSFCの方から機材を借りてくれるって言ってたんですけど、すごい画質がいいんですよ。弓道の大会の配信ってYouTube上にあるので見ていただくと分かるんですけど、結構遠くから撮っているのもあって画質が悪いことが多いんですけど、今年の早慶戦はここ(日吉)の弓道場でやって、カメラを結構近い場所に置けるので、画質がいい状態で選手を間近な画角で見れるっていうのが魅力かなと。あと、観覧席も実際他のアリーナの大会とかよりも全然近い場所で見れるようになっているので、すごい迫力を感じていただくことはできるかなと思ってます。
ーー今年の弓術部の魅力やチームの特徴
渡部:慶應全体で言えることなんですけど、スポーツ推薦がないじゃないですか。東京都の1部リーグに所属している中で、推薦制度を持っていないのが一応慶應だけになっていて。推薦なしの慶應と、推薦を持っていて実力者が大量に揃っている他大学っていう構図で。その中で、やっぱり慶應の強さっていうのは指導力にあるのかなと思っていて。実際、直近の新人戦でも初心者がすごい活躍しているっていうのが慶應の魅力になっていて。例えば2年生の子で、去年の4月頃から弓道を始めた子が9割5分の的中を出していて。9割5分ってもう第一線を走れるレベルなんですよ。その始めたての子が第一線に立っているっていうのもすごい面白さがあるかなと思って。あとは内部の一貫教育校から上がってきた実力者たちもいて、いろんな人たちで構成されているっていうのが今年の慶應の見どころなのかなと思います。あともう一つ加えるとしたら、点数の取り方にも特徴があるなと思って。他の学校とかだと最後で崩れることが多いんですけど、慶應は最後まで粘り強くちゃんと点数を取っていくっていう勝ち方をするので、そこも注目してもらえると面白いのかなと思います。
秦野:組織全体の話をするなら、この部活の魅力として私が先輩係っていう立場から言えることとしては、すごい横と縦の繋がりが強い部活だなと思っていて。個性的なメンバーと仲良くなれるのはもちろんですけど、慶應って普通部とか中等部とか中学生から始められて、高校も複数あって、大学でさらにっていう形で、どこから始めたとしても関わる機会があるっていうのは結構面白いなと思います。12月に行っているオール慶應弓祭りっていうのがありまして、中学生からOBまで、70歳、80歳の方まで一緒になって混合チームでイベントをするんですけど。弓道って生涯スポーツなので、男女問わず、年齢も関係なくみんなが一緒になって。そこに来てくれる應援指導部の人も、実は中学や高校で弓道をやっていて縁がある人が応援に来てくれたり。私は高校が慶應女子だったんですけど、当時一緒に活動していた同級生が今は應援指導部で応援に来てくれるみたいなことがあったり。あとはOBの方もすごい熱心にコーチや監督として、お仕事が忙しいのに平日も休日も道場に来てくださったり、金銭的にも精神的にもいろんなサポートをしてくれます。それが卒業して就職しても続いていくコミュニティっていう、縦の繋がりが強いっていうのもこの部活の良いところかなって思います。

個性的なメンバーに囲まれていると話す渡部
ーー早慶戦への意気込み
渡部:今年で97回目、始まった年がちょうど99年前というタイミングで。マネとしては、前回の配信が全体として見てくれた数は多かったんですけど、同時接続が最高100人ぐらいだったので、早め早めから動いて、その倍の200人いけたらいいかなと思います。選手が勝てるよう全力でサポートしていきます!
秦野:女子は別に早慶戦があって5月6日に、今年はアウェイの早稲田の方の道場でやるんですけど。女子も同じようにサポートするのと、女子は今2部リーグから4部に落ちてしまったんですけど、この定期戦という機会でまずは1個ずつ勝利を積み重ねていく。あとは配信を通じて、今女子部は人数が少なくて選手が12人しかいないので、もっと強くいい部活にしていくためには人の力が必要かなと思うので、たくさんの新入部員に入れてもらって強いチームを作っていけたらいいなって感じです。
屋:僕は広報の力でできる限り多くのお客さんを入れて、いろんな人に知ってもらうっていう活動ができればなと思います。頑張ります!
渡部:あと自分から言うのあれなんですけど、今後の目標みたいなものもちょっと言っておこうかなと思って。このマネジメントっていうのがすごい方針がコロコロ変わっているみたいな話があって、今年決めたのが「広報を主軸に置いて活動を拡大させよう」ということで。じゃあ何を目標にするかって言うと、「慶應弓術」というもののブランドを高めようかなと思っています。ラグビーや野球に比べて弓道部は知名度がそんなに高くないじゃないですか。「弓術部」と言っても通じないことがあって、分かりやすくするためにわざわざ「弓道部」と言う場面があるぐらいなので、そこをちゃんと知ってもらう、塾内での知名度を上げるっていうのと、あとは部員の保護者にもちゃんと応援してもらいたいなって。ここの部員は週6活動していてすごいハードな日々を送っていて、保護者の方からのサポートもたくさんしてもらっている状態なので、ちゃんとその活動の様子を発信して、親しみを持って応援していただけるようにしていきたいなと思っております。あとは新入部員も増やしていきたいので、高校生にもちゃんと知ってもらって、慶應の弓術部に入りたいなって思っていただけるように頑張っていきたいなと思っています。
秦野:さっきの見どころで言い忘れてたんですけど、女子部が4部に落ちてしまったんですけど、ここからちゃんと1部に上がっていこうっていうのを目標として掲げているので、そこまでのステップアップのストーリーっていうのにも注目していただけるといいかなと思います。あとはロゴもない部活なので、Instagramのアイコンとかもかなり前のものだったりするので、ロゴを作ったり、昨年ジャージを作成したりしたんですけど、他の部活と比較して、もっと拡充を図れるところとしてはグッズだったりブランド力だったり。「入ったらかっこいい」と思ってもらえるような。慶應の弓術部としてのブランディングにも今年は力を入れていけたらいいなと思ってます。
ーーありがとうございました!
(取材:塩田隆貴)
※写真は全て弓術部様よりご提供いただきました。

